蝶々殺人事件
ネルケプランニング
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★
「名探偵皆を集めてさてと言い」横溝正史原作!戦後初の本格長編小説・ 由利麟太郎シリーズの舞台化!
前から気になっていた昭和文学演劇集、
「黄金仮面」「少年探偵団」に続く第三弾にして
やっと観劇。
レトロな雰囲気で、ストレートな推理劇なんて
めったにないのと、
横溝正史原作、戦後初の本格長編小説・
由利麟太郎シリーズの舞台化!
で期待していましたが・・・
まず客層がほぼ女性しかいないのに驚き。
確かに出演者も女優は一人だけ!でした。
昭和十二年。歌劇団の主宰・原さくらが、
オペラ「蝶々夫人」の公演を前に突如失踪。
数日後、薔薇の花びらと共に死体となって
コントラバスケースの中から発見される!
探偵・由利麟太郎は事件の調査を開始するが
新たな殺人が次々と起こる。
クライマックスは、横溝正史作(と言われる)
有名な川柳「名探偵皆を集めてさてと言い」
のとおり、全員を集めて謎解きを始める。
言葉の説明だけではわかりにくいところも
多かったのですが、話は面白かった!
ラストもよかったです!
原作を読んでいないので、どこまでが
横溝先生の書かれた部分と同じかどうか
はわかりませんが。
が、しかし、若手中心の俳優さんたちの演技力
不足を感じます。
特に長い謎解きの説明が多い探偵役の人。
基本的な技術力を身につけた人たちで演じてほしい。
じっくり落ち着いて観ていられないのです。
それと、舞台装置。
舞台上、背景と両サイドに「縄のれん」のような
ものを垂らしてあり、登場人物はその隙間から
出てくるというのも工夫したのでしょうけれど、
安っぽく見栄えがよくない。
もっと昭和初期をイメージさせるような、
正統派の背景にするか、いっそのこと「何もない」
真っ暗なほうがイメージが広がる。
衣装も当時をイメージしたのだろうけれど、いまひとつ。
特に主役の探偵が、パッチワークのような妙な
デザインのスーツで一番よくない。
基本は大事、技術は大事、と妙に納得した
作品でした。
宅悦とお岩~四谷怪談のそのシーンのために~
鈍牛倶楽部
駅前劇場(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
「そのシーンのために」衝突し合う人々の雑多な日々。
私のような観劇入門者でも「演劇界の重鎮」と
紹介文に書かれる様な、あの岩松了さんが
プロデュース・作・演出、「1年前からワーク
ショップをくり返し、濃密な空間を作り上げた」
という作品を、「駅前劇場」という小劇場で
上演するなんて、何といつまでも挑戦的で、
”姿勢”が若い人なんだろうと思う。
そして、安藤聖さん推し、なこともあっての
観劇です。
「四谷怪談」を独自の解釈で上演しようとする
演出家・作家、そして劇団にかかわる人々の
雑多な日々を描く物語。
劇団の人たちの苦悩?や嫉妬や葛藤・・・
登場人物たちは、文句を言いながらも、
その相手にはハッキリ言わずに責めたり、
実際付き合っていないのに一緒にいたり、
実にいらいらする性格の人物ばかりですが
それが現実なんでしょうね。
いろいろと企んでいる人や、それに乗って
しまう人、とか。
岩松さんの作品は舞台上よりも、「見えてい
ないところで」大変なことが起きる。今回も。
また、会話が複数同時に進行する場面が
あるのも面白い。
人間はどれかひとつしか理解できないものなんですね。
アルトナの幽閉者
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
重くのしかかる歴史的な背景。しかし描かれるのは普遍的な家族愛。
戦争中の悲惨な経験がトラウマとなり
部屋に閉じこもったきりの長男、
次男とその妻、妹、独裁的な父親。
妹だけは入室を許されていたが、
次男の妻の介入でバランスが崩れ始める。
憎しみ合っていても、根底にある家族の
絆が消えることはない。
それは、次男の妻だけには理解できない。
最終的に下された選択において、
それでも父としての幸福があったのではないか
と思う。
出演者の皆さんの熱演、特に岡本さん、
美波さんの緊張感あふれる演技がいい。
もっと泣いてよフラッパー
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2014/02/08 (土) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★
にぎやかで楽しいみんなの演奏と歌が哀しい哀しい大人の童話を彩ります。
禁酒法時代を(あくまでも)イメージして、
豪華な出演者、歌にダンス、生演奏と、
描かれる恋物語の切なさが心に沁みる。
松尾スズキさんの演技はとっても笑える。
秋山菜津子さんも、りょうさんも、
特に鈴木蘭々さんの役が純粋で…
にぎやかで楽しいみんなの演奏と歌が
哀しい哀しい大人の童話を彩ります。
国民の映画
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2014/02/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
ナチスドイツ時代のゲッベルスと映画人たちの人間模様。笑えるのに背筋が凍る。
1940年代ドイツ・ベルリン、宣伝大臣ゲッベルス邸で
繰り広げられるゲッベルスと映画人たちの群像劇。
この俳優さんたちの演技がとても楽しめる。
表面ではコメディとして笑わせられるけれども、
同じこの場所、この人間達によって非常にシリアスな
事が進行することの背筋がゾッとするような怖さが
衝撃的に伝わった。
但し、ある出来事をきっかけに、ガラッと変わるのですが、
その出来事がちょっと安易かな、と気になってしょう
がなかった。
世迷言
柿喰う客
本多劇場(東京都)
2014/01/29 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了
満足度★★★★
柿喰う客に、現代の女形俳優の篠井英介さん出演!さすがの演技です。
何と柿喰う客に篠井英介さん出演!ホントは怖い昔話。
内容は昔話「かぐや姫」がベース。
おじいさんは本当に竹の中から赤ん坊を見つけ出したのか?
お話では、その証人はいない…。
祭り、踊りなど日本古来の伝統と、人間、猿、鬼の愛憎が
交錯する中屋敷法仁の脚本。
それに現代風の衣装がカッコイイ。
そして何と、柿喰う客に、現代の女形俳優の篠井英介さん出演!
独特の雰囲気を醸し出しておられました。
一郎ちゃんがいく。
ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2014/01/22 (水) ~ 2014/01/30 (木)公演終了
満足度★★★★
閉館絶対反対!青山円形劇場!キャラも俳優さんも凄くいい!
明治末期、日本国海外視察団団長=日本一の天才の座に挑む
男たちの物語。
豊富な知識を持ち金儲け大好きな熱血日本男児・浅井一郎、
一世一代の大勝負!!
今回五度目の再演といいます。
当初未来の話だったを一転明治の話に変えてこれだけうまく
まとめ上げた、わかぎゑふさんさすがです。
升毅さんが嬉々として演じる、お金優先、負けず嫌いの
一郎ちゃん、まさに三浦理恵子さんぴったりの明るく天然、
買い物大好き、ほのぼのだけれど決めるとこは決める
一郎夫人、まっすぐで素朴でオープン、雑学に興味津々の
一郎の息子(親子のやり取りが微笑ましいと思っていたら、
演じるのは升毅の実の娘升ノゾミさん!てっきりリリパッド
アーミーの人だと思ってた)というメインキャラさんたちが
スッキリした性格で観ていて実に気持ちイイ。
他に、大好きな粟根まことさんら共演の方々も、それぞれに
実にイイ性格で敵役でも憎めない登場人物たち。
それぞれに、ダンスしながらの会話や、問題・回答セリフ
など細かい演技も凝っていて面白かった!
それに加えて、小さな円形劇場の客席で、目の前で観る
臨場感は抜群!他に類を見ない常設の円形劇場=
青山円形劇場がなくなるなんて、寂しすぎる!
シャーロック ホームズ ~ アンダーソン家の秘密 ~
東宝芸能
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2014/01/22 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了
満足度★★★★
「スタッフ・クレジット」に原作やキャラクター原案など コナン・ドイルの記述が一切ないのは・・・?
かの有名なコナン・ドイル原作作品を、なんと、
韓国でミュージカル化!
ワトソンを女性に置き換え、観やすくなってます。
ミュージカルで推理物、ストーリーも良く、面白い!
コングさん、おもてなしギャグ、などさすがの余裕。
蛇足ですが、すっごく気になったのが、
パンフレットに説明はあるが
スタッフクレジットに原作やキャラクター原案など
コナン・ドイルの記述が一切ないのは、
シャーロック・ホームズがパブリックドメイン化
(作者死亡後50年経過による著作権消滅)したから??
バカロックオペラバカ「高校中パニック!小激突!!」
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2013/11/24 (日) ~ 2013/12/29 (日)公演終了
満足度★★★★
2013年最後の観劇!渋谷ご当地ネタ満載!役者さんたちの全力の開放感がたまりません!
2013年最後の観劇はコレ!!
渋谷バスケットストリートを境界線に繰り広げられる
2大高校の抗争の歴史。
痛みをリアルタイムで感じられない主人公の活躍が、
超バカバカしくにぎやかに繰り広げられる。
渋谷によく行く人ならだれでも知ってるような、
渋谷ご当地ネタ満載!特にロボか爆笑!
佐藤隆太さんが実に爽やかに、
坂井真紀さんの吹っ切れたバカっぷりはベテランの域!
すべての役者さんたちの全力の開放感がたまりません!
夜更かしの女たち
直人と倉持の会
本多劇場(東京都)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/29 (日)公演終了
満足度★★★★
竹中さんを中心に女優さんたちの演技と倉持作演出を楽しむ
地方の高校の美術教師の送別会のため、
同級生の女子たちが地元に久々に集まった。
会場のすぐ近くの駅で、一人抜け出してきた教師を
元生徒が呼び戻しに来た時、女優になっていた同級生が
列車から降りたった。
何やら、当時の訳ありの会話が続く…
<img alt="131228_133101" title="131228_133101" src="http://itoya-online.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2014/01/02/131228_133101.jpg" border="0" />
1幕、2幕を同じ時間、同じ場所の表・裏を舞台にして、
それぞれの場所で何が起きていたかが描かれ、進むにつれ
次第に真相が明らかになる倉持さんの描いた構成が巧い。
そして竹中さんが集めた俳優さんたちの演技の妙を
存分に味わいました。
特に(あたりまえかもしれないけど)篠原ともえさんが
昔のイメージと大きく変わってイイ感じに綺麗なこと!!
ただ風吹ジュンさんが終盤、謎を解明できる大事なセリフを
間違えられたのは、ちょっと…
ウルトラマリンブルー・クリスマス
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/25 (水)公演終了
満足度★★★★
感動、泣きっぱなし。『素晴らしき哉、人生!』と同じように…
パンフなどで超有名なアメリカ・スタンダード映画
『素晴らしき哉、人生!』をベースにしていることを
成井さんは公言していますが、
”原作・原案:『素晴らしき哉、人生!』より”のような文言が
方々のクレジット表記には一切記していないのは
同映画がパブリックドメイン(著作権消滅)だからか?
(調べたら映画にもさらに原作があった…)
映画の感動を広くみんなに知ってもらいたい、としても、
パブリックドメインなら、そのストーリーやアイディアは
全く使い放題なのか…。
同映画は知ってましたが見たことがなかったので、
いい機会なので、観劇後、借りて観てみたら・・・そのまんま!!
あまりにも、ほぼ、そのまんまだったのでびっくりした。
それなのにスタッフクレジットに一切無い事がとっても気になる。
劇自体は、もう泣きっぱなしで感動!!
特に何度も自分の夢を捨てるくだりや、初々しい恋愛、デートシーン
の純朴さとか…。でもこれも映画の通り。
今回は「ダブルエンディング」ということで両方買ったのですが、
残念ながら多田直人天使のプロキオン・ストーリー編のみ観劇。
渡邊安理天使のシリウス・ストーリー編観たかったーっ、この違いもとっても気になる!
SEMINAR
シーエイティプロデュース
紀伊國屋ホール(東京都)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★
ドライな大人の展開。実力派の北村有起哉さんの貫録ある安定した演技はさすが。
チラシのコピーなどからは、良し悪しではなく、
もっと論理的、知的な展開や、感動的な心のやり取り
を想像していましたが、甘ったれた関係も持たず、
ぶつかり合いながら目的を果たしていく展開は、
いかにもドライな海外の作品であることを意識します。
実力派の北村有起哉さんの貫録ある安定した演技は
さすがです。
『クリプトグラム』(cryptogram)
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★
谷原章介、安田成美で小劇場!もっと楽しめる内容が良かったなぁと・・・
谷原章介、安田成美という顔合わせがシアタートラムで観れる!
しかも最前列!ということでテンション上がったのですが…
内容は超シリアスな、二人に子役を交えた三人芝居。
静かな部屋で交わされる会話はぎこちなく、
互いを責めるように、しかしかみ合わない。
つらい内容で大変だった…。
もう少し楽しめるものが良かったなぁと。
ライク ドロシー
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★
長澤まさみ の魅力、高橋一生の新境地キャラクターのおとぎ話。
「ライクドロシー」ということでオズの魔法使いをヒントに
発想した、おとぎ話。
ドロシー長澤まさみ、かかし高橋一生、ブリキ片桐仁、
ライオン塚地武雅ですね。
ドロシーの3人に対する上からの態度や命令口調が可愛らしくて、
もっと見たかった。
そして、他の芝居では、知性派にまわることが多い高橋一生さんが
疑うことを全く知らない自動車好きのお人よし、という
新境地のキャラクターが、柔らくて、実に味があってよかった!
シダの群れ 第三弾 港の女歌手編
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/30 (土)公演終了
満足度★★★
シリーズ第3弾!キョン2やさぐれ女歌手,吹越満の小物感もうまい
阿部サダヲ主演やくざシリーズ第3弾!(第2弾は見逃した)
キョン2の場末の女歌手のやさぐれ感と儚い希望が切なくて。
小林薫のやくざ役は、あまりに自然。(あまちゃんコンビやね)
吹越さんの「小物感」は、さすがにうまい。
いっつも思うのですが、やくざの扮装をしたパンフの
岩松さんが一番ハマってる
わかったようなわからないような組の話を背景に、
疑心暗鬼の探り合いが続く中で、突然放たれる拳銃が
効果的。
MIWA
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2013/10/04 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
美輪明宏さんの半生と、その表現に、終始圧倒されっぱなし。特に前半!
美輪明宏さんの半生を元に、生まれてから、
現在に至るまでを、鮮やかにスピーディーに描く。
幕が開くと、即、舞台は動き出し、セリフが常に
滞ることなく、よどみなく続いていき、
最初から自然と引き込まれる。
三輪さんの人生がどんどんと進んでいく中、
突然止まり、重く、衝撃的な表現に。
全編の中では、この「ピカドン」と、
学生時代の淡い恋が印象に残る。
特に前半は、もう圧倒されっぱなし。
三輪さんの本当の人生は、まだまだこんなもん
じゃないだろうけれども、
それでもこれだけの激しい人生を
歩んだであろうという人に、
私などがもう何も言えることはない…。
ショーシャンクの空に
フジテレビジョン
サンシャイン劇場(東京都)
2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
人気作品、初の舞台化!益岡徹さん、高橋由美子さん、粟根まことさん、良かった。河原雅彦さんさすがの手腕。
この日は厄日か!最前列が災いしてか、劇場について
着席したとたんに、となりのリピーター女子2人の会話が…
「やっぱり最後の~~~~~がよかったね!」だと!
ガーン!
まだ、観てないのに!
これから観るのにラストシーンネタバレ!
もう観る気なくしそうなところを、何とか立ち直って観ました。
ほんと帰ろうかと思った。
それからの休憩時間(しかもこんな時に限って2回休憩がある3幕!)
は、必死で耳をふさいでましたよ。
肝心の作品は、益岡徹さんが実に良かった!(映画だとモーガン・フリーマンの役)
ピンナップガール3人が狂言回しで出てくるアイディアもいい。
中でもやっぱり、高橋由美子さんの安定感はさすが実力派。
とってもかわいらしい。
そして刑務所長が、劇団☆新感線の粟根まことさん。
映画とは違い、そんなに極悪ではなかったのが良かった。
そして、さすが、良い意味でなんでもこなして、うまくまとめる
河原雅彦さんの仕事だけある。
素晴らしかった。
やわらかいパン
プロペラ犬
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/06 (水)公演終了
満足度★★★★
笑えるけれど、実は…泣ける。
演劇ユニット・プロペラ犬は、
なぜか、今回は水野美紀一人のみのクレジット。
(なにかあった?)
2回目の水野脚本作品で、演出は前回キャストの一人オクイシュージ。
前作は、ありがちな内容で今一つ乗れませんでしたが、
今回は意外!
全体は笑いが多い中にも最後は泣ける内容でした。
中でも笑えたのは、東京ダイナマイトのコンビニのシーン。
でも後でこれはコントの持ちネタと知って納得。
ハチミツ二郎のクールな突っ込みそのままの
ハニカミぼそぼそっと言う演技もイイ感じ。
エドワード二世
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2013/10/08 (火) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
劇92『リチャード二世』新国立劇場小劇場(B2-18)2013年10月27日(日)13時千秋楽 豪華キャストの中でも異彩を放つ柄本佑が光り、歌手でなく女優として存在した中村中
最初、新国立劇場の中劇場の方だろうと思い込んでいた
豪華キャストの群像劇。
その中でもひときわ異彩を放っていた柄本佑の
何とも言えない、ダレた?つかみどころのないような演技が
実に強烈だった。
そして、これまでも舞台経験はあれど、そのどれもが
あくまでも「歌手としての役割」があった中村中が
そのポジションから解放されて、あくまでも女優、
しかも紅一点として存在した。
秋のソナタ
ぴあ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/10/25 (金) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★
今注目の大好きな女優さんの一人、満島ひかりさんとベテラン佐藤オリエさんの二人芝居!
母娘二人、室内、次第に狂気に満ちていく濃密な芝居。
普通の会話が展開していくうちに、過去の話に至り、
激高した言葉のぶつかり合いから修復出来ない溝を
明らかにする。
お二人の演技でもう十分なところに、安物のB級ホラー映画
のような過剰な叫び声に少し興ざめ。
そういえば満島さんも「怒鳴るけれども上滑りしている」
ように感じるところもあった。