コナンの観てきた!クチコミ一覧

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あいつをクビにするか

あいつをクビにするか

ぽこぽこクラブ

新宿シアタートップス(東京都)

2023/08/17 (木) ~ 2023/08/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

サイコパスが家族の中にいたら・・・中々にゾッとする話でしたが、エンターテイメントを意識した盛り沢山な内容
最初は3時間もあった脚本を2/3に縮めた作品と言うのだから、もともとはどれだけボリューミーな内容だったのだろうか

サイコパスの少女 という歪みが周りの人間をどの様に捻じ曲げていくのか、含みを持たせながら徐々に惹きつけられていく展開
印象的なシーンが多く、どのシーンにも「怖いな、怖いな、何かいやだな~」という雰囲気が漂っていて、その正体はオバケでも何でもなく、人の心に棲むモンスターなのだろうというのは予想できるのだけれど、その実体をひとつひとつ紐解いていくという面白味
オバケは出てこないけれど、ちょっとお化け屋敷にも似たスリルがあった様に思う

前レビューの旗森さんの言われる通り焦点をどこに合わせれば良いのか戸惑う所もあったものの、どこか突き出た勢いを感じる舞台でした
劇団10周年と劇場復活から3周年の記念を合わせたアフタートークがあった回で、それも大変興味深かったので満足度プラス

イエスタデイランド

イエスタデイランド

青春事情

劇場MOMO(東京都)

2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

時代の流れに取り残された遊園地、そこで働く従業員たちの日常
この遊園地における日常的なやり取りだけでも わび・さび ある可笑しさと言えば良いのか、大変そうな中にも思わず笑みが
園内に一石を投じる出来事に至ってはもう大笑いしてしまったけれど
共感できたり、親近感を覚えたり、笑いをメインに狙ったコメディーとはまた違ってそれらの何気ないやり取りが何とも心地良い

“職業もの”としてもかなり面白いが、何より“人間”が素晴らしく魅力的に描かれた上質な舞台
不器用であっても全部ひっくるめて愛おしくなる人達、猛烈に胸が熱くなりました

アオハルがやりたくて

アオハルがやりたくて

リブレセン 劇団離風霊船

OFF OFFシアター(東京都)

2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

個人的には「ローマの休日と東京の仕事」から2年ぶり、2回目のリプレセンさんの公演
リプレセン2度目の観劇にして確信したのは、美術のこだわりと映画愛がめっちゃ深い劇団さん
開演前、小劇場には珍しく緞帳が
一体どんなセットが用意されているのか楽しみに待っていましたが、ジャ~ン!現れたのは期待通り、凄く丁寧に作り込まれたセット、役者さん達の演技も冴え渡って響いてきます
映画ネタがふんだんに盛り込まれ、それらがみな超有名作品ばかりゆえ一つたりとも取りこぼしは無かったと思う、これは楽しい!
加えてこれまで流行ってきた言葉を取り入れるのが妙に上手
前回は“草”の使い方にウケたものだけれど、今回はそれ以上、ふんだんにその手腕が発揮されていて大いに笑わせて頂きました

笑いだけでなく苦味も含んだ面白さ、こだわりがギュッと詰まった1時間5分
自己肯定感が著しく低い主人公”山田佳菜子”
例えが古くて恥ずかしいけれど歌謡曲「わたし心はお喋りだわ♪」のフレーズが思い浮かびました
そんな彼女の内面世界にどっぷり浸ってきた感じ、すっかり取り込まれました

マテリアルパレード

マテリアルパレード

LUCKUP

ザ・ポケット(東京都)

2023/08/09 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台全体を彩るプロジェクションマッピングに動線豊かな高低差ある舞台、抜群のルックス揃いな役者陣、そしてストーリー的にもこれはまさしく2.5次元舞台の世界
しかし2.5次元舞台は漫画やアニメ等の原作あり の前提があって、もう当然内容は知っているでしょ的な原作を知らない場合の不安要素があるものだけれど、本作の場合はフライヤーのあらすじだけ読んでいればもう予習は充分

ハイスピードーでストーリーは一転も二転もしていくけれど、凄く分かりやすくて見事なほどにノーストレス
何よりアクション満載のエンターテイメントを臨場感たっぷりで楽しめたのが最高でした
そ、そこでぶち込む!?な笑いも嫌いじゃなかった

SWAN LAKE ON WATER~ついに、ほんとうの水を得た『白鳥の湖』

SWAN LAKE ON WATER~ついに、ほんとうの水を得た『白鳥の湖』

DISK GARAGE

東京国際フォーラム ホールA(東京都)

2023/08/10 (木) ~ 2023/08/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

舞台一面に水を張った演劇は今までいくつか見た事はありましたが勿論バレエ公演では初めて
シーンに合わせて湖を出現させたり、消したりの全4幕
ステップと共に水飛沫が音を立て表情豊かに舞い上がって凄く綺麗
登場人物の個性によっても変わってくるし、群舞となるとこれがまた迫力あり、水飛沫を活かした独自の振り付けシーンは大いに盛り上がりました
ウクライナを本拠地にしたバレエ団がこの公演の為に結集したというのも感慨深く(指揮者が急遽交替になったようですが)東京フィルハーモニー交響楽団の演奏も素晴らしかった

個人的には正統派な「白鳥の湖」の方が好みではありますが、ここでしか観ることの出来ない斬新な演出が盛り沢山 これは一見の価値あり!だと思いました

Musical『TRACE U』

Musical『TRACE U』

Musical『TRACE U』製作委員会

浅草九劇(東京都)

2023/08/04 (金) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

β(津田英佑&榊原徹士)の回を観劇
開演時間になると5名のバンドマンが現われて各々のチューニングを始める
ヤバい、この音はまさにライブハウスのそれ
案の定、オープニングからイケイケのロックナンバーが披露され、お行儀よく座っているのが勿体無いくらい
ミュージカル、二人芝居というより2名のアーティストライブ感が強い内容
会場全体をすっかりロッククラブ空間にしてしまう巻き込み型は「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」をどこか彷彿させたけれど、本作では派手な客イジリは無し
ただそう大きくはない会場全体を縦横無尽に活用し、観客を二人の空間世界に強い力で取り込んでいく演出はかなり個性的
やがては二人のやり取りを通して曲の方もストーリー性を帯びてくるので、じっくり聴き入る事が出来るように
ちょっと浮世離れしたような世界観は人によって好みが分かれる所ではあるかも

これが戦争だ

これが戦争だ

劇団俳小

ザ・ポケット(東京都)

2023/07/22 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

血気盛んな兵士3名と影のある雰囲気をまとった軍医1名
兵士の中に若い女性が1名いるものだから愛情と愛欲の入り混じった人間関係が生じてしまうのは当然と言えば当然の流れか
この部分だけを切り取ったなら かなり興味深い大人の物語として観てしまうところ、そういう訳にはいかない
そこは戦争の最前線なのだから

主に語り描かれるのはネックとなる二日間の出来事
それぞれの証言に嘘が無い証拠に、起こった事実こそ皆一致しているのだけれど、それぞれの目線から立った証言が積み重なっていくごとに現場で起こった事がより立体的に見えてくる
あまりにも惨い戦略の数々に居た堪れない気持ちになってしまうが、これが「戦争」なのだと真っ直ぐに考えるため必要な痛みだと思って大切に受け止めたい

真に迫る演技で鮮明な人物像が立ちあがっており、それ故に痛みがダイレクトに突き刺さってくる舞台でした

スペーストラベロイド

スペーストラベロイド

collaboLab

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/07/19 (水) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

体裁を取り繕うにも程がある、誤魔化しの限界突破か(笑)
嘘と勘違いと本気がこれでもか!と混ざり合って、どこか懐かしさを感じるくらいコッテコテのコメディー作品でした
それでも役者さん達が素晴らしく爽やかに演じられているのでコッテコテ感はかなり軽減されていたかも

馬鹿馬鹿しい状況と宇宙圏内にいるという危機感、有り得ないコントラストを如何にテンポ良く熱く演じられているかが作品の肝(きも)
誰がどんな勘違いをしているのか混沌としてきても、そこをわかりやすく見せてくれるテクニックに感心しました

ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで

ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで

劇団鹿殺し

本多劇場(東京都)

2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「鹿版 The Wizard of OZ」を観劇
どちらかと言えば先日拝見した「銀河鉄道の夜」の方が好きだと思ったけれど、これは個人的な好み
肉と魚のどっちが好きかと同じ、素材(原作)が全く違うのだから
コメディータッチが好きな人ならこっちかも
どちらにしてもガッツリ鹿殺しワールドなのは間違いない

それにしても案山子にブリキにライオン、魔女とかどうやって区別するのだろう?は、象徴的なアイテムを頭に被ったり股間に貼ったりなどして解決
その結果のドロシーの姿はちょっと衝撃的
とにかく男性陣、裸(ショルダーパッズスタイル)はシッカリ死守しておりました(笑)

タイトルにもある「この身ひとつで」というのはまさしくその通りで
生身の躰が集結し 演じ、歌い、踊り、猥雑な熱さが芸術となって昇華していく
泥臭く下積みから培ってきた世界観だからこその美は綺麗という範疇には収まらず、やっぱりひと味もふた味も違います

ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで

ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで

劇団鹿殺し

本多劇場(東京都)

2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「鹿版 銀河鉄道の夜23」初日を観劇
終了アナウンスが流れても鳴りやまない拍手
そういう自分も手が痛くなるくらい手をたたいていた
何だろう、この湧き上る感情は

女性陣は白の清楚な衣装(ジョパンニ役の葉月チョビさんだけは白のボーイッシュな衣装)
男性陣はカンパネルラ役の丸尾丸一郎さんをはじめ全員が肩パッドで股間隠し、ほぼ裸の一択
もう完全にヘンテコな格好なのだけれど、全員体型が良いのと動きが素晴らしく、もはや芸術の香りさえしてくる
とはいえ、その際どい恰好を活かして笑わせるのも忘れない
そこはチャッカリしている(笑)
めくるめく芝居、歌、ダンスのコンビネーション
元祖鹿殺しのぶっ飛んだ感覚と「銀河鉄道の夜」の浮世離れした感覚が絶妙にマッチングしていて喜怒哀楽と言えばいいのか上手く表現できないけれど、色んなものが混然と入ってきて何とも言えない感情がこみ上がってくる
鳴りやまない拍手、トリプルコールに応じてくれ面白い話も聞く事ができ、もう大満足の舞台でした

いとしの儚

いとしの儚

悪童会議

ステラボール(Stellar Ball)(東京都)

2023/07/06 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

古くから伝わる日本伝承話が大人のドラマ大作としてショーアップされたような作品
賭博に魅入られた男の愚行に翻弄される美しき女「儚」
その美しさとはうらはらに彼女は墓場の死体を集めて創られた人間ではないもの
流転する状況に息を飲み、緊張感が高まったところでゾクッとくる笑いで緩ませて、いきなりストーンと落とす
本当によくできた脚本で、さすがこれまで様々なところで公演され続けてきた演目だと思う
迫力ある演出、ツボを押さえた演技のおかげでこの名作を存分に楽しむ事ができました
ドラマチックに盛り上げてくれる歌声も美しくて切なく、時には苦悩がダイレクトに伝わってきて、これらも大好きなシーン、後まで余韻を残します

ネタバレBOX

主人公の鈴次郎と儚を演じられた役者さんは若いながらも難しい役を好演されており素晴らしかったです

欲を言えば
鈴次郎にはこぼれ出る愛嬌とゾッとするような冷酷さ
儚には処女性と妖艶さ
相反するふたつが同居したような一筋縄ではいかない魅力が加わればもういう事なし
かなり欲張りすぎかもしれないけれど、それだけ魑魅魍魎 奥深い物語でありました

チョビ

チョビ

ここ風

シアター711(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ひと夏のちょっといい記憶として残っていく作品
出ずっぱり 天野弘愛さん演じる愛称チョビの人生に、楽しく切なく寄り添い見守っている感覚がとても心地良い
軽快な関西弁のやり取り、気になる伏線を心に留めながらその一連のやり取りを楽しんでいくうち、チョビという女性の輪郭が徐々にはっきりと、そしてゆっくりと深く 深くへと作品世界の中へ引き込まれていきました

アイドル系公演とはまた違った劇団さんへの愛情が劇場内を暖かく包み込んでいる感じ
劇場シアター711のクラッシックな雰囲気と、ここ風さんの作風はとてもマッチして良い感じなのだけれど
着実にファンが増え続け、収容的にキャパオーバーになっていくのかもしれないと想像すると悩ましいところ

或る女

或る女

演劇企画集団THE・ガジラ

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台全体が煌々と照らされる事無く、様々なスポットが役者さん達の姿を妖しく浮き上がらせて、目の前に広がっているのはまさしく別世界
静寂を突き破る緊張感、計算し尽された視覚効果、THE・ガジラ作品は演技以上のスキルで成立しているのだと改めて思う
特に今回は自分の知るTHE・ガジラ作品の中でも凄味がハンパなかった

原作を我がものに取り込んだ圧倒的な世界観、その芸術性の高さと熱演に感心して見入っていた第一部
もうこれだけで充分見応え有りだと思っていたのだけれど、第二部になっての展開が更に凄まじい
芸術性とか もう吹き飛んでしまうくらいの獰猛さで観客の心につかみかかってくる
これでマチネ・ソワレ2公演の日もあるというのが信じられない
まさに命を削った渾身の芝居
観る方も真剣勝負の3時間(プラス15分くらいみておいた方がいいかもしれません)

瀬戸内の小さな蟲使い

瀬戸内の小さな蟲使い

桃尻犬

OFF OFFシアター(東京都)

2023/06/21 (水) ~ 2023/06/28 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

登場人物達の置かれた状況がとんでもなく面白い!
生で観劇しているからこその緊迫感から一時たりとも目が離せない
のに加えて、そこからポロポロこぼれ落ちてくる人間性の妙味を思いっきり堪能できてしまう仕組みがもう天才的
こんなに人が困っているというのに笑ってしまって良いのだろうか…と思うくらい、ヤバい!人間というものがあまりにも面白過ぎる

“蟲使い”というキーワードは特に後半から生きてくるのだけれど、もうその頃には妙ちくりん能力もすっかり受け入れ態勢モードに
あぁそうなったか、そうか、そうなっちゃったかぁ…申し訳ないが、可笑しい(笑)
この公演自体が舞台空間の空気感を自在に操ることのできる”空気使い”だったのではないかと思えてくるほど鮮やかなシーンさばきの“瀬戸内の小さな蟲使い”ワールド

老若男女、全タイプの観客が固唾を飲んで楽しめる全方位型エンターテイメントでした、力強くお勧めします

独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった……〜

独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった……〜

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/15 (木) ~ 2023/06/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Team葉を観劇

「クラブ・オブ・アリス」というタイトル名で過去にこの演目には出逢っているのだけれど確認してみたらもう20年以上前の事、びっくりするほど昔
しかも当時はミーハー根性の方が勝っていたので当時の主演女優 浅野温子さんの姿とか舞台に組まれた建造物のセットしか思い出せないという体たらく
そもそも原作以外全て変わっているのだし、真っ新な気持ちで拝見
もう真っ新に面白かったです
現在の「ことのはbox」さんが持つ個性・感性と原作の世界観に向き合った丁寧な作品創りが程よく混ざり合って、孤独と猥雑が絶妙に両立した舞台空間

“むかしアリスだった私”の孤独という傷に塩を塗るような無礼な展開も賑やかしさに紛れ、すっかりおかしな人達のペースに巻き込まれて・・・
たくさんのキャラクター達が渋滞することなく矢継ぎ早にまくし立てていくテンポ感が良い
彼女の悩みは彼女だけのものだし、大人のファンタジーであり過去の囚われから抜け出せる方法がハッキリ提示されているわけではないけれど、確かにそのヒントは盛り込まれていたと思われ、停滞した気持ちの人が観たとするなら一歩前に進むきっかけになり得る公演だったのではないかと思えました

ホテル・ミラクルThe Final

ホテル・ミラクルThe Final

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

STAY Verを観劇
こちらのバージョンもパートが変わるごとに童貞くんから泥沼カップル、マニア系まで同じラブホテルの一室ながら様々な表情が次々と
REST Verでは「行き場のない女性のモヤモヤした性欲」だとしたら、STAY Verは「行き場のない男性のストレートな性欲」の印象が強かった気がしたのだけれど、とにかくそれら人間関係の多様性といったら

これでシアター・ミラクルでの観劇が最後、そんな気持ちも合わさって感慨深くひとパートひとパートを拝見し、そして遂にラストパート
REST Verもラストは異色なパートでありましたが
これで最後だという緊張感というか切迫感というかグルグル迫ってくる強いインパクトを残してのエンディング

この劇場でしか味わえない臨場感、空気感が確かに存在していて、今まで本当に沢山の公演で楽しませてもらいました
新宿シアター・ミラクル、心よりありがとうございました!

ホテル・ミラクルThe Final

ホテル・ミラクルThe Final

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

REST Ver.を観劇
歌舞伎町の立地をそのまま活用したラブホテルの一室
作家が異なる5作品だけあって切り口も様々、歌舞伎町ならではの作品群
しかもどの作品もそれぞれに面白いので見応えのある事といったらもう 充実の2時間40分
座席から最も近い場所にダブルベットが鎮座、予想以上に艶っぽい作品が多くて、なるほどのR―15指定

ラブホテルという密室では普段他人には見せない姿が赤裸々になって、どうしようもなく笑ってしまうけれど、都会の孤独が突き刺さる部分もあって中々に深い
どんなにカッコいい男女でも性欲がらみになると滑稽になってしまう“悲喜こもごも”な部分を巧く突いています

ホテル・ミラクルThe Final
フライヤーに小さく書かれた「ずっと、つづくとおもっていた。」のキャッチコピーが切ない
シアター・ミラクル ホントずっとつづくと思っていました
しかーし、もうひとつのSTAY Ver.も後日観劇予定
祭りはまだ終わっていないのでした、楽しみ!

成城試着室

成城試着室

WATARoom

アトリエ第Q藝術(東京都)

2023/06/02 (金) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

え~っ成城にはこんなブティックないでしょ、成城マダムもひっくり返りますよ(笑)有り得ない 可笑し過ぎる!
可愛いアルバイト店員さんのやる気満々で前のめりな気持ち、よく分かるけれどその接客一番ダメなやつ(笑)
その後にも来店客や接客指導員など、人が訪ねてくる度に新たな笑いが生まれて
何より舞台との一体感が心地良い、この一体感から生まれる笑いはプライスレス
舞台と客席との間に垣根が一切無い感じが最高です

お笑い界からお二人出演されていますが、このお二人の前説がめっちゃ面白い
「ルミネtheよしもと」の前説とも似たやり取りなのですが、ルミネは若手芸人のところこちらは元ピスタチオとBOOMERのコンビ、やっぱり年季が全然違います
前説段階で完全な笑いモードに突入してから本編へ というのはかなり大きい

やむを得ず1名女優さんが抜けてしまった穴を柏進さんが代役されていたようですが凄く良かった(可笑しかった)
転んでもただでは起きない精神が凄く良い

アビリティイレブン

アビリティイレブン

Monkey Works

シアターサンモール(東京都)

2023/05/31 (水) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

超能力者たちが繰り広げる果てしなきバトル
久々にここまで馬鹿馬鹿しい演劇を観たな~って感じ
これが悪口ではないのは公演を観れば分かってもらえるはず

Monkey Worksさんは、こういうタイプのコメディーも演るのですね
(本当は笑いだけではないのだけれど、そこはネタバレ注意)
若くて元気な役者さんが沢山集まれば、確かにアリか と思えました

夢に向かって

夢に向かって

パン・プランニング

博品館劇場(東京都)

2023/05/26 (金) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

生演奏ブルースによる語り部と劇団員達の奮闘の日々を描いたコメディー
劇中には女性コーラスの合いの手も入ったりして何とも斬新!
かと思いきやどこか懐かし~い感じがするのは昔このような演出作品に触れた事があるからだろうか

劇団員だけでも登場人物が20人近くいて最初こそ傍観している感じだったけれど、舞台稽古や飲み会等 彼等の日々を観ているうちに顔馴染みになってきた感が生まれて俄然面白くなってくる
コメディー以外のハートキャッチな部分を担ったミュージカルパートもとても良かった
まさに「夢に向かって」なラスト
何故フライヤーがこのデザインになったのかだけがいまだもって謎(確かに神頼みという部分はあったけれど、そこ?)

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