図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの
イキウメ
ABCホール (大阪府)
2018/06/07 (木) ~ 2018/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
「おそってくるもの」は何やろう。運命、不安、優しさ、死とか、それから逃げるのか、受け止めるのか。呼吸のような明滅、吸い込まれるような浮き出るような美術、そこに立つ姿が自然で繊細で美しい。セクションの、ふとした連結部分が見える瞬間に、ゾワリとする。
【愛知公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」
壱劇屋
名古屋市東文化小劇場(愛知県)
2018/07/28 (土) ~ 2018/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
初演を観ていて、たのしみではありつつ内容は知っていたので正直「五彩の神楽終えて、二ツ巴も終えて、新しい演出がつくかなあ、殺陣がしっかりするんななあ」くらいの気持ちでもあったけれど、衝撃。
脚本の、シンプルながらうつくしい筋はそのままに、各演出が再演らしい安定感と、再演ゆえの磨き上がり。殺陣もアクションも、もちろんお芝居も、新しい刺激がてんこ盛りの、再演される説得力を感じる再演。一面舞台化で迫力が薄れるのではなど杞憂。濃化と変化が素晴らしい。箱に収まった時の美しさ、正面から迫力を浴びられる画作りで気持ちがいい…季節を、経年を、視覚で…光・色・表情・姿勢etc…様々な視覚で感じた。
ツアー公演すべての地で見て、大阪や東京が未完成だったとは決して思わないけれど(そのハコにあった素晴らしい完成形でした)、音の響きと、やはり細かに行われるブラッシュアップの集大成がバッッチリ決まりまくった名古屋公演に口コミを。
壱劇屋さんの色んな人に知ってもらいたい、学生にもその土地の人にも知ってほしい、という様々な取り組みや、ツイッターだけでなく予約者にむけてのメールでの細やかな案内、開始前だけでなく、終演後の興奮冷めやらぬロビーにお疲れだろうに出てきてくださってにこやかにお見送りしてくださる・かつスムーズさも忘れない場作りにもいつもうなります。そういう点も含めて総合的な満足度がとても高いです。
コマツ大博覧会
コマツマツリ
ACT cafe(大阪府)
2018/12/29 (土) ~ 2018/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
サイッッコーです……!!コント師としても役者としても作演出家としても最高面白い。単品でも楽しくて、でもつながりが体を走り抜けてって気持ちいい…!幅広い上に面白い本、うまい芝居、客いじりとそれを本につなげる力…とにかくプロの仕事…それをあんな身近で見られるのは本当に嬉しい。
小松さん、今年もかっこよかったです。元気をありがとうございました…!拠点はこちらではなく、テレビやたくさんの場所で大活躍の小松さんですが、関西で、できればあの空間でまた会えれば嬉しいです!!
クロッシング・クリスマス・クリアランス(完全版)
バンタムクラスステージ
新宿村LIVE(東京都)
2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了
満足度★★★★★
面白かった!張り詰めるハードボイルドの世界と甘酸っぱく寂しく暖かい世界が表裏一体、クロスする。かっこよさに痺れるし、胸も目も熱い。世界観もテンポもしっかりで、あっという間に惹きこまれた。客席まで冬の街の空気。この物語が好きだという人が多いのも納得。
二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>
壱劇屋
ABCホール (大阪府)
2018/04/06 (金) ~ 2018/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
2ヶ月が経とうとしていますが、いまさらながら口コミを書きます。
2ヶ月経って、壱劇屋さんの作品がまた目前に迫ってきても、未だ思い出しては震えるので書きます。
表情やしぐさ、それが見えないこと、剣の振るい方、振るわないこと…一挙一動が物語を伝えるために丁寧に紡がれるワードレス殺陣芝居。もちろん、セリフがないぶんセリフがあるものに比べて受け手による部分も多く、そこは限界も一定あると思うのですが、それでも、それを補ってあまりある熱量、仕掛け、挑戦、etc...何をとっても素晴らしかったです。
まがりなりにも観劇が好きなので、「自分の好きな視点を見つけられる」「目の前の熱を肌で感じられる」「演劇にしかない立体感、生」という演劇自体の特性や良い所は知っているつもりでしたが、それでも、水や群衆など、生ゆえの、その時にしかない風、光の反射、布やビニールの捉えきれないなびき、髪の乱れまでもが、自然で、生きていて、しかし「表現」をするための技法でもあるのだと改めてこの公演で感じました。もちろん映像ならどれだけでもド迫力に綺麗に表現できると思います。しかし、劇場という場で観る演劇でこそ得られる「瞬間の尊さ」を感じられました。
また、NMB48というアイドルグループメンバーを主演に置きつつ、そのメンバーお二人の元ある魅力+「できるもう一歩、二歩先」の殺陣・お芝居を見せてくださることで、その一生懸命さ・挑戦する姿がお芝居にも溢れてきてお二人をより魅力的に見せてくださったように思います。
アクションモブについても、五彩の神楽から引き続きのいわゆるアクションや効果動作のプロのさらなる進化と、二ツ巴から参戦メンバーもそのレベルに到達している完成度、人の成長の仕組みがあるんだなあ、と土台の強さを感じました。
五彩の神楽の時のようなPVが流れることはありませんでしたが、そのぶん竹村さんが少し笑いも交えながら世界観や人物の紹介をしてくださることで、twitterやパンフの事前情報がなくても入り込みやすい心配りがあったり、その解説が終わったあとに響く水音が良い緊張感を劇場にもたらしてくれたり、終演後も衣装のままキャストさんが出てきてくださっていたり、世界観をきちんと構築しながらも身近にお芝居をつくるひとを感じられる取り組みも素晴らしかったです。
正直、五ヶ月連続のお祭りだった五彩の神楽で大分出しきっているのでは…など思うところもあったのですが、全くの杞憂でした。五彩の神楽はもちろん、猩獣や独鬼で積み上げられてきたものも感じ取ることができましたし、混ざったからとて濁ることなく、新しく発色する二ツ巴の色として馴染んでいました。見くびっていた己を心の中で叱咤しました。
悔しくも6回公演、映像化無しとのことで見られる人が限られているのがもったいないなと思っています。劇場に来れない人のために映像化も要望し続けたいなあと思いますし、もちろん体験して欲しいので再演も要望したいです。
シリーズとしての楽しさとはまた違った、一本にぎゅっと詰まった魅力は勧めやすさもあるので、何らかの形で再び二ツ巴に出会える機会があればと強く願う、そんな作品です。
戰御史 -Ikusaonsi-
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2017/11/24 (金) ~ 2017/11/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
壱劇屋『五彩の神楽「戰御史」』
カッコよさの濁流、アガるし妄想も捗る…大熊さんの不気味マイムと赤星さんの狂気の殺陣のタッグ…そこにゲスト勢の多様さもノッてアガらない理由がない。殺陣はもちろん、謎と鳥肌を召喚するお話、演出、お芝居が私を突く。混乱に継ぐ混乱だが…最後もはや爽快。
アクションモブの方達が入れ代わり立ち代わり戦い、無になり、戦い…というシーンもめちゃくちゃかっこ良くて、改めて五彩の神楽3ヶ月分、そして前2作の積み重ねを感じる。稽古場動画で見てたけど、やっぱり衣装で照明入って音楽に合わせて動かれるこのナマの圧倒感はいい、楽しい!殺陣もいいけど、目線が、意志が交わされる芝居もいいんじゃ…ゾッとするんじゃ…その静があるからの殺陣乱舞が圧倒的なんじゃ……
心踏音 -Shintouon-
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2017/10/27 (金) ~ 2017/10/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
壱劇屋『五彩の神楽「心踏音」』
殺陣の面白さは相変わらず、そのカッコよさが今月も違う。足音がときに楽しげに、悲しげに、二人が分かり合うように、気持ちがこちらにも流れてくるようで。明から暗への急降下に抱く「何故」が、リフレインするたびに解かれていくのが気持ちいい。が、哀しい…
吉田さんの殺陣や体の動き、スイッチ…跳ねて伸びて戻ってがそれぞれピタッとキマる…のがカッケーなー!と思うのだけど、それに流動的な奇っ怪さが合わさってすごい。
坂口さんは俊敏&重い。こわい…(よい) 坂口さんは持ち前のボディランゲージでもわかしてくれたな…周辺みな笑ってた。あと私だけかもしらんが、タップって音が聞こえてくるのと目で見えてる「地面と触れているはずのタイミング」がずれて感じるので、魔法みたいで面白いなー、と、あらためて。
個人的に、心踏音の繰り返しぶりは、赤坂Equalがお好きな方にも刺さるのではないかな〜など、思う…繰り返しの意味とかは違うけど、見せ方というか……個人的にね。
賊義賊 -Zokugizoku-
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2017/09/22 (金) ~ 2017/09/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
壱劇屋『五彩の神楽「賊義賊」』
軽快で楽しい!華やかなブロークン時代劇感!表情も豊かで笑っちゃうし、戦いはワクワクドキドキ、かっこいい!始めは義賊の動機とか、ちょいちょい出る黒いのは誰やとか、世界観やキャラを探り探りなとこもあったけど、あっというまに解かれて、じわりと沁みた。
ご主人と師匠の着物が反転ニコイチで激アツ。憫笑姫でもそやったんですが、いないはずのだれか、を感じるシーン、想いが継がれてるとか、そういう感じ、好きです。
憫笑姫 -Binshouki-
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2017/08/25 (金) ~ 2017/08/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
壱劇屋『五彩の神楽「憫笑姫-Binshouki-」』
音を風を圧を浴びる!衣装も和から洋に、上下高さが出たことで表現幅増、そして相変わらずのキャラとシーンの胸熱ぶり…これ説明無しきついのでは?と思ってるうちに、もうのめり込んでる。ことばが聞こえるようになってる。好きやなあ。
竹村さんのキャラがポジションがずるい!りなっちさんのアイドル立ちが映える!かっこいい!KAWAII!擬似的家族の発生!すえみつさんの貴族圧ヤバし!王道すばらしい!あとあの音楽の盛り上がりとあの……仕掛けでアガらない私だと思ったか?大興奮だよ!
関数ドミノ
ワタナベエンターテインメント
兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)
2017/11/10 (金) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
Dステ『関数ドミノ』
あっという間の二時間。境界のない美術とそれにあたる光も美しく。それがあたかも「ある」説得力があるお話、というのがイキウメの印象なのだけど、今回の面子でもそれを感じられたのもとても嬉しかった。無意識、願望、顛末、そこに何があると信じるか。面白かった。
散歩する侵略者
イキウメ
ABCホール (大阪府)
2017/11/23 (木) ~ 2017/11/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
イキウメ『散歩する侵略者』
侵略、それはどれも、足音もなく、すりよるように、なじむように。
わたしの目の前にあるもの、ふれるもの、奪われかけているかもしれないもの、を改めて考える。やっぱり会話のテンポと言葉のチョイスがも心地良い。画がきれいでとても好き。
MANGA Performance W3(ワンダースリー)
Amazing Performance W3(ワンダースリー)実行委員会
DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)
2017/11/03 (金) ~ 2017/12/22 (金)公演終了
満足度★★★★★
W3(ワンダースリー)、観了!
夏にも見たけど、新鮮な気持ちでワクワク出来た!変わってるところもあるし、相変わらず役者さんは流れるように美しく滑らかに動くし、それと舞台の仕組みと影と光で魔法みたいな驚きを味わえるし。楽しい。想像力と遊ぶ。
髑髏城の七人 Season月
TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線
IHIステージアラウンド東京(東京都)
2017/11/23 (木) ~ 2018/02/21 (水)公演終了
満足度★★★★
劇団☆新感線『髑髏城の七人season月(上弦の月)』観了!
演劇アトラクション!これはこれは…時間はもうネタになるほど長いのだけど、中だるみはない。七人天地人魅せるにはいる。話が分かりやすいから、ここぞというところでキメてもらえるのに心置きなく気持ちよくなれる。かっけぇなあ…!初の髑髏城だったので、他髑髏が気になる。
荒人神 -Arabitokami-【2018年6-7月wordless殺陣芝居シリーズで東名阪ツアー決定!】
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2017/12/22 (金) ~ 2017/12/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
私はこのシリーズの初めからこの荒人神にいたるまでのお話を拝見できたので、それを見た前提での感想しか述べられないのですが、五彩の神楽、集大成にふさわしい、重厚なお話と祝祭のまばゆさが迫る、とてもすばらしい公演でした。
期待は予想よりはるか高く超えました。今までにない多幸感でした。
ありがとうございましたと仰ってくださいますが、追いかけてきてこんなに良かったと思えることもそうそうありません。5か月追いかけてきたことが誇らしいとすら思います。こちらこそありがとうございます、です。
シリーズ通しての話にはなりますが、セリフがない分、比重が他の所に置かれることで、こちらも集中する部分が絞られ、逆に想像は広がり、アクション・殺陣で爽快感も味わえる…新しい気持ちよさと楽しさを改めて感じました。
また、観ているだけで、劇団員さんだけでなく、ゲストの方やアクションモブの方の名前や顔も覚え、どんどん気になる人が増えました。またアクションモブの方々の成長(というとおこがましいかもしれませんが)も見れたのも楽しかったですし、これは下手な殺陣がみれなくなっちゃうな…などと思ってしまうほどでした。
とにかく公演自体だけでなく制作物販何についても、追いかけているものを思ったお知らせや取り組みをしてくださったのもうれしかったです。今後とも楽しみです。
GOLD BANGBANG!!
壱劇屋
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2015/04/17 (金) ~ 2015/04/20 (月)公演終了
「ゴールド・バンバン!!ver.壱劇屋」!
PP版はDVDでのみ拝見。
あの世界が目の前に再現され、それは決してトレースではなく、きっちり壱劇屋さんナイズされていて、その違いも面白く、見事エンターテイメントだった。
キャラクターが登場する度にテンションがあがる。ヒーローもののビデオを見ている時のように高揚し、思わず声をあげそうになったり、思い出してはからだがリズムを刻んだり。
生で観られてよかった。贅沢をいえば、あともう一回俯瞰で観たかった、と、悔しく思うほど、面白い時間をいただきました。
さまよひ魂
MousePiece-ree
劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)
2014/08/06 (水) ~ 2014/08/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
お互いの為に前に進もう
中之島文化祭で二回ほどお見かけし、今回初の本公演。
もちろんあの体をはった笑いがてんこ盛りなのだけれど、ぎゅっと切なくなる。
思い出をたどりながら前に進む決心をする場面に一番胸をつかまれた。
踊っているのだけれど。だからこそ余計にかもしれない。
聴こえる声、『さまよひ』…なんとなく予兆はある。
前に進むと決められたから、きっと戻ってこれたんだろうなあ。
あの島は立ち止まってさまよってる人や心や魂の吹き溜まりで待合所なのかな。
みんなほんのちょっとのきっかけを待っている。
あの有名な鉄道とちょっと似ているかもしれない。
悲しくて切ないけど、前向きに明るくなれる。
お盆前のこの時期にもピッタリでよかった。
五反田の夜
五反田団
アトリエ劇研(京都府)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
さりげなくないけど、さりげない。
全員にイライラする、が、そこに笑えるし、話としてもそれでいい気がする。
嫌なイライラではない。
雑踏を凝縮したような会話も、間があきあきで静かにぼそぼそと交わされる会話も、奇妙な動きも、おかしいはずなのに見入ってしまう。あるあると思う。
一歩間違えば不快だけども、笑える。
笑いながらちょっとちくっとさされる。
あらすじにもある通り、震災後に何かせずにはいられずにボランティア団体を立ち上げた人たちの話で、刺さるものがたくさんある。
仰々しくその問題点を突き付けているわけではないが、結局、こうだろ?と言われている感じ。
押しつけがましくない程度の要素で、ハッとさせられる。
簡易のセットと少人数、多くない光源、でも充ち充ちている感じ。
初五反田団だったので、もっといろいろ観てみたいなと思う。
君が生まれた狂気の村
隕石少年トースター
Cafe Slow Osaka(大阪府)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
外に出た娘は違和感を感じなかったのか
各キャラに執着するものなどの個性があって笑えるが、閉じられた場所に蔓延するしきたりみたいなものの中に入ってしまって、所謂常識が通じない、自分が以上となってしまう空気感が君が悪い。
悪気などなくて、逆に各々引っ掛かりを持って入るのに、折り合いをつけてしまっているところが狂気のなせるわざなのか。
あれだけ異常性を訴えていた主人公は何でもってあの意識転換ができたのか、決心なのか、何か意図があるのか、呑まれたのか。
ちょっとあの狂気を壊して欲しかった気もする。
遠野物語
イッパイアンテナ
元・立誠小学校(京都府)
2014/08/07 (木) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
妖怪と相対しているときはね、それが妖怪だとか、怖いだなんて、感じないものなんですよ
台詞はうろおぼえでご愛嬌。
怖い話(苦手)だと腹をくくって聞いていたらば、なんとなく日本昔話を聞いているようで、割と心地が良い。
…と思っていたら、最後に「まさか」とそわっと怖くさせられた。
3名のスムーズな入れ代わり立ち代わりで、語り・再現がなされる空間。
効果音なども演者さんがタイミングよくたてられていて、ほんとうに「物語り」という感じ。
金田一さんの学者・作家然とした感じもすごくよかった。
昭和初期に建てられた小学校を使用していて、木製の床やガラス窓などが揺れ軋み、100年前の民家のほの暗さを想像しやすかった。
音響もささやかで、風の音が外で鳴っているのかスピーカーで鳴っているのか時々わからなくなる。
しっとりとした密な時間。
風当り、宵の葉擦れ。
ライトアイ
ACT cafe(大阪府)
2014/08/02 (土) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
まさに職人。
一本筋通す、古風で生真面目でちょっと不器用なまさに職人がそこにいた。
旦那・女房の衣装もイメージぴったりで、工場…工房の一室を覗き見ている感じだった。
真利亜さん女房のかわいさとセクシーさにドキドキしながら、きゅっと変わる表情に笑ってしまったり。
そんな女房をひっぱろうとしつつ、なかなかうまくかみ合わない職人坂口さん、渋くてかっこいいのになんだかかわいい。
危険なものと敬遠されるようになってしまった扇風機、それでも扇風機にかける想いでもってたった一人携わり続ける職人…
扇風機はきっといろんなものに置き換えられると思う。
会話のテンポや挟み込まれるパロディーやネタに笑えるのだけど、最後のどうしようもない感がちょっと切なくなったりした。
京都や名古屋の女房も雰囲気が違うとのことで、そちらも観てみたかった。