じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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月経ファンタスティック

月経ファンタスティック

美貴ヲの劇

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/06/29 (木) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/01 (土) 21:00

価格2,800円

竹取物語から尾崎紅葉、芥川に乱歩まで文学コラージュ/文学リミックスなパートも交えた「女はつらいよ」ストーリー。
文学パートにBS朝日で放映していた「あらすじ名作劇場」を想起。また、先に見せたスキットを後で応用するのも面白い。

新宿コントレックスVol.16

新宿コントレックスVol.16

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/06/30 (金) ~ 2017/07/01 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/01 (土) 14:30

価格2,000円

トップバッターが塁に出て2番手がきちんと先に進めて3番4番が得点にする、な印象
笑の内閣は手術台の上のミシンとコウモリ傘のようにそのネタとあのネタを組合せますか……なのだけれど、時事ネタである落としどころに説得力が、いやさすがにそれは言い過ぎか、がしかし大いに納得、さすが。
アガリスクエンターテイメントは20分の枠に同じテーマの短編3本を詰め合わせたスタイル。その尺とオチの切れ味がまさしくコントで、「ディス・イズ・コント」な感じ。なお、「お父さんを……」は人物名が初演のままなので初演キャストが背後霊の如く見えるよう(笑)

ざらば

ざらば

新宿公社

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/30 (金) 19:00

価格3,000円

構造が凝っていて序盤は暗がりで手さぐりをしながら観ているようながら構造や人的関係がワカってくると「そういうことか」と納得。
演者がそれぞれ三役を演じることと3つの時制にまたがる物語というのを知らずに観るとハードルが高いかも?

少し前にガジラの「ドグラ・マグラ」を観た会場だし、ドグラ・マグラにインスバイアされたという「マークドイエロー」に出ていた菅山望さんもご出演だし、どうしてもあれを連想しちゃいますわな(笑) いや、あれほどおどろおどろしくないけれど。
それどころか「連続殺人事件」も中心ではなく、刺身のツマと言おうか人物それぞれの行動・思想の原動力に過ぎないので推理ものを期待して観ると肩透かしをくらうかも?

なお、終盤でリボルバーが出てきた時につい弾数をカウントしてしまったσ(^-^)である(爆) いや、もちろんちゃんとしていたが。

【余談】そう言えば舞台で使うオートマチックの拳銃はスライドしないものの方が無難、というのと同種の理由において舞台で使う銃の発砲音(銃声)はモデルガンの発火によるものでなく、S.E.の方が無難ではないか? 万一湿気ていて不発だったら……ねぇ?

かわしま君

かわしま君

劇団ペリカン

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2017/06/27 (火) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/28 (水) 14:00

価格3,500円

脚本が論理的・理知的で会話や議論にきちんと筋道が通っており、人物もそれぞれ個性があり物語の中でちゃんと生きていることに舌を巻いた。
それゆえ偏見と思い込み丸出しで言えば「昨今の高校生はそこまでオトナか?」などとも思ってしまったんだが(笑)。終盤の「あること」に関するそれぞれの主張は全員がディベート部員なんじゃね?な感じで、ちょっとツッ込みたかったくらいだし。
終盤と言えば、歌をバックに動作のみで「あの行事」っぽいところを見せるのも良かった。

昭和のNHKの学校ドラマの今様仕立て、的な印象も。けれど世代的にそれはむしろ懐かし面白かったし、堅苦しさなどはなく知的娯楽性(?)があって好感を抱く。

全体的に台詞が巧かったが、序盤でのメガネ君の理屈とその少し後のディベートの例を示す場面での「はい論破!」的なのが特に印象的。脚本を売っていたら買ったのにな、次回公演で売っていたりしないものか?

欅坂の楽曲も、当日パンフレットで一方の脚本家さんが述べているように安易に歌詞を引用するのでなく内容あるいは精神を反映させたもので、もちろん知らなくても無問題。が、今回のモチーフにはなっていないある曲のある部分がまんま出てきたのにはニヤリ(笑)

いやしかし思いの外(失敬!)地に足のついた芝居を観ることができて満足満足。次回の乃木坂モノも観るかな。

なお、阿佐ヶ谷アートスペース・プロットで、通常とは逆に奥を客席、手前を演技エリアという配置にすると客席入口の斜め上にあるオペブースの微かな明かりとそれに照らされるオペレーターの動きが目に入ることもあるので要注意。

ネタバレBOX

モチーフとしては挙げられていなかった最新シングル表題曲「不協和音」の中の台詞「僕は嫌だ」が(汎用性のある台詞なのでかすかに予期はしていたが)出てきたのにニヤリ。
私の評価は星がする

私の評価は星がする

怪奇月蝕キヲテラエ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2017/08/30 (水) ~ 2017/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/08/30 (水) 19:30

価格2,000円

早口の台詞はテンポの良さと聞き取りにくさの両刃の剣、そんなところに起因する序盤の「ダイジェスト感」が気にならないでもないが、そこ以外はアーティスト志望のコの成長を絡めたパンク讃歌、軽い揶揄や皮肉にもニヤニヤできて愉しく、ワカり易い(=ベタとも言う(笑))各キャラクターの設定とその表現も的確。
また、「アレ」を3人で聴く場面やその後の「2人」が少し踏み出すための会話をする場面を筆頭に照明が見事。
劇中に出てくる固有名詞や単語を知っているとより楽しめるかも。

作品は音楽業界を描いているが、脳内で別の世界に置き換えながら観るのもまた一興。さらに頷けたり笑えたりするのではないか?(笑) え、そっちが元ネタ!?(爆)

前説でケータイ、スマホなどの電源オフのお願いの時にその理由を「他のお客様の集中の妨げになりますので」と明言して下さるのもありがたい。これ、広まるといいなぁ。
あと、帰路、いち早く忘れ物お知らせ+αのメールが来たが、当初告知した予定上演時間の変更(10分ほど延びた)や前日の確認も含めて細やかなメール対応もお見事。

ネタバレBOX

3人がフラゲした大森靖子のメジャーデビュー曲を聴く場面、イヤホンゆえに音が観客に聞こえないのはある意味当然で、無音ながら照明の切り替えで表現したのは巧いし、セイコとミズキが会話する場面では照明表現によって「川べりの土手」が見えた。
学ばない時間。

学ばない時間。

グワィニャオン

【閉館】日暮里ARTCAFE百舌(東京都)

2017/06/23 (金) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/06/25 (日) 14:00

価格2,800円

なるほどそう言えばこういう少人数の作品は珍しいな、と気付いた一種のバックステージ系コメディ。
あの先生方のキャストで「Aくんメモ」も見てみたい。
あと、ラスト二場、ステージの様子を「直接見せない」のは妙案ながら暗転が長目で流れが途切れる感が惜しい。
そのラスト二場、演技をバックにクレジットが流れ、もう一つ短い場があって最後にタイトル、という脳内イメージ。

言草(ことのは)Pillow Talk

言草(ことのは)Pillow Talk

まるけ

新宿眼科画廊(東京都)

2017/07/21 (金) ~ 2017/07/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/07/22 (土) 19:00

価格3,000円

タイトルに関連した言葉にちなんだ複数の連作を併走させ、最後にそれらを1つにまとめてさらにもう一段落とす構成が見事。構成だけでなく各編もそれぞれシカケがあるし、時事問題揶揄もあるし楽しいのなんの。感服!
いくつかは元ネタを知らないとピンとこないかもしれないが、幸いにしてほぼ(全部かも?)ワカったし、最後にまとめるための伏線にもうっすら気付いていたのでホント楽しめた。
「あの作家」や「古典のアレ」のリミックス、時事ネタである不祥事オンパレード、言葉遊びやあの手この手のリンクなど鮮やかだし、いささか苦しい無理矢理気味の結び付けもかえって可笑しい。

ネタバレBOX

枕に関するネタはダブルミーニングの「枕営業」、筆名が「石に漱ぎ流れに枕す」に由来する夏目漱石リミックス(冒頭場面には「草枕」の一節も)、落研の新人が主人公の「噺のマクラ」、枕草子が絡む平安の女官たち、タクラマカン高原ならぬ「マクラタカン高原」派兵。
欲を言えば古典落語リミックスに「寝床」が欲しかったし、せっかくなので「枕詞」ネタがあっても良かったかな、とも。

各編の主人公の相手のオトコを同じ女優が演じており、「もしや伏線?」と疑っていたら案の定それが同一人物という設定で各編を束ね、さらに落研パートで出てきた夢落ちで締めるのが巧み。
VAMPIRE

VAMPIRE

TEAM空想笑年

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/07/06 (木) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/05 (水) 19:30

座席H列14番

価格4,000円

かつての「大戦」後に生き延びた7人のヴァンパイアと彼らを討伐しようとする王国騎士団との物語。娯楽活劇の様式でありそういう面もありつつヴァンパイアの設定や幕切れでのメッセージなど示唆に富み、終盤で明かされるラスボス(?)の正体も巧い。
これを観る少し前に「ブレードランナー ファイナルカット」を観たためにヴァンパイアの設定にレプリカントを連想(いやそれよりもショッカーの改造人間に近いんだが世代的なものもあってそれは後から)。
が、民間人を戦争に使う、という点において徴兵制度や志願兵などに想いが及び、テーマが深いな、と。
自らヴァンパイアを創り上げて利用しながら戦勝後には処分しようとする王国側の対応に、興味本位で飼い始めながら成長して手に負えなくなると棄てたり殺処分したりする身勝手な飼い主、という世相も連想。

瞬間光年

瞬間光年

FUKAIPRODUCE羽衣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/08/18 (金) ~ 2017/09/05 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/08/22 (火) 19:30

ショートストーリーオムニバス+身体表現。
なるほど漏れ聞いていたように以前観た時とはスタイルを変えて、静と動の振れ幅が大きい感じ……と言うか従来は全体が滑らかに仕上がっているのに対して本作はところどころ尖って突き出した部分がある、みたいな印象で、これもアリ。
そして、形式の妙もあって体感時間は短め。何たって「1分間の休憩」(笑)の時点で半分あたりかと思ったくらいで。
ショートストーリーもナンセンス(もしくは「こんな夢を見た」)系あり「泳ぐ女(ひと)」ありエロティックあり歴史物(?)ありとバラエティに富んでいて、そんなところも短く感じた要因か。
そのショートストーリー、それぞれの主人公として各役者を活かしてよくできていたけれど、「ヤられたぁ!」あるいは「そう来ますか!?」だったのは最初のアレだな、バカバカしくて好き。

ネタバレBOX

幸田尚子さんに「あんな役」をふり、あんなコトやそんなコトを言わせたのはまさに確信犯的犯行……(笑)
新宿コントレックスVol.17

新宿コントレックスVol.17

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/07/28 (金) ~ 2017/07/29 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/28 (金) 19:30

価格2,000円

いずれも「え、そこがコント!?」ながら、従来とはガラリと作風が違うも「あー、そうなるのか、でもそこらしさはちゃんとあるな」や、従来スタイルで笑い増量という。選ぶ側もスゴいし応える側もスゴい。
壱劇屋はいつもの(てか観たことがある何本かで感じた)知的でスタイリッシュな作風をかなぐり捨てて「これが、関西人のやり方かぁ!」(←偏見)な島をテーマにしたコント3本。が、1本目の発想はここらしいのでは? また、3本目のゲストの使い方の贅沢なこと!(笑)
小西耕一ひとり芝居はいつも通りの語り口ながら笑いが大幅増量。一方、日本のラジオは壱劇屋同様従来とはガラリと違ったスタイルとはいえ、会話の構造あるいは論理の運び方(?)が屋代さんっぽいような。どこかシュールなところもそうか。
アガリスクエンターテイメントはお得意の正論系屁理屈を振り回す4連作。ま、真骨頂ですわな。
それにしてもよくぞこの組合せが実現したモンだ。さて、vol.18はどんな団体が?

大帝の葬送

大帝の葬送

ロデオ★座★ヘヴン

王子小劇場(東京都)

2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/30 (金) 14:00

価格3,500円

柳井戯曲の魅力と役者陣の個性の相乗効果で2時間余を一気に見せる(魅せる?)。世代的に当時の記憶がしっかり残っていることや「事実を元にしたフィクション」ということでどこまで本当か推測する面白さがあることも良かった♪
「そういう立場の方々」にとってはさぞや緊迫した報せだったろうな、というところから始めてグッと観客を引き込み、それでいて程よく笑いも挟み、緩急のリズムで進めるのがやはり上手い。で、終盤のある台詞が辛辣な皮肉に感じられてしまう「平成の世」を考えさせるというシカケ。
なお、ある人物の言動・立場に「ナイゲン」の「監査」を連想したのはσ(^-^)だけではあるまい。(笑)
しかし考えてみると平成ももう30年近いワケで、昭和が平成に変わった頃を覚えているのは三十代半ば以上ということにビックリ。

ネタバレBOX

「法律な方」が「譲れない確かなモノ」を守っており、それを突破するために会議の他メンバーが考え出した案を「限りなくグレーに近い白(白に近いグレー?)です」などと言いながら認めるのが「監査キャラ」っぽい
売命航路/タマクイとノガレ

売命航路/タマクイとノガレ

ヒノカサの虜

at THEATRE(東京都)

2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/08/17 (木) 19:30

価格3,000円

【売命航路】
近未来、地方のある町での「開発事業」をめぐっての顛末。
最近(一方は公演期間がカブる)観た2本とシンクロニシティがあり、その2本を知っていたのでより楽しめたのではないか、そして鵺的ファンや芝居屋風雷紡ファンはお好きなのではなかろうか。(しかし函波主宰が横溝正史をご存知ないというのは意外)
さすが映画を上映するための小屋だと思った音響効果、実は一部のスピーカーを持ち込みだそうで、それにしても芝居小屋に持ち込んでもここまでの効果は得られないだろう、な音響も見どころ……聞きどころ?いやむしろ体験しどころ。

ネタバレBOX

シンクロニシティは……
・クライマックスでそれまで物語が進行している場であった陸地が水没:鵺的「奇想の前提」
・劇中でも、そして観客にも関係を隠していた娘や母が殺されたことに対して復讐をする/しようとする女性:芝居屋風雷紡「しょうちゃんの一日」
途方も無い宇宙の話

途方も無い宇宙の話

即席ユニットアバルブ

東高円寺 カットウ(東京都)

2017/08/24 (木) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/08/24 (木) 18:00

価格2,000円

深夜のバー、眠っているところを起こした店員に悪態をつく自暴自棄気味の女性客にマスターが時に問いかけながら語る壮大な話……。
前回(=第1回)公演の「それを舞台で演りますか!?」に続いて今回もユニークな発想で面白かった。
この会場でいかにもありそうな出来事から始めて人類史をざっと遡ったかと思えばNHKの「コズミックフロント☆NEXT」をよく観ている身には嬉しい(そう言えば人類史パートの一部は「歴史秘話ヒストリア」的?(笑))宇宙論を語り、実はありがちな結末にしつつも今の世相に警鐘を鳴らし「こうあって欲しい」な願望も見せ、さらに……な話の運びがイイ。
が、劇中設定として終始流れている「店内BGM」(内容に応じて劇伴に変わったりもする)が時として「あ、好きな曲だ」「これ何だっけ?」などで気を散らせる要因になりかねないのは微妙。
あと、「そこに中指!?」な「アレ」の持ち方は初めて見たが、慣れない女性にはあるかも?
なお、ワンドリンクはウイスキーが苦手でなければラフロイグにするとちょっと楽しめるかも(謎)

ネタバレBOX

拳銃のトリガーに中指をかける(=結果的に人差し指はスライドにかかる)持ち方は前代未聞だが、拳銃など持ったことがない女性ならあるかも???
が、それで発砲するとスライドの動きで人差し指に怪我をするおそれがあるので良い子は決して真似しないでください。(笑)
インド象 首がもげる

インド象 首がもげる

ハダカハレンチ

プロト・シアター(東京都)

2017/08/10 (木) ~ 2017/08/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/11 (金) 14:30

価格2,500円

程よく笑える会話とちょっと変わった状況でツカんでおいてからそれぞれの想いが激突するクライマックスに向かう構成が巧みでもう一つの落とし方も粋というか洒落ているというかで上手く、さらに「あれ?」で終わらせるのも見事。これも好きだなぁ。
で、ふと「大学版ナイゲン」のような気も……と言うか、メンバーの中にナイゲン経験のある国府台高校出身者がいるかも?などと妄想したり。(笑)
(ちなみにこの日のソワレに「ナイゲン(2017年版)」を観た)

ネタバレBOX

終盤、ハイジはさくらが望んだものではなくほんの些細な希望を叶える。さくらが望んだ希望に関しては「そこまではっきり考えているなら自分で叶えることができるでしょ」というハイジの心遣い/優しさ/思いやりがステキ。
その後の最終場で「あれ、アイツもガネーシャだったの?」と思わせるのも粋だよね。
あと、クライマックスの討論でハイジが他者の気を変えさせようとして自らやめたり、さくらが力を使おうとするハイジを止めるのもイイ。
夜の来訪者と朝の来訪者

夜の来訪者と朝の来訪者

制作「山口ちはる」プロデュース

OFF OFFシアター(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/10 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/05/10 (水) 13:00

価格3,000円

【夜の来訪者・星チーム】
突然の訪問者によりそれまでの安寧を大きく揺さぶられる家族、終盤のどんでん返しと「実は本当に始まるのはここから、さぁどうなる?」のような幕切れという構成、年長者3人(強か)と若者2人(ピュア)のコトの受け止め方の違いなど、本当によくできている。
好きな戯曲TOP10のうちの1本をこの規模の会場で観ることができて嬉しや♪
星チームはオーソドックスな演出、もう一方は役者に特化した演出だったそうで、そちらも観たかったけれどガマンガマン。

ところで、これの少し前に観た有名/人気作品も今日のコレも本題に入る前の導入部分が巻き気味で、そこはまだゆったり演って、本題から白熱さすればコントラストがつくのに、と思う一方、どちらかと言えば「若向き」の演出なので早く面白い部分(←語弊アリ)に進みたいのかな?とも。

燕のいる駅

燕のいる駅

2223project

高田馬場ラビネスト(東京都)

2017/07/14 (金) ~ 2017/07/18 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/07/15 (土) 18:30

価格2,500円

歪への書き下ろし作品とはもちろん違うし「約三十の嘘」ともまた違った味わい(後者には近い部分もあるか?)の「列車を待ちながら」あるいは土田英生版小松左京的な。
前半の戯画化された人物表現が芝居をクッキリさせていたが、後半でのメッセージ性とコントラストが付き過ぎた感無きにしも非ず。

ライブ イン トーキョー

ライブ イン トーキョー

青春事情

OFF OFFシアター(東京都)

2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/29 (木) 15:00

価格2,700円

まさにタイトル通りで東京で独り暮らしをする主人公の「オトナの青春」譚。
連作短編……というよりスケッチの積み重ねで終盤にちょっとしたヤマを迎える構成に笑いをまぶして愉しく観ることができる、的な。
時々ある掛け合い漫才のようなテンポの良いやり取りもイイ。

読書劇『二十歳の原点 2017』

読書劇『二十歳の原点 2017』

オフィス再生

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/06/23 (金) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/24 (土) 18:30

価格2,500円

観る度にそうだが内容にしても文体にしても昔の二十歳は大人だったと驚き、二十歳の頃や1969年年当時の自分や世相に想いを馳せた。
今回で封印(することで伝説化する?(笑))ということもあり4年前の秋葉原での初演なども思い出していた。
これも初演時から毎度だが、「万年筆」が列挙する1969年の出来事にしても「1969年」が語る(?)(実際は1970年の)アレにしても世代的にリアルタイムで経験したことなので芝居がよりクッキリしてくるし。
登場人物……人物?もとい、登場キャラクターに「万年筆」と「1969年」がいるのも独特にして効果的というかその役どころに納得というか……。

たちばなきょうだい、と天使たち

たちばなきょうだい、と天使たち

FunIQ

Ito・M・Studio(東京都)

2017/06/26 (月) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/26 (月) 19:30

価格2,500円

正調・上野節(笑)。序盤はかつてのトレンディ路線の味わいがあり、しかし次第に近年の作風になって行く感じで、以前から上野作品を観ていた身としてニヤニヤが止まらない!(嬉)
「(根っからの)悪いヤツ」は出てこないし、三兄妹の繋がり的なものもあるし、優しい気持ちになれるのがイイやね♪
【勝手にキャッチコピー】Life goes on……そして(それぞれの)人生は続く

closet

closet

643ノゲッツー

エリア543(東京都)

2017/06/21 (水) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/06/21 (水) 19:30

価格2,300円

誤解が誤解を呼び混乱を招く海外コメディ的な味わい。ツッ込みどころは多々あれどそれをイキオイで突っ走る確信犯(笑)。
しかし途中で何度「キミら、ちょっと落ち着け!」と思ったことか!

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