みさの観てきた!クチコミ一覧

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時 間 予 報 士

時 間 予 報 士

下戸型ロボット

千本桜ホール(東京都)

2007/10/12 (金) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

満足度★★

ホントにあるの?そんな予報士


時間予報士ってホントにあるんだろうか?
と思わせるところが凄い!(^0^)


世の中の様々な「残り時間」を算出し予報する 日本にたった28名しかいない 時象庁勤務の国家公務員「時間予報士」の物語。

限りある資源が枯渇するまでの正確な残り時間から インフレ、デフレが終息するまでの正確な残り時間や、恋人達の恋が冷めるまでの正確な残り時間まで予報する。

2001年春、新人時間予報士の幸村(サチ)は、2001年時象庁キャンペーンガールに選ばれた一色二生(ニオ)に出会った。
一色はシドニーオリンピックで活躍した日本を代表するスプリンターだが、現役でいられるスプリンターとしての残り時間を予報してしまう。

残り時間2年4ヶ月19日3時間26分54秒。誤差±45日。


とにかく何にでも残り時間17年5ヶ月22日5時間33秒。誤差±27日。って感じでハゲになる残り時間も予報する。


この日は島田ボル七がカミまくってたっ!

テーマは何だったんだろか・・?
良く解らないまま終わった。って感じ。
テーマも笑いも感動も中途半端だったような・・・。


もう一度スプーンを曲げよ。

もう一度スプーンを曲げよ。

タカハ劇団

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2007/10/05 (金) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

満足度★★★

喜劇でしょ?
かつて超能力少年として一世を風靡した兄が、失踪した所から物語りは始まる。

かつて超能力者だった兄と、今も昔も平凡な妹とそれに関係する人達が家主不在の六畳一間でくり広げられるお笑い系の物語。

明らかに主役は超能力の兄なのだが、主役不在のまま物語が始まり物語が終わる。

その間、なぜ疾走してしまったか?を問い詰めていくうちに色々な真相が暴かれるのだが・・喜劇でしょうね。

この手の劇はあまり難しく考えないで、ゆったりと観るに限る。

だって最初から喜劇っぽいキャラが出まくりだもの。
その中でも、吉成生子(おんぼろ)がいい。
すんごくいい。


次回この子を観に行こう!(^0^)
観ているだけで飽きないキャラって実際居るんだね~

演じる女たち<3部作> -ギリシャ悲劇からの断章-

演じる女たち<3部作> -ギリシャ悲劇からの断章-

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2007/10/06 (土) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

満足度★★★

ギリシャ神話からの代表的な悲劇
まず、この物語はギリシャ神話からのものだから、ギリシャ神話を読んでいないと理解出来ないと思う。
インド・イラン・ウズベキスタン他、ヨーロッパの国々はギリシャ神話は古くから受け継がれて当然の如く読んでる物語だから、あちこちの劇場で上演されてるのだけれど・・・まだまだ日本は国民性なのでしょうか?
知らない方のほうが多いのかもしれません。。


第1部「メデイア」<ウズベキスタン> 
演出:オブリヤクリ・コジャクリ

自国に攻め込んできたギリシアの王子イアソンに恋をした小アジア・コルキス国の王女メデイアは祖国を裏切り、イアソンと結ばれる。 だが、ギリシア国に凱旋したものの謀略により隣国に追われたイアソンは、そこでの親子4人のつつましい暮らしに耐えられず、出世のために妻メデイアを捨てて
領主の娘と結婚を決めた。 夫に裏切られ、追放を言い渡されて絶望したメデイアは復習を決意し、領主とその娘を殺害する。 さらにイアソンを苦しめるため、メデイアは自分が産んだイアソンの息子を殺して悠然と去って行く復習劇。


あまりにも有名なギリシャ三大悲劇なので、あらすじは知っていたし、独特の音楽に乗っての演劇、素晴らしかったです。音楽はインド音楽を思わせる旋律でしたが、ウズベキスタンの音楽なのでしょうか?







第2部「イオカステ」<イラン> 
演出:モハメド・アゲバティ


テバイ王ライオスは「自分の息子(オイディプス)に殺されるであろう」というアポロン神のお告げを信じ、息子を殺せと部下に命じるが部下は情けをかけて谷に赤子を捨てに行く。
息子(赤子)は羊飼いに拾われ大きくなって、旅の途中でライオスと諍いになり殺してしまう。(この時点で親子と言う事をお互いに知らない)
その後、オイディプスは自分の実母とは知らずに夫亡き後の王妃イオカステと結婚して新しい王となるが、二人は後に事実を知る事となります。
王妃イオカステは元の王ライオスを殺したのは実の息子オイディプスと知り、首を吊って自害します。

最愛の妻であり自分の実母だった女性を失い、オイディプスは自ら目潰しの刑に処し自分の両目をナイフで刺します。
そして放浪の旅に出て二度とこの地に帰って来る事はありませんでした。


この第二部は非常に上手く表現していたと思います。







第3部「ヘレネ」<インド> 
演出:アビラシュ・ビライ


ヘレネは絶世の美女でした。ですから、結婚前はギリシャ全土から結婚の申し込みがありました。

エーゲ海をはさんでギリシャ本土と向き合う土地トロイアのお話です。
トロイアの王子パリスはスパルタの王妃ヘレネと恋に落ちます。
パリスはスパルタから王妃ヘレネをトロイアに連れてきてしまいます。つまり略奪です。怒ったメネラオス王(ヘレネの夫)はギリシャ全土に呼びかけ、トロイア対ギリシャ全土の戦いとなってトロイア戦争に発展します。
その後、なんと10年間戦いは続きました。

今回の第3部はちょっと抽象的でしたが、良く出来た構成になってました。





地球儀のはしっこの街のナマエは

地球儀のはしっこの街のナマエは

ノアノオモチャバコ

サンモールスタジオ(東京都)

2007/10/04 (木) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

満足度

時間が長く感じた
沈没船はどっちの所有物か?・・で1時間以上もやり合っていました。ことの展開がどうどうめぐりで、構成につかみ所が無い。時間が長く感じて観ていて疲れましたね。以前観劇した「笑劇ヤマト魂」の渡辺望が客演するので、興味はありましたが、時間を無駄に使ってしまいました。

月とテロル

月とテロル

神様プロデュース

王子小劇場(東京都)

2007/09/27 (木) ~ 2007/10/01 (月)公演終了

満足度★★★

虚構化の表現力
「人間は所詮、記号でしかない」という言葉が良く使われています。

記号の意味するものは?

って・・堅く考えていたら、この物語の登場人物は、タロットカードの大アルカナ22枚を象徴する22名という事で、タロットの表す月をイメージして作ってるみたい。。

もっとも、ワタクシ、タロットは良く知らないんだよね。。





小早川春人は、売れていない作家(=アルカナ「18.月」)です。
彼は、彼の目を通して見た、自分の周囲を物語にしようと試みますが、出版社にダメ押しされ、その作品の評価に一喜一憂します。


出版社からは見放され、絶望の果てにとあるテロ事件を起こします。

それは抑圧された自らの思想を主張するための最終的な強硬手段でした。

結局彼は、自ら輝くことの出来ない、けれども夜空に燦然と君臨するタロットの「月」ですが、それは太陽の存在によって照らされている。という事に気がつきます。。

最終的には大した要求もなくテロ事件を起こし、自害しますがそれまでのスピードある展開やコミカルな会話劇はセンスがあり、場面場面での面白さも観ていて飽きないし笑える。


この物語は現実とは程遠い虚構化する表現ということだが、そもそも、劇自体が虚像でしょ?

どうせ嘘話なら、最後の終わり方に気を使って欲しいよね。

・・つまり作家はピストルで脳を撃って自害するわけだけれど、そこには希望が全然ない。


観客の好みにもよるけれど、ワタクシ達が何のためにわざわざ時間を作って観に行くか?


2時間という時間の枠の中で夢や希望や楽しさや・・ほろりとした温かいものに満たされて明日の意欲に繋がる訳でしょう?


最後があれで満たされる?
そこに夢や希望やファンタジーがあるの?



「作品と自分(主観)の間に一線を引くことがとても難しいのです。 」って脚本家の言葉だけれど・・・


小難しい事は考えず、あれだけの早いテンポとセンスある笑いを提供できるなら、終わり方も考えて欲しかった。(・・)


っつーことで、嗜好に合わなかったのは最後だけ。
他は良かったっ!(^0^)





ミザリー

ミザリー

コマ・プロダクション

シアターアプル(東京都)

2007/09/29 (土) ~ 2007/10/10 (水)公演終了

満足度★★★

渡辺えりこがすきです



もうミザリーと言えば知らない人は居ないでしょ?(・・)


ポールが自動車事故で気を失っていたところをアニーが助けるが、実は、一転恐怖の監禁生活を送ることになってしまったポール。

動けないポールを自宅に監禁し、言う事を聞かせ、アニーの思い通りの小説を書かせる。

少しでも反抗したら、お仕置きがまってるというアニーの異常な残酷さを描く。


渡辺えりこが好きなので観に行ったのでした。

いったい、どんな実力なのかと・・・。

結論!普通。。ごく普通でした。。


チケット7000円の価値で考えると普通(^^;)


小劇団のレベルと大差ないです。はい。

だけど・・・渡辺えりこは好きですっ!(^0^)


talent

talent

ハイバネカナタ

明石スタジオ(東京都)

2007/09/28 (金) ~ 2007/10/01 (月)公演終了

満足度★★★

タレントの一生
ひとりのタレントが名声や拍手が欲しい為に、世の中に翻弄され、捏造されて、進み続けながらもう一つの世界に 埋没していく姿を描いた作品。


以下はネタバレBOXに入れました。

ネタバレBOX

タレントの安部は今はすっかり落ちぶれ忘れ去られた存在だったが、ネット上のもう一人の安部を自ら演じる事によって再び脚光を浴びる事となったが、安部自身はその栄光を掴む為にかなり無理をして覚醒剤に手を出してしまう。

モニターの中の安部はタレントとして精力的に『タレント安部』を演じていたが、薬の後遺症で盲目となってしまう。

盲目となった安部は山に籠もりマネージャーの世話になりながらも余生を過ごす事となるが、ザーザー振っている雨の音を観客の拍手と勘違いをして、『この拍手がある限り僕は生き続けられるんです!』と叫ぶ。


彼の見ていたものが真実なのか、それとも、彼の目に映らない物が真実なのか分からないまま、彼は突き進んで行った結果が本当の真実だった。。


それでも、当人にとったらとても幸せだったという結末。

幸せの価値観とは本人次第という事だろうか・・。




重いテーマながら、タレントを明るく演じさせ、センスのいいコメディ仕立てにもなっている。


好き嫌いはあるだろうが言葉のテンポは速いし、観客を飽きさせない。
最後の生き様もともすれば重くなりがちだが、最後の言葉がその重さを払拭させる。

いい出来だと思う。セットも上手く活用していた。

フリーター金子を演じたホチキスの橋本哲臣が存在感ありまくり!(^0^)いい役者だ。

へそのはなし

へそのはなし

昭和芸能舎

シアターブラッツ(東京都)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

コミカルなテンポと涙ありin千秋楽

小さな田舎町の旅館とそれに関わる人達の物語り。
この村がダムによって沈んでしまう、そこで「ここが日本のヘソ、ど真ん中だ!」と国土地理院に認めさせ日本地図に載せてもらおうと企てるが、それまでの経過が面白い。

ゴミ問題や水問題、原発の問題を取り上げ、田舎が都会の犠牲になってる事なども盛り込み、自然にも触れながらサラッと主張する。

テンポも早いしコメディ仕立てなのだが、しっかりとお涙頂戴!の場面もあり、構成が上手い。

前評判が良かったせいか、必要以上の期待感もあったので、最初の出だしから30分位までは馴染めなかったが、それ以降の展開の速さとノリは抜群だった。


フィナーレのレビューは素晴らしい!!の一言。
福下恵美の「ブン!ブン!ブン!(▼ヘ▼#) 」は良かったなぁ。。






そういえば・・・ちっさいころ、チャリでブン!ブン!したっけ・・・。(▼ヘ▼#)


神のゆりかご

神のゆりかご

劇団バッコスの祭

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2007/09/21 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★

喜劇仕立ての真面目な戯曲
物語は16世紀末のイタリア。

地動説を主張して異端者の烙印を押された科学者ガリレオ・ガリレイのお話です。


再演もありうるのでネタバレBOXに。(2008/6/14)

ネタバレBOX

ピサ大学の faculty の地位を得て、数学を教えたいたガリレオは1592年パドヴァ大学で教授の職を得、1610年まで幾何学、数学、天文学を教えた。この時期、彼は多くの画期的発見や改良を成し遂げている。


そんなガリレオ家に使用人のピエラが雇われ、ガリレオの弟子トンちゃん(M男)、ガリレオの父、友人や妹、修道女などが訪れて喜劇かと思うほどのおかしなテンポで進んでいたが、ガリレオの、科学分野で実験結果を数学的に分析するという画期的手法を図解で説明してみたり、実験器具を使って証明してみたり、思った以上に楽しめた。


さらにガリレオは、科学の問題について教会の権威やアリストテレス哲学に盲目的に従うことを拒絶し、哲学や宗教から科学を分離することに寄与し、「科学の父」と呼ばれることになるが・・・

しかしそれゆえに敵を増やし、異端審問で地動説を捨てることを宣誓させられ、軟禁状態で晩年を送ることになる。


しかし、異端審問後、修道女の妹(実際は娘だが、劇中は妹としていた。)が亡くなり、ガリレオは絶対的な権威の前にひれ伏すことなく、「それでも地球は回っている」と発言する。。


ガリレオを良く調べてあえて半分フィクションにしたてた脚本はうまい!

主宰の森山(23歳)はちょっと変り種のキャラだろうか・・?
印象は柔らかそうだが意思は強そうだ!(^0^)


「大衆化と高級化の並行」をモットーとする劇団らしいが、そもそも大衆化と高級化の並行ってなんだ?

しまった!ここを突っ込んで聞くべきだった(^^;)


アンネの日記、邪馬台国、原爆など、歴史上の事物を媒介として現代の真理を描くのが得意らしいが、次回は更にどのように成長するのか、再度観てみたい劇団ではある。。


いつものことだが、脇役のキャストに目が行く。
トンちゃん役の淺川洋介がいいキャラしてたっ!


主役を脇が喰ってる!というキャラは結構、多い。
今回もその濃いキャラが光ってた!(^-^)
太陽に灼かれて

太陽に灼かれて

劇団EXILE

ステラボール(Stellar Ball)(東京都)

2007/09/20 (木) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

満足度★★★

ステラボールが最悪!



タイトルからして、難病ポルフィリン症を生き抜く
著者: タミー・エバンズ /寺沢恵美子 の小説の内容かと思いきや違った!(^^;)




ヒロインの下宮里穂子。
長塚圭史主宰の演劇ユニット『阿佐ヶ谷スパイダース』の最新作「少女とガソリン」でヒロインに抜擢され、その透明感と力強さが話題をさらったばかり。

ケラリーノ・サンドロヴィッチが主宰する劇団、『ナイロン100℃』の欠かせないバイプレーヤー大山鎬則。


『北区つかこうへい劇団』から松本有樹純と黒川恭佑。


『劇団☆新感線』の旗揚げメンバーでその強烈な個性が評価されるこぐれ修。



すんごいキャストの面々でしょう?(・・)



物語は、201X年の東京郊外が舞台。
踊ることで鬱屈した気分を紛らわせていたアキラ、マサ、タクヤら“CLOSER”のメンバーたちはある日、仲間のひとりが抗争で死んだことを知ったことから社会への不満を爆発させる。

リーダーのアキラはテロへの決起を呼びかけ、さらに不死の悪魔を呼び出す儀式を強行。

狂乱が頂点に達したとき、悪魔が降臨し“CLOSER”のメンバーたちを惨殺、彼らの身体に乗り移る。

この日から、太陽は姿を消し、人類滅亡計画がスタートする……。

孤独と苛立ち、憎しみに支配された男たちの戦いを描くハードボイルドストーリーにして、暴力や思想、そしてもうひとつの太陽“核”にも言及していく過激な内容。


(中略・・・ネタバレBOXへ)

う~~ん。。
内容は良かったのよ。まあ、それなりに観られたっ!っつーか・・・しかし、このステラボールが良くない。

ここの劇場椅子の段差がないの。

前の人達の頭で舞台が全く見えない。しかも、ヒロインが舞台上で倒れての演技が多かったから、更に見えない。。

かえって2階席の方が良かったかも?

二度と観たくない劇場でした。。

ネタバレBOX




劇中、ヒロインは「もう人を憎んだり、恨んだりしないーー!」後悔を込めてと叫ぶシーンは胸がギュッとなる。。


最後はヒロインが無事に生んだ子供と定年後の刑事が穏やかな風景の中で終わる。。

劇団両面HEROの探偵白書Ⅱ~閣僚の神々~

劇団両面HEROの探偵白書Ⅱ~閣僚の神々~

劇団両面HERO

MODeL T(東京都)

2007/09/21 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★

安い、おもろい!!(^0^)
ここの劇の料金 \1,800でワンドリンク付き。

生ビール800円を飲んだから劇は1000円って事でしょう?

安い!しかもおもろい!!(^0^)


ときわ探偵事務所に所属する3人の探偵の物語。

社長である常盤が主役。
「常盤は昔はSだったが今は何でも受ける探偵」(S…政府や企業に雇われている探偵)という事だが、少々社会派な話を織り交ぜた、笑いを中心とした、いや、笑いオンリーのお芝居。という説明なのに・・・

何故か探偵の種類だったはずのSが本当のマニアックなSやMとなって劇中登場し、鞭や蝋燭、ガムテープ、縄が入り乱れてのお芝居。

いあ~・・馬鹿らしいけれど、おもろい!
おもろいけれど、馬鹿らしい!(^0^)

何の考えもなく笑えて楽しめる劇でしたっ!


強いて言うなら・・・ちゃんとパンフ作れよww

ATTLIVE5

ATTLIVE5

ATT

国立オリンピック記念青少年総合センター・カルチャー棟・小ホール(東京都)

2007/09/21 (金) ~ 2007/09/21 (金)公演終了

満足度★★★★

萌えるわっ!
今回、ATTの主宰でアクションの要、根本太樹が左足の靭帯損傷したらしく、出演してなかった(><)


く~~、だからなのか、前回のロケットライブのような迫力がなかったような気がするが・・・気のせいなのか?
それとも、見慣れてしまったせいなのか・・?


身体の周りをくるくる回る技、あれ何と言うのでしょう?
前回はもっとお披露目してくれたよな~(^^;)


まあ、今回も全体的に笑いあり~の、見せ場あり~の、で、満たされました。。


イチの猿、いい感じです。
立ってるだけで、それらしく感じるからやっぱ、役者なんですねっ!(^0^)それにきゃわいい!!



相変わらず、濱田朋行と浜田朋行、いいな。。
実はああいう、とぼけたキャラが大好きなんです。
フェチといってもいい位、ああいうキャラに萌えるww・・・


まあ、アクションコメディーだから何も考えずに楽しむのがサイコー!(^0^)


ディレクション

ディレクション

劇団たいしゅう小説家

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2007/09/15 (土) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

笑えて泣いて感動して・・
一言で言うと「面白かった」。
メインは川野太郎、汐風幸、曾世海司の3人。


筋としては汐風幸演じる女優の純愛物語です。


再演もありうる為、ネタバレBOXに。(2008/6/14)

ネタバレBOX

女優がまだ若い頃、恋をしてその好きな人の子供を産んだ。

子供を身篭った事を両親に告げて「未婚だけれど産みたい」と言うのですが、その時の両親のセリフに泣けます。


「とても愛した人の子供を産むのは素晴らしいじゃないか、お前が心から本当に愛した人の子供を産むんだ。父親がいなくても恥じる事はない。堂々と産みなさい。」


こんなセリフだったと思う。
本来ならペンで書き記すのだけれど、ワタクシ自身が泣けて泣けて、書けなかった。。



そして、女優は未婚の母となり、時は流れてそのこの父親が作家(川野太郎)だった事が解るのです。
この作家がどうしようもない女好きなんですが女優は作家の心が自分に向くまで待つのです。


そして作家は「必ず戻って来るから待ってて欲しい。」と女優に言います。


プロデューサーの息子は作家にキャッチボールをして欲しい。といいます。


このシーン・・・川野の演技が素晴らしいです。
息子から放られたボールをシッカリと受け止める表情と仕草が素晴らしいです。

やはり、泣けます。。



合間あいまのコメディも良かった。
笑って泣いて音楽を楽しんで・・・素晴らしいひと時でした。


Time Trouble 齢30

Time Trouble 齢30

劇団虎のこ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/09/04 (火) ~ 2007/09/23 (日)公演終了

満足度★★★

Cバージョン!
友人と会社を立ち上げた3人、30歳という節目を迎えた年、当たり前のように彼らに訪れていた時間が、何の前ぶれもなく、植山(植田靖比呂)だけが過去と現在を行き来出来る様になってしまう。


以下はネタバレBOXに。。(再演もありうるので過去のレビューを隠してます。2008/6/10)

ネタバレBOX

岡鳥(村岡大介)が社長をしている会社が現実の時間ではまともな給料も支払えないくらい、貧困の状況に陥っている。

植山は結婚を約束した愛するヒトの為に会社の未来が変わっていたであろう過去の一日に戻り、現在の会社を貧困から脱出させようと企てる。

その事によって現在の会社は順調に売り上げを伸ばしてるようになるのだが、一つの願いが叶ったら他の大切な一つが奪われる事になる。

それは植山の婚約者の鈴木かおりが現在では存在しないことになっていた。

落胆した植山は何度も、過去に戻り、やっと100回目で鈴木かおりを取り戻す事ができるが、今度は会社が元の貧困な会社に。

結局、植山は愛する人との幸せの為に会社を辞める事を決意する。。


面白い!実に面白い。。

特に岡鳥(村岡大介)は過去の岡鳥と現在の岡鳥は微妙に老けてるんだよねっ!(^0^)

やっぱ、役者ですわ!上手いですっ!
いつ、そんなに老けた?(^^;)と思えるほど・・
次のステージの間がそんなにないのに・・・瞬間芸か!?


朽畑(朽木正伸)も勢いがあってすんごくいい。。

観客を引きつけて逃がさないところや笑いのティストが爽やかです。


たとえばこんなシンデレラ

たとえばこんなシンデレラ

ミュージカル団クレアトール

六行会ホール(東京都)

2007/09/16 (日) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

満足度★★

生演奏は素敵です!
ここの劇団に興味を持ったのは「役者はもとより、楽団も団員として所属しており、オリジナルミュージカルを生演奏で楽曲・新キャストも加えて、見た目にも一味違う作品をお届けいたします。」


っつーキャッチに飛びついたからなんだよねっ!


以下はネタバレBOXに。。(再演もありうるので過去のレビューを隠してます。2008/6/10)


ネタバレBOX

主人公美紀はピアノのお稽古が中々、上達しない。
母親と姉と、その事で言い争いになり美紀は家出をして不思議な世界へと迷い込む。

そこで出会ったのは、童話の主人公に姿を変え、自由を求める仲間たちだった。

でるわでるわっ!(・・;)
続々と・・白雪姫、魔法使い、ロバの耳王、赤ずきんちゃん、ピーターパン、ヘンゼル、ロミオ、ジュリエット、シンデレラ・・・。



な・なんだか・・物語が散漫になりすぎて要所、要所につかみ所がないんだよね。

確かに生演奏とオリジナル音楽は良かったけれど、生演奏がない場面は舞台がシーンとなりすぎてセリフの間がやけに長く感じた。
こんな風に感じたのは始めての事だったから、きっとセリフに動きがなかったって事なんだよね。

う~~ん。。
練習不足なんじゃあないかな~・・
それに、色んなキャラが出てきた割にはギャグにパンチがない。



唯一、面白かったのはジュリエット役の魔性の女を演じた鈴木真由美が光ってた。


きっと・・脚本家の言いたかった事は、


自由ってなんだろう?
自由って現状から逃げる事じゃあないんだ!

人生の中で逃げるか立ち向かうか選択に迫られた時、どっちを選ぶか?


人に左右されない生き方をしなさい。。




って、事だと思う。。





意思は通じた。

しかし・・・もっと躍動的な舞台に作り上げて。。



”この女たちワケアリ?”(仮)

”この女たちワケアリ?”(仮)

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

しもきた空間リバティ(東京都)

2007/09/15 (土) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

すんばらしい!7つの人格
ワタクシの大好きな、ホント、大好きな、 AchiTION!の『7つの平岡真奈』 の感想を書けるというのでノリにのってるみさです!(^0^)


以下はネタバレBOXに。

ネタバレBOX

平岡真奈(河野好美)28歳。5年前にとある事故にあい、一時的な記憶喪失…失語症になってしまっていた。


ある医師(谷合りえ子)の元で治療を受け、日常に支障が無い所まで記憶は戻ったが明後日に控える結婚が真奈は不安で仕方がない。


記憶が全て戻るには後一歩の所まで治療は進んでいるが、肝心な事故の記憶が戻らない。


どうしても思い出せないのだ・・。


それはあの事故の・・・火事で自分の家族を失った時の記憶。燃え盛る自分の家を見ている真奈。

中には両親が居る。

助けなきゃ!・・・家に飛び込む真奈。


そこで何を見たのか・・・。



燃え盛る家に入ってから出るまでの失われた記憶。


この時真奈は何を見たのか?何があったのか?
真奈は結婚する前にどうしても思い出したいと言う。


医師はある治療法を提案する。


それは人格の統一!



自分の中にあるいくつかの人格を統一する。
それであの時の失われた記憶を思い出すことが出来る、と言うのだ。


人にはあまりにも衝撃的な出来事や恐怖があるとその瞬間の記憶を喪失してしまう事があるらしい。


その恐怖を思い出したくないという心理から記憶が喪失するらしい。



その自分の記憶を探る為に真奈は自分自身に入り込む。という治療を精神科医と共に、開始する。



そこには平岡真奈を構成する7つの人格があったのだ。




幼稚な真奈。(クシダ杏沙)

優しい真奈。(常盤真由美)

ヒステリックな真奈。(木村友美)

無気力な真奈。(金子春奈)

冷めた真奈。(創木希美)

内向的な真奈。(田口智子)

ウソつきな真奈。(前田良湖)


これらの7つの人格を持った真奈と平岡真奈は対峙することになるのだが・・・



この構成がめっちゃ、おもろい!!



要するに人格は違っても平岡真奈自身だから、好きな食べ物や好きな事が全員一致するんだよねっ。



そのやりとりがすんごく可笑しい。。



無気力な真奈はホタテが大好きでホタテの事しか頭にない。



その、のっぺりとした粘つくようなしゃべりは、金子のキャラにぴったりじゃん!と思ってたら、途中から全員のキャラが入れ替わったんだよね、




そしたらさ! そしたらよ?!





アワワワ((((゚ □ ゚ ) ゚ □ ゚))))アワワワ




あの冷めた真奈ことクールな美人、創木希美が・・・無気力な真奈にキャラ替えしてんじゃん!



いあいあ、あのね・・・7人が全員、キャラが替わったんだけれどね、ワタクシ、すんごい衝撃(笑劇)だしたっ!!(^0^)




っつーのも・・あのクールな美人がよ?(・・)
のっぺりとした粘つくようなしゃべりで、

「ホタテが・・・ホタテが・・・歯にくっついて・・・べろで・・・べろで・・・」

って、急にブスになってんじゃん!Σ(゚□´(




その演技力たるもの・・・ワタクシ、お口をあんぐり開けて
じーーー!!と見入ってしまった。。



全員がすんごいプロ意識!
どのキャラも完璧で、よくもまあ、あんな風に変われるものだと、感心しちゃった!




でもって、今回もあの創木の無気力な真奈で涙が出るほど笑い・・・







いあ~~、ワタクシ、この劇団、

本当に好きだわっ!




ワタクシの感性に笑いのツボもはまりまくりで、今年、こんなに笑ったのは、やはりこの劇団だけでしょ。。



で、この7人の真奈の人格の統一が出来たか?!



やはり、それは出来なかったのだけれど、考えてみたら、どの人も、このくらいの人格は持ってそうだ。


だから、統一はしない方がいいんだよね。。



だって、その時々の相手次第で違う人格で話したり対応の仕方も変わってくるじゃん!(猫かぶりまくりの人格^^)


だけど・・思い出したくない違う記憶を思い出した!

それは義理の父親から性的虐待を受けてたという事実。

その義父が燃え盛る火の中で真奈に助けを求めたが見捨てた。という事実。

しかし・・この見捨てた行為が後に妄想だったと解る。

本当は火の中に飛び込んでなかったと医師から告げられる。
焼かれる家を外から見ていただけだと・・。



幼い頃の性的虐待が傷になって
「父親は死ねばいいのに・・」と思うようになったのだろうか。




で、真奈の婚約者のたかおと結婚する事を精神科医は勧め、
「自分の根本を見なさい。」とアドバイスする。。






実に良く出来た作品でした。。






7つの人格なら、

映画セブンや、キリスト教神学の七つの大罪をモチーフにして、


傲慢 ・嫉妬 ・憤怒 ・怠惰 ・強欲 ・暴食 ・色欲 を題材に書いたダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』煉獄篇にすり替えても、面白い物語ができるんじゃない?


なんて・・・ホクソエミながら満足したのでした。




それにしても・・・アチョ砂鉄、凄いねっ!



渋柿の行方

渋柿の行方

ヒンドゥー五千回

サンモールスタジオ(東京都)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★

家族の風景

アットホームな劇かな?と思いきや、そーでもないっ!

主人公は妙子(長谷川有希子)の祖父・祖母といっても過言ではない。

その位、インパクトがあった。。


以下、ネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

孝介(宮沢大地)の両親が田舎から出てくることになった。
しかし、孝介はこの両親が苦手だ。
祖父の孝(藤原大輔)と祖母の光子(西田夏奈子)は、その行動がハンパないのだ。

孝介と孝太郎(孝介の弟・谷村聡一)が学生の頃、近所の不良にボコボコに殴られて帰って来た日、孝と光子はその殴った子の一軒一軒を探し出し、殴り返してきたり、と・・子供にとってこの両親こそが迷惑な存在だった記憶がある。


しかし、孝介の妻、幸枝(原扶貴子)は「いいじゃないの。」と気持ちよく両親を受け入れる。。

どこにでも居そうな大らかな妻、幸枝が家族の絶妙なバランスを保っている。

上手く出来た作品!


妙子は実は孝介と違ってこの祖父・孝と祖母・光子が大好きで一緒に出かけたり行動を共にしたがる。。

この家には風呂を借りに来るマサミチや妙子の親友・友美、教師の大久保など色んなキャラが勝手に上がりこんで大家族の装いになっている。。

確かに昔はこんな大らかな家族の風景があちこちにあったのではないか。。

プライバシーなんて皆無だよな・・。


その中で笑いありドタバタあり、そしてちょっぴりスパイスも効いた物悲しさもあり~の、の展開になっていく訳だが、こういったホームドラマ的な芝居にはハズレはない。

どんだけ喜劇を含ませ、どんだけアットホーム的に、どんだけニンゲンらしい描写を入れるか・・・だろう。。



タイトル通り、ここでは孝と光子がそれぞれの登場人物に渋柿を渡すのだが、肝心の妙子が貰えない。

妙子は渋柿が欲しくて堪らないが言葉で言えない。。




そして・・最後に妙子に渋柿を渡すのだが、その渡し方がまた、奇抜なのだ。。




という訳で、主宰の 扇田 拓也 に、

「袋の中には手榴弾が入ってる!と孝と光子が言っていたが、何故、その袋には柿が入ってたのか?」と聞きました。。


したら・・柿の渡し方に工夫を凝らしたかったらしい。。







そっか・・・ワタクシだったら、渡さず皮剥いて喰ってましてん☆(^0^)




まあ、人の感性は色々ですなーーー!!(苦笑)
東京タイタニック

東京タイタニック

江戸川プリンセス

銀座小劇場(東京都)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いのセンスと生きるというテーマの確立はお見事!
実際にあった本当の話を書き下ろしたらしい。


このらしい・・っつーのは実際に脚本家の三谷昌登にお逢いして例の如く、根掘り葉掘り聞いたのでした。




んで・・本題


ネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

1912年 「YMO」 の細野晴臣の祖父である細野正文は、日本人で唯一豪華客船のタイタニック号に乗船し、事故に遭遇して生還している。
人種的偏見も手伝い一部では「卑怯な日本人」とのレッテルを貼られてしまったが、卑怯な振る舞いをして生還したというような事実は全くなく、濡れ衣であった。
このため細野自身もYMOのワールドツアーなどの際に祖父の名誉回復に努力している。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E9%87%8E%E6%99%B4%E8%87%A3



実際にあった事実を物語りにして戯曲化したところ・・上手いです。


出演者全員がプロの集団って感じでソツが無く舞台なれしている感が。


で・ヨクヨク観ると・・じーっとなっ!(・・)



ぐはっ!(大吐血)

カンペイ師匠が居るやん!(濱田嘉幸)大爆笑!


西口プロレスの名物リングアナ・ぴんぽんず最高川本も・・






この劇団、二人で京都から出てきて、東京でこのメンバーと客演を集めて作ったとのこと。。


京都東映太秦出身の三谷昌登(みたに・まさと)を中心に結成し、統括制作に江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ、1894-1965)を祖父にもつ平井憲太郎(ひらい・けんたろう)が加わり、今回が旗揚げ公演となる。



関西の劇団特有のコテコテさがなく、笑いにセンスがある。





物語は豪華客船タイタニック号から奇跡の生還を果たした日本人が日本に帰る途中の船内で巻き起こすコメディー。



全員が個性溢れるキャストで船内でのドタバタ劇。


付け髭の船長が付け髭を盗まれたことから物語がややこしくなって勘違いによる展開がお見事!
考えてみれば、同性愛も勘違いから起こり、ポイラー係の船夫が勝手に決め付けた親友に頼んだ内容も勘違いから違う方向に話が流れていってしまう。。
単純な船夫とプライドの高い親友のやり取りもおもろい!



こうゆうコメディーは安心して観られる他、最後の箇所では、きちんとテーマも盛り込んで観客をグッと引き込む。。




なぜ、帰還したのか!日本の恥だ!と罵られるが言い訳をしない。。



しかし・・

言い訳を言わないのは生きることへの逃げだ。生きることに真剣なら間違いを正す為にも本気で言い訳を考えるべきだ!


とのセリフがあり・・ここで考えさせられる。。


とかく日本人は言い訳を否定する人種だが・・・これは日本人特有の土壌から生まれたものであり、海外では通用しない。


言い訳をしない→肯定→断定され、海外ではすんごく不利になるんだよね。。

実際、当人の細野氏はいっさい言い訳をしないで帰国後ひっそりと暮らしたらしい。。




で、最後に妻と共に『私は生きたい』と吐くセリフ。



感動でしょ。。





っつーことで・・・ワタクシの中ではいい作品に巡り会えたっ!(^0^)



第三回 ぬえの会能楽公演

第三回 ぬえの会能楽公演

ぬえの会

喜多六平太記念能楽堂(東京都)

2007/09/09 (日) ~ 2007/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

解り易い解説も必要かと・・


能楽・・ワタクシ・・はっきり言って人生の中で2回目。

少ないおね?

すんごく少ない。。



以前、母に連れてきてもらった時は何が何だか良く解らず、あの静かな吐息と妙に心地よい鼓の音に熟睡したのでしたww


で・・帰りの電車の中で


『あなたっ!古典をもう少し勉強しなさい!』


っつーて、強い語調で姉に窘められたのでしたww




あれから何年も経って、樹木の年輪じゃあないけれど、それなりのお年頃になって今なら随分見方も違うんじゃね?(・・)
なんつーて行ったのでしたっ。



能は約600年の歴史を持ち、舞踏・劇・音楽・詩などの諸要素が交じり合った現存世界最古の舞台芸術です。

主人公の殆どが幽霊や精霊。

その内容は時代や国によって変わる事の無い人間の本質や情念を描いています。

能は必要最低限の動きや舞台装置しか用いない。


能は心で観る!・・・・らしいww・・(・・;)





で、今回の世阿弥作の「井筒」


井筒は初恋の純情を表した曲と考えられていて、彼女は死後も、男の再生を信じ続けて『待つ女』、それも恋する男の形見の衣装を身にまといながら『松風』のシテのように狂うことで男との一体感を得る、強さを持たない悲しい女性なのかもしれない・・・

運命に抗えない姿は現代的な女性像とはまた違ったものがあり、それがまた儚く美しい。。







それにしても・・・この古典的言葉の羅列はやはり・・若年層には受け入れられないでしょう。。

現存世界最古の舞台芸術を継承し、観客を集めてその伝統を多くの人に観てもらいたいならば、誰が見ても理解できるような解説を添付するとか、映画で言うところの字幕を付けるとか・・・見せる側にも努力が必要でしょう?


今の時代、これだけの情報の中で観客をいかにして劇場に足を運ばせるか!?が何処の劇団でも悩みの種でしょ?




そしたらさ、そしたらよ?(・・)




自助努力も必要でしょ?




なんつーて偉そうに言っておきながらあの静謐さに

ついつい眠くなっててしまったのでした・・


自助努力しろって!


自分に言い聞かせたのでしたww・・




ONE!

ONE!

劇団Peek-a-Boo

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2007/09/05 (水) ~ 2007/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

共存するということ
漁介の家で飼っていたビート(犬)を捨てる事になってしまう事から物語りは始まる。。


以下、ネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

近未来の日本では、ペットを飼うのに大金がかかる制度になってしまう。


経済的にペットを飼えなくなった家庭ではペットを捨ててしまうのだが、結果、増え過ぎた野犬を抹殺する為にドッグバスターズなる民間の野犬処理会社が仕事として成り立つ世の中になる。


「ドッグバスターズに殺られる前に戦うんだ!」と犬のリーダータイガーが吠える!



人間VS犬の戦いに巻き込まれる一人の少年と一頭の子犬の物語だが、一度捨てたビートを少年漁介はその行為を悔いてビートを探すことに・・。


そして、その少年と一緒に少年の教師が同行するのである。



捨てられたビートは

「人間とは仲良くなれる。僕とリョウスケはそうだったもの!」



と、人間との共存を信じて仲間を説得するが、犬の仲間は、



「人間は勝手な生き物さ。都合が悪くなりゃ、自分の子供でも捨てちまう。」




「・・・それでも、人間と戦うなんてダメだ!!」説得するビート!



一匹狼の犬のウルフが「武器を持った人間と戦うなんて所詮無理だ!賢く逃げ延びて仲間と共に生きる!という選択も勇気なんだ!」とビートに教える。。



仙人みたいな犬だっ!(^^;)
そういえば・・・杖の代わりにモップを持ってたかっ??




しかし・・ドッグバスターズはじりじりと野犬を攻め少しずつ抹殺してしまう。。




野犬の叫びは人間に届くのか?ビートの願いは叶うのか?



しかし・・・野犬を抹殺するドッグバスターズも良心が痛むのである。。



半数以上が殺されてしまった犬たち、良心が痛んでドッグバスターズを辞めると言い出す人、ビートが殺されそうになって助ける漁介と先生。



それぞれ三様がそれぞれの思いに絡み合って切ないのである。。



「リョウスケとまた一緒に遊ぶんだ。ふふっ!それで、またいっぱい笑うんだ!!」と言っていたビートだったが、漁介と別れて仲間の犬達と共に生きることを選択する。。



ちょっと悲しい物語だったな~~。。


確かに笑えた部分は沢山あった。





そうして自宅に帰ってワタクシの相棒ピーチを思いっきり抱きしめたのだ。。

そんな思いにかられる作品でした。。


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