満足度★★★★
確かに乞局
これまでの作品のどれとも違う、けど乞局。
どちらかというと今までは、リアリティに徹して目を背けたくなる
人物やエピソードに焦点を当てる作品が多かった気がしますが
今回はラストまでなにが起きているのかが分からない、
しかし最後の最後には「あ、やっぱし乞局のままだ」と感じられました。
浮浪者達の社会をモチーフにしているのか、
実際彼らにはそのような幻想が目に映っているのか、
誰もなにも答えを出そうとしない、決めきれないルールの中で、
ただ集まって依存しあう集団。そして当然に起きる関係の亀裂と崩壊。
ラストを観ると、これまでのエピソードを遡って痛烈な批判に感じました。
乞局、やっぱしおもしろいなあ。