じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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TEAM SHIMaaaN

TEAM SHIMaaaN

しまぁ~ん共和国

小劇場B1(東京都)

2015/01/06 (火) ~ 2015/01/11 (日)公演終了

満足度★★★

新春福袋公演
3チームによるオムニバス…と思いきや、刑事(部屋)ものの長編コントを軸に2編の関連したエピソードを挟み込んで1つの物語とする構造。
そこに歌やダンス、アクションまで組み込んで、まさに“福袋”のよう。
軸となる「捜査一家」はドタバタ色が濃いが、女性作家の筆によるコメディパート「ゆうなと僕」と女性陣によるアクションパート「地下ガール」が箍となって締めているのが構成の妙、ヤるなぁ。
ただ、開演時刻を過ぎてからの録音による前説、楽屋落ち気味でグダグダだし、4分半近くもあるのは長過ぎ。
開演定刻前から流して本編が定刻にスタートするならいざ知らず、定刻を過ぎてからさらにそれだけ待たせるのはいかがなものか?
なお、修羅場気味の状況下で激昂せず冷静に状況を分析して話しながらサラリととんでもないディスりを入れる妻は水野以津美嬢のキャラに合っていたような…(笑)

『キヨとゴーダ』

『キヨとゴーダ』

荒川チョモランマ

劇場MOMO(東京都)

2015/01/09 (金) ~ 2015/01/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

かなり攻めて来たな
ガツンと一発喰らった。
思想的(?)な部分も含めて多分に過激(笑)。
寓意、隠喩も多く、あれこれ深読み・誤読(得意だ(爆))ができるのもまた好み。
使用曲の歌詞が内容に合致していたりM0がその伏線だったりするのも巧いんだなぁ。
なお、ある有名戯曲を連想したりも(謎)。
(詳細はネタバレBOXへ)

※ 上演時間は初日実測で約75分

ネタバレBOX

導入部から主舞台である施設に場が転じて間もなく、フェイがアシナガを「下人」と蔑むことにまずひっかかり、次いでモーゼの十戒の「他の神を信じてはならない」などを暗唱させることで「ははぁ、なるほど」、さらに歌などの娯楽が禁止されているあたりで「お、今回は攻めて来たぞ」と…。
そう思って観れば、昔、今、そして近未来の日本(とは限らないか…むしろ「各国」?)の状況があちこちに見え隠れして。
また、キヨの奔放さにどこか既視感があったのだが、ジュニアが禁じられている歌を歌い始めた時に「感化されてきたな」と思ったことから「カッコーの巣の上を」だと気付く。キヨ=マクマーフィ、ジュニア=チーフ、フェイ=婦長な上に、ラストで施設から逃亡する(人物は違うが)し。
ちなみに長田主宰に尋ねたところ、執筆中は全く意識しなかったものの、演出の際に出演者から「参考になるものは?」と問われて思い当たったとのこと。
あと、「夢の中へ」(特に2番の前半)にしても「マイ・ウェイ」(M0がフランク・シナトラの「夜のストレンジャー」だったのはこの伏線だったか!)にしても、歌詞が内容に合致しているのがまた巧み。
夜の来訪者

夜の来訪者

03

ザ・ポケット(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

過去何度かとは違う部分が見えてきたり
過去に何回か観た時は、一件(と言うよりむしろ一見?)落着の後の姉弟と他の3人の態度の違いやメイドのアヤシさが印象に残っていたが、今回はそれに加えて「各個人が些細と思っていることでもそれが積み重なることで人を死に追いやる場合もある」的なメッセージも感じたりする。
また、以下のような逆バージョンができないか?と考えたりも…(笑)

【こんなプロット】
ある一家が心中しようとしている。家族みんなが困っている人を見かけると放っておけないタチで、その結果、事業が行き詰まったり多額の負債を作ったり婚約を解消されたりしたのだ。
と、そこに見知らぬ人物が現れて各人のコトの経緯を尋ね、皆が助けたのは実は同じ人で、その人が恩返しをしたがっているという。
思わぬ展開を信じられない一同はその人物が席を外した隙に素性を確かめようとするがむしろ疑惑が深まる。
が、しばらくするとまばゆいばかりの光に包まれてかの人物が再登場、そう、それは天使で、窮地に陥った「善き人」を救済するのが使命だったのだ。(完)

凛として

凛として

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/04/23 (水) ~ 2014/04/29 (火)公演終了

満足度★★★★

戦争に起因する人々の哀しみを声高でなく静かにじっくりと
太平洋戦争終戦から3年後の佐世保で出征した夫を待つ女性や周辺の人々の物語。
戦争に起因する人々の哀しみを声高でなく静かに、しかしじっくりと描いて鮮やか。
大半の人物が山に登って九十九島を眺めるラストも開放感があって見事。

ロケット・マン

ロケット・マン

劇団鋼鉄村松

テアトルBONBON(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

壮大なSF叙事詩
ある映画のビデオパッケージとブラッドベリの短編に想を得て20年前に書かれた作品の改訂2版にして光速に近い速度を目指す技術開発のテストパイロットを主人公に描く壮大なSF叙事詩。
いろんなSFや映画を知っているとモチーフになったものや、そうではない(=作者自身が知らない)が勝手に連想したものがあり二重に面白い。
前々回公演「ギャラクティカ・めんどくさい」が娯楽系SFであったのに対して、こちらは本格SFのオモムキか。
(以外ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」的なロマンチックな(?)冒頭に導かれて展開するのは未来版「ライト・スタッフ」な技術開発物語。
が、ついに光速を超えて(だったかな?(爆))以降は特殊相対性理論から時間もの風を経て哲学的なところに到るのが壮大で「2001年 宇宙の旅」を想起させる。
その終盤は実は冒頭部分とも繋がっていたというのも巧いんだなぁ。
Back Stage

Back Stage

TEAM空想笑年

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

旗揚げメイキング+バックステージもの
開演前あるいは上演中などの舞台裏をほぼリアルタイムで見せるのが「一般的な」バックステージものだが、本作は前半がそこにいたるまでの「メイキング」的なパートになっているのが画期的。
いわば「一粒で二度オイシイ」みたいな?

そこに現実と劇中のM0が同じとか、舞台裏で小声でない言い訳をメタ風にするとか、「どうしてあなた“が”ロミオなの?」という台詞とか、稽古で伏線をはり本番で回収するとかさりげない小技を多く仕込んで巧み。

さらに冒頭のゲネ直後の舞台裏シーンからコトの発端まで一気に遡る転換(理由付け含む)を筆頭に回想場面などでのスムーズで流れが途切れない場転や、小屋入り時の高たて込みや照明シューティングを高速で見せるなど技術も鮮やか。

劇中でカテコのために舞台に「出る」のが現実では「ハケ」になり本編が終わり、劇中で(カテコを終えて)ハケて来るのが現実のカテコのための登場になる仕組みは画竜点睛と言えるのではなかろうか。

いやぁ、お見事!

運命なんてぶっとばせ!

運命なんてぶっとばせ!

リブレセン 劇団離風霊船

ザ・スズナリ(東京都)

2014/04/23 (水) ~ 2014/04/30 (水)公演終了

満足度★★★★

コミカルとシリアスのギャップが大きめなのがネック?
東北の秘湯とされる温泉宿で非番の刑事2人が遭遇した事件…なオハナシ。
今回は得意の(?)屋台崩しこそなかったものの、基本はコミカルながら終盤で現実の事象をモチーフにして訴えかけるスタイルは健在。
他人を救いきれなかったことを悔いている人や自分よりも弱い人たちを優先して避難させたために命を落とした人を語る終盤は目頭が熱くなる。
ただ、コミカルな部分との落差が大きめなのは賛否の分かれ目か?
あと、犬神家ネタは世代だよなぁ。(笑)

Jailhouse(ジェイルハウス)

Jailhouse(ジェイルハウス)

Performance team PADMA

ブディストホール(東京都)

2014/12/18 (木) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

今までの公演の集大成
いつもながらの力ワザ…もとい、力と技の融合に新ワザ、新キャラも加えて鮮やか。
今回は特に空手の型とロボマイムの融合に感心。
全体の構成も初期のワザとコント(?)が交互に並んだ「短編オムニバス」的なものから1つの流れの中に各ワザを織り込む「長編」系に進化。
いわば今までの公演の集大成。
刑務所内という設定ゆえ、一部の既存ネタを慰問の芸という設定で見せるなどのアイデアもイイ。
近頃は芝居にも慣れてきて、初期の下手ではないが今一つ慣れていない感じの演技がもはや懐かしい(笑)。
力と技の融合、こなれた演技に構成の妙まで会得して、どうすんだい?状態ではないか(笑)。
初めての公演の前日譚となる二部作によって「FAST LANE」を完結させた PADMA、次回からはいわばシーズン2? ますます期待である。(イカン、褒めすぎた(爆))

オイウチケンジ -最後なんだから芝居させてくれよ-

オイウチケンジ -最後なんだから芝居させてくれよ-

オイウチケンジ製作委員会

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/12/26 (金) ~ 2014/12/26 (金)公演終了

満足度★★★★★

賛辞を惜しまず
2014年一杯で演劇界から身を退く劇団鋼鉄村松の俳優・村松ママンスキーのために有志が企画した“引退公演”。
スタッフのそんな想いがにじみ出るように優しく温かい空気に包まれた80分を堪能。
既存・書き下ろし各1編の短編芝居の間に本作出演のオファーをネタにした連作コントを挟み、コントパートには生い立ちのスライドショーや歌もあるという構成も巧みだし、キャスト、スタッフ陣もまた豪勢。
既存・書き下ろしともいかにも…な中嶋芝居、虚実取り混ぜ(←推測)センスの良いオカコントともとても楽しく、そのお二方を筆頭にこれだけの人材を集めた真嶋Pの努力(とイキオイと時の運?(笑))並びに村松ママンスキーの人徳に賛辞を惜しまず。

我がギャング はじまりへ

我がギャング はじまりへ

劇団百日紅御一行様

スタジオ空洞(東京都)

2014/12/26 (金) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

十一夜目の夢
原作小説は未読。
死んだ娘と会話するなど幻想的な部分も多く、それに独特な雰囲気が漂ってどこか漱石の「夢十夜」を想起させる。
が、あの感覚丸々ではなく、現代的だったり洋風だったりもしており、いわば「妄想ニホン料理」よろしく外国人にあらましを伝えて十一夜目を作らせてそれを訳したような…?(笑)

空想科学

空想科学

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2014/12/21 (日) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

「Don't think,feeeel!」
朝起きたら死んでいた男とその前夜を供にした女を中心とした数奇な…もとい、キテレツな(笑)ハナシ。
生と死、夢と現実がメビウスの環のように境界なく繋がり、人物ごとに時の流れる速度が異なって独特のファンタジー感あり。
タカハシはいつ死んだのか?とか、あれこれ理屈で捉えようとしてはダメ、「Don't think,feeeel!」だよね。(笑)

くれない博徒

くれない博徒

蜂寅企画

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/12/25 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

日本映画が全盛期を少し過ぎた頃の個性派監督が撮った娯楽時代劇、的な
とある目的のためにさすらう壷振り女がある宿場町に投宿したことで起こる騒動記。
おりんに予言をする老女、おりんが狙う宿敵の娘の三姉妹、宿場町で対立する二大勢力など、名作リスペクトもあり、味わいは映画全盛期の娯楽時代劇。
いや、お約束的な勧善懲悪ではなく、主人公を含む大半の人物が「ワル(もしくはアウトロー)」の要素を持っているあたりは全盛期を少し過ぎ、個性派監督がウケ始めた頃のノリか?
そんなアウトローたちが織り成すのは復讐の連鎖(「殺られたら殺り返す」の世界)のハナシ。これ、好きなんだよなぁ。
そういや少し前にも女性主宰のユニットがこのテーマで公演していたっけ…。
それを人物の個性を表現した衣裳、終盤での仕掛けも仕込んだ精緻な装置、サンプリングの音響を付けなくても迫力を感じさせる殺陣などでコーティングしているのだからその観応えたるや…!
2時間余を堪能いたしましたぁ♪
なお、同じ疑問を抱かれる方もいらっしゃるだろうから書いておくと、かんざしを他人に渡す時に尖った方を相手に向けるのは正式な作法だそうで。

ネタバレBOX

「マクベス」ったり「用心棒」ったり、ところにより一時にわか「リア王」…な感じ?(笑)
『ろりえ』

『ろりえ』

ろりえ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/12/26 (金) ~ 2014/12/30 (火)公演終了

満足度★★★★

早目の「遺書」あるいは劇団の「生前葬」?(笑)
毎夏に子供向けにハートウォーミングな劇を上演していた地方の劇団主宰が急逝、残された4人の女優は…な物語はろりえの4人娘ならではで、奥山主宰の「もし自分が死んだらこうあって欲しい(あるいはこうなるのではないか)」という一種の「遺書」ではなかろうかと…(笑)
もちろん4人娘のみならず他の面々もキャラにピタリとハマっていて、それを「飛び出す絵本」風の装置(以前同趣のものを見た記憶があるが、どこだったか?)を駆使して見せて楽しい。
また、「最後の大芝居」というキャッチコピーもいろんな意味に解釈でき、観た後でも複数に思えて巧み。
そんなこんなで本作はろりえの「生前葬」であるのではないか?とも思った。
2014年をこれで納めて正解♪

山笑う

山笑う

僕たちが好きだった川村紗也

新宿眼科画廊 スペース地下(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/24 (水)公演終了

満足度★★★★

そこだけそのまま宮崎のような演技空間
母の通夜で10年振りに宮崎の実家に帰った主人公、彼女が交際相手を伴っていたことで兄は…な物語。
演技空間である四畳半部分だけ現地から切り取ってきた…どころか空間が曲がって現地がそのままそこにあるような現実感さえおぼえるのは方言のためだけではあるまい。
そんな中で兄の妹に対する複数の(アンビバレントな)想いや幼馴染みの感情、それに主人公の交際相手の「居心地の悪さ」がじわじわと、しかし確実に伝わってくる感じ。松本脚本(と演者たち)、さすがだなぁ。
なお、一人っ子なモンで、兄妹の想いに関しては実感ではなく「さもありなん」という納得に近い感覚?
一方、交際相手の居心地の悪さについてはまさしく実感。(笑)

オスカーワイルド『幸福な王子』全回満席にて無事公演が終了いたしました。深く深く感謝!!

オスカーワイルド『幸福な王子』全回満席にて無事公演が終了いたしました。深く深く感謝!!

楽園王

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/12/23 (火) ~ 2014/12/24 (水)公演終了

満足度★★★★

主題とその変奏
音楽における「主題とその変奏」のように原作に忠実(+αあり)な前半と翻案した後半と、という構成。
後半では「得ることによって失うもの、与えることで得るもの」という原作では描かれない要素も附加して「なるほどそういうことか」と納得。
また、前半は原作の再現に加えて後半に繋がる部分が練り込んであるのがミソ。
なお、冒頭の「私(必ずしも作者自身の分身ではない)」が「幸福な〇〇(←隠れて見えない)」という本にたどり着くまでのシーンが最近観た別の芝居と同趣向だったのにビックリ。またもや「小劇場シンクロにシティ」…。

シカク

シカク

企画演劇集団ボクラ団義

サンモールスタジオ(東京都)

2014/12/18 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

久保田脚本の真骨頂
雨の夜に襲われ視力を失った女性と彼女をめぐる3人の男…。
中盤で事件の表層が明らかになってからが久保田脚本の真骨頂、二転三転どころか五転も六転もする展開は角を曲がる度に新たな景色が見えてくるよう。
そんな中、バレにくい嘘に関する台詞は久保田式の演技メソッドか?なんて見方をしたりもして。
で、主要な4人の他に2人が助演、そして多人数のシーンが1つ(複数回演じられる)という「変則4人芝居」形式が独特だが、この多人数のシーンを何らかの方法(会話で処理とか?)で他の役者を使わずに済ますことができれば商業系での上演もあるのではないか?とも思ったり。
あと、前方2列の小さな椅子での150分はさすがにキツいよね。

孤独な絵肌・滑り込む音楽

孤独な絵肌・滑り込む音楽

ナズ・ラヴィ・エ

ギャラリーCASA TANA(東京都)

2014/12/02 (火) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

贅沢なひととき
画家が描いた4枚の絵と描かれた人物たちのエピソードと…な、謂わば“演劇版「展覧会の絵」”。
各エピソードが微かにリンクしていたり、冒頭は仕切られた4つのブースで「動く絵画」的に見せたりというアイデアが面白いし、バンドネオンをフィーチャーしたバンドの生演奏が付くとは何とも贅沢。
また、ギャラリーであり、一般的な劇場のようなライティングができないことを逆手にとり、ランタン的なものや懐中電灯をも利用した照明もイイ感じ。

うぶ

うぶ

INUTOKUSHI

駅前劇場(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

裏の裏は表
内向的な女子高校生の成長物語…何と、あの犬と串が、そんな王道青春物語を!しかも“毒”があまりないなんて!(笑)
がしかし、考えてみれば従来作品の根底にはこういった要素が少なからずあったワケで、その意味では今まで奥底に隠していた部分を敢えて見せました、的な。
そう思って顧みれば他の「普段隠している部分」は今までにもう十分見せてきた(爆)から、あとはコレしかない、みたいな?(笑)
さらに、前々作「プラトニック・ギャグ」をすべて裏返すとこういう作品になる気がして、その意味ではこれもまた「犬と串らしい」と言えるのではあるまいか。
ある意味「裏・犬と串」なんつってな。(笑)
あと、「ああいうカタチ」で得意の(爆)下ネタを出すとはねぇ…(笑)

或ルゴリズム~duplicate~

或ルゴリズム~duplicate~

電動夏子安置システム

スタジオ空洞(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/06 (土)公演終了

満足度★★★★★

ある意味「電夏版ブレードランナー」
人造人間開発中に起きたトラブルで密室に閉じ込められた3人の開発者と4体の人造人間。
一部の人造人間が人間に恨みを抱いていると気付いた人間は人造人間のふりをするが…な物語。
人造人間はプログラムされた3つの動作しかできない設定で得意の「ルールとその運用」的な電夏スタイル(再演でもあるし)を展開し、さらに欺こうとして馬脚を現す「笑いの王道パターン」まで加えて笑わせる笑わせる。
そんな中で自分だけ助かろうとするエゴ丸出しの人間と逆に互いの可能な動作を組み合わせて状況打開を図る人造人間たちを対比させて見せ、さらには「人間(である条件)とは一体何なのか?」と哲学的な命題まで考えさせるとはお見事。
「電夏版ブレーメンの音楽隊」もしくは「電夏版さるかに合戦」、ある意味においては「電夏版ブレードランナー」でもあるのではないか。
ちなみにこの6日間で3度目の四方囲み客席…。

赫い部屋

赫い部屋

深夜ガタンゴトン

スタジオ空洞(東京都)

2014/12/23 (火) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★

往年のATG映画の如し
所謂「イケメン社長」の浮気現場写真を撮影するための張り込みに恋人も連れ込んだ興信所員の物語。
スタイリッシュな台詞と渇いた雰囲気は往年のATG映画を思わせる。
今一つ起伏に欠けるところまでATG風だが(爆)、ラストのビジュアルはインパクト大アリ。

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