じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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どん底

どん底

江古田のガールズ

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/10/04 (金) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★

16歳の山崎少年、おそるべし
若手人気作家が原作映画初日舞台挨拶前にデビューのきっかけからその日までの道を顧みる1時間余。
主人公がある曲に人生を喩えるのと終盤でヒロインがあるキャラクターに自分の現状を喩えるのが巧く、現在と回想場面との繋ぎ目もスムーズでイイ。
また、メタフィクション的な部分(出だしとか劇中の小説とか)も好み。
これ(の原型)を16歳の山崎少年が書いたとはオドロキ。

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

王子小劇場(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★★

オトコの尻はそんなに見せんでヨロシイ
言葉の上では同じ悩みを持つ女性たちを縦軸と横軸それぞれに据え、ミステリー風味も加えた力作にして意欲作。
その意欲は買うし主題(と思ったもの)もワカる(気がする)が、性表現が微妙。
そこまで露骨に見せずに暗喩などでマイルドに描くこともできるだろうに…てかそれがオトナだろ、と思う一方で、過激で露骨な表現ができるのも今のうちだけだし、という気もする(ただし決して容認・擁護する訳ではない)。
いずれにしても、オトコの尻はそんなに見せんでヨロしい(爆)。(王子小劇場で2演目続けてだしな>オトコの尻(更爆))
また、全体的に重めのトーンでの2時間超はややしんどい上に、男女による違いもあろうが「うん、ワカるワカる」でなく「こういうことなんだろうな」な隔靴掻痒感が免れずで、何だかいろいろ惜しい。
そう言えば前週の20歳の国を観ながら「キスに証を求めるのか?」と思っていたら、こちらでは「子供を愛の証と思っていませんか」だったかの台詞があり、(オトコの尻だけでなく)これも偶然?

伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

「百万回生きたねこ」の「その先」?
言わば「伯爵クロニクル」。
不老不死の主人公が愛した相手に関する5つの挿話。それぞれに味わいが異なり、後半ではスケールもアップ、そうして迎えるラストはて思いきりロマンティックかつ「もののあはれ」も漂うという…お見事♪
途中では「百万回生きたねこ」の「その先」を描いた気もしたし。
ただ、初日のためか暗転が微妙に長く、時として流れが切れかねなかったのは惜しい。
なお、この日のマチネでコワい女子高生たちを観たので、こちらの二場でピュアな女子高生を目にして救われる。(笑)

保健体育

保健体育

20歳の国

王子小劇場(東京都)

2013/10/03 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了

満足度★★★★

3戦全勝
当世わこーどの恋愛(いや肉体?)事情。前半はほのぼの、微笑ましい系なのに、ある歌の場面を境に一転、驚愕の事実の数々が明かされる…。
昭和半ば生まれのロートル的には「キミらそーでもせにゃ信じられんのか?」「寂しさを言い訳にすんな!」とか内心でツッ込みつつ、イマドキのJK、こえー!な感じ?(爆)
そんな高校生たちを中心としながらもオトナのソレも絡ませるのが巧いやね。
巧いと言えば調整室の使い方や使用曲の選曲も巧みで、開演直前のパフォーマンスからニヤニヤ。
また、スッと引いてゆくような幕切れも好み。
で、前半でほのぼの系と思ったのは前作「花園」の印象もあるんだな。
そして、同じく高校生を中心にしながらも「花園」は陽、「保健体育」は陰なのではないかと。あるいは男女の差なのではないかと。
竜史国王ったら、策士…。(笑)
ところで、どうせなら終演後に「相関図(どちらかと言えば別の「カン」か?(爆))」を配ればもっと良かったのに。
ともあれ、ここまで3作品連続ヒットの20歳の国、次回も楽しみ♪

月と手ぶくろと十二夜

月と手ぶくろと十二夜

in企画

シアター風姿花伝(東京都)

2013/09/14 (土) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

今後経過観察を要す
暴風雨の中、持ち主と はぐれたマフラーが片方だけの靴に「はぐれ仲間(絵本、穴の空いたエコバッグ、ブックカバー)」たちの棲み家に案内される。一方、持ち主もマフラーを探して歩き…な物語。
物を大切にする気持ちを中心にした童話的世界は年齢不問でそれぞれの受けとり方で楽しめるし、冒頭の風雨の見せ方や無生物の擬人化メイクなど演劇的表現も巧み。
さらに「悪役的存在」かと思われた女性の正体(?)とその明かし方も上手いし、本筋の落とし所もイイ。
が、持ち主とマフラーの関係をエピローグの如く最後に持って来たのはどうだろう?
泣かせて終わる意図かも知れないが、終わり方が湿っぽくなるし、サブ的な挿話(しかも回想シーンだ)は中盤か終盤で見せておいて、本筋のハッピーエンドで締めればイイのに。
とはいえ、良い部分はかなりのレベルなので、今後経過観察を要す。

恋唄

恋唄

NO-STyLe-GArden

劇場HOPE(東京都)

2013/09/11 (水) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★

演出家、演出に溺れる
昭和十年代、当時としては珍しかったであろう自由な考え方の女性を中心とした日々の生活と恋愛模様(ちょっと違うか)。
丁寧に描いた中に忍び寄る戦争の足音をも織り込み、総じてよく出来ているのだが、エピローグ部分が残念。
プロローグと対で現代パートなのだが、プロローグでは全て外されていた(写真館の)壁の写真がエピローグで半分も飾ったままというのが何とも…。
現在の人物のバックに幻の如く過去の人物が再登場し、壁の写真を外して胸に捧げ持つというラストシーンのためだろうが、プロローグと対になっているエピローグなのに見た目を変えるのは致命的(過去を改変して少し違う現代に戻るタイムスリップものではあるまいし)、「策士、策に溺れる」ならぬ「演出家、演出に溺れる」といったところか。
あと、当日パンフレットのあらすじに「昭和十年代頃」とあったが、「年代」に「頃」を付けるのは変。「昭和十年代」か「昭和十年頃」では?

読書劇 テロならできるぜ

読書劇 テロならできるぜ

オフィス再生

秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)

2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

Don't think feel!
見沢知廉の随筆集(「テロならできるぜ銭湯は怖いよの子供達」)に基づく予定だったが、結果的に彼と母との関係(及び獄中での彼の「ある闘争」)を中心に描くことになったとの由。
極めて「演劇的な」表現が多く、「語る」のではなく「見せる」ことで「物語でなく思想を伝える」趣き。(=映像化は不可能)
従って「わかる」のではなく「(何となく)伝わる」感覚。(←個人差があると思う)
よって、椅子にふんぞり返って「さ、楽しませておくれ」な態度では楽しめず、「読み取ろうとする姿勢」が必要なのではなかろうか?
喩えて言えば、ただ送り出される番組を眺めていれば良いテレビではなく、書籍を開いて自分で読む読書のように。(もしかしてそんなところが「読書劇」たる所以?)
そう言えば従来の作品も題材について調べて臨むと、より面白かったし。
そんなワケで、その演劇的表現だけでも面白いが、演ずる側と観る側との「知恵較べ」(ちょっと違うか)的に観るとグンと面白いのではなかろうか?
ま、最終的には Don't think feel! であり共鳴できるかどうかが評価の分かれ目かな。

『MOJITO』『想像』(ご来場ありがとうございました。御感想お待ちしています!)

『MOJITO』『想像』(ご来場ありがとうございました。御感想お待ちしています!)

BARHOPPER × MU

BAR COREDO(東京都)

2013/08/27 (火) ~ 2013/09/02 (月)公演終了

満足度★★★★

「正統派」の朗読劇2本
昨今、自由度の高い「リーディング」が多い中、久しぶりに観る「朗読劇」2本。

BARHOPPER「MOJITO」
ダメ元で出した手紙に始まる往復メール。
メールゆえのスレ違いや不安などが非常に身近に感じられる。
また、最初の離れた感覚(間隔)から次第に「距離」が縮んで行き、最後は速度まで速まって感じられる構成も巧み。
ただ、2人とも文才があり過ぎでは?(笑)
細部の言い回しが洒落ていて、あんな米内山さん級の文章が書けるなんて、さすがフィクション(笑)。…いや、そんな2人だからこその縁なのか?

MU「想像」
朗読劇でコメディというのは珍しいのではあるまいか?
とはいえ「ある秘密」が明かされて以降、次第にシリアス度も増すのであるが。
また、すべて電話の通話というのも斬新。
なお、古屋敷・佐賀お二方の顔の輪廓とメガネが双子という設定に説得力を持たせていたような…(笑)

「アリゾナ☆侍☆ガールズ」

「アリゾナ☆侍☆ガールズ」

UDA☆MAP

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/08/29 (木) ~ 2013/09/03 (火)公演終了

満足度★★★

立体「週刊少年ジャンプ」的
ゴールドラッシュの頃のアメリカでの和洋折衷アクションコメディ。
諸設定からしてマンガチックで、対決・裏切り・共闘なども含まれるあたりは特に週刊少年ジャンプ掲載の作品群を彷彿とさせる。
キャラも多くそれぞれ個性的だが、そのために長くなり中だるみ感もあったのは残念。

僕にしてみれば正義

僕にしてみれば正義

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

真綿でくるんだナイフ
明日にも起こりそうな…と言うよりパラレルワールド的な今の日本の物語。
今まで観てきた箱庭作品の中で最も笑える一方で最も身近に感じ(従来はリアルには感じるものの「所詮は他人事」だった気がする)、首筋に真綿でくるんだナイフを突き付けられているよう。
途中に出てくる「理想論」に関するやりとりなど、耳が痛かったなぁ。
モチーフとしても徴兵忌避、従軍慰安婦、放射能汚染など今日的な問題が複数盛り込んであり、そんなところが身近に感じた原因か?
また、それぞれの人物に「正義」があり、どれも多かれ少なかれ共感させられてしまうのが巧み。
あと、冒頭で「あれ?(装置の)ガラス戸、揺れてないか?」からのあのシーン、芸が細かい。

さよなら東京、さあ座って帰ろうか。

さよなら東京、さあ座って帰ろうか。

<火遊び>

シアター風姿花伝(東京都)

2013/09/04 (水) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

前作とはガラリと変わったオモムキ
前作「Fire pRay -秋津悠理のためのリサイタル-」との共通項は「近未来SF」「サスペンス要素」だが、シリアス風味だった前作に対してナンセンスに近い笑いが多く、終盤で大風呂敷を広げる(←内容的にヤバくね?(笑))本作はかなり味わいが異なる。
スポーツ(特に武道・格闘技など個人戦系)ものの典型的な物語展開をベースに、現実界で日常的に起きていることを思いきり誇張して乗せて脚色し、アニメや特撮ヒーロー系要素も加えて、連続もののシリーズ構成を思わせる運びで見せるのが巧み。
状況設定としての東京に、有名かつ人気のマンガ/アニメを想起してニヤニヤ。また、終盤の台詞に有名詩人の教科書に載るほどの作品も連想したがそれは考え過ぎだそうで(笑)。あと、電車の走行音などの重低音で座席が振動して臨場感があったなぁ。
対面客席を意識し、特定の役者が一方向しか向かないなんてことはない演出だが、手前側の通路も演技に使い、入口付近での演技もあるので奥側の客席の方が観易いかと。なお、奥側は空調がよく効くので寒がりさんは羽織るものを用意することを強く推奨。(遅きに失したが)

ネタバレBOX

ちなみに連想したのはAKIRAとヱヴァ、そして高村光太郎の「道程」。
そう言えば「Don't think, feel!」も出てきたっけ。
あと、ゲームミュージック的なチープな音楽も意外と合っていたというか、独特な味を出していたな。
臆病な町

臆病な町

玉田企画

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

実感系苦笑コメディ
夏合宿で来た中学卓球部の面々とダメ男・その彼女・そのまた親友3人組とのとある宿での邂逅。
「あるあるー!」な状況をじっくり積み上げておいてのクライマックスなので共感するというか、舞台上の人物の気持ちが手に取るようにワカる、あるいは「あったなぁ似たようなこと」で、面白い。
「実感系苦笑コメディ」とでも言うべきか?

小さな家と五人の紳士

小さな家と五人の紳士

プルメリアカフェ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/08/28 (水) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★

別役式「授業」?
不条理わっしょーい!(笑)
乱暴な言い方をすれば「別役式授業」みたいな?
前半の屁理屈・言葉遊び・修辞学的なやりとりから後半の「なんでそーなるの!?」に移行するあたりが。
で、ラストの見せ方がキレイだったなぁ。仕掛け的にはシンプルながらあんな効果をあげるとはアイデアの勝利だな。

木

ろりえ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/22 (木) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★

一長一短あるいは終わり良ければ全て良し?
「よろこび」が女性の一代記であったのに対してこちらは男性の半生。
少年期を描いた第1部はワクワクだったが、青年・中年期の第2部はダイジェスト感(あるいははしょり感)アリ。本当は3時間級だったのを削ったワケではあるまいな?
しかも何やら中だるみ感まで漂ってしまい…。(←ダイジェスト感とは相反するハズなのに)
が、終盤の災害スペクタクル(!)で持ち直し(←表現がどうも)、最後の一言にトドメをさされる。
アレって芝居の世界から現実へのバトンだよね。
様々な事柄に対する復興への強い祈念、しかと受け取った!

被告人~裁判記録より~

被告人~裁判記録より~

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

題材の選択・アレンジと構成が巧みな二人芝居集
現代のものから歴史的事件まで全5編から成る二人芝居短編集。
次第に過去の事件へ遡る構成で、進むにつれて虚構度も上がるシカケ。
1編目は法廷での弁護人による尋問シーンで、弁護人の意図するものが手に取るようにワカるのが快感。
巧いところを切り取ったモンだ。
2編目は法廷での尋問を別の状況に置き換えてあり、どこが創作部分か想像しながら観る楽しみアリ。
3編目以降は歴史的事件で「記憶」ではなく「知識」の範疇に属す分、元々馴染みが薄い上に裁判記録以外のテキストも使っており、まさにドラマや映画を観る感覚に近いか?
そんなことから「芝居としての見せ方」に目が行く。
そして、結果として「アロッタファジャイナ流(あるいは松枝流)二人芝居」を観た感覚となり、これまたそれはそれで満足度大。
それぞれタッチが違っており、最終編など照明が…(ネタバレ自粛)…だし、空調まで切っていたし。
なお、2編目あたりから松枝さんの狙いがワカるような気がして、以降頬が緩んでしまい、真面目な顔でご覧になっていたお客さんの中で浮いていたような気が…(爆)
さて、次はどんな「実験」をしてくれるのかな?

奴婢訓

奴婢訓

虚飾集団廻天百眼

ザムザ阿佐谷(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/08/27 (火)公演終了

満足度★★★★

原典未見だったのがちょっと惜しまれる
寺山修司の戯曲自体はほとんどいじらずに使ったそうだが、元ネタ未読の身にはいかにも百眼な印象。
そんな中、「少女椿」での手口を応用した(あるいは亜種の)ラストの入れ子構造にニンマリ。
一方、物語そのものはどちらかと言えば静的(「存ぜぬ快楽」に近いか?)だが、生のドラム演奏や生歌も含めてショー的要素が強く、見世物小屋的いかがわしさも漂わせて本領発揮?(笑)
そして最後の一人ずつマッチを擦っての名乗りと全員でのショットは画竜点睛を打つ格好良さ。満足!

黄金のコメディフェスティバル2013

黄金のコメディフェスティバル2013

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2013/08/15 (木) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★

千秋楽スペシャル
順位を競うとなるとやはり一番得意なスタイルになるようで、6団体中5つは如実に「自団体色」を出して来たのが面白く、結果的に「異種格闘技戦」の如く優劣を付けにくくなったのもまた良からずや。

ディストピア

ディストピア

角角ストロガのフ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/08/22 (木) ~ 2013/08/26 (月)公演終了

満足度★★★★

ルミちゃんの新境地?
人気俳優が無実の罪で捕まり、護送中の事故により逃げ込んだのは道徳観念がほぼ逆転した社会で…な物語。
従来の家族や学校のクラスなどと較べて町に近いレベルの共同体になり、テーマも「正義とは?」のように大きい分、毒が希薄になったか?という気が序盤ではしたが、観ているうちにそれは思い違いで、粘液タイプの毒から気体に変化したと解すべきだと気付く。
換言すれば今までは舞台からねっとりした毒がドロリと流れ出て来る感じだったのに対して、本作は毒が霧のように会場全体に漂い広がってゆく感覚。(会場の広さも関係しているか?)
なお、悪夢のような「ルミちゃんワールド」は健在。

廻天遊魚

廻天遊魚

アムリタ

新宿眼科画廊(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/08/28 (水)公演終了

満足度★★★★

ほほえましく やがておそろしき 廻天遊魚かな(字余り)
意思疏通の脆さ・儚さ、思い込みや思い違いをモデルケース的に抽出した純演劇?
前半は微笑ましくユーモラスなのにちょっとした思いのズレから「キズ」が広がって行く後半はコワいくらい。
古傷が引きつるような気がしたし、そんな思いの真っ只中な方にはイタいだろうなぁ。

見世物革命ゴウマちゃん

見世物革命ゴウマちゃん

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シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★

騒乱とグルーヴ感の中に歴史のうねりと反戦の意
和洋折衷(←当日パンフより)というよりは年代不明の鎖国中の日本らしき国の革命家のオハナシ。
が、倒幕派に加えて開国を迫る外圧も描き、騒乱とグルーヴ感の中に歴史のうねりと反戦の意を表現して見事…ってか楽しい。
一方、細かい台詞は聞き取れなくても十分理解できるとはいえ、それが伝わればなお良く、一部の歌詞・台詞の投影も視角的な効果は認めるも実用性に乏しいのが惜しい。
ま、そんなトコまで完璧にこなされたら鬼に金棒状態でヤバい(笑)んだが。
あと、本編結末の印象を一掃する(爆)フィナーレ(というよりはオマケ?)は賛否両論?
σ(^-^)自身も「それもアリ」(あ、もちろん好きです)と思う一方で、「あのまま終わるのもインパクトがあってイイかも?」な気がして決めかねる。
なお、東京ペンギン中井・ナカゴー篠原のお二方、さすがのサポートぶりに好感。
そういや前説アナウンスのレトロな音質も良かったな。

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