tamagawaya_ucの観てきた!クチコミ一覧

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月とスイートスポット

月とスイートスポット

ヨーロッパ企画

名古屋市芸術創造センター(愛知県)

2012/11/28 (水) ~ 2012/11/28 (水)公演終了

満足度★★★★

ヨーロッパ企画「月とスイートスポット」観ました
 とっぴな設定が支える、空気感の異なる多層セットの使い方や、原典シェイクスピア演劇のごとき役者の兼役の効果。演劇のお約束を振り回す、いかにもヨーロッパ企画らしい手堅さ。
 キャラもほとんどが背景を持っていて、生き生きしている(最後の登場人物はさすがに…w)。彼らのドタバタは、あるいは全てが、ラストの二人が「あの日に帰りたい」と、見ていた幻想だったのか…
 さんざん笑えて、ほろりと切ない舞台。

『地球☆空洞説~ちきゅう☆くうどうせつ~』The hollow Earth theory(世界初演!)

『地球☆空洞説~ちきゅう☆くうどうせつ~』The hollow Earth theory(世界初演!)

流山児★事務所

みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

流山児☆事務所「地球☆空洞説~ちきゅう☆くうどうせつ~』The hollow Earth theory(世界初演!)」観ました
 歴史があって広い場内をフルに使う天野天街スペクタクル。2時間どこを見ても見所だらけ、少年王者舘フリーク鼻血(笑) 開演前の公園、終演後の劇場上空にまで芝居が溢れるワイルドさ。二時間しか経ってないとは…終演したのがしばらく信じられず…。
 そして、「地球空洞説」という概念に惹かれるのは、己の空虚さへの憂いか…孤独感にさいなまれる場面も。同じ日に、寺山修司の出身地、青森の劇団・野の上「東京アレルギー」を観たのも何かの因縁のような…
 終演後、天野さんにご挨拶してたら、天野さんのお友達曰く「ドリフの公開録画みたいだね」 場所の力(笑)

東京アレルギー

東京アレルギー

劇団野の上

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

野の上「東京アレルギー」観ました
 前作「ふすまとぐち」三重公演を見逃したのと、愛知芸文20周年記念「金の文化祭」でお世話になったくにおーじが客演、というので観に行きました。
 前後半の言語の現実との入れ違いは、主人公の周囲への主観的感覚か。精神と身体の、拒絶反応の連動。前半での恒常的、後半でのじわじわ迫り来る圧倒的な孤独感や絶望感。それを絶妙な間合いと観察力で、しょうもない笑いに乗せて見せつける。ラストの輪舞では涙しそうに。爆発力に限らないパワーが充満した、おそらく東京では作りにくい舞台。
 客演・くにおーじが、何気にやりたい放題(笑)「金の文化祭」の私のような立ち位置。。。

M-PAD2012まとめ見

M-PAD2012まとめ見

M-PAD

四天王寺スクエア(三重県)

2012/11/24 (土) ~ 2012/11/24 (土)公演終了

満足度★★★★

M-PAD「M-PAD2012まとめ見」観ました
 最後の青年団・山内健司さんの演目のみ時間の都合で観れず。残念…
 しかし、このしたやみ(京都)→百景社(つくば)→烏丸ストロークロック(京都)が次々舞台に上がる光景…まさに色とりどりのコース料理。
 単なる本読みに収まらない、それぞれの趣向を凝らした味付け。

 〈このしたやみーシンプルかつ幻想的なセットの中で、初老の男の哀愁を〉 〈百景社ーポップソングに乗せて、古典文学を今そこにあるものに〉 
 〈烏丸ストロークロックー徹底的に言葉を大事にして想像させる、人の愛憎〉 
 三重がつちかってきた各団体との連係がもたらした、リーディングの可能性をたっぷり楽しめる豪華な公演でした。

田

オイスターズ

千種文化小劇場(愛知県)

2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

オイスターズ「田」観ました
 役者の舞台上の立ち位置が時間、空間、ストーリー進行を制御する劇空間。多方向から現れ、さまざまに切り替え演じ、出て行くのを繰り返す役者陣が、凄まじく大変な手法(先日観たジエン社どころじゃない)。舞台を俯瞰して見る円形劇場ならではの劇構成。「理数系ギャグ」といわれるとり・みきのマンガの作り方を連想。
 劇王Ⅸ「鹿」を突き詰めたかのような、暗黒青春活劇。前作「豆」とは対極の、一人称世界。作・演出が古傷を徹底的に見つめ、まさぐるような物語(私も身に覚えあり)。半暗転でのあまりに絶望的な孤独感がキツい。存在、現実感に悩める若者に観てほしい(あまり助けにならないけど)。

死愛づる姫君

死愛づる姫君

星の女子さん

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2012/11/17 (土) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

星の女子さん「死愛づる姫君」観ました
 別役実リスペクトの、正統派不条理演劇(特に、序盤の言葉を問いただすやり取りが別役チック)。 
 なんども何度も繰り返し、細部の違う同じ夢を見ているかのよう。同じ役でも、別の個体だったり設定が変化したりと、手掴みしにくい世界を手探りで探検。薄皮を剥きつつ迫る世界の核心には、実は何も無い…?懐かしい気分になる舞台。
 素舞台に異空間を立ち上げる、演出の意図が浸透した役者陣もみな魅力的。なかでも劇団唯一の所属である主演女優の、演出家の意向が徹底的に染みこんだ身体に見応えあり。他の役者もいい味、ステキ、カワイイw

牛乳地獄act.8 『冥土ダイバー』 + 金星ロケット第2号 『透明人間のためのスラップスティック』

牛乳地獄act.8 『冥土ダイバー』 + 金星ロケット第2号 『透明人間のためのスラップスティック』

牛乳地獄

G/Pit(愛知県)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

牛乳地獄『冥土ダイバー』 + 金星ロケット『透明人間のためのスラップスティック』観ました
 【牛乳地獄「冥土ダイバー」】 ストーリー自体はありがちだけど、その道具立てが深い(バイツァ・ダストを臨死体験で発動w)。死と再生で自分の人生、価値観を問い直す主人公。複製コピーで、まっさらになったり、ノイズが増すようにダーク化するダブルヒロインの対比。牛乳地獄特有の、役者の身体による時空操作もブレずに巧み。手法とテーマががっちりかみ合った様子。前回初心を見直した功か?と、勝手に思いました。

 【金星ロケット「透明人間のためのスラップスティック」】 同時上演の牛乳地獄で輝いていた役者が、かなり苦戦してたように見えてしまいました。テンポもテンションも、もっとアップできればもっとバカバカしく…役者の人間性以上に、技術力が必要なドタバタ芝居。透明化で舞台上の世界から役者が出ハケするのは、芝居としてかなり面白い試み。手法として、さらに応用してみては?

キメラガール アンセム/120日間将棋

キメラガール アンセム/120日間将棋

The end of company ジエン社

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ジエン社「キメラガールアンセム/120日間将棋」観ました
 昨年の「20年安泰。」で知って以来、約1年半ぶりに観ました。
 愛情とか友情とかでなくドライに、点で繋がり交差する人々を、平面状を俯瞰するように描写。その中で、自らの情念を秘めて生きる人も。瞬時に時空を切り取る演出は、同時多発会話のひとつの極北的進化。様々な縁の中を行きつ戻りつする人々の姿が、取ったり取られたりの将棋の駒にも見える。チュンソフトのサウンドノベル「街」を想起(懐かしい…)。
 これで、20年安泰。組で本公演を観たのはバナナ学園、マームとジプシー、範宙遊泳、ジエン社。あとはロロか…(京都でやってたのに。。。)

霊感少女ヒドミ

霊感少女ヒドミ

ハイバイ

アトリエ春風舎(東京都)

2012/11/06 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★

ハイバイ「霊感少女ヒドミ」観ました
 愛知・芸文20周年公演「金の文化祭」出演と三重・津公演がカブったため、翌週東京まで観に行きました。
 映像と実体を等価に扱う事で、緻密に構成された虚構が、そこに放り込まれた現実をあやふやにする。「ある女」以上に映像が舞台と密接に。
 触れない世界に通じない思いの、寂しさと絶望と、それでもわずかな光。岩井さんの作品とは思えない、リリカルな後味w(重箱の隅をつつくようなリアルな感覚やギャグは相変わらず満載ww)。
 60分でも充分過ぎるほど堪能。上演後の素舞台が夢の終わりのように…

おたる鳥をよぶ準備

おたる鳥をよぶ準備

BATIK(黒田育世)

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/01 (木)公演終了

満足度★★★★

BATIK「おたる鳥をよぶ準備」観ました
 芸文20周年記念公演「金の文化祭」本番3日前に、稽古を休んでまで観ました(汗)。
 第一部:静岡では野外公演だったと聞いて少し物足りないかと思っていたら、芸文小ホールという空間に見事にマッチしており、いい方に予想を裏切られました。しかし、なんだこれは。これだけ訳が分からず、しかも二時間半見続ける事ができるとは。今年頭に観た、うりんこ「お伽草紙」を連想。分からないのに、また観てみたい(二時間半。。。)
 なんとなく、女性が鼻くそをほじったりパンツを履き直したりしているのを、ただひたすら見ていたような気分にも(ひどい例え)。死を迎える準備、という先入観を気持ちよく裏切られたなあ。しかも死は確実に近づいている…。先日観たnoizumとは真逆の構築感覚。
 第二部:芸文吹き抜け・地下二階で、黒田育美さんのソロ。既成の動きに縛られず、柔軟かつ素早い、身体感覚を大事にした動きを、同じ床で観られるとは…(゚Д゚)ハンパネエ

女中たち

女中たち

体現帝国

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2012/10/27 (土) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

体現帝国「女中たち」観ました
 体現帝国解散公演。一年以上前から公演アナウンスがあったので、待ちわびてました(プレ企画の460人展・ダンス公演も観ました)。
 素敵な女優たちが、妖しくエロく、コミカルに残酷にからみ合う。ぎゅっと詰まったアングラ魅力。役を代えての反復や、客を驚かすような仕掛けも効果的。美術や照明も巧み(ラストの客席を困惑させるあの空気…笑)。プレのダンス公演とはまるで違う衣装も、演出に大きく関わる。
 アフタートークでゲストの方が言ってた通り、もう少しコンパクトにした方が、むしろ密度が増してインパクトが強まったのかも。
 主宰はこれで東京へ移住するとの事。お疲れ様でした、また東京でお会いしましょう!

音楽劇「ファンファーレ」

音楽劇「ファンファーレ」

音楽劇「ファンファーレ」

三重県文化会館(三重県)

2012/10/20 (土) ~ 2012/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★

音楽劇「ファンファーレ」観ました
 6月に名古屋へイベント(枝光本町アイアンシアター・市原さんとのトーク)にみえたドラマトゥルク・野村さんから手売りのサコッシュを買い(この日13個も販売!)、東京や利賀へ行くたびに劇場で着用してました(「コルセット」「HR」「義経千本桜」「トヨタコレオグラフィー」「あおきり×オイスタ」「遭難、」「ヒッキー」笑)。

 閑話休題。

 かなり色がついているためか、第一部が世界に入りにくい。第二部からは、わりとすんなりノレた(個人的には、そこから勢いづいて始めてもいいくらい)。音楽や歌の場面は、巻き込まれ感よし。
 序盤を観て、音や言葉と、世界の関係を量ろうとする舞台かと思ったら、ごく普通に音楽劇になって、ちょっと拍子抜け。なぜか少年王者舘やうりんこの舞台を彷彿と…「あゆみ」「わが星」とは完全に違うテイスト。先入観を持ってみるとたぶん損(汗)。

Nameless Voice~水の庭、砂の家

Nameless Voice~水の庭、砂の家

Noism

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2012/10/12 (金) ~ 2012/10/13 (土)公演終了

Noism「NamelessVoice“水の庭、砂の家」観ました
 初Nosmです。
 呼吸をぴったり共有し合う身体の切れ味のよさと、スタイリッシュな餓鬼道と言いたくなる後味の悪い世界観。
 スターウォーズのジャワ族やナウシカの腐海の底を連想させる光景も。永遠に終わらない悪夢っぽい。異形大好き。ただ、緻密すぎて余白や出演者の個々の存在が感じられないような気も…(贅沢?)
 芸文・唐津さんとのアフタートークも充実、時間オーバーで「金の文化祭」稽古に遅れてしまいました。。。

『ヒッキー・ソトニデテミターノ』

『ヒッキー・ソトニデテミターノ』

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2012/10/04 (木) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

パルコ・プロデュース「ヒッキー・ソトニデテミターノ」観ました
 初日で観たのに、こりっちに登録されているのが見つからず書きそびれてました。。。
 ハイバイドアからフラクタル進化したような独特のセットは、手触りの不確かな夢でも見ているような気分(その奥で、出番のない役者が楽屋的に待機しているのも含めて) 。
 キャラ描写が病的なまでに気持ち悪くリアル。取り繕っている人も取り繕ってない人も、そこに至るまでの経緯を考えさせる。
 時折入る前日譚「ヒッキー・カンクーントルネード」の回想は、ややテンポ悪く感じた。しかし、物語の構造としては不可欠か。
 結局、どこまで行っても出口のない闇のような日常を生きている。あえて分かりにくさを舞台に乗せる、心の奥に隠れたわだかまりを大事にした舞台。

遭難、

遭難、

劇団、本谷有希子

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/10/02 (火) ~ 2012/10/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

劇団、本谷有希子「遭難、」観ました
 名古屋で三年前に、地元劇団が公演した舞台を観てます(オリジナルにかなり参考にしたと思われる、上質な舞台でした)。
 今回の本谷再演版は後ろのほうの席で観たけど、キャストが皆、独自の魅力を持って役にハマっている。代役の菅原さんも、すり切れた感じの里見が意外で新鮮。
 仕掛けとしては、あの「壁」によって芝居と観客の距離感が変わるのが面白い。回想シーンの閉塞感もラストの微妙な解放感も、視覚的にぴったり表現。磨りガラスに映るシルエットも、存在への想像を刺激。
 順を追って薄皮が剥がされるサスペンスドラマは、筋を知っていても見応えあり。私にとってはやはり、これが本谷さんの代表作です(回想シーンで泣いた男。身に覚えあり…)

KU_MA

KU_MA

このしたやみ名古屋上演実行委員会

うりんこ劇場(愛知県)

2012/09/28 (金) ~ 2012/09/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

このしたやみ「KU_MA」観ました
 アトリエセンティオや津あけぼの座で、このしたPosition!を観れなかったので、本当にありがたい機会。うりんこ・平松さんに感謝。
 古典・チェーホフの短編「熊」を、奔放に料理しつつ完成度の高い舞台。
 役者ごと揺れ動く不安定なセット、心情とシンクロするように慎重な照明、ふたりの役者の徹底された声と身体と距離感、能や落語を彷彿とさせる様式美、大規模な抽象とワンポイントの具象の対比…分かりやすく、しかも考えたくなる見所だらけ。
 謎の多い戯曲とも相まって、観客の想像力を強く刺激。さりげなく(後半かなり)エロい妄想をかき立てるシーンも(汗) あのラストはもう。。。
 小品ながら、さりげなく星五つつけました。

十日の菊/英霊の聲

十日の菊/英霊の聲

七ツ寺共同スタジオ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2012/09/27 (木) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

七ツ寺プロデュース「十日の菊/英霊の聲」観ました
刑場や境界を思わせる美術、照明。面白いシーンも多い(メイン三人の絡み、英霊逹の佇まい、群舞?的な最期など、夢を見ているような気分)けど、全体を貫く眠たさの前に半覚醒状態…題材からすれば意図的な演出?つまらないという事ではではないので、覚悟の上でお楽しみください。終演後は早めの退出を(汗) 。客入れ音楽が、不思議に印象的。

帰り道のない

帰り道のない

空宙玩具

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2012/09/21 (金) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★★

空宙玩具「帰り道のない」観ました
 前回「なだらかな戦線」から三年ぶりの公演。前回はウルトラマン・科学特捜隊のやるせない日常を、今回はウルトラセブン・ウルトラ警備隊の危機を、どちらもTV放送後という設定で、そこへハイジやまどマギ、けいおん!にボカロまでも絡んでくる、あまりにカオスな二次創作世界w
 サブカル的要素に目が行きがちだけど、主人公と他のキャラのフィクションの位相の違い、人が手に負えない力を扱う事の危うさ等も見所。人はどこまでも過ちをかかえ、そしてそれを正そうとする人も決して消えない…。
 シンプルなセットやマイムの道具と、手の込んだ衣装の役者の組み合わせが、うまく想像力を刺激。複数のドラマ・キャラを平行して抱える役者力も光りました。

太陽がいっぱい

太陽がいっぱい

劇団どくんご

余市町・円山公園・特設テント劇場(北海道)

2012/08/19 (日) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★

どくんご「太陽がいっぱい」観ました
 名古屋・城山八幡宮の特設テントで見ました。隣の建物からは空手少年たちの掛け声が…(汗)
 皆で「その時私は!」シリーズ、今年も緊張感たっぷり。やはり一人よりも、皆でわちゃわちゃ舞台上にひしめいている場面が観てて楽しい。
 後ろの幕を外して、小屋からがんがん飛び出す奔放さもどくんごならでは。今回使ってる道具が、なんだかサルティンバンコっぽいビジュアルに(笑)。散歩のおばちゃんが動じずにいつものコースを突っ切ったり、舞台に戻ると先ほどの空手少年らが後ろを通ったり、もう何がなんだか(笑)。
 本当に、祭が似合いそうなテント公演。お祭で、ふだん芝居なんか観ないお客さんだらけで公演している様子を見てみたい!…旅公演の劇団というのは、どこか神性をはらんでいるように感じるなあ。楽市楽座、札幌ハムプロジェクト…

サンタどん

サンタどん

札幌ハムプロジェクト

ナンジャーレ(愛知県)

2012/09/20 (木) ~ 2012/09/20 (木)公演終了

満足度★★★★

札幌ハムプロジェクト「サンタどん」観ました
 名古屋では今年二回目の公演。前回見逃したので、ほんとうに嬉しい。
 孤独な少女の目に実際以上に歪んで写る嫌な世界で、彼女が出会ったほんの小さな希望の光。
 見世物小屋のような舞台上で、役者が体を張った仕掛けが、ジェットコースターのごとく次々繰り出される演劇からくり箱。照明、音響、衣装を役者自身がその場で操作する、まさに「いまそこで出来事が起きている」光景。
 全国旅公演を、メンバーを変えつつ継続しているアクティブさもスゴい!この公演のために、40時間もフェリーに揺られてやって来たというご一行…(芝居中もバラシ中も頭の中が揺れてたそうな 汗)。旅公演は、行く先に味方がいると心強いもの、全国で応援してほしいです!(特にガソリン代)

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