みさが投票した舞台芸術アワード!

2009年度 1-10位と総評
天狼新星 restored

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天狼新星 restored

演劇レーベルBo″-tanz

もう、これはダントツの一位。双子の女性をキャストとして起用した時点から、この物語は勝ちに走ってました。宇宙を舞台にした壮大な物語だったけれど、それだけではない時代を生きる人々の心理描写も素晴らしかった。壮大な物語だけにとどまらず、ロマンやサスペンス、更に双子の心の写りやそれらに関わる人たちの犠牲的精神も加味して、まるで宇宙を題材にファンタジー物語を読んでいるような感覚になりました。キャストも素晴らしい。

母乞食

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母乞食

MissPRs

現実の世界からかけ離れたファンタジーものだったが、それだけではない妖しい香りも漂っての演出は見事で黄泉の国と現実の世界感をこれでもか!と魅せつける舞台でした。素晴らしい!

髪結う時

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髪結う時

TOKYOハンバーグ

2009年の観劇の中で一番、泣かされた舞台でした。目が腫れるほど号泣!
家族のあり方を伝える脚本のレベルは高く舞台を左右に分けて見せる演出も素敵でした。

-改訂版-汚れなき悪戯

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-改訂版-汚れなき悪戯

劇団桟敷童子

毎度のことながら、桟敷童子の舞台は現実と黄泉の世界の狭間での出来事のような、独特の香りがあります。それは湿ったような土と赤茶けた錆のような匂い。観ているとなぜか懐かしい感覚に襲われて満足しちゃう。秀逸な作品でした。

ぼくはだれ

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ぼくはだれ

RISU PRODUCE

密室での刑事と犯人のやりとりの緊迫感にワクワクしたのと同時にキャストの演技力に感激した。

岡田以蔵

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岡田以蔵

劇団め組

大げさなセットも大げさな照明も特にないが場面場面の魅せ方は流石!キャストの演技力で魅せつけた舞台だった。ここの劇団は一人の人物にスポットを当てて描く脚本力が秀逸で、歴史の苦手なワタクシがすごくよく理解できた作品だった。次回も物凄く期待します。

骨唄

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骨唄

トム・プロジェクト

キャストは3人。なれどこちらも土地独特の世界感に溢れ妖しいながらもお互いを思いやる家族の風景を浮かび上がらせた舞台でした。終盤は物悲しい終わりだったけれど、またその場面が心にいつまでも残るインパクトの強い作品でした。

路地裏の優しい猫

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路地裏の優しい猫

“STRAYDOG”

オープニングの素晴らしさとミュージカル的な要素も取り入れた昭和初期のハイレベルな作品でした。

ROMEO-午前0時の訪問者-

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ROMEO-午前0時の訪問者-

ルドビコ★

文句なく楽しめた作品。ミュージカルそのもの。舞台セット、衣装、脚本、どれをとっても全く隙のない作品でした。何百年と時代を超えながらも、自分の大切な人はいつも傍にいた。という展開にはやはりやられた。

からっぽう(再演)

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からっぽう(再演)

弾丸MAMAER

高齢の一人の男の生きざまを魅せつける舞台でした。序盤に撒いた伏線を終盤で見事に繋がせ、からっぽうの意味を観客に納得させるような舞台でした。時代に生きた一人の男の深い物語でした。

総評

2009年の「観てきた!」の観劇数が389本!その中での投票なので今年も何日も悩みぬいて順位を付けました。好みの作風としてファンタジーものが好きということと、小劇場の密接な臨場感溢れる舞台で受けた感動を大切にしたいという思いから小劇場での公演を優先しています。観客席100人程度の小劇場で公演される芝居ほど、ワタクシにとって贅沢な空間はないからです。
ちなみに1位の「演劇レーベルBö-tanz「天狼新星」」はまったく迷うことなく今年のダントツ1位でした。この劇団の公演はいつ観ても完成度が高く、脚本家の才能にひれ伏したいほどのものでした。
そして、自分なりに脚本力、キャストの演技力、照明その他の技能力、スタッフの接客態度も考慮しての順位としました。芝居は脚本力だけではなく、それらの総合だと考えているからです。
更に「第63回東京都高等学校演劇コンクール中央発表会」は特別にここに記録として残したいと考えました。こちらは高校生なれど大人顔負けのひじょうにレベルの高い演劇に圧倒されたのと同時に演劇界の将来を希望で満たしてくれた公演に満足しました。

こうした秀逸な演劇を魅せてくれる劇団、スタッフ、関係者にあらためて感謝しています。そして私たち小劇団マニアを独自の空間に引きずり込んで夢や希望や幸福なひと時をこれからも与えて欲しいと願ってやみません。

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