石田1967の観てきた!クチコミ一覧

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ヒーローアゴーゴー!

ヒーローアゴーゴー!

劇団東京都鈴木区

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/07/11 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

強引マイWAY(笑)
やはり東京劇団さんは武器を持つ層が厚いと思いました!
ヒーローショーの内輪話しから宇宙侵略と笑いの連鎖。
強引マイWAY(笑)

関東からのお客様も多く、
何と、LINX’Sを観られたお客様から声をかけられたり、
大阪の観劇仲間のお友達からお声掛け頂けるなど、
ちょっと面白い展開。




大阪の劇団で言うなれば、
「劇団 暇だけどステキ」
http://www.himasute.jp/  
に匹敵する東京劇団であり、しかも本物の声優やタレントが出ているといった具合。

確かに面白い。
各自が武器を持っており、
キャラも立っている。

しかし手放しではない。
面白いのは間違いない。
だが緩急の、緩い方が少しもたつきを感じてしまった。
俳優力も高い、脚本もカタルシスを生む。
日給7500円のヒーローというクダリも涙を誘う。
そしてそのレッドは老体にムチ打ち、
薬で頑張っているというところがグッとくるのに、
さらっと流してしまうのが切ない。
あそこはガッツリ行ってほしい!切なる願いだ。
だからこそおバカなシーンが活きるはずなのだ。
熱い男の、熱い思いを持つ人達の物語であって欲しいのだ。

しかしここまで逡巡させるという脚本はやはり再演を重ねている作品だからだろうか?
東京劇団恐るべし。
さすがだった。

また大阪で暴れることを切に期待しています!!

キリコの諷景

キリコの諷景

clickclock

金毘羅 FreeStyleStudio(大阪府)

2014/07/12 (土) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう一度!
申し訳程度の灯りがキャンプファイヤーを思い出される。
極上時間!是非!
思い返すに圧倒的だった!
あの宇宙へもう一度、埋没したい!

どうしても、もう一度体感したく会場へ!
勝山さんは現代に蘇りし宮沢賢治。
この才能は多岐に渡り、圧倒的世界に君臨せし詩人。
車輪の音が快感。

この作品は10年ほど前に書かれた作品のリメイクらしい。
なるほど。
よく練られた作品だ。
僕自身、その作品の真のテーマに気付いているかどうかは不安だが、
今回作品の圧倒的な理路整然として、
また流麗な物語の起伏、
そして灯り、タイミングと、音楽と、
全てがかっちりと合わさったハイレベルのパフォーマンスは、
見事という他ない。
勝山さんが現在到達した究極の形であると思う。

「勝山メソッド」

と言っても差し支えない新しいパフォーマンス。
これは本当に極上である。

キリコの諷景

キリコの諷景

clickclock

金毘羅 FreeStyleStudio(大阪府)

2014/07/12 (土) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

メトロノームにて奏でる時間の旅。
メトロノームにて奏でる時間の旅。
重なり合う言葉と思いは幾星霜の波間を漂い、一つの真実へと辿り着く。
キリコの願いが星影に揺れる。


何ともすざまじい傑作をスプリットするものだ。
1回では物足らない!

夜、ナク、鳥

夜、ナク、鳥

くじら企画

AI・HALL(兵庫県)

2014/07/19 (土) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

優しく圧倒的!
くじら企画 第18回公演「夜、ナク、鳥」観劇。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~kujirak/

実際にあった保険金殺人事件を題材にしているとはいえ、ショッキングな内容とギャップのある女優さんがダメンズ夫に手をかける三人の描き方が秀逸!
彼女達の分岐点を統べる女王が優しく圧倒的!

こっからの、距離

こっからの、距離

空晴

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

大阪人情喜劇真髄!
空晴 第12回公演「こっからの、距離」観劇。
http://www.karappare.com/

大阪にある人情喜劇の真髄がここにはある!
心地よいすれ違いで、
今自分達が居る場所が幸せであると再確認できる舞台など他にない。
役者陣がうま過ぎる !!

オパンポン☆ナイトvol3~曖昧模糊~

オパンポン☆ナイトvol3~曖昧模糊~

オパンポン創造社

Live Space B.SQUARE(大阪府)

2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

爆発的天才!
僕は知っていたはずでも、
まだまだ上を望んでいる事が分かる公演だった。
凄い。

決して満足をせずにもがいている。

あれだけの事をしているのにも関わらず!?

これだけの熱量を放出する役者が揃い過ぎ!
ラストに至るまでの伏線回収が完璧!


野村侑志さんの脂はもう乗りきっている!
野村さんにしか出せない雰囲気、オーラをまとっている。
もう・・・・いつ爆発してもおかしくないほど張り詰めているのが分かった。
このスケールでないことは一目瞭然だ。
200名クラスのハコでないと、、、、、
このライブハウスのハコでは僕らが贅沢過ぎる。
野村さんの放出する闘気が所狭しと会場中に充満する。
またその野村さんが選ばれる客演陣の懐の深さ、また芸達者さよ!
言い方は悪いが、化け物には化け物が集うといったところか←(申し訳ありません!)


存在感と艶は最たるものだが、
物書きとしての野村さんは秀でている。
前回のオパンポンナイトでも思ったが人の心の機微を描くのが本当にうまい。
人間は誰もが自己顕示欲にまみれる瞬間がある。
だが野村さんの脚本にはその醜い自己顕示欲が見えない。
簡潔に言うと素直なのだ。
だから胸を打つ。
しかも砕く。
イメージで伝わるかどうか不安だが、その砕く時の音なのだが、
しゃらしゃらと綺麗な音が鳴るのだ。


僕はそれが野村さんの持つ力だと信じて疑わない。

錆色の瞳、黄金の海

錆色の瞳、黄金の海

劇団ショウダウン

船場サザンシアター(大阪府)

2014/05/24 (土) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

まごうことなきストレート!
王道ファンタジー!
村の少年と、心を持たぬゴーレムの話であるはずが、
いつの間にかその無垢な行動に涙する。
当たり前の行動に、
真実が隠されている。

最高だった!

今年、石田1967 ベスト3に間違いなく入る傑作だ!!

TRUTH

TRUTH

劇団バッカス

TORII HALL(大阪府)

2014/04/12 (土) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

残念ながら
そのレベルには達していない。
本当に拾えるところを拾えてないのは痛い。

殺陣も場展も甘い。

唯一よいところはキャスト力。
それも磨いてないのが勿体ない。

全力で磨いてほしい。

Jack moment.

Jack moment.

バンタムクラスステージ

萬劇場(東京都)

2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

血の物語
【演劇ノワール】

を謳う劇団には、おあつらえむきの作品だ。
東京キャスト版 というコトだが、
それは僕の中で拮抗している。
過去公演 大阪のキャストが素晴らしかったし、
だが今回のキャストで光る人は本当に光った!

走り去る走馬灯。
生は、
死は、一瞬だ!

アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2014/01/18 (土) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

初!ダルカラさん!
タイトルに掲げられた螺旋の循環・・・という意味で、観易く、とても良質な作品だった。



ふり幅としては、
会話劇の中に、突拍子もなく熱い つかこうへいの芝居を混入させつつも、
それが全体的をかき乱しつつも(笑)
さりげなく鎮圧させるだけのものを持った劇団。
つまり、
大人の力を所持した劇団なのである。

その二人の刑事役の、大原研二さん一色洋平さんだが、まさに昭和を感じるが平成も感じるトップスピード!ギリギリのラインを駆け抜ける様はとてもスリリング!

大原さんの押し出し相撲な台詞回しは素敵だし、

一色さんの身体能力を駆使されたアクティングは完全に場を支配していた。

脚立から飛び降りるのが好き(笑)




一見、

人間だけの会話劇のように進行するが、ワニと鳥が人間のように話すのだが、

その関係性と、距離感が絶妙で、

そうした違和感を完全になくしてしまっているところも上手い。

何よりその二人の演技がキュート過ぎるのだ!(最高!)

中村梨那さんと、若林えりさんの抜群のコンビプレイ!

それぞれが、それぞれの動物になりきったベースの上の人間的な台詞なのでそれが心地よいのだ。勿論、演出を付けられたというのもあるだろうが、それ以上のものを二人は提示したのだろうと感じました。




大家さん役の中林舞さんのギスギスと人を追い詰めるシーンと、甘い感じのギャップも気持ち悪いし(褒め言葉です!)、
堀奈津美さんの「馬鹿牧場だよ!」のくだりは鉄板!
シュークリームぅぅぅぅぅぅぅの言い方が好き。
東谷英人さんの淡々とした話し方のアクセントは世界に溶け込んでいたし、
中間統彦さんの へたれっぷりと言ったら最高に可愛いへたれっぷりだった!(褒め言葉です!)
渡邊亮さんのボソボソ感は普段の好青年とのギャップ萌え!(笑)
非常に力のある内圧を高める芝居によく従事していると感じました。
百花亜希さんのふわふわした話し方は心地よく、矢野顕子の歌を聴いているような感覚になる。


途中、
少年A役の山崎彬(悪い芝居)さんはとても存在感があり、
その時間、完璧に少年Aの時間にし尽くしていた。
水槽に絡む仕草、そして舞台セットに長い手で絡み、つかみ、だらんとなる姿には圧倒される。やはり演技が上手いというか、場を圧倒する力があることを見せつけられる。

タイトルを完結させるには必要だった展開なのかもだが、
もう少し混沌とさせても僕は良かったかもと思う。

梅棒『スタンス in 大阪』上映会

梅棒『スタンス in 大阪』上映会

演劇ソリッドアトラクションLINX’S

シアターOM(大阪府)

2014/01/20 (月) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

梅棒 最高!
涙が出て止まらなかった。
この感動をなんと言えばいいのか?
正直、うまく言葉にならない。


勿論、この公演は精神的にも色々な面で本当にキツかった公演だった。
色んな方に迷惑もかけたし、
自分自身で至らない事があり過ぎて本当に苦しかった。

それでも、
それでもこの映像を目にすると・・・・・
そんな事が吹っ飛んでしまうのだ。
苦しかった事などが、
一掃されてしまうのだ。


正直、
こんなハッピー台風が、
この世に存在していることも凄いが、
そうした方々と一緒に公演を作り上げられたことが、
僕にとっては一生の誇りだ。


いや、そんな事を言いたいのではない。
この素晴らしい方々の命を削ったアクトを、
もっともっと多くの人々に見せなくてはならないと、
改めて思う次第であります。

Dear friends (大阪)

Dear friends (大阪)

劇団6番シード

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団員のみの本公演。
劇団員のみの本公演。
先ずセット具合がテレビなレベル。
そして役者さんもやはり好き。
宇田川、椎名さんのノリツッコミは華麗!(笑)


僕は、劇団6番シードさんは、いつも20名を越す大勢のキャストでしか観た事がない。
だから逆に劇団員のみの公演は新鮮だった。

松本陽一さんの脚本には笑いのテイストが多分に含まれる。
それは自身がお笑いを好きなことを話されているので、それが全面に出ているのだ。
その宇田川さんと椎名さん、それに藤堂さん、土屋さん、小沢さん、樋口さん、栗生さんが喰らいついていっているのだ。
まさに牽引役として宇田川、椎名ペアが君臨している感じがする。

全体的には、なんてことのない5年間を、
ほっこりテイストで描いているが、もっと強く書いて欲しいとも思うが、
あの住人の楽しみっぷりを観てしまうと・・・何だかどちらでもよくなってしまう。

宇田川さんの役柄が【めぞ○一刻】でいうアケ○ポジションなのだが、
本当に素敵で目が吸い寄せられてしまうのである。
ツッコミが華麗!

宇田川さんのボイスアクター、もう一度観たい。

れみぜやん

れみぜやん

ピースピット

ABCホール (大阪府)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

緒方先輩最高!
途中休憩15分を入れての3時間の長丁場。
それがもつのが凄い。
普通、長時間の芝居になると、お客さんの集中も切れるので、
色々とリセットポイントを置く。
今回そうした役目を果たしているのが、大塚さんであった。

本当に使いどころを心得ている!
素晴らしいキャスティングであると思った。

末満さんの演技も観たかったが、
赤星さんの一日でここまで仕上げる力技は、本当に凄い。
勿論、
他のキャストも恐ろしく素晴らしい。

山浦さんの刑事役は、ねっとりと蛇を思わせる。
大塚さんの明るいオーラは、本当にリセットを呼び込むマジシャンぶり。


何にしろ、
ピースピットが休止ということではあるが、
末満さんは次々と作品を生み出していおられるので、
それはどれも ピースピットではないかと思っているフシがあったりなかったり。
でもこれで一区切り。
また新しい世界で僕らを楽しませていただければい幸いです。
ありがとうございました。

姫首輪

姫首輪

チャイカ

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

チャイカ!!!
カナエさんの滲み出る情念に、強烈なまでのエロさが拮抗していた。
カナエさんはエロくない。
だがそこを越えようとしている姿に憧れを感じる。
じわりとした灯りは素敵。
ジャイアンは外輪さんの脚本が詩的で素晴らしく小笠原さんは完璧。

というか、
全て、辻野さんの一人芝居だと思い込んでいた。
しかし観劇後の気持ちのバランスが取れているのに、
構成が上手いのだと思った。



お疲れ様でした。

ウチの親父が最強

ウチの親父が最強

梅棒

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

Aキャスト!
小劇場というフィールドから、
はみ出る瞬間を目の当たりにした。
こういう事なのだ。


身を持って体感するに至る。




僕は梅棒が好きだ。
しかし、
梅棒のことを、
もっと多くの他の人も好きなのだ。


この単純な公式に当てはまるエンターテイメント集団。




◆東京 Aキャスト◆
梅澤 裕介(梅棒/オリオンズベルト)
塩野 拓矢(梅棒)
楢木 和也(梅棒/Dance Company MKMDC)
大村 紘望(梅棒)

IG(NEXT/No.【A】)
パイレーツオブマチョビアン
菊池 祐太(ゲキバカ)
小板 奈央美(就職氷河期/A-LIGHT)
野田 裕貴
Mayuka(就職氷河期)
角田 大樹(4U)
津田 勇輝
美優(W優/CHEER★DANCERS)








そしてこのキャストA!
大阪公演に来られる方も居るが、この東京のみの方もおられる。


こちらでは、お父様役の、
パイレーツオブマチョビアン さま!
このお父様の弾けっぷりが強烈で、腹を抱え笑いました!


そして息子役の スイーツこと野田裕貴 さん!
相変わらずのキレキレのダンス!
苦悩する学生を全速力で演じられていました!


Mayuka(就職氷河期) さんのお母さん役が素敵!
何というのでしょうか、
お母さんが持つ安心感を全て持つ最強お母さんです。
色々と華麗に舞うのですが、
そこをきちんと決めるので素敵でした!

角田 大樹(4U) さんも構成員であるとかを、
数多く演じつつ、
シーンを繋げる重要な役どころ。
見事に大役を果たしたと思います!!

津田 勇輝 さんは華麗なアクロバットを難なく決め、
浮遊感覚がヤバい。
滞空時間を長く感じられる術を心得ているので、
観ているだけで尻が浮き上がる(笑)最高!

それから、
菊池 祐太(ゲキバカ)さんである!
苦悩する悪を演じられているのですが、
もうね、
独壇場ですよ!
久し振りに、菊池 祐太さんの真髄を観た感触で嬉しかったですよ!

ウチの親父が最強

ウチの親父が最強

梅棒

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

Bキャスト!!
何から話せばいいのか?
ギリギリまで振り付けを、いじくり回しつつも、
何度も何度も行うことで血肉にしていった過程を伝えればいいのか?

いやいや、
この公演を普通に仕事をしながら、
集まり、ここまでの祭りに昇華できたことを褒め称えればいいのか?
いやいや、
そんな事ではない。
そんな事ではないのだ。

観終わった後の開放感、虚脱感。
そして、
叫びだしたくなる衝動に、
身を委ねたくなる自分が居る喜び。

Aのキャストと同じでないポイントが多過ぎる。
勿論、キャストが違うのは当たり前なのだが、それ以上の付加価値を付ける演出だ。
これは両方観なければ分からない仕掛け。
今人さん頭いい!



アフタートークに、GReeeeNのプロデューサーJINさんが壇上に、ん?もう一人。
何と、ゆず の【北川悠仁】さん!会場のボルテージが一気MAX!!
悠仁さんより『ガチで三回泣いた』との言葉に今人さんガチ泣!!
腕を掴み慰める悠仁さん優しい


一方、JINさんも感動したと言われた。
悠仁さんも二人とも演劇だと思ってきたら、
ダンスだけどストーリーがあってビックリしたと言われていた。
まさかこんな表現方法があったなんて!
みたいな衝撃だったらしい。


でも梅棒を知っている者なら、
まだまだこんなものじゃないよ!?
と、唇の端を吊り上げただろう。
そう、
この作品も良いが、
まだまだ他にも山のようにレパートリーがある。
ふふふ、
やっと入り口だな。みたいな感じか。
いや入り口ではなかった。
これで一緒の仲間だ!

JIN さんは、
「こんなにいいなら、今度自分の事務所の人間、13人全員連れてきますよ!」
と断言されていた。

月雪の娘

月雪の娘

ムーンビームマシン

ABCホール (大阪府)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

水の狼、炎の蜘蛛の対比が素晴らし過ぎる。
豪華絢爛!大ホールでだからこそ映える作品。
関西で活躍する大人の役者達がガチに力を合わせる。
水の狼、炎の蜘蛛の対比が素晴らし過ぎる。
和田雄太郎(ムーンビームマシン)さんの炎の蜘蛛の動きは本当に目が奪われるほどで、
素晴らしすぎるし、
中内綾美(法村友井バレエ団)さんの水の狼は、美しい容姿というだけではなく、
完璧に綺麗なバレエを披露されため息しか漏れないほど。
また、
水の狼に操られる 浜口望海(STAR☆JACKS)さんとのビジュアルも相当なもの。

クライマックス、
嫉妬で狂い死ぬ、一明一人さんは凄い。
業を一身に背負った悲しさで満ち溢れていた。


ムーンビームマシンさんではよく舞台セットの中央にシャッターを入れるのだが、
今回のギミックも障子でカッコよかった。
舞台中央に鎮座する大きな障子。
近くに寄ったら、かなり巨大なもので、
作るのも、開け閉めもかなり難易度が高かったに違いない。

重点的に主人公二人に話を置いているのが功を奏している。
散らばりがちになる話ではあるが、
二人の関係性をキープしたことにより、より悲劇からハッピーエンドに繋がるのが観客としては嬉しい。

ウチの親父が最強

ウチの親父が最強

梅棒

HEP HALL(大阪府)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

梅棒最高!
もうね・・・・
もう痺れた。
この公演を僕は一体何度目にしているだろう。
何度も舞台で稽古をされているのも目撃している。
それでも、
それでも最前列で観るこの舞台は別物である。

最高!!

こんな陳腐な言葉しか出てこないが、
これを体感できない人間が可愛そうに思えるほどの熱量である。
ハッピーの嵐。


最前列にて感じた。
大村 紘望さん、天野 一輝さんのヤクザの手下の、コ、ワ、サ!
お父さんを追い込む時の鬼の形相が本当に怖く、
何度も観ていたはずなのに、「ひっ!」となった。
コメディであるのに、家族全員を地獄に追い込む演技が、
本当に怖かった。
僕が直面したら本当にビビってしまうだろうな。と思った。
紘望 さんに聞いたら
「あの時は、家族全員を殺すぐらい追い込む気持ちで臨んだ」
と言われ納得した。


家族のハッピーに繋がる為に、
理不尽な暴力をあえて全力で演じ切り、
ラストの全員が笑顔になる為の種を撒いたというのだ。



ぐっときた。

こういうとこなんだろうな。
もっと派手なシーンを持つ人達も一杯いるが、
紘望 さんの一途な思いは本当に素敵だ。

とにかく全員の見せ場が本当に素敵で、
全てがハッピーに包まれている。
ありがたい。


祝!
パルコ劇場!!!!!!!

こりす池のともぞう

こりす池のともぞう

コトリ会議

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

コチリ・ワールド!
江戸時代のてい。
それがコトリワールドにマッチングするように仕向けられている。
いつもの高速喋くりが若干少なめに感じるが、世界観重視だったのか。
はるかさんは安定感がある。


それにしてもお芝居激戦区。
そこに敢えてこの作品をぶつける野心はよく分かる。
幾何学的な舞台セット。
(真ん中に凹みがあって、そこに座れるようになっている)


抽象的であるが、
物語をナビゲートする牛嶋さんの役柄が秀逸。
また山本さんの新たな覚悟がチラチラと見えた作品でした。

世迷言

世迷言

柿喰う客

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/15 (土)公演終了

満足度★★★★

圧倒的な緊張感
柿が成功しているのは圧倒的な緊張感の演出だ。
どの公演でもそうなのだが、
オープニングから話しに入るところの絶対領域は、
他の劇団では真似が出来ないほどの緊張感だ。
僕の大好きなブランキージェットシティ(浅井健一)の歌詞の中で、
「この美しくて細いワイヤーが切れるまで」
とあるのだが、
この劇団のオープニングはまさにその通りで圧巻である!


僕は正直、能や狂言回しや歌舞伎など観たコトがない。
しかしそれらを中屋敷さんは一旦、呑み込んでから発信している。
そのプットアウトの表現が演劇であるのだが、
そうした提示の仕方が素敵なのだ。
だからこの芝居で観る柿は、僕が持つイメージのものではない。
新しい。

常に挑戦者なのだろう。
潔さとまた、覚悟を感じる逸品であった!

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