英国ロイヤル・バレエ団 2016年日本公演 『ジゼル』
公益財団法人日本舞台芸術振興会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2016/06/22 (水) ~ 2016/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
美しくて、悲しかった・・・・。
マックレイ&サラのペアは、とても素敵でした。
マックレイの1幕で見せたアルブレヒトの2面性、サラのジゼルのはかなげな可憐さ・・・・。
2幕は、亡霊でもいいからジゼルに遭いたいと思うアルブレヒトの想い、死んでなお、彼を愛しぬくジゼル・・・・泣きました。
マックレイの華麗なるダンスも楽しみました。
あわれ彼女は娼婦
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2016/06/08 (水) ~ 2016/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
愛と憎しみと・・・・。
許されないことだけれども二人の純粋さに比べて、周りの大人たちの一癖,二癖あるドロドロさ・・・・。どこに物語りは息つくんだろうかと見守りました。
濃い血のような色の十字架のような通路、淀んだ色のカベ、照明の素晴らしさ、そしてマリンバが奏でる音楽がとても効果的でした。
役者さんたちも素晴らしかったです。
英国ロイヤル・バレエ団 2016年日本公演 『ロミオとジュリエット』
公益財団法人日本舞台芸術振興会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2016/06/16 (木) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
これぞロミオとジュリエット。
物語から抜け出たようなローレンス;カスバートソンのジュリエットと熱い心を持ったフェデリコ・ボネッリのロミオは、若い情熱に身を焦がす恋を見せてくれました。
マキューシオが物足りなかったのが残念なのと、この日のオーケストラはひどかっtた。
アラジン
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2016/06/11 (土) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
11日と12日を観ました。
最高に面白いです。
衣装、舞台セットも楽しいし、ダンサーさんたち一人、一人が輝いています。
この2日間、ランプの魔人ジーンを演じたのは、初の大役をゲットした池田武志くんです。かねてから彼のダンスの評価は高いですが、今回も期待を裏切らず、素晴らしいダンスと演技を観せてくれました。
ぐいぐいと引っ張っていく彼のジーンは、魔人としての存在感がすごくありました。もっと観たい!
来週も公演はあります。
楽しいですよ~。ものすごくお勧めです。
天一坊十六番
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2016/06/10 (金) ~ 2016/06/20 (月)公演終了
満足度★★★★
今も昔も変わりなく
劇中劇という設定の舞台で、生バンドにダンス有りの賑やかな舞台で、筆の進まない作家と役者たちのせめぎ合いあり、天一坊を巡る人々の騒動があり・・・・ちょっとシニカルで、せつなくて、おかしくて、人間の本質というものは変わらないんだよなぁとつくづく思う。貼り絵の絵本のような衣装と真剣な役者さんとのアンバランスなバランスがとても面白かった。
何か いけないことを しましたでしょうか? と、いう私たちのハナシ。
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2016/06/03 (金) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★
輝く女たち
懐かしい唱歌や当時の歌謡曲を上手く使った演出で、昭和30年代の雰囲気がとても出ていました。
高度成長期の中、誠実につつましく生きてきた彼女たちが世間の荒波にもまれ、戸惑い、おびえ、そして立ち向かっていく様子が描かれています。
文学座の女優さんたちが大好きな私は、彼女たちの活躍をとても楽しみました。
埒もなく汚れなく
オフィスコットーネ
シアター711(東京都)
2016/06/01 (水) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★
駆け抜けるように・・・。
48歳で不慮の事故でこの世を去った劇作家で、演出家の大竹野正典氏は、生涯演劇人と会社員の2足のわらじを履き続けた。その彼を支え続けた奥さんとの生活から、彼の早すぎた人生を見せてもらった。
二人の物語だったような気がします。
大竹野氏を演じた西尾さんと奥さんを演じた占部さんの息がピッタリな大熱演は見事でした。山あり谷ありだったけど、お互いがあってこその演劇人生だったような気がしました。
演劇が生まれる過程の苦しみも見れて、そこも面白かったです。
この埒もない演劇がなかったら、私の生活もなんて面白くないんだろうと思います。
太陽
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2016/05/06 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
深い・・・・。
2回目は、安井順平さん演じる元キュリオの医師金田にロックオンでした。
彼が覚醒(?)していく様子が、とても興味深いものでした。
前川さんの演出は本当に面白い!
もっと観たいと思う舞台です。
ローエングリン
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2016/05/23 (月) ~ 2016/06/04 (土)公演終了
満足度★★★★★
素敵でした。
クラウスさんの歌声を生で聴けて、大感激でした。
プロジェクションマッピングのような照明の使い方も面白かったし、場面、場面で盛り上げる新国立劇場合唱団の歌声も素晴らしかったです。
8月の家族たち August:Osage County
Bunkamura/キューブ
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/05/07 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★
麻実さんと秋山さんの母娘対決がすごい!
一幕はつまんなくて,どうなるんだ・・・・・と、思ったところ、2幕からは麻実さんと秋山さんから目が離せない!素晴らしい女優さんたちです。
しかし、この物語はアメリカ社会の問題点が大きく影響しているので、それぞれの問題点を理解するのに少々時間がかかる・・私だけかな(笑)
このメンバーで、どっぷり日本を観せてくれませんか?
絵本太功記(えほんたいこうき)
国立劇場
国立劇場 小劇場(東京都)
2016/05/11 (水) ~ 2016/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
泣いた~。
文楽鑑賞教室が行われる月の文楽公演には、人間国宝クラスの方々の出演がありません。だからこそ、中堅どころの方々の力の見せ所でも有り、私の大好きな方々がたっぷり見れるという楽しみもあります。
今回は玉也さんのお婆様(勝手に呼んでますが主人公武智光秀の母です)に心持ってかれまして、後半は大好きな睦大夫、文字久大夫、津駒大夫の語りと藤蔵さん、清介さんの三味線に涙腺決壊となりました。
来週もじっくりと聴いてこようと思います。
太陽
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2016/05/06 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白い!!
ハラハラドキドキの展開に、SFでありながら、リアルな台詞とリアルな人間像・・・がんがん胸に突き刺さります。
葛藤する18歳の少年を演じた大窪人衛くんが、ものすごくいいです!!!
ドン・キホーテ
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2016/05/03 (火) ~ 2016/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しかった~!!!
5日と8日を観劇しました(鑑賞というのかな)。
5日は米沢唯ちゃんと井澤駿くんのペアで、若々しくてとても素敵でした。
正直、駿くんがここまでかっこよく、きれのいいバジルを踊るとは思っていなかったので、感激しました。この日はマイレンさんのエスパーダ、長田さんの踊り子、本島さんのメルセデス、千晶ちゃんの森の女王、遥ちゃんのキューピッドと見所たくさん!
8日は絢子ちゃんと雄大くんの鉄壁ペアでした。
勿論言うことなし!
脇の面々もみんな生き生きとしていて、とても素晴らしい舞台でした。
ロクな死にかた
アマヤドリ
スタジオ空洞(東京都)
2016/04/07 (木) ~ 2016/04/18 (月)公演終了
嗚呼いま、だから愛。
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2016/04/22 (金) ~ 2016/05/03 (火)公演終了
満足度★★★★
愛というあやふやなもの・・・。
抱えに抱え込んできた主人公多喜子の葛藤が、一枚の似顔絵をきっかけに舞台の上にぶちまけられた。
いいぞ、もっともっと吼えろ!と、彼女を応援し、そしてとてもせつない。
ホント夫婦ってなんだろうね。
あんまり考えたこと無かったけども、しみじみ考えちゃいましたよ。
たとえば野に咲く花のように
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★★★
人はそれでも生きていく。
ダンスホールの女性3人のひたむきさ、全ての苦しみ、つらさに向かい合い、乗り越えていく、生命力と柔軟な強さが素敵でした。
ともさかりえ、池谷のぶえ、小飯塚貴世江さんが素晴らしかったです。
野鴨
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2016/04/16 (土) ~ 2016/04/30 (土)公演終了
満足度★★★★★
凄い!
イプセン凄い!
アトリエ公演凄い!です。
イプセンの時代のお話なのに、この現実と重なり合う人間の感情、弱さ、もろさ、怖さは何!と、観ていて、どんどん怖くなり、どんどん抜け出せない泥沼に足を突っ込んだ気分になりました。
とにかく素晴らしい舞台でした。
フォーカード
劇団青年座
紀伊國屋ホール(東京都)
2016/04/15 (金) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
息のあった4人
劇中劇のようなペテンのシーンは、とっても可笑しかったです。
話の落ちはどうなるの・・・と、笑いながらも予測不能な展開で、とても面白かったです。
小豆畑さんの息子と五味多恵子さんの老母の二人のかけあいも愉快でした。
ロクな死にかた
アマヤドリ
スタジオ空洞(東京都)
2016/04/07 (木) ~ 2016/04/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
そこにある死。
空洞の狭い空間で感じる役者さんたちの強いエネルギーを持った命とそこで繰り広げられる死についての物語がとても対照的に感じて、それが面白かった。
誰もが体験するもので、決して体験談を語れないし、聞けもしないのが死・・未知だから怖くて、興味もわく。
生きている人の世界も続くけども、死んでしまった人は違う世界でまた生きるのでは・・・・・・と、思ってます。
衣装の色合いがとても素敵でした。
二人だけの芝居―クレアとフェリース―
劇団民藝
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2016/04/04 (月) ~ 2016/04/21 (木)公演終了
満足度★★★★
素敵な二人
座を組んで芝居をしていた二人の姉弟が、座員たちに置き去りにされてしまい、仕方なく弟の書いた終わりの無い(終わりの見えないかも・・・と思った)二人芝居をかけることに・・・・。
楽屋での二人のやりとりという設定で、劇中劇が始まり、現実といったりきたりする・・・ライティングがとても繊細に効果的に彼らを照らします。
奈良岡さんが少女に見えたり、やつれた中年女性に見えたり、気位の高い女優に見えたり、すごいです!!!そして、岡本さんのまるで彼女を支配しているような、依存しているような濃密な姉への心情が息苦しかったです。
二人の心は、二人の世界に閉じ込められたままなんだな・・・と、思いました。