1
ドアを開ければいつも
演劇ユニット「みそじん」
演目、会場、役者さんの全てが揃って、心温まるステキな舞台でした。4姉妹それぞれに感情移入できる見事な配役でした。最後は感動で涙が止まらなかった。4姉妹が仲直りして良かった良かった。正直この舞台に出演されている4人の役者さんは特に有名では無いですが、舞台に必要な全ての要素が揃えば、こんなに良いお芝居ができると言う事を体感できました。素晴らしかった。
2
吉例顔見世大歌舞伎
松竹
昼の部、夜の部ともに、良かったけど、特に良かったのは、夜の部の「勧進帳」と「義経千本桜 すし屋」ですね。初めて弁慶を演じた染之助さんと、それを支える吉右衛門さんと幸四郎さんの共演は身震いする程良かった。また、「義経千本桜」でいがみの権太を演じた菊五郎さんの演技には涙が止まらなかった。人情物は涙腺が緩んで堪らない。
3
よるべナイター
FUKAIPRODUCE羽衣
みょーじかると言うオリジナルな表現で、いつも素晴らしい舞台をしていましたが、今回は青山円形劇場で演じる最後のみょーじかると言う事で、凄くアツい気持ちの伝わる素晴らしい舞台でした。あんなにエロエロなのに、本気で泣いてしまいました。
4
海をゆく者
パルコ・プロデュース
中年男4人のハチャメチャな内容のお芝居だけど、このレベルの高い内容は観ていて爽快でした。その中でも吉田鋼太郎さんの存在感は抜群でしたね。面白かった。それにしても、鋼太郎さんはここにきてテレビなどでも大ブレイクしててビックリです。本当に良い役者さんだと思います。
5
ブエノスアイレス午前零時
パルコ・プロデュース
お芝居の内容も役者さんのお芝居も素晴らしかったけれども、それ以上に舞台演出が素晴らしかった。現代の日本の温泉街と過去のブエノスアイレスを転換で見事に表現していたのは秀逸でした。
6
夕空はれて ~よくかきくうきゃく~
こどもの城劇場事業本部
突然演目が変わったけど、こちらももの凄く面白かったです。不条理劇ってジャンルも良く分からなかったけど、この舞台を観て、楽しさが少し理解できた気がしました。今年はケラさんの舞台も結構観たけど、やっと良さが分かってきたかな。
7
どんぶりの底
流山児★事務所
スズナリでベテラン陣が汗まみれでアングラ芝居を一生懸命演じる姿に本当に感動しました。このメンバーの方々が一線でお芝居を続けているのも素晴らしいですが、皆さんの純粋に楽しそうに演じている姿を観るだけで、自分も笑顔になってしまいます。
8
私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。
月刊「根本宗子」
久し振りに観劇に復活して一番成長と言うか人気になっていたのが、月刊根本宗子さん。見始めた時は、可愛い女の子主宰のお芝居程度でしか感じてなかったけど、今年観たBAR公演2本含めて、ほんとうに面白かったです。違いと言えば、やはり梨木さんが劇団員となって、本人と梨木さんの2人でお芝居の中核を構築出来たからではなかろうかと思います。まぁ偉そうなこと言ってますが、本当に面白かったです。ただ女子の恐ろしさも感じたのでした。
9
暴走ジュリエット/迷走クレオパトラ
柿喰う客
久し振りに観た柿喰う客の女体シェイクスピアシリーズですが、2本立ての最初に観た「暴走ジュリエット」の質が役者も内容も余りにも低くて幻滅してしまいました。でも2本目の「迷走クレオパトラ」は柿のメンバーが主要な役を抑えていた事と、後半の舞台だったからかすこぶる良く、もの凄く面白かったです。まぁチャレンジングな配役も中屋敷さんの戦略なのかも知れませんが。ちなみに次回作の出演陣が先程発表されましたが、ベテラン布陣ですごい楽しみです。まぁこのレビューには関係無いですが。
10
カズオ/斜めから見ても真っ直ぐ見てもなんだかんだ嫌いじゃないもの
オーストラ・マコンドー
趣里さんと梅舟惟永さんの二人芝居2本ですが、「斜めから…」では、特に初めて観た趣里さんが素晴らしかった。逆に「カズオ」では、梅舟惟永さんの多彩な演技が見事でした。ルデコと言う空間で観られたのも良かった。