じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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ねこのすむ町

ねこのすむ町

ストーリーテラーズ

竹林閣(東京都)

2014/02/22 (土) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★

新ワザもアリ
児童文学ど真ん中、な作品を工夫して見せて毎度ながら楽しい。
あ、今回は導入部があるのが新しいか。
2編目は宮沢賢治作品に通ずるモノもあったな。

ピノキオショー

ピノキオショー

CAPTAIN CHIMPANZEE

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/02/20 (木) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★

キャプチン・マジック
感情を抱くロボット、殺人ロボットなどハードSFの題材を児童文学タッチのマイルドな衣でくるんだ上に時事ネタから芸術論までさらっと…いや、しれっと盛り込む欲張りよう(笑)。
なのでSF的な部分や時事ネタ(兵器輸出とか)、芸術論(そのまま描くのでなく、想いがプラスされて初めて「芸術」とか)なんかワカらない子供でもキャラクターや物語の流れで十分に楽しめるだろうし、大人は大人でテーマなども含めて楽しめるという。
さらにロボの霊、刑事の勘、誰も逆らえない女などいくつかの反則ワザ(笑)まで使っていながら全体としては成立してしまうキャプチン・マジック、参った!
あと、鉄腕アトムを想起させるところも複数あってニヤリ。

「彼の地」

「彼の地」

北九州芸術劇場

あうるすぽっと(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

縒り合わせられる糸のように次第にまとまってゆく挿話たち
友人の結婚で北九州を訪れた女性、定年退職を目前にした技術者、地元民などが織り成す人間模様。
最初は個別かと思われた挿話が、糸が撚り合わせられるようにまとまってゆき「居場所」という共通のキーワードに収束する一方、人々の心のしこりは逆にほどけてゆくツクリが巧み。
全体に「あたたかさ」も漂い135分の上演時間を感じさせないのはさすが。
かつて北九州市で4年間暮らした身には旦過橋や皿倉山などの地名が懐かしくもあった。

絵空ノート

絵空ノート

演劇ユニット「クロ・クロ」

テアトルBONBON(東京都)

2014/03/05 (水) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

二重のメタフィクション構造が好み
タイプの異なる歴史小説家2人が紡ぎ出す幕末と明治の出来事。
大河ドラマ3-4本分の内容(笑)に、各時代における女性の立場(地位?)を織り込んだかと思えば後半では作家と作品の関係なども浮上して飽きさせない。
また、役者がモブを演じる時に羽織る黒いマントの「もう一つの使い方(=劇中劇内での“死”の暗示)」も妙案だし、劇中と現実の二重のメタフィクションという構造が好み。

見て見ぬ三日月

見て見ぬ三日月

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/02/19 (水) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★

その19年間はどんなものか?
ある事件からの19年間。
罪の意識に苛まされたりや介護に費やしたりの19年とはいかばかりか?と考えさせられる。
が、重さを緩和するためのコミカルな部分が、確かに効果はあるが時として全体をチグハグな印象にしかねないようで微妙?

コヒモトメム

コヒモトメム

演劇ユニット 金の蜥蜴

ブディストホール(東京都)

2014/02/12 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★

従来比で芝居寄り?
能「求塚」をベースにしていながらその中心部分である三角関係を抽出し、他のカップルも織り込む。
どちらかと言えば平民側の物語なため衣装がおとなしめだし、様式美的なものは控えめで従来よりも「芝居寄り」か?
冒頭、一部の人物だけをモノトーン風に見せた照明はお見事かつ効果的。

あて先をなくした手紙のゆくえ

あて先をなくした手紙のゆくえ

劇団 俵屋総本店

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

「HeartにS」風スタイル
4本から成る短編オムニバス。
1本目は不条理系で2本目はハートウォーミングストーリーながら、3本目で両編が関連付けられるという往年の深夜ドラマ「HeartにS」風なスタイル。
そうして創設メンバーによるエピローグ的な二人芝居で締め括るという構成が◎。

乾杯の戦士

乾杯の戦士

ホチキス

エビス駅前バー(東京都)

2014/02/04 (火) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

「踊り場もの」あるいは「待合室もの」
主人公と3人の相手を描く3話連作短編形式の「踊り場もの」あるいは「待合室もの」。
各話それぞれ特徴があり、笑わせたりホロリとさせたりと巧みなツクリ。
なお、「アレ」の「劇場版」きぼんぬ。(笑)

第二の心臓

第二の心臓

BLUE HIPS

上野ストアハウス(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

「一人ラフカット」状態(笑)
4本の短編を10分間の休憩を挟んで上演時間130分というまるで「一人ラフカット」状態。(実際、ラフカットで上演したもの3本と既発表作品(KAKUTA用?)1本とのこと)
いかにも堤泰之、な各編はそれぞれ楽しくかつ巧みだが、欲を言えば前半の2本はパンチライン的なモノで締めて欲しかったか気も。
それはそうと、劇団火打石の「賽の河原の石つぶて」、観てみたいモンだ。

Girls, be a mother【アンケート即日公開】

Girls, be a mother【アンケート即日公開】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

エンタメ性もたっぷりな力作
欲張り過ぎな感がないでもない(※)が、女性と仕事・結婚生活やパワハラ、セクハラなど現代社会の問題を盛り込みつつ、ワカり易い「悪役」、胸のすく場面などでエンタメ性もたっぷりな力作。
※「シェフのお勧めコース」を頼んだら、いろんなものが出てきてどの料理も美味しくかつ量も過不足なく「あの皿はなくても良かったな」ということもなく値段もリーゾナブルだったのだけれど、おナカが一杯になり過ぎた、みたいな…

また、ツートンカラーの床はデザインのみならず、終盤で議論になった時のそれぞれの「陣地」を表現する機能もあることに感心。
ただ、与謝野晶子に関してきちんと予習して臨まなかったのは失策。知っていたらもっと楽しめたんじゃないかな?
あと、キャラメル風味を感じたり、井上ひさしの「頭痛肩こり樋口一葉」を連想したりも。

なお、観劇当日は大雪だったので、終演後すぐにスタッフさんがその時点で運転を見合わせている鉄道路線を知らせてくれて、さらにロビーのPCを使って帰路の検索をさせてくれるというサービスもアリ。
こういうの、他団体もどしどし取り入れて頂きたい。

『武器と羽』

『武器と羽』

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

特徴的な「26時的な空気」、好きだなぁ
深かったぁ。冒頭に字幕で「すべての登場人物が嘘をついている」と示されるものの、嘘をついているように思えない人物もいて、内容とも相俟って「嘘とは何か?真実とは何か?」と問うているようで。
さらに会話には神なども出てきて、哲学気味?(笑)
一方、笑える部分や泣ける部分も挟み、得意の時制ズラしの構成、そして特徴的な「26時的な空気」(←勝手に命名)もあって135分(=前説5分を除いた正味)の上演時間もその長さを感じず。
やっぱりここの芝居、好きだわ♪♪♪

ニッポンヲトリモロス

ニッポンヲトリモロス

劇団チャリT企画

王子小劇場(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/30 (水)公演終了

満足度★★★★

ブラックなスラップスティック
考えようによっては随分とブラック。
表面上はドタバタながら(ごくワカり易い)隠喩を読み取ると「ああなっちゃいけない、ああしてはいけない」なメッセージが丸出しで…。
ただ、「あの曲」を使うのだったら盆を回してよぉ!(無理は承知(笑))

しかしこの後に同様に舞台上方から水を垂らす芝居を立て続けに2本も観ることになろうとは!

地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】

地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】

ぬいぐるみハンター

小劇場 楽園(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

池亀演出の真骨頂的な軽快さ
39年にも及ぶ友人関係を80分弱に圧縮。
しかもその間のエポックメイキングな出来事ではなく、ごく日常的な1コマを見せてそれがいつのことだったかを付加するスタイルが独特。
いわば「今」と「昔」のRe-mixで、軽快なテンポは池亀演出の真骨頂。
冒頭場面は実はかなりの年齢なハズなのに老いているようには見えず、その後の各場も年齢を示す演技がないのことに関して批判的な感想も散見されるが、長期間に亘る友人関係においては気持ちは変わらないとの表現ではないかしら?

サマーホープ

サマーホープ

体にやさしいパンク

下北沢ReadingCafeピカイチ(東京都)

2013/09/15 (日) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

単館レイト上映の映画に通ずる味わい
オーバーアクト気味な一人芝居に始まりリーディング(「朗読」ではない)に転じ、冒頭と対になる一人芝居で締め括る独特なスタイルで語る夏生まれの女子高生が17歳になる夏休みの直前から休み明けまでに体験する出逢いと別れ。
内容的にはPFF応募作品あるいは往年のBOX東中野(現・ポレポレ東中野)でレイト上映されていた映画のような味わいがどこか懐かしく、また、夏の陽射しや屋上から見える景色が脳内に浮かぶ。
また、冒頭とラストの一人芝居パートに何度か同じフレーズが出てきて「大事なことだから繰り返すのかな?(笑)」と思っているとすぐ後が違うという手口で、これも面白い。

なお、「いつ」が公演期間外なのは追加公演で観たから。

無事終幕!『おぶ・ざ・でっどな夜 弐』次回公演は5月!

無事終幕!『おぶ・ざ・でっどな夜 弐』次回公演は5月!

JOHNNY TIME

エビス駅前バー(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/04 (火)公演終了

満足度★★★★

シリアスとドタバタと
オムニバスだった前作「壱」とはスタイルを異にし(というか、こちらの方が基本形だね)、チャプター分けされた1つの物語と前・後編から成る日替りゲストとの2人芝居。
メインの方は人間のダメあるいはイヤなところを見せつける辛口。後味の悪さと言ったら…。
が、他シリーズとのリンクもあり今後の JOHNNY TIME がますます楽しみに。
もう一方の二人芝居はカレーに添える福神漬けの如く辛さを緩和させるドタバタ系で、もうどこまでが台本なんだか…?(笑)

『おぶ・ざ・でっどな夜 壱』

『おぶ・ざ・でっどな夜 壱』

JOHNNY TIME

エビス駅前バー(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/28 (火)公演終了

満足度★★★★

異色も含む短編オムニバス
ジョニーさんお得意の…いやむしろライフワークの(?)「ヤツラ」にまつわる短編4編。
このテのものには珍しい「ヤツラ」視点のものと夫婦の愛情をテーマにしたものが特に印象的。

Dear...私様

Dear...私様

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/02/12 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

懐かしい世界がそこに
記憶障害に悩まされる男が振り返る自分史、敢えて言えば思いっきりベタなハナシだが、(初演を観ていたからということではなく)妙に懐かしい世界がそこに…。
名物の「役者が板付きのままの7分間の休憩」込みの140分も長く感じず。
10年前の初演も観ていたが、覚えている部分・忘れてしまった部分などあるのがまた作品のテーマにも関連しており、そんな意味でも楽しむ。
そういや「帝の音、夜に華やぐ怒り」もまた観たいモンだわさ。

コロブチカ

コロブチカ

gojunko

atelier SENTIO(東京都)

2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★

そういうのもアリなんだ
29歳、独身、無職…な女性のハナシ。
女性が女性を描いているだけに予想外な展開もありつつ「そういうのもアリなんだ」と妙に納得。
また、終盤での「縄跳び」の比喩的使い方も巧い。
それにしても、橋幸夫「いのちのうた」とは…(謎)

新宿コントレックスVol.11

新宿コントレックスVol.11

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/07 (金)公演終了

満足度★★★★

鉄壁のオーダーでの“濃い”ひととき
一番コントっぽい(←私見)38mmなぐりーずに始まりコント系一人(+α)芝居のずるちゃんから本格短編芝居のMUを経てAga-risk Entertainmentの「4人ナイゲン」(←あくまで印象)で締め括る鉄壁のオーダー。
異色の(?)出場者・団体もありコントというよりは芝居に近いものもあって“濃い”感じではあるが大いに笑う。
そういや客席も“濃かった”よね。(笑)

「BANANA〜バナナ〜」

「BANANA〜バナナ〜」

劇団P.O.P

シアターシャイン(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

ラストショットが美しい
人が(強い自殺願望を持つと)バナナになってしまうという、カフカの「変身」を超える突飛な設定になぜ?の嵐だったが、冒頭でそのバナナを「食べる」ことが示唆されて性的なことも含めて隠喩か?と。
そんなことを思いながら観た本編は愛する人がバナナに(=どちらかと言えば「植物人間」のように)なってしまった人々の物語…時にユーモアも交えつつ基本はシリアス。
力点が分散されてしまった感もあるが観応えあり。
特にラストの主人公の慟哭とその後のラストショット(美しい!)が印象的で、そこのために100分余のイントロがあったのでは?みたいな。
あと、憎まれ役がいかにも「悪役」っぽいのも◎。

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