満足度★★★★
鑑賞日2017/07/05 (水) 19:30
座席H列14番
価格4,000円
かつての「大戦」後に生き延びた7人のヴァンパイアと彼らを討伐しようとする王国騎士団との物語。娯楽活劇の様式でありそういう面もありつつヴァンパイアの設定や幕切れでのメッセージなど示唆に富み、終盤で明かされるラスボス(?)の正体も巧い。
これを観る少し前に「ブレードランナー ファイナルカット」を観たためにヴァンパイアの設定にレプリカントを連想(いやそれよりもショッカーの改造人間に近いんだが世代的なものもあってそれは後から)。
が、民間人を戦争に使う、という点において徴兵制度や志願兵などに想いが及び、テーマが深いな、と。
自らヴァンパイアを創り上げて利用しながら戦勝後には処分しようとする王国側の対応に、興味本位で飼い始めながら成長して手に負えなくなると棄てたり殺処分したりする身勝手な飼い主、という世相も連想。