舞台『夜想曲集』
ホリプロ
天王洲 銀河劇場(東京都)
2015/05/11 (月) ~ 2015/05/24 (日)公演終了
満足度★★★★
カズオ・イシグロ
カズオ・イシグロさんの短編小説集の3編を構成し、1つの戯曲として舞台化。俳優の息が合っていて、とても透明感のあるお芝居でした。舞台に立っている人たちがちゃんと心のコミュニケーションをしていて、ぶつかったり、響き合ったりする度に、鮮やかな反応が見て取れました。どんな規模の公演でも、生きた役人物による交流に嘘を作らない。さすがは小川さんの演出だと思いました。
聖地 X
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2015/05/10 (日) ~ 2015/05/31 (日)公演終了
満足度★★★★
洗練されてる!
舞台美術、照明、そして演技との盤石のコンビネーションで、演劇ならではのアナログさを生かした演出も楽しめるSF娯楽作。客席では大いに笑いが起こってました。
幕が上がる
パルコ・プロデュース
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2015/05/01 (金) ~ 2015/05/24 (日)公演終了
ヘイセイ・アパートメント
劇団 贅沢貧乏
江東区北砂の一軒家(東京都)
2015/04/10 (金) ~ 2015/05/12 (火)公演終了
満足度★★★★
ヘイセイ・アパートメント
一軒家で上演されるお芝居で、観客は部屋を自由に移動可能。私が苦手な参加型だがとても面白かった。日常を凌駕する圧倒的なフィクションを演技で立ち上げてくれたからだと思う。約1年借りていた家での3作品目とのこと。蓄積あればこその精度ではないか。
偶然ご一緒した方から率直な感想や鋭いご指摘を拝聴。やはり受け取り方はそれぞれ。私は初めは少々困ったけれど、若い住人たちの葛藤、対立がドラマとして厚みを増し、観客を含んだまま家が劇空間になってワクワクした。未来への憂いを戯曲にした作家の勇気にも好感
海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2015/05/03 (日) ~ 2015/05/06 (水)公演終了
満足度★★★★
海峡の7姉妹
かぶりもので船を演じる女優さんたち。
ギャグももちろんあるけれど、大いに感情移入し、涙しました。国の政策、資本主義に翻弄されてきた歴史をまざまざと。
海の夫人
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2015/05/13 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了
満足度★★★★
海の夫人
1人ひとりが自然に、世界を分厚く身にまとって登場し、物語が既に生き生きと存在する状態で幕開け。嬉しくて興奮!分かり合えない者同士の衝突、選択に心グツグツ涙ダラダラ。「男に嫁ぐ女」を数例見たので終演後は女子トーク盛り上がりまくり。いいお芝居観た。
追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★
追憶のアリラン
日本が統治していた朝鮮が舞台。いい意味で歴史の教科書のようなお芝居で、知らないことを知り、今と照らし合わせて考えることが出来ました。
大笹吉雄さんが朝日新聞の回顧2015で「今年の3本」に選出されています。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12121910.html
デスノート The Musical
ホリプロ
日生劇場(東京都)
2015/04/06 (月) ~ 2015/04/29 (水)公演終了
満足度★★★★
デスノート
やっぱり面白いですねぇ『デスノート』!夜神月役はダブルキャストで私が拝見したのは浦井健治さんの回。
韓国版も観たかったな…。韓国版の月(ライト)役↓の映像
https://www.youtube.com/watch?v=-W2FvV2hJNo
さいたまネクスト・シアター第6回公演 『リチャード二世』
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2015/04/05 (日) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★
さいたまネクスト・シアター
三方囲みの客席で、私は上手側。『リチャード二世』で描かれる事柄や演出について、何かの比喩や象徴ではないかと、ずっと考えながら鑑賞することになりました。
DRUMMING(ドラミング)
Rosas
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2015/04/16 (木) ~ 2015/04/18 (土)公演終了
満足度★★★
上には上がある
立ってるだけの姿に層が見えてくる。単調(に聞こえる)音楽に分厚さを感じてくる。繰り返される動きに全然付いていけなくなる。上には上があると思い知らされた。
飴屋法水『コルバトントリ、』
吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会
SNAC(東京都)
2015/04/04 (土) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★
飴屋法水さんだから
山下澄人さんはやはり演技が巧く斬れ味鋭い。原作者本人にガチで迫る(ように見える)姿勢が好き。常に背水の陣。外に開放された空間で寒さ対策必要。
禁断の裸体 -Toda Nudez Será Castigada-
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2015/04/04 (土) ~ 2015/04/25 (土)公演終了
満足度★★★★
エッチ過ぎる、でも、面白すぎる!!
大人の男女(内野聖陽、寺島しのぶ)の性愛が生々しく描かれますが、兄弟(内野聖陽、池内博之)の確執、父(内野聖陽)と息子(野村周平)のすれ違いなどの家族の問題をはじめ、差別、宗教、禁忌(タブー)、排外主義といった、現代にも通じる大きなテーマもめいっぱい盛り込まれていて、すごく面白い戯曲でした。これを娯楽作として大劇場に立ち上がらせた三浦さんは、すごい演出家だと思いました。
ウィンズロウ・ボーイ
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2015/04/09 (木) ~ 2015/04/26 (日)公演終了
満足度★★★★
ウィンズロウ・ボーイ
素晴らしい戯曲を丁寧に、真っすぐに上演してくださり、「いいお芝居観た~!」という充実感ですごく幸せになりました。大がかりな場面転換がないしっかりした会話劇ですが、微笑ましい場面が多く、堅苦しくなりすぎません。ウィンズロウ家の人々とともに勝敗の行方にハラハラしつつ、法とは、正義とは、人権とは…と当事者として思索し続けました。
十二夜
東宝
日生劇場(東京都)
2015/03/08 (日) ~ 2015/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★
ケアード演出「十二夜」
道化が前に出る恋愛喜劇で、成河さんのための舞台!?ってほど。彼は歌も演奏も演技も良かった。フェイビアン役の青山達三さんも素晴らしい。お二人とも新国立「夏の夜の夢」に出てらした。オリヴィア役の中嶋朋子さんも好き。
分身
カンパニーデラシネラ
シアターX(東京都)
2015/03/25 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
分身~ドストエフスキー「二重人格」より~
上演時間は約1時間25分。超楽しかった!俳優、ダンサーたちがひたすら作品のためにストイックに踊り、演じる。わくわくドキッの連続で飽きさせない。おしゃれでコミカル、残酷でシニカル。アクロバティックな振付がスリリングで、息を合わせた群舞が美しい。
死と乙女
東宝
シアタークリエ(東京都)
2015/03/19 (木) ~ 2015/03/28 (土)公演終了
ミセス・サヴェッジ -幸せの値段-
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2015/03/04 (水) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
ミセス・サヴェッジ
療養施設にいる人々はいわば「引きこもり」。彼らの個性を尊重する、いわば人間賛美のドラマになっているけれど、最後に問題提起もする演出が良かった。エセルの子供たちのバカっぷりが笑える。
The River
公益社団法人日本劇団協議会
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2015/02/19 (木) ~ 2015/02/26 (木)公演終了
満足度★★★★
The River
川のそばの小屋にいる男女。繰り返される営み。
目の前の場面がいつなのか(過去か未来なのか)がわからなくて、色んな想像ができました。
俳優は鬼頭典子さんがとてもよかったです。鬼頭さんのマクベス夫人が観たくなりました。
ユビュ王
まつもと市民芸術館
まつもと市民芸術館 小ホール(長野県)
2015/02/18 (水) ~ 2015/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
ユビュ王
三方から客席が囲む抽象舞台。軽快だけれどもの悲しさも含んだ選曲、自由度が高い(のであろう)演技のコンビネーション、観客と積極的に交わる奔放さなど、幕開けで串田和美カラーをドスンと受け取ったのですが、小川さんらしい徹底的なきめ細やかさ、俳優同士の行き届いたコミュニケーション、そして戯曲(原作)への誠実さは健在でした。
The LONG ROAD
山の羊舍
「劇」小劇場(東京都)
2015/01/22 (木) ~ 2015/01/25 (日)公演終了
満足度★★★
いい戯曲でした
弟が殺され、残された父母と兄。犯人は若い女の子だった。
刑務所内での上演も考慮に入れて書かれた戯曲だそうで、客席に向かう語り掛けや、独白が多かったです。役者さんには難物といえる戯曲なのだろうと思いました。