キドクラッチ
MCR
中野スタジオあくとれ(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★
愛すべき緩さ
前半の勢いのまま、最後まで突っ走しられるのかと
覚悟を決めましたが、中盤から関係が見えてくると
ちょっといい話に。
役者さんが皆さん最適な役所でいい味出してましたが
ちょっと中川さんだけ、宙ぶらりんな感じで残念。
ひばりの大事な布【満員御礼!ありがとうございました】
ろりえ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2009/07/01 (水) ~ 2009/07/06 (月)公演終了
満足度★★★
若いってすごいなあ
思いついたことを全部乗せしたんじゃないかと思うほど
よくばりな演出。どなたかも感想に書かれてましたが
悪ふざけと技巧の紙一重を感じました。
しかしこの脚本はすごい。よほどいい加減に作ったか、
思案に思案を重ねて思考が1巡以上したのか。
末恐ろしいものを感じました。
セインツ・オブ・練馬
ロハ下ル
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/07/01 (水) ~ 2009/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★
内面へ内面へ
これまでのスロウライダーの作品も、人間の内面に住む狂気・猟奇を
現わしていた気がしますが、今回は実際に起こりえそうなリアル感は
ストーリーに入り込みやすく、人間の性と社会のおぞましい部分が
より浮き彫りに感じられた気がしました。
どこまでが現実で、どこまでが幻想なのか。
昨日から自分なりの解釈で想像するのが楽しいです。
諸刃
奥沢スロープ
池袋小劇場(東京都)
2009/07/02 (木) ~ 2009/07/05 (日)公演終了
満足度★★★
よかった!
ストーリーとしては普遍的なテーマだけに、新鮮さはないけども
それでも飽きることなくじっくり観れる良い作品でした。
お芝居を観ながら自分と照らし合わせたり、思い出をなぞったり
頭の中でそういう枝葉を拡げながら観れる、ゆったりした進行。
上演110分ですが、余韻を味わうにもちょうどいい感じでした。
今後にも期待大です。
よつあしダディ
らちゃかん
銀座みゆき館劇場(東京都)
2009/06/27 (土) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
深い!考えすぎ?
お父さんが奇病で犬になってしまうというお話。
らちゃかんさんらしい、憎むべき人がいない、
愛らしいキャラクターの作り方とストーリーに
心温まる反面、いろいろ考えさせられました。
お父さんが犬になる。
姿だけでなく記憶もなにもかも失うかもしれない。
自分の身の回りに置換えて想像してると、一瞬
「まあ、犬だったら可愛いし面倒みれるかなあ」と
頭をよぎりましたが、(劇中でも同様な雰囲気)
これって認知症や痴呆で、親が親でなくなるのと
まったく一緒のことじゃないか?と、はっと諭され。
「お父さんが犬になっても、なにも変わらないじゃない」
谷原のこの台詞の重みにガツーンやられました。
お母さん役の永峰さん、本当に素敵なお母さんでした。
「食事や洗濯、いろいろ楽になる」と前向きな健気さ。
とても愛にあふれた作品で心打たれました。
セクシードライバー
財団、江本純子
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/06/26 (金) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★
前田さん&安藤さん
終始、会話に進捗がない、堂々巡りなストーリー。
しつこいやりとりがこの話の良さでもあるのですが、
やや中弛みしそうになる箇所もちらほらありました。
そこを難なく乗り切れたのはやはり前田さんの力量。
前田ドライバーなら、ストーリーもなく90分観てても
たぶん飽きない。最後までだれることなくテンションを
保ち続けられる、ホントすごいなあ。
すごい至近距離で観てたのですが触りたくなった。笑
安藤さんを観たのは、ポツ退団からのごぶさたでした。
こういうライトな役もいいですね。
楽しめました!
空耳タワー
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/06/16 (火) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
いやあ、これは楽しかった
これまで観てなかったことを少し後悔。
大概の作品は、ラストがどうなるのかアタリがつくのですが
この作品は先が見えない、どこに転ぶか分からない、
最後もどこに転んだのかわからない(笑)
ちょっと岡村靖幸の楽曲を聴いているような興奮がありました。
ぼくの想像を遙かに超えてた作品。
ボス・イン・ザ・スカイ
ヨーロッパ企画
青山円形劇場(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★
バランス
素晴らしく大掛かりな舞台美術、の割にとても些細なストーリー。
もうひとひねり、なにかを期待させる出来事があっても良かったかも。
だからなのか、ラストのシーンはとても美しかったのですが
それがラストだからちょっと拍子抜けした感じも。
ストーリーで云えば、ここから話が始まるんじゃないの?と。
しかし中盤からの、言葉の掛け合いの「間」はさすがでした。
芍麗鳥(シャックリ)
乞局
駅前劇場(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/22 (月)公演終了
満足度★★★★
確かに乞局
これまでの作品のどれとも違う、けど乞局。
どちらかというと今までは、リアリティに徹して目を背けたくなる
人物やエピソードに焦点を当てる作品が多かった気がしますが
今回はラストまでなにが起きているのかが分からない、
しかし最後の最後には「あ、やっぱし乞局のままだ」と感じられました。
浮浪者達の社会をモチーフにしているのか、
実際彼らにはそのような幻想が目に映っているのか、
誰もなにも答えを出そうとしない、決めきれないルールの中で、
ただ集まって依存しあう集団。そして当然に起きる関係の亀裂と崩壊。
ラストを観ると、これまでのエピソードを遡って痛烈な批判に感じました。
乞局、やっぱしおもしろいなあ。
「孤天」第一回 : 『例えば、皮膚』
コマツ企画
RAFT(東京都)
2009/06/11 (木) ~ 2009/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
川島さんの凄さが伝わる
正直、コマツ企画さんの中では、あの多彩な強いキャラクターの中に
混在していて、それほど川島さんに目がいく事がなかったのですが、
こんなに「出来る」方だったのかと、かなり感動してしまいました。
「寒い独り芝居だったらどうしよう」なんて、まったく無用な心配。
後半の演出も素晴らしい。
まさに360度で川島さんの才能を見せつけられた気がしました。
メタルバター
転球劇場
駅前劇場(東京都)
2009/06/09 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
転球さん鉄板です
先に云ってしまうと、ぼくは福田転球さんのファンなわけで。
ぐだぐだな感じを見せつつも骨組みしっかり。
全身全霊でお客さんを楽しませようとするその熱意が
多少の荒なんかは吹き飛ばしてしまいます。
会場は立ち見が出るほどぎっしり。
なぜかC列が2列になっているという詰め込みぐあい。
そんな人いきれも気にならないくらいに沸いてたなあ。
次も観に行かなきゃ
ゼブラ
東宝
シアタークリエ(東京都)
2009/06/09 (火) ~ 2009/06/29 (月)公演終了
満足度★★★★
流石!
ONEOR8で過去に2回上演された代表作だけあって
さすがに素晴らしい出来です。押しすぎず引きすぎず。
檀れいさんの体調不良による降板で、代役に星野真理さん。
わずか1週間ほどの稽古とは思えない堂々っぷり。
# ストーリーを追うと、星野さんが主役なんですね、これ。
斉藤由貴さんも好演で、(さすがに中学生役は‥ですが)
静と動、こんなに見事に表現できるようになったのかと
実質上の主役を張っていらっしゃいました。素晴らしい。
母親役にはONEOR8からの和田ひろこさん。
もう、ゼブラのシーンは涙なしでは観られません。
正直、「東宝芸能の舞台でしょ?」くらいに舐めましたが
脚本・演出だけでなく、演者さんにも大満足な作品でした。
2時間があっという間。9,000円の価値は充分にありました!
裁かれません
カリフォルニアバカンス
アイピット目白(東京都)
2009/06/10 (水) ~ 2009/06/14 (日)公演終了
満足度★★
カリバカらしくない
カリバカって、笑いが寒いところも含めて好きなんですけど
今回は無難な感じに落ち着いてしまったように感じました。
ストーリーがこじんまりしているというか‥
別段、魅力的に感じないというか‥
前座でのやりとりを中盤に上手くはめるところは上手い!
最近、富岡さんの使い方もおとなしくなってしまいましたね‥
愛妻は荒野を目指す
チェリーブロッサムハイスクール
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/06/05 (金) ~ 2009/06/09 (火)公演終了
満足度★★★★
演出がいいなあ
「その夏、13月」では時間軸を遡る演出で楽しませてもらいましたが、
今回も、ありそうな演出なのに予想以上に面白く仕上がってました。
重い感じなんだけど、重すぎて落ちることはないという絶妙加減。
レストランのオーナーに三科さんをキャスティングしたのは正解?
三科さんの印象が強すぎて、他の役がややかすみ気味。
# あ、ぼくは個人的に三科さんがお気に入りなので大満足ですが。
リアル・ラスベガス
とくお組
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/06/03 (水) ~ 2009/06/07 (日)公演終了
満足度★★★
いつもと一緒ではない?
「いつもと違って」というコメントが多いのですが、
いつも通りじゃなかったですか?セットは豪華だったけど。
昨年末の「宇宙ロケットえんぴつ」がちょっと異質でしたが、
「N氏」「TOWER~」と同じく、集団迷走系コメディ。
観ててつまらないとは感じないですが、この手のプロットは
いささか少し飽きが来たような感じが‥
「リサイクルショップ『KOBITO』」
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/06/05 (金) ~ 2009/06/16 (火)公演終了
満足度★★★
賛否両論分かれそう?
前回の本公演「て」があまりにも素晴らしかったので
クオリティとしてそれを超えたとは思えませんでしたが、
これはこれでむしろハイバイっぽくて面白かったです。
「岩井の母が実際に営むリサイクル屋をモデルに」
ホントにこんなリサイクルショップだったらやだなーw
花のゆりかご、星の雨
時間堂
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/06/02 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
やさしい気持ち
数年前に父を亡くしてから、家族ものに弱いのですが
本作品はなんともやさしい気持ちにさせてくれる、
いい作品、というか美しい作品でした。観てよかった。
ラストは恥ずかしながら、目頭がきゅぅとしました。
リミックス【初日・土夜完売御礼】
国分寺大人倶楽部
中野スタジオあくとれ(東京都)
2009/05/28 (木) ~ 2009/05/31 (日)公演終了
満足度★★★
初演を見ていないことに後悔
国分寺さんは前作「ハローワーク」から。
あの複雑な人間関係をどのように圧縮するのかと思ったら
初演をモチーフに、少し時間が進んだパーツとしてremix。
他の作品とのリンクも美しかったですが、初演がどのような
内容だったかが、むしろ気になりました。
JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)
MU
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了
満足度★★★
短編とは思えない
『JUMON(反転)』
ありそうで実際にはないお話なんだけど、ストーリーの中に
相反するキーワードが見え隠れして見えるのが面白い。
純愛/打算 独占/共有 妄想/現実 生/死
最後までどちらが正解とは投げかけてこない。
これは投げかけではなく、問いかけなのかなと思わされる。
『便所の落書き屋さん』
こちらは難解。 もう一度反芻しながら考えよう。
考えすぎるから難解なのか?
どちらも短編とは思わせない充実ぶりの2本でした!
今勧進帳【公演終了:次回ジェットラグは10月「肌(仮)」】
ジェットラグ
サンモールスタジオ(東京都)
2009/05/29 (金) ~ 2009/06/09 (火)公演終了
満足度★★★
ちょっと出はけが多くて
暗転のたびに、少しずつ時間の経過があるのですが
意外と頻繁に使われてて、そのたびに登場人物が
入れ替わってしまうので、過去、施設、恋人など、
それぞれが抱えている問題の大きさがちょっと伝わりにくく
なってしまったような、そんな感じを受けました。
勧進帳読上げのシーンは思わず息を止めてしまいました。
おみごと!