なぞらえ屋~不思議底七歌~ 公演情報 La・Moon「なぞらえ屋~不思議底七歌~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    闇のアリス
    小説家・脚本家の有里紅良と、漫画家の夢来鳥ねむとのコンビなので、アニメヲタは涎を垂らして観たい舞台だ。困ってる人を裏から助ける「なぞらえ屋」が織り成すエンタメ性抜群の舞台だった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    舞台はまんまアニメキャラクターと七つの大罪を捩った「黒アリスの魔界不思議な物語」笑。

    63年前に魔界に連れ去られたみよちゃんが人間の負の感性に囚われて暗黒のアリスとなってから、悪魔達は更に強大な力を得て暴れまくる。そして人間の欲望を満たすために人間と悪魔の間で取引が交わされるが、その取引は常に人間にとって理不尽なバランスの悪い契約だった。

    みよちゃんを助け出すべく、そして悪魔に魂を奪われてしまった人たちを助けるために「なぞらえ屋」の奮闘と悪魔達の戦いを描いた物語だったが、悪魔達のキャラクターが実に楽しい。妖怪の宴さながら、悪魔達が織り成すダンスやお茶会はまるで妖しい夜の舞踏会のさまで、そのイカレっぷりも最高だった。

    悪魔達が着用しているアニメコスプレも楽しく、更に「不思議な国のアリス」に登場する、トランプの精やらチェシャ猫、時計ウサギやその他のキャラクターの立ち上がりが絶妙だった。七つの大罪から生み出された悪魔達がキャラクターチェンジして更に強靭になった展開は実に楽しいというか、パワーアップぶりが尋常ではない。笑

    浅草七福神の描写も組み入れ、現代と過去とレトロとアニメが混在する不思議な舞台だった。惜しむらくは亮輔が終盤で後ろを向いてセリフる場面があるのだが、これが客席を背にして話していたため、聞き取り難かったのと声が音響に負けてしまっていたのが残念だった。

    個人的にゲフラビケィットのキャラクターが好みだった。
    バカ馬鹿しくも楽しくそれでいてキュートな舞台!

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    2011/04/02 17:30

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