1
葬送の教室
風琴工房
この感動作を1時間40分にまとめあげた詩森ろばさんに脱帽です。作家としては長編にしたいところだと思うのですが、極限まで削ぎ落とし、小劇場演劇としての矜持を見せられた思いです。
2
“P”s (ピース) ~Wings to fly~
劇団め組
「戦争するとはどういうことか」、有無を言わさぬ説得力に感動しました。演劇の力に胸が熱くなりました。
3
起て、飢えたる者よ
劇団チョコレートケーキ
あさま山荘事件をモチーフに、あの時代を知らない世代がここまで「学生革命活動の矛盾」を演じきったことに心が震えました。ル・デコの狭い舞台空間を見事に生かしきっていた。
4
桜の森の満開の下
東京演劇アンサンブル
わずか1時間の作品とは思えない濃密な作品。
アングラ、文楽、モダンバレエ、いろんな要素が入っていて、この劇団の幅の広さを感じました。
5
ミブロ! ~新撰組転落記~
劇団バッコスの祭
本来、私は崩した時代劇は好きではないのですが、毎回バッコスにはやられてしまいます。時代劇専門劇団ではないのにそれを凌ぐ感動があるのが不思議。2度観にいって2度とも大泣きしてしまいました。
6
ЖeHopмan【シャハマーチ】 下北盤
電動夏子安置システム
池袋盤の続編で2バージョンずつという上演形式。何度聴いても素敵な音楽で、オープニングに胸がときめきました。
俳優さんの個性を生かし、いつもながらチームワークがすばらしい。
7
そんなの俺の朝じゃない!
ライオン・パーマ
人間の描きかたが丁寧で、こういうコメディーもあるんだなと新鮮でした。とにかくオスカルの出し方が最高!
8
マイルド・セブンティーンズ・スター
椿組
本公演とは違う企画なんですね。シチュエーション・コメディー専門の劇団であるかのような俳優さんたちの演技に驚きました。楢原さんの脚本に久々、大笑いできて満足でした。
9
家の内臓【作・演出 前田司郎】
アル☆カンパニー
平田満さんの至芸を至近距離で観られた嬉しさ。
10
嫌な世界
ブルドッキングヘッドロック
近未来で繰り広げられる下町人情喜劇という着想が面白い。
冒頭の夢の場面に出てくる「火星は熱く燃えている」という単純なイメージが生きていたように思います。