【2021年12月公演決定】ブンヤ、走れ!
関西芸術座
エル・シアター(大阪府)
2021/12/17 (金) ~ 2021/12/18 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
多くの命が一瞬で失われた阪神淡路大震災の記憶が蘇ってきました。自らも被災しながらこの現実を神戸の被災した人々に正しく伝えようと奮闘されたブンヤ魂に心が熱くなりました。共に頑張ろうと避難所に安心を届け続けてくれた地方新聞の役割は大きかったと思います。災害で危機的な状況下に、自分に出来ることは何かを考えて行動出来るか、自分に問いかける機会にもなりました。
H2O〜フクロオオカミにおける進化論について〜
劇団往来
近鉄アート館(大阪府)
2018/12/13 (木) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
30年前に書かれたこの作品のテーマは、今や現実問題となっており、自然環境の破壊や地球温暖化、遺伝子組み換え等、人類が抱える沢山の課題が盛り込まれていて、自己を内省しそれらを考える機会にもなりました。作者から今を生きる人類へのメッセージとして真摯に受け取り、日々一歩でも前に進んでいけたらと思います。
楽しく心に残る舞台でした。
SINGER-SONGWRITERS
THE ROB CARLTON
HEP HALL(大阪府)
2018/12/13 (木) ~ 2018/12/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
いつも舞台を楽しみにしています。
今回は、烏帽子をかぶり平安装束を着た、和歌をこよなく愛する古今和歌集の撰者たちが登場し、雅で何とも奥ゆかしい古語での話し合いが軽妙で面白く、どの和歌を後世に遺すのか考えている姿は真剣なのにどこか可笑しくて、時の流れが緩やかで心豊かに感じました。
撰者の熱い思いが仮名序と真名序の両方に込められ、そうするに至った経緯を正に目撃して、自分なりになる程と納得しました。
もしもこの時代に行けるなら、撰者たちに会って話がしてみたいです。
そして1000年の後の世にも和歌の素晴らしさは伝わってますよと教えてあげたいです。
さよなら竜馬
おうさか学生演劇祭(合同会社HOP)
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2018/09/27 (木) ~ 2018/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑いと涙を織り交ぜながら、志を持って真剣に生きた幕末の志士や女性達の熱い思いが伝わる素晴らしい舞台でした。
ダンスパフォーマンスは躍動感とキレがあって、効果的な照明と合わさって、とても良かったです。
土佐弁や薩摩弁や長州弁での訛のある喋り口が、人物により親しみと愛着を感じさせ、竜馬の優しくて、強くておおらかな人柄が現れていました。
竜馬が同郷の中岡慎太郎と京都の近江屋で暗殺された結末は知っていたはずだったのに、ラストシーンが悲しく切なすぎて泣けました。
センチメンタル
弦巻楽団
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2018/09/15 (土) ~ 2018/09/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
死が愛する二人を別つとき、妻は遺していく夫を、夫は先に旅立つ妻を、どちらも自分より相手を大切に想い、大丈夫かと気遣う優しさが切なかったです。離れた後もずっと相手の幸せを願い続ける愛の深さに触れて、自然と涙がこぼれました。
別れは悲しいけれど、絆は強く結ばれていて、目には見えないけれど大きな優しさに包まれているように確かに感じられ、心温まるストーリーでした。
シーンにあわせて組み替えられる柱のような舞台セットも良かったです。
シルバー・ニア・ファミリー
プラズマみかん
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2018/04/07 (土) ~ 2018/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
パワフルな舞台で楽しかったです。
誰もが迎える老後。
老人(親)の病気や介護といった問題は、核家族化の世の中では家族だけでは抱えきれなくなってきていて自分の問題として考える機会にもなりました。
青のマクベス
無名劇団
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
着物の帯をアレンジした素敵な衣装や色々な角度から見られる動きのある舞台が良かったです。
シェイクスピア原作のマクベスを、また違ったオリジナルのテイストで観せてもらえて面白かったです。
ハコがまゑ
ハコボレ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
父が愛したサイクロン
DOOR
SPACE9(大阪府)
2016/06/17 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
不器用だけれど素敵なお父さん
父親の娘へのあふれんばかりの愛情が伝わる作品でした。
ただ、不器用な父はそんな想いを口にすることはなく、娘は父親の想いを知らずに次第にすれ違い成長と共に離れていってしまう。
黙って背中で語るだけだった父、父の死後にその想いにようやく気付いた娘…何だか切なくて胸が痛くなりました。
タイツスリップ侍
劇団アシデマトイ
TORII HALL(大阪府)
2016/06/18 (土) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
ラブコメで面白かったです
話の展開はよくある感じでしたが、最後に皆幸せになれて良かったです。
全体的にコメディタッチでしたが、夏美に思いを寄せ、彼女を悲しませないためなら飼い犬にもなってみせる、気弱だけれど優しい伊達の一途で直向きな姿にほろりとさせられました。
開運!ホストクラブ!
劇団未来計画TOP
ABCホール (大阪府)
2016/06/18 (土) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
初めてのホストクラブ
ホスト達の甘い言葉や仕草、紳士的な振る舞いに心惹かれ、見終わる頃にはその格好良さにすっかり魅了されていました。
これは宝塚歌劇団と同じではまります。
無名劇団第23回公演「無名稿 機械」
無名劇団
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2016/06/10 (金) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★
独特の表現が面白かったです
横光利一「機械」を元に展開する靴職人にまつわる話は、やや難しく感じる部分もありましたが、歯車に組み込まれたような社会の中で、他人より優位に立ちたい、誰かに認められたいという人間の潜在的な欲望や欲求から、嫉妬や怨念、不安や猜疑心といった負の感情が生じていく様がリアルに表現されていて、心の底まで深く掘り下げた独特の心理描写に人間の怖さや醜さといった別の一面を感じました。
そういった負の感情は誰しも持ちあわせており、故に社会から差別や貧困、暴力やいじめがなくならないのかと考えさせられる作品でもありました。
随所に登場する靴磨きのおじさんが、靴を見ただけでその人が歩んできた人生を言い当てることができ、靴にはこれまでの様々な出来事が刻まれているのだと思うと、大切な相棒に感じました。
「あまがさ」「機械」に続いて、また別の文学シリーズも観てみたいです。
つじたく2016
タクフェス
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
紡ぎ屋カラムと紅い糸
羊とドラコ
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2016/03/10 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★
素敵なファンタジー
竜崎さんの作る心優しく美しいファンタジーでした。
様々なものから糸が紡ぎ出される視覚的な表現や、個性的なキャラクターが勢揃いでとても面白かったです。
紡ぎ屋カラムの少年っぽさを感じる魅力と、カラムの師匠のアクロバットな伝授や、壁のシミの猫や壊れた家の壁の亡霊たちとのおしゃべりや、謎の銀行員さんのコミカルな接客が良かったです。
星空発電所
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/02/19 (金) ~ 2016/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
素敵な星空のファンタジー
星空発電所の炉の炎で人々の熱い情熱や思いがこもった手紙が燃やされ、思いが結晶となって輝く星が作られるという。
夜空に輝く美しい星空の世界が描かれていて、何億光年前の星からの光とメッセージを受け取ってみたいと思いました。
エルドラドを探して
劇団 白の鸚鵡
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2016/03/08 (火) ~ 2016/03/09 (水)公演終了
満足度★★★★
とても熱い舞台でした
扉を開けてたどり着いた世界は、自分が探し追い求める理想郷なのでしょうか…?
私、俺、僕、自分、我…一人称の自分を内省する100分でした。
若さあふれるエネルギッシュな舞台を楽しませていただき、内なるパワーも頂戴しました。次回作も期待しています。
欲望線
サファリ・P
アトリエ劇研(京都府)
2016/03/04 (金) ~ 2016/03/07 (月)公演終了
満足度★★★★
サファリ・P 山口茜「 欲望線」を観劇
男性4人の演者でテネシー・ウィリアムズ作「欲望という名の電車」が上演できなかったのは残念ですが、本作をインスパイアされた作品も、男性ならではの身体を大きく使った迫力ある演技と複雑な人間関係のストーリーで、原作同様に面白かったです。
4人夫々が複数の役を演じておられて、劇中で男性役から女性役に何度も変わる方もいて、前半はストーリー展開が良く分かっていないので、話の切り替わりについていくのが少し大変でした。
寝られます―魔女ものがたり・その2―
浪花グランドロマン
ウイングフィールド(大阪府)
2016/02/26 (金) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★
不可思議な世界を堪能できました
過去に起きた出来事により左足を失った男は、ずっと自責の念にかられながら旅を続け、心静かに休める場所を探していた。
女主人(魔女)のいう「寝られます」は、男が人生の様々な苦難を超えてたどり着いた終着点、不自由から解放される場所、それは死を超えた世界にしか存在しないのだろうか…などと色々と深く考えさせられる作品で、面白かったです。
お二人の会話劇が素晴らしくて、別役ワールドに引き込まれました。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2016/02/10 (水) ~ 2016/02/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
もう一度観たいです
マイムやダンスを組み合わせたパフォーマンスがとても素晴らしく、動きが美しかったです。
最後は思わぬ展開となっていて、人の優しさや思いやりに触れて感動し涙がこぼれました。
人は人と繋がって生きていると感じられる作品で、観終わった後に温かい気持ちになりました。別の角度からもう一度観賞したいです。
*以前、京都公演の「ギア」で大熊さんのマイムパフォーマンスを観て、言葉がなくても思いが伝わる表現に魅了されました。
「恋人がビッグフット」
無名劇団
ウイングフィールド(大阪府)
2016/01/14 (木) ~ 2016/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
今回も素敵な演出で面白かったです
前回の「無名稿あまがさ」に続き2度目の観劇です。
場面の展開や心の動きがリズミカルな身体表現であらわされていて前回同様に素晴らしかったです。
登場人物の思い通りに行かない人生と魚の短い一生が重なって見えてきて、音も光もない海底を手探りで泳ぐ深海魚や、水槽の中をグルグル泳ぎ回る海を知らない近大マグロや、イクラの卵(一粒)のようにまだ魚にもなっていない小さな存在のまま終わってしまう一生など、人生の儚さや無常観が感じられ涙がこぼれました。
誰もが自分の思い描くビッグフット(理想の自分)になり得ないとしても、一度きりの人生なので夢を抱いて生きることの大切さを感じました。