アガメムノン
お布団
サブテレニアン(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/16 (金) 20:00
価格2,000円
2/16 20:00、2/17 14:00 の2回 70分。
入口側に客席、舞台には1対のパイプ椅子 その間の上部には白い飾り付き球体。
緒沢麻友さんは初めてで、他の3人の方々はそれぞれ舞台を観ています。
本作は苦手なギリシア悲劇。
始まって....どうかなと思いながら観ていましたが徐々に道は逸れ。予言が拒まれたところから急展開。一気に身近な感覚として現れてきました。
原作を読んでいないのでどの辺りからそうだったのか、一度読んでみたいと思います。
後半の、決して接することのない主張(対話)は実に興味深く、無理にでも足元を固定していないとすぐに判断が揺れてしまいます。
調子に乗って「アガメムノーン(久保正彰訳)」岩波文庫を借りてみましたが歯が立ちませんでした。研究対象としては面白いのかもしれませんが、観劇や読書としては難易度が高すぎました。
回
MIRA
Earth+ gallery (東京都)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/17 (土) 20:00
価格2,000円
20:00の回(曇)
19:05会場着、受付、桟敷席へ(畳敷きでゆったり)。
開演は20:00とありましたが、パフォーマンスは始まっていました。
この会場は(たぶん)4回目、樋口帆波さんは2018年になって「ダンスがみたい!新人シリーズ16(@d-倉庫)」「体の岸辺(@The 8th Gallery)」と続いて3公演目。
20:09開演~20:55終演、トーク21:00了。
樋口さんは独特の雰囲気(spacy)を漂わせた方で、空間も流れる時間軸も、身体の存在そのものが(日常と非日常の境の)向こう側にいるような印象です。
本作では、誕生により今まで包み込まれていたものが喪われたことを描いているのかなと思いながら観ていました。途中で、一気に転調、暴走したのはなぜでしょう。何か抑えきれない(生の衝動のような)もののせいなのか。
流れる「音」は脈動のように聴こえ、動きながら「世界」を感じ取っているようにも思える。
機会があればまたぜひ観たい。
かんかんじいちゃん、
green flowers
シアター711(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/10 (土) 19:00
価格3,500円
19:00の回(晴)
18:16会場着、受付(整理券あり)、18:30開場。
2月に入ってますます予定がたてられず直前になっての予約。
「冠婚葬祭シリーズ」締めくくりにしてグリフラ10公演目となりました。最初、何がきっかけで観にいこうと思ったのかまったく覚えていませんが、当時はなにも考えずにぶらりと立ち寄っていたはずです。
次の6月でまる7年になりますね。
階段を上がればすぐ劇の中へ。
今まで「銭湯」に入ったことはなく、カプセルホテルの大風呂(けっこう広い)、殿上湯(北区西ヶ原)というところで上演された「かたり」くらい。でも、たま~に芝居を観にいった街で「銭湯」をみかけることがあります。
19:00開演〜20:31終演。
本公演は、いつもどこにでもありうるお話ではありますが、なぜか自分の人生を振り返っていろいろ思うところがでてきた作品でした。
最近手にした「東京わが残像 1948-1964 田沼武能写真集」「変貌する都市の記録(富岡畦草 記録の目シリーズ)」定点撮影写真集。この2冊の影響ではないかと思っています。白黒写真、フレームに切り取られた人、風景はもう見ることが出来ず、「記憶」から「忘却」へとゆっくり静かに滑り込んでいるように感じました。
時代が変わり、人も生活も変わり踏みしめてきた年月は振り返るとさほど遠くではないはず。世代が異なるキャラクターは決して同じ目線にはならず。自分がこれからどう生きるのかを考えるよいきっかけかもしれません。
ですのでラストのシーンはつかの間のあたたかさに過ぎず、本格的な冬の時代か、いや、新しい生命の誕生か、という問いかけに見えるのでした。
ドーナツ・ホールに鯨が泳ぐ
裃-這々
裃-這々宅(東京都)
2018/02/10 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/10 (土) 16:00
価格2,000円
16:00の回(晴)
2回目なので迷わず、十条銀座商店街を少し奥まで散策。
15:30スタッフの方が出てきて2Fへ、受付、開場。
入口手前が舞台、前回とは反時計回りに90度移動。
ホットドリンク、カイロ、ひざ掛けなど寒さ対策あり。
上手のほとんどはベッド、足の踏み場もない散らかりよう。天井には万国旗。
丸まった紙屑以外どれもが生活にはあまり関係なさそうなものばかり。
16:00挨拶、16:03開演~17:18終演。
前回(「満ちて溢る(2017/11)」)、住宅での公演ということで観に来て2公演目。
岡村さんは、先日、ヨハクノート「春、夜中の暗号」でお会いしたばかり。
すずきゆめさんは初めて。
雑貨(身の回りのものも)に埋もれた「部屋」と同居人同士の「距離」との落差を感じる。埋もれ包まることによる温もりに隙間風が入り込む。何時までもあたたかいと思うのは夢の中だけ、幻想。
昼と夜とでは印象が違ってくるんだろうなと思います。
卒業公演
筑波大学附属坂戸高校演劇部
筑波大附属坂戸高校C館1F演劇教室(埼玉県)
2018/02/11 (日) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/11 (日) 13:00
価格0円
13:00の回(晴、暖かい)。
12:30高校着、いつもなら案内の生徒さんがいますが、今日は誰もいません。中へ入って会場へ。
ちょうど開場時間。
卒業生でも、父兄でもなく、もちろん教師でもなく。
ここにくるのは4回目くらいで、昨秋、尚美大(@川越)まで地区予選も観に行きました。
卒業公演は2回目(2016/2,2018/2)。
ずっとふたりだけの3年生だったそうで。部長を務めた小谷野さんは1年生の時観た記憶があります。
高校生も大学生(残ったり、院などもあり)も卒業します。高校生の場合、卒業すると舞台の上で会うことがなくなります。高校演劇(大会)ではたくさんの高校生が上演するので覚えられないのでなおさら。唯一、神奈川の高校在校時から劇団主宰だった方だけは大学でも続けているので観に行っています。
2016/2のとき、終わってから訊いてみたら「ミュージカル」をやりたいと言っていた生徒さんはどうしているだろうか。
卒業する3年生が2作品、1~2年生で1作品。
ここまでで14:50。予定があったので、ここで退場。
秋季大会で演じた作品は重たい内容でしたが、今日の2作はコントありの愉しいものでした。内輪ネタはわかりませんでしたが、客席も和やかな雰囲気でした。
だんだん「小劇場」から離れ。ダンスと学生演劇、パフォーマンス色が濃いものにシフトしてきました。
満足度はまったくの個人的思い入れです。
Dance Cross | Asian Selection
公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)
2018/02/03 (土) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/03 (土) 14:00
価格3,000円
14:00の回(晴)。
13:30開場、開演間近、最前列の前に1列追加。
ケダゴロの下島礼紗さん振付作品ということで観に来ました。毎回、意表を突いた振付。振りかえればRAFTで中川絢音さんと出たときにはストッキングを被っていました。
白いオムツは何度か観ていますが、本作は、真冬にピッタリ(?)の氷の世界。
普通のレンガより大きそうな氷を使った観ている方も凍えてしまいそうな30分。
白い肌があっという間に赤く染まるほどのスパンキング。
赤いふんどし。
奇抜な世界観。
明日になるまえに
おやすみ深呼吸
テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)
2018/02/02 (金) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/02 (金) 19:30
価格2,500円
19:30の回(曇)
仕事の関係で時間までに行けるかなかなかわからず、直前に当日券の有無を問い合わせ
「あります」ということでしたので会場へ。
こちらは初めて。ツイッターに行ってもどんな劇団かわかりませんでしたが制作に横見さん、脚本/演出の赤松真治さんは「手、向ける(2017/4@四ツ谷)にお名前があったので「日芸」のみなさんだとふんで見に来ました。
4人の役者さんも初めて、1~2年生のようです。望月さんの「襟マキトカゲ」旗揚げ公演「少女博愛主義(2015/2)」が全員10代でした。
また、この会場で日芸生の公演を観るのも(たぶん)初めて。
お話ははじめファンタジーのようで、終盤やや重苦しくなる。
純粋な感性が「大人になる」過程のようにもみえる。
大きく生活環境が変わった少女の再生か。
寄り添ってほしい者を喪い、閉じてしまったもの。
見える世界と見なければならない世界。
「青い鳥」。
などなど
以下、ネタバレへ
「春、夜中の暗号」
ヨハクノート
十色庵(東京都)
2018/01/31 (水) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/01 (木) 20:00
価格2,500円
20:00の回(霙)。
19:30開場、靴を脱いでL字の客席(入って)右に。正方形の床、丸椅子が4つ、毛布・服などが散らばっている。ドリンクのサービスあり。
4つの椅子には:卓上カレンダー、水差しとグラス、発砲スチロール、目覚まし時計が配置されている。
ヨハクノート3作目「曾根崎心中(2016/12@眼科画廊)」「HAMLET be(2017/11@王子1)」
臼杵遥志さん「スケルトンの呼吸(2016/8@BASE)」他
ここ十色庵は「四月になれば彼女は彼は(2016/6)」以来。
TBSラジオが聴こえている。
19:50前説(60分)、暑い寒いのアンケート、8:00の時報、前説2(スマホは明かりが漏れないように)、上階(ムエタイジム)の音がよく伝わってくる。
開演~20:58終演、トーク21:04~21:32(ゲスト:ヤリナゲ主宰越寛生さん)
この作品は(調べてみると)2009年九州戯曲賞最終候補とのこと
男2X女1の組み合わせで4チームで観たのは「鐵祐貴+山田和弘+太田彩寧」組。
鐵祐貴さん「厄病神とジレンマ(2016/6@梟門)」。
山田和弘さん「インド象 首がもげる(2017/8@プロト)」。
大田彩寧さん「チル、幻滅。(2017/5@上野小)」「夢遊トリップ(2017/10@絵空箱)」他。
正方形の見えない境界線の中、見た目の通りにはみえず、4隅の黒い椅子はリングコーナーかもしれないし、時を示すカレンダー、また一方では動いてなさそうな「目覚まし」時計の配置はなんだろう。
何かがあったから(原因)このようになった(結果)というつながりがない。
生活感のない閉じ込められたような場。
非連続のシーンが絡み付き合い、冷え切った感情がときどき身もだえするような印象。
弱さか、自己防衛なのか、ほとんど(日常的には)理解できない動機、行動。
たとえば、世界で最後に残った3人とでもいおうかそんな印象すら。
男二人の衣装が、一方は上/白+下/黒、もう一方はその逆だったので、これは同一精神の中の2面性ではないかとストーリーに先んじて自己設定しましたが、そうではなかったようです。
上階の「音」と会場の壁の色から「atelier SENTIO(2014/3閉鎖) 」のことを思い出しました。すぐ横が東武東上線の線路で、水を流す音もよく聴こえていた。
なかなか不可思議な公演でした。
星空との出逢い
COMBO×COMBO
d-倉庫(東京都)
2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/28 (日) 17:00
価格3,000円
17:00の回(晴)
千秋楽。16:15受付、16:30開場。
16:57前説、17:05開演の挨拶~19:09終演。
こりっちで検索すると
観たことがあるのは
井本みくにさん「夢遊トリップ(2017/10@絵空箱)」他
鈴木勇士さん「NOVA(2015/11@眼科画廊)」
武田摩耶さん「ダンスがみたい!新人シリーズ16(2018/1@d-倉庫)」他
蓮子奈津美さんは、もちろんマドモアゼル・シネマの作品「女は、旅である(2017/12)」他で。
素材としては「銀河鉄道の夜」や「ソラリス」のハリーなんかもイメージしたくなる。
夏の夜の夢なのか、喪った者への想いなのか、誰にでもあるであろう気持ちが素直に現れているように思える。
浴衣、蛍、天の川、無限(夢幻)の時間のなかを流れる河。
タンサーによって風が舞う。
役者によって感情が惑う。
美しきものの伝説
文学座附属演劇研究所
文学座アトリエ(東京都)
2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/26 (金) 18:30
価格1,000円
18:30の回(晴) Aチーム
18:25会場着、受付(予約順の整理番号(緑)」、18:30開場、舞台上、いたるところに貼られているのは新聞?数本の柱、上手端にカウンター。
10分休憩込みで190分。桟敷と椅子席、いつ来ても満席。椅子席にしました。全席にブランケットあり。
18:30楽隊が通り前説、蝉の声、開演、和服の女、客席後方から尺八を手に男~20:00休憩、20:11~21:43終演。
研究所で8作品、これに演出部水野玲子さんの「農業少女」を入れて9作品目。
小劇場とは違うと感じる要素はなんだろうといつも考える。高校や大学の演劇とも違うし「文学座」というエッセンスがあるのだろうと思いながらの3時間、しかし時間の長さは感じない。
お話の対象となっている時代については、教科書的なキーワードとしては耳にしたことはあっても興味を持ったことはない。
耳慣れない言い回しもあるがきっとニュアンスは汲み取っていると思う。
※「宮本研戯曲集(3)」を図書館で予約してみました。前回の上演が2014/8か...次があるとしてもだいぶ長いか。
いつもそうですが客席以外のどこにいてもみなさん「人物」になりきっているように思います。
受付、座席の案内などの心配りも一級。
サクラと私と不透明な昨日までのこと
劇団 Sakura Farm
学習院女子大学 (東京都)
2018/01/19 (金) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/21 (日) 19:00
価格1,500円
19:00の回(晴)
18:20正門着、今夜はpafe用の入館証でした。
会場着、受付をお願いするとリピート扱いで割引していただけました。
18:30開場、昨日の隣の席へ。
右横のテーブルには(講義?)書き込まれたルーズリーフが数枚(ちらっと覗き込むと神言の発展と書いてあるようにみえる)、長方形の白いパネル、昨日と同じ。
周囲を見渡すと他のテーブルも同じ。みんなどこかに行ってしまったのか冷え冷えとした風景。
正面のガラス窓には室内風景が映りこんでいて昼間とは雰囲気が違います。戸外には工事フェンスの赤色灯。なにか危険を暗示しているようにもみえます。
18:57前説、19:06開演~20:36終演。卒業生のみなさんはこの回でおわり。
オープニングとエンディングが違っていました。「夜(闇)」だからできる演出。
前日観ているので2ケ所での会話もなんとか聞き取れました。
また、対立する会話の拠り所についても少し距離を置いて観ることが出来ました。
自分だったらどうするだろうか、という点についてはひとつの答えが出せたかと思います。
「人魚姫」「女生徒(2015/11)」では遠藤由唯さん、關根空さん。中井美帆さんは脚演出でした。
「卒業公演」を題材としたお芝居、昨年の秋季高校演劇大会でも採り上げている学校がありました。上演できたお話し、できなかったお話し、どちらも役者としての演技と自身としての想いとが自然に溶け込んでいました。
役者紹介はよかったと思います。ご本人が役名だったのですね。できれば当パンに役と相関図などあるとありがたいです。
生ギターは好みのよい音色でした。
また、どこかの舞台でお会いすることがあればなと思いつつ。
サクラと私と不透明な昨日までのこと
劇団 Sakura Farm
学習院女子大学 (東京都)
2018/01/19 (金) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/20 (土) 15:00
価格2,500円
15:00の回(晴)。
正門で入館証を受け取り会場(互敬会館1Fメインホール)。チラシ裏が会場、正門は重要文化財でした。
14:25受付、奥の食堂で待機、14:30開場。
大きなガラス窓、客席に陽射し。フラットな床に椅子席なので早めに来て前方席がよいかと。
Sakura Farm「人魚姫(2015/6@やわらぎ)」が初めてで以後何作か観に来ました。学習院女子としてはポかリン記憶舎「冬の穴(2010/11@同)」が最初。
14:59前説(90分、5分押し)、15:08開演~16:34終演。
高校でも大学でも卒業公演が多いこの時期、春になれば新歓公演がやってきて世代がかわる。
卒業公演をまえにした部員たちの葛藤。大きく世代が異なるので直截的には理解できないやりとりはありますがゆっくりと意識に浸透するのを待ちながら観続けます。
気づけば校舎の上から注ぐ陽光が西へ傾き、色合いを深めてゆく。物語はそれぞれの思いと、それぞれの今とそれぞれのこれからが反発しながら時間だけが喪われてゆき、周囲の世界は灰色に染まる。闇が幕を降ろす前兆か。
そして卒業公演はどうなったのか。
APOFES2018
APOCシアター
APOCシアター(東京都)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/01/17 (水) 20:30
価格1,500円
20:30の回(小雨)
宮村さん(セツコの豪遊)による一人芝居「再艶 痴人の愛」30分。
セツコの豪遊は「イ。(2015/2@代々木上原)」「ロ!(2017/8@梅ケ丘)」を観ていて、宮村さんは「しおふぇす2017秋(9月@バニラ)」がありました。
20:05会場着、受付、20:10開場、階段を上がると左手の舞台横に宮村さん、客席はやや弧をえがいた椅子席でクッションあり。かかっている曲は昔のものらしく聴いたことはない。
20:27前説(アナウンス)、20:32開演(劇中のレコードの針を戻し曲をとめる)~21:01終演。
原作(1924)は未読ですが青空文庫で読むことができます。
※谷崎 潤一郎そのものを読んだことがなく演劇もない。
※さらに谷崎訳源氏物語は数頁しか読んだことがない。
或る電気会社の技師(28)と給仕女(15)のお話。
(表向きの)SとMが入れ替わった(本来の姿に)ような印象でした。
テンポをもう少し落としてもいいかなと感じました。
後ろ向きのシーンでもよくセリフが聴こえました。
照明の切り替えはよかったのですが、切替音が聴こえてきたのがちょっと気になりました。
なにか「大正」らしい物がひとつ置いてあるのもいいかなと思いました。
新人シリーズ16
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2018/01/04 (木) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
価格0円
d-倉庫の「ダンスがみたい!新人シリーズ16」
個別にコメントする余裕がなく、昨日、36組の作品上演は終了してしまいました。今回は1/9を除いて8日間でした。
観たことがある方、初めてのチーム。、ソロが初めて..多彩な作品。結局は好みという点ではいたしかたなし。
今回から受付時に「整理番号札」が渡されるようになりました。60分前受付、30分前開場なのでありがたいことです。
上演時間が大幅に遅れる等、運営上の問題は特に感じませんでしたが、舞台からモノが飛んできました(2回)。最初は針金細工。振付として使っていたものを突然放り投げ、それが客席方向だったので接触。足元だったのですがお隣さんにも当たりました。当たる場所によっては怪我をする可能性がありました。ダンスはそのまま続けられましたがもし怪我をしていた場合、運営者側ではどのように対応するのだろうかと考えました。
また、一番の問題はダンサーがこのことを真剣に考えていなかったのではないかという態度であったこと。
もう一回は衣装が半ば飛んできたのですが、もちろん怪我をするようなものではありません。ただ、舞台を相当な勢いで飛び出すのはどうなのかと思いました。振付としてコントロールできていないということではないかと。
モノが飛んでくる前提のパフォーマンスでは事前の説明があります。(→<サイトの記述>水やわかめ、さらには豆腐までが飛び交う衝撃の空間の中で、観客はびしょ濡れ...)。また、以前、川村美紀子さんのダンスで「破片除けシート」が配られたことがありました。
もうひとつ、開演から終演までカメラで録画している客。頻繁にファインダーを確認、光がちらつく。
最初、トップバッターのダンサーの関係者かと思いましたが、ずっと続けていたのでどうも違うらしい。
13日と14日、多摩美の一期生卒業公演(勅使川原さんゼミ)を観ました。おなじ「新人」でありつつ、また違いが感じられるものでした。
舞踊ゼミ上演実習
多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科
演劇舞踊スタジオA(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/13 (土) 12:00
価格0円
演劇舞踊デザイン学科 2017舞踊専攻 第一期生の卒業制作公演
1/13(土)12:00(プレビュー公演)、16:00
1/14(日)14:00
3公演を観ました。
最前列は(座布団)桟敷、うしろに椅子席が2列。
1/13の16:00が桟敷、あとの2回は椅子席で。
上演作品(休憩なし約80分)
藤木由衣「空」
石田満理佳「親愛なる」
山崎直子「はじまり」
横田みのり「Time Lapse」
藤木さんのみ観劇経験あり「スクランブル交差空間」2016/8ZEN展@東京都美術館 ※YouTubeに映像
多摩美との始まりは:
妖精大図鑑:「シアター21フェス vol.96 "春編"」(2014/5@セッションハウス)、きもけん(気持ち悪い研究会)「ぬちょぉ…」(2014/7@新宿眼科画廊)。この頃のメンバーは造形表現学部映像演劇学科卒業制作展「めっけ!」を経て卒業。
その後、妖精大図鑑は引き続き観続け、「赤鬼」2016/7@上野毛からはさらに拡大。
今回、某演劇で突然踊り始めた方がいらして終演後訊いてみると多摩美在学で勅使川原さんのゼミ、ということで本公演に。
学内の公演では他に日芸(江古田)「Modern Dance Performance」や桜美林(PRUNUS HALL)。外部での卒業公演になるとお茶の水女子(なかのZERO)、日本女子体育大学「第16回卒業公演Pile」は23日に府中で。
入ってみると開演前のアパラタスのような佇まい。衣装は、黒が2、白が2。順番も白→黒→白→黒。照明と衣装の組み合わせで印象が異なりました。白と黒は対立(際立ち)、黒と黒は融合(曖昧さ)。
ちょうど同じタイミング(1/4-14)でd-倉庫の「ダンスがみたい!新人シリーズ16」を観ていたのでこちらとの違いを感じました。なにがどのように違うのかはっきりとした根拠があるのではありませんが、吹いている風が違っているような、透明感の違いのような。
勅使川原さんは初日16:00の回で挨拶をされました。
同じキャンパス内で映像美術ゼミ3年次撮影セット制作実習「Frankenstein」をやっていたので観てみました。ものすごく手の込んだ仕上がりでした。映画の1シーン10分に展示物鑑賞。昨年は「ひみつのアッコちゃん」。
公演の間に「五島美術館」へ。茶道具などの展示、庭園を散歩。
新人シリーズ16
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2018/01/04 (木) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
鑑賞日2018/01/06 (土) 19:30
価格0円
19:30の回(晴)。通し券で。
19:30前説、19:36開演~20:14、休憩、20:24~21:04終演。
1.高瑞貴「くちばしの黄色い女」
いきなり転がり出て開始、ステージ下手中心に展開、音/無音の切替が印象的
作品タイトルは、年が若くて 経験の足りないことをあざけっていう言葉を含んでいるがさてどのような意味が...
2.水中めがね∞「有効射程距離圏外」 中川絢音さん。
※「4771-72(2014/11@櫂)」「既に溢れている(2015/8@上野)」「NOVA(2015/11@眼科画廊)」「1991(2017/6@テルプシコール)」。これらとは別に中川さん出演のダンス公演多は数。初めて観たのは「ピュア魂2(2013/7@PRUNUS)」。意表を突いた映像表現、身体そのものによる素の(純粋な)表現がとても新鮮。
休憩
3.田中朝子「imagination」
※もしかしたら@なかのZEROでの創作舞踊公演に出ていらしたのかも。
ペットボトルの影が正面の壁に映ると、プラネタリウムにあるようなビルのシルエットに見えました。雨の音、レインコート、白黒の映像は晴れなのか、虹はでていたのか。
4.鈴木紺菜「向日葵-あなただけを見つめる-」
※日芸のダンサーのみなさんは一度は観たことがある方ばかり。
滑らかさを失わず一筆書きのようにつながったような、滑空しているような振付は観ていて爽快さを覚えました。
みなさん最初のシーンから工夫され、(効果)音(響/楽)、衣装、照明、ポジション、映像、トーンの変化など見ごたえあり。
ソロ2+チーム2。
新人シリーズ16
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2018/01/04 (木) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
鑑賞日2018/01/05 (金) 19:30
19:30の回(曇)。通し券で。
19:30前説(80分)、19:37開演~20:21、休憩、20:32~21:05終演。
1.おやすみワンセカンズ「トゥ・マッチ・ペイン」
出演:飯嶋絵美 伊藤まこと 甲斐ひろな 小谷葉月 長谷川絵理
※飯嶋さん、甲斐さん、小谷さん「UDC14th『-14とよ-』(2015/3@セッションハウス)」
2.球磨ユキ「赤いため息-soft sounds from another planet-」
休憩
3.樋口聖子「巡る」
※「The World of Kaleidoscope 2015(2015/1@スペース・ゼロ)」「Dance Gathering Performance vol.6(2016/2@同)」他
4.武田摩耶「record」
出演:赤石柚季 櫻井加菜 佐藤瑞生 武田摩耶 李洪坤
※武田さん「dryland(2017/1@高円寺2)」「-14とよ-」、櫻井さん「おそようございます(2016/12@セッションハウス)」
新人シリーズ16
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2018/01/04 (木) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/04 (木) 19:30
価格0円
19:30の回(晴、寒い)。通し券で
18:35会場着、受付は始まっていましたが、今回から整理券が配付されました。
受付順で番号順に入場です。
19:30前説、本シリーズや投票方法の説明、19:36開演~20:18、休憩、20:32~21:20終演。
(上演順) 約20分の作品
三谷真保さん「RED」
矢島みなみさん「composition」
(休憩)
砂と水玉「スクラップ・アンド・ビルド」
中村駿さん「サハラ」
後半の2組は観たことがあります。
砂と水玉(市松さん、甲斐美奈寿、根本和歌菜)以外はソロ
※確認すると根本和歌菜さんも甲斐さんと同じく「大型」に出ていらっしゃいました。
三谷さん:初めて。赤い糸と白い衣装、大きくあいた'背中'の表情は苦悩の表れだろうか、揺れる様子はオーロラのよう、祈り、幻想的な音。
矢島さん:初めて。動かない、終盤近くに音楽が入る。人形浄瑠璃、ロボットの(AI的)成長...「composition」とはどういう意味なのか..創作、作品、構図、合成、組成...いろいろなみかたができる?
砂と水玉:「birthday(2016/7)」「ランドスケープ(2017/4)」、市松さんは「リンドバークたちの飛行(2016/12,2017/10)」、甲斐さんと根本さんは「大型(2016/8)」。スピードとなめらかさ健在。
中村さん:ザ・ボーナストラック、悪童他 たくさん...。いつも骨太の振付、今回はセリフ付
二人芝居『花音』
ポかリン記憶舎
下北沢 スターダスト(東京都)
2017/11/17 (金) ~ 2017/11/19 (日)公演終了
価格3,000円
19:30の回(晴)。
19:11開場、靴を脱いで入ると対面の座席。ここは初めて。
ポかリン記憶舎:
①「冬の穴(2010/11@やわらぎホール)」「humming5(2011/4@さんさき坂カフェ)」「『WæNDERING』公開稽古(2011/11@キラリ)」「宙の色 -sora no iro- (2012/4@KINGYO)」。
②@きゅりあんでの公演
そして本作。①か②のイメージで来ましたがまったく違ったものでした。
19:37開演~20:27終演。
井上幸太郎さん「この世の楽園(2013/10@雑遊)」「丘の上、ただひとつの家(2015/2@同)」「夏の夜の夢(2017/3@サンモールS)」
みょんふぁさん「消滅寸前(あるいは逃げ出すネズミ)(2017/10@ポケット)」
詞+身体表現、せりふの音調、統一的な色彩の中に観客という異色の存在か。
【 HAMLET be 】
ヨハクノート
王子スタジオ1(東京都)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/03 (金) 14:00
価格3,000円
14:00の回(晴)。
13:30受付(当日券で)、開場。
椅子が三つ、役者は談笑、撮影用カメラ2台、13:43三人は歩き回り、13:45止まる、13:50前説、13:59道路側シャッターが下り、前説(80分)、開演~25:18終演、アフターイベント15:25~15:49。
「曾根崎心中(2016/12@眼科画廊)」以来。
臼杵さんが立教とは知りませんでした。新座キャンパスへはダンス公演を観に行っています。また、演出助手の岡村梨加さんは「ねこのした」他で。
よほどのことがあっても「ハムレット」は観ません(鮭スペアレ、ゲッコー・パレードを除く)が、場所(王子は自宅から比較的近い)、前作を観たときの印象が強い、演助に岡村さん、ということもあり観に来ました。
設定、うごき、セリフの調(トーン)、役の取り替え、照明、そして劇場ではない空間と作品との緊張関係的刺激。