朗読劇 少年口伝隊一九四五
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2009/09/18 (金) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
4回目
初演から数えて4度目の鑑賞。4度目でも中盤までボロ泣き。傑作朗読劇だと思います。今年は二期生から三期生へとバトンタッチされ、来年は四期生に。
別役実 ―その創作の源―
桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>
PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)
2009/09/13 (日) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい講演でした。
別役さんご本人が、ご自身のエッセイを朗読されるだけで鳥肌。お話してくださった内容も素晴らしく、勇気をもらいました。桜美林大学の学生さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。公演がんばってください。
吾妻橋ダンスクロッシング
吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
9.11に。
飴屋法水さんのが凄くて、しばらく放心状態。康本さんのダンスもきれいだった。前売り完売みたいです。こんな豪華メンバーですものね。ステージ数を多くすると、それはそれで実現が難しいのかしら。
ザ・ダイバー 日本バージョン【9/20千秋楽】
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/08/20 (木) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
3人いる!
リトルモア地下
リトルモア地下(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/12 (水)公演終了
新宿ジャカジャカ
椿組
花園神社(東京都)
2009/07/11 (土) ~ 2009/07/21 (火)公演終了
楽日前にやっと
夏の風物詩、毎年の恒例です。歌がもりだくさんで楽しかった。何度か見た人によると、今日の夜はかなり良かったらしいです。昼間にライブもあったからかしら。
シド・アンドウ・ナンシー【CoRich舞台芸術まつり2009春 グランプリ受賞作】
MCR
駅前劇場(東京都)
2009/04/22 (水) ~ 2009/04/26 (日)公演終了
満足度★★★★
生きることへの切ない思いが、汗と爆笑の中にひたひた満ちる
MCRの作品を観るのは、プロデュース公演などを含めておよそ8作目となりました。『シド・アンドウ・ナンシー』は、私が観た中で一番完成度が高かったように思います。昨年の「CoRich舞台芸術まつり!2008春」参加作品『シナトラと猫』で気にかかった舞台美術や転換時の演出についても、今作ではライブ感・手作り感が生きており、いわばスタイリッシュな見どころにもなっていました。
生きることも死ぬこともどうでもいいと思っているヤクザの安藤(中川智明)。急激に太り続けて死に至るという不治の病に冒されたたっちゃん(辰巳智秋)。2人が親友同士だった高校時代の回想シーンを交えながら、状況は違えども互いに死を目前にした2人の男が、命に、人生に、どう決着をつけるのか(決着など訪れず死が彼らをさらっていくのか、それとも…)が描かれます。あらすじだけだと深刻な悲劇のようにも思われますが、実際は爆笑・失笑づくしで、ロマンティックな恋愛のエピソードもありったけ盛り込まれた娯楽作品でした。
作・演出・出演される櫻井智也さんが書かれるセリフは、小劇場ファンの間で“櫻井節”と呼ばれることがあります。笑いすぎてお腹が苦しくなるほどのギャグに、世間に対する主張がしっかりと織り込まれていたり、粗野で乱暴に聞こえる言葉に、恋のときめきや切ない思いがしたためられていたり。
組み体操をしたり、本気で(?)叩いたりなど、生々しいハプニングを盛り込んだ見世物の要素も、大いに生かされていました。客席が2方向からはさむ対面式のステージなので、役者と観客との距離がとても近いのです。しかもコントではなく、演劇的な魅力に昇華させているのが素晴らしいと思います。
ポスト・パフォーマンス・トークは制作の方が司会進行して、観客から事前に質問を受けつけるシステムを採用。赤裸々な劇団内トークを見せるスタイルがお好きなお客様もいらっしゃるかもしれませんが、私は『シナトラと猫』の時よりも濃い内容になって、改善されたように感じました。
劇中で使用された缶ジュース型のおしるこが、ロビーでバラ売りされていましたので、1本購入。寒い季節になったら飲みます(笑)。また安藤たちのことを思い出して、しみじみ笑いたいと思います。
愛のルーシー
北京蝶々
OFF OFFシアター(東京都)
2009/05/20 (水) ~ 2009/05/26 (火)公演終了
満足度★★★
隔離空間のリアルを俳優の身体から感じたい
擬似地球“バイオスフィア2”にて自給自足生活を送る8人の男女と、彼らを外部から観察する研究者たち。OFF OFFシアターの舞台上にある柱を活用して、上手側に研究室、柱を挟んで中央および下手にバイオスフィア内部を対置させた具象美術でした。茂った木々に実る作物も丁寧に作りこまれた美術は見ごたえあり。文字映像で上手壁に居住者たちの日記を表示し、人物の背景を伝えていました。
スフィア内は農作物の収穫が少なく、海洋地区が汚染されて魚が取れないなどの食糧危機にあり、居住者は常に飢えていているはずなのですが、役者さんの演技は状態を説明する型どおりのもので、私には切迫感や恐怖、狂気、そして殺気などが感じられず。残念ながら、物語の起承転結が体を素通りしていくようでした。例えばシミュレーションゲーム「シムシティ」(古いですね)や冒険もののロール・プレイング・ゲーム等で、画面上の架空の街を攻略していくような手軽さに似てる気がしました。お好きな方もいらっしゃると思います。
敢えてリアリティを求めない演出だったのだとすれば、一観客の個人的でわがままな願いではありますが、隔離された空間でのサバイバル以上に、意外だったりわくわくするものが欲しかったですね。
北京蝶々の作品を観るのは初めてでした。作・演出の方は慎重に考えた末に題材や視点を選択されているようなので、また違った作品も観てみたいと思います。
玉ノ井家のエンゲル係数(公演終了しました!)
劇団ぎゃ。
ColaboCafe(東京都)
2009/05/23 (土) ~ 2009/05/24 (日)公演終了
満足度★★★
謎に引き込む女優2人の腕力
会場は地下の小さなカフェで、舞台は小さなダイニングと併設されたキッチン。実際に料理をして食べるシーンもあります。東京、大阪、福岡の3都市を2人芝居でまわるカフェ・ツアーなんて、いいアイデアだと思いました。
両親が死んでから7年間2人きりで生活してきた姉妹が、キューピー人形の姿をした“神様”に導かれて過去を回想していきます。登場人物は“美しい女(三坂恵美)と不細工な女(中村雪絵)”(←当日パンフレットではっきりと役名紹介。どちらが姉でどちらが妹かは明記なし)。片方が人間ではないかもしれないという意外な展開から、さらにそれをも覆す事実が現れます。
チラシの第一印象からきっとコメディなのだろうと思っていたら、全くそうではなく・・・これは残念でした。でも、予想外の出来事が次々に起こって、目の前の人物が誰なのかがわからなくなり、小さな食卓に漂う空気がドラスティックに変わっていく感覚は、とても演劇的で面白かったです。
女優さんも堂々とした演技を見せてくださいました。歌うシーンでは、お2人ともお腹からしっかり声が出ていてお上手でした。
チケットが飛行機の切符のデザインになっており、開演前におしぼりを手渡しでもらったり。これからフライトをする気分を素敵に演出してくださいました。
CASSIS
INUTOKUSHI
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2009/05/21 (木) ~ 2009/05/27 (水)公演終了
満足度★★★
明るく発散させる若いパワーを、内側にも向けて欲しい
早稲田大学内で上演される学生演劇を観ると、作品の内容はともかく、公演自体がとても立派だなぁと思います。装置、照明などのスタッフワークが充実していて、観客は満員に近いほど入っており、チケット収入を見込んだ演劇公演としてきちんと成立させていることが多いからです。
でも今作は「CoRich舞台芸術まつり!2009春」最終選考作品ですので、“学生演劇なので”と甘めに観ることはせず、他公演と同じ視点からクチコミを書かせていただきます。
コント風のオープニングを経て黒幕が開くと、巨大なプリン・アラモードといちごケーキで出来た豪華な舞台美術が現れました。こってり広がった乙女ワールドで、美味しいケーキ屋、優しい草食系男子の国、処女と童貞の妖精だけの編集部という3つのコミュニティーが、徐々に崩壊していく様子を描きます。
残念ながら、役者さんはセリフを一方的に吐き出すようにしゃべる方が多かったです。型にはまった動きでがむしゃらにつっ走られても、私にはあまり魅力が感じられませんでした。元気なのは素敵ですが、放出するだけでは退屈してしまいます。
男子が上半身裸になるシーンが多く、少々戸惑いましたが、皆さんしっかり鍛えてらっしゃるので不快感はゼロ。作品全体としては、もっとハチャメチャで弾けた演出があってもいいんじゃないかと思いました。
朝霞と夕霞と夜のおやすみ(ご来場ありがとうございました)
FUKAIPRODUCE羽衣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/05/09 (土) ~ 2009/05/20 (水)公演終了
満足度★★★★
灼熱の純粋性愛・妙ージカル!
男女の性愛をおおらかに歌い、叫び、踊る、体当たりのパフォーマンスです。役者さんのはっちゃけて、振り切れて、限界を超える(?)動きっぷりに圧倒されます。そして、とにかく暑苦しい!ばかばかしい!でも感動しちゃう!(笑)
休みなしで踊りすぎて卒倒しないのか、暴れすぎて怪我しないのか、音域の広い歌を叫んでのどを潰さないのか、劇団内恋愛禁止だけど胸焦がす恋に落ちちゃうんじゃないのか!?・・・等々、いらない心配が何度も頭をよぎりました(笑)。
作・演出・音楽・振付・美術を手がける糸井幸之介さんの才能がまぶしいです。いつかぜひ歌手やバンドに楽曲提供していただきたいですね。
歌詞を当日パンフレットと一緒に配布していただけるのが嬉しいです。公演前半は“ささやかなプレゼント”付き(終演後のドリンク・サービス)で、私はポカリスエットをいただきました。のどがすごく渇いていたので助かりました。
チラシの写真・デザインがきれいで、とっても私好みです。このチラシに一目ぼれして観に来るお客様も、いらっしゃったのではないかしら。でも、セックスにまつわる表現が具体的で激しい作品であることが、このビジュアルからは伝わらないように思います。FUKAIPRODUCE羽衣の表現においては、歌も踊りもセックスも同じ位置づけなのかもしれませんが、過激な性描写にアレルギーがある観客も少なくはないので、そのあたりの配慮はしても良いのではないかと思います。
天気のいい日はボラを釣る
studio salt
王子小劇場(東京都)
2009/05/20 (水) ~ 2009/05/24 (日)公演終了
満足度★★★
ささやかな幸せを愛でる繊細さ
せちがらい現代日本で最低限の生活を獲得するために、川辺で人知れず戦っているホームレスの人々を、とことん優しい視線で描いていたように思います。小さき者を慈しみ、ささやかな幸せを愛でる繊細さが伝わってきました。
ただ、なにげない日常が淡々と続くお芝居は、大事件でなくとも何らかの出来事が起きた時に、空気がぐっと変化するような、劇的な仕掛けが必要だと思います。照明・音響・衣裳・舞台転換などの目に見える(耳に聞こえる)演出でもいいですし、役者さんの演技の密度でもいいのですが。そういったところに物足りなさを感じました。また、具象と抽象のバランスがあまり良くなかったように思います。
終演後は一般客も参加OKの2日目カンパイ(劇場内で開催)に参加させていただきました。自己申告のカンパ制で、炊き出しの料理食べ放題・缶ビールなど飲み放題という大盤振る舞い!赤字が出るんじゃないかと勝手に心配になりましたが、お客様は皆さんとても楽しそうでした。私は缶チューハイをいただいたので150円カンパしました。
ブラインド・タッチ
一般社団法人 日本演出者協会
あうるすぽっと(東京都)
2009/06/04 (木) ~ 2009/06/06 (土)公演終了
6月はあうるすぽっとに何回行けるかな
「日韓演劇フェスティバル」が1ヶ月間も開催されているのが凄い!最初の演目を見ることができました。戯曲も俳優も良かったです。
花のゆりかご、星の雨
時間堂
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/06/02 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
“深呼吸できる演劇”そのものを、もっと味わいたい
プロデュース団体だった時間堂が劇団化して初めての公演です。時間堂堂主の黒澤世莉さんが5年ぶりに新作戯曲を発表することもあり、自ずと期待が高まっていました。出演者5人全員が劇団員であることからも、新生・時間堂のお披露目公演という位置づけになるのでしょう。
舞台は、地味ではあるが品揃えは良い骨董品店。木彫り細工のソムリエナイフをめぐって、現代人の素朴な喜び、悲しみがふんわりと、でも鮮やかに描かれます。心温まるストーリーの口語劇でした。
ギャラリーLE DECOの4階をほぼそのままに使い、主だった小道具はマイム(という表現がふさわしいかどうかは疑問ですが)で表現します。演技スペースは舞台前方。後方は登場しない役者の待機場所であると同時に、楽器の生演奏ブースでもあります。
黒澤さんの演出作品といえば一番の見どころは、舞台上で自らが演じる役柄として伸び伸びと生きる俳優たちだと思います。今作でも、舞台上で相手役とコミュニケーションを取り、その場で感じたままを発露させる、心理的リアリズムの手法にのっとった素晴らしい演技を見せてくださいました。
ただ、俳優指導者としての黒澤さんのご活躍や、過去の上質なストレート・プレイ(コロブチカ『proof』)を観たことがある者としては、マイムや生演奏に気を取られて、肝心の俳優同士の演技のぶつかり、調和、そこから生まれる劇空間のうねりを存分に味わえなかったのが残念。
劇場内で飲み物やグッズが販売されていました。オリジナル・ドリンクも豊富で、私は劇中に登場した紅茶(正露丸の匂いがする・笑)をいただきました。美味しかったです。
ユーリンタウン-URINETOWN The Musical-
流山児★事務所
座・高円寺1(東京都)
2009/05/29 (金) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
大人数の合唱・群舞が楽しい!
日生劇場で見た時は意味がよくわからなかったんだけど、作品の面白さがしっかり伝わってきて満足です。前売り4500円は安すぎ!の“貧乏”ミュージカル。2階席(?)だったので生バンドが見えなかったのは残念。そう、生演奏つきっていうのも豪華です。
関数ドミノ
イキウメ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/05/08 (金) ~ 2009/05/24 (日)公演終了
満足度★★★★
面白くて、手放しに楽しんでしまった
これからどうなるのかな、と、素直に引き込まれて超エンジョイしちゃいました。小さい劇場なので、気になる方は早めに予約した方がいいかも。
雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/05/06 (水) ~ 2009/05/30 (土)公演終了
満足度★★★★★
囚われ人の思い出の中で号泣
三田和代さんの鬼気迫る演技を観られるだけでも、10,000円の価値はあると思います。鳳蘭さんも凄い迫力。女優とは、こういう生き物のことを言うんだな、と。
ショート7
DULL-COLORED POP
pit北/区域(東京都)
2009/04/29 (水) ~ 2009/05/06 (水)公演終了
満足度★★★★
知的にバカをやる脚本の、ギリギリ感が魅力
谷賢一さんの作品は豊かな知性と、パンクの精神を感じさせるテキストが大きな魅力だと思います。今公演でも、言葉に対する尋常ならぬこだわりが感じられ、充実の観劇になりました。
DULL-COLORED POPでは、役者さんは決して読みやすいとは言えない長いセリフ(詩情たっぷりの状況説明や、難しい専門用語が散りばめられた感情の吐露など)を、読みこなすことが求められます。作・演出家が当然のように役者に負荷をかけ、役者もそれに全力で応えるという、演劇に対するひたむきさが伝わってくる作品群でした。
ただ、その高くかかげた目標にたどりつけていたかというと、まだもう一歩足りなかったのではないか、というのが全体についての感想です。また、この3年間に上演された短編戯曲7本の中では、やはり最近書かれたものほど面白いことは否めず。時代の流れは早いですね。
あくまでも個別の短編を7つ集めた公演だということで、作品終了ごとに装置変更の休憩が挟まれていたのは潔いと思いました。観客も遠慮なく頭の切り替えができます。
装置を動かす舞台監督さん(?)が黒装束だけど金髪で、とても目立っていました。演出意図なのかしら(笑)。
終演後のトークイベントでは、演劇についてのディープな話が聞けて面白かったです。“キャバクラ”のぐだぐだ感は好みが分かれそう。様式は毎日変化していきそうですね。
Aプロは心の暗部を深くえぐるような題材が多く、休憩があったおかげで気持ちを楽にして拝見できました。Bプロの飲尿ミュージカル「エリクシールの味わい」は出色。バカ笑いしながら考えさせられました。生演奏が素晴らしいです。オススメです。これから予約される方は、A、Bの順番でご覧になるのが良いのでは、と思います。
すご、くない。♥KR-14【白神ももこ】
キレなかった14才♥りたーんず
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/04/18 (土) ~ 2009/05/06 (水)公演終了
満足度★★★★★
笑って、気持ちがゆるゆるして、泣いた
可笑しくて、楽しくて、優しい。それって幸せですよね。生きててラッキー。りたーんずはこれで5本目。今のところダントツ1番です。
男の60分 -東京場所-
ゲキバカ
【閉館】江古田ストアハウス(東京都)
2009/04/22 (水) ~ 2009/04/29 (水)公演終了
満足度★★★★
客席を巻き込んでいく、明るい見世物魂!
「舞台はライブ。観客を楽しませてナンボ!」という姿勢が貫かれた“王道エンターテイメント”でした。もう1つの劇団キャッチコピー“分かりやすいのに奥深い”も、しっかり織り込まれていたと思います。
『男の60分』は愛知公演のために作られたツアー向けの短編なので、舞台美術はダンボール箱のみというミニマムなもの。その分、役者さんが全身を使って魅せてくれました。私は上手通路際の席だったので、全力で走る役者さんが起こす風が体に伝わってきました。スリリングで、思い切りの良さも感じて爽快でした。
出演者7人全員が劇団員。男優ばかりの劇団なんですね。登場するのは、自然がいっぱいの昔の田舎町を舞台に、川や空き地などで暴れまわる少年たち。ギャグは堂々とやりきってくれるし、ダンス(組体操)も肉体を鍛えていることがわかるキレの良さ。モノマネや客いじりなど、観客を意識した前向きなエンターティナー精神にも好感を持ちました。
自らが見世物であることを自覚して、堂々と自分をさらすことができている役者さんを見られるのは、観客としてとても幸せなことです。
初日は終演後に、劇場4階の稽古場にて打ち上げの飲み会がありました。一般客も参加可能なものだったので少しお邪魔したところ、カッパ役の石黒圭一郎さんと作・演出の柿ノ木タケヲさんとお話ができました。ありがとうございました。