じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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「狭間、酔いしれ罪か罰」「さよなら、またね」

「狭間、酔いしれ罪か罰」「さよなら、またね」

コジョ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/08/31 (木) ~ 2017/09/06 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/01 (金)

価格5,500円

9月1日のマチネとソワレ、セット券にて両作品を観劇。

【狭間、酔いしれ罪か罰】9/1 14:00 2750
「魔」の者たちの物語かと思わせて……な展開や7人の関係性はイイが、欲をいえば「あの時代」である必然性がもう少し欲しかった気もする。
なお、武器デザインはそれぞれ連想するものがあってニヤニヤ。

【さよなら、またね】9/1 19:30 2750
ある「こと」をめぐるヒューマンドラマにして完成度はなかなか。
改善の余地があるような気もするが具体的な箇所などが浮かばないのでそれはたぶん好みや固有のリズム、バランス感覚的なものかと。
異色(笑)キャストの年長組の役どころと演技の相乗効果たるや♪

ネタバレBOX

「狭間、酔いしれ罪か罰」の一方の武器はスーパー戦隊シリーズを見慣れていると2つに分かれるのが予見できるのではあるまいか?
また、大きな鎌はガンダムデスサイズ?(笑)
解散

解散

江古田のガールズ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/08/12 (土) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/08/17 (木) 14:00

価格3,200円

「in サンモールスタジオ」と銘打っている通り、初演(本多劇場)からこの会場に合わせて改訂、ここならではのネタがあったり、(会場規模ゆえに)臨場感が増加したりのバージョンアップ版、ドタバタ気味に進行しつつもクライマックスはムネアツ、やはりバックステージものって好きだなぁ。

バックステージものって大概は「雨降って地固まる」的に万事片付いてめでたしめでたしで終わるところ、一件落着かと思いきやもっと大変なことが束になってかかってきて「一見落着」にすぎなかったというスラップスティックコメディの定番的な結末にするのもいかにもここらしい。

そう言えば多くのバックステージものが何とかして幕を開けなければならない、あるいは何とかして進行を止めないようにしなくてはならない状況を乗り切ることによる演劇讃歌なのに対して、本作はトラブルがあったソワレ後で翌日以降をどうするかということで時間的余裕があり、コメディ重視タイプだな。

しかし冒頭の劇中劇、初演よりもオリジナリティが増して、それはそれで良いけれどもむしろほとんどパクりな初演の方が内容的に合っていたかも?(笑)

覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】

覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】

劇団ZTON

王子小劇場(東京都)

2017/09/14 (木) ~ 2017/09/18 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/15 (金) 15:00

価格3,500円

三国志を元ネタとした伝奇時代活劇。五元素と縁のある龍が絡んだ覇権争いというストーリーを多彩な武器で単調にならないばかりかスピード感のある殺陣が彩るという娯楽性に衣装・メイクと音楽による重厚さがマッチして見応えたっぷり、ごちそうさまでした。
カプセル兵団の吉久主宰が客演されていたこともあって、ふと「臥龍頂上伝」三部作を思い出したし、気合いの入った(笑)衣装などによる重厚感と娯楽性の共存に劇団ショウダウンに通ずるモノも感じた。

弟兄

弟兄

ゆうめい

STスポット(神奈川県)

2017/09/08 (金) ~ 2017/09/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/12 (火) 14:00

価格2,800円

再演であることに加えて一般的な会場ゆえ「二方向の客席に気を遣わねばならない」という枷が外れてより思い通りの演技ができてか演劇的精度/完成度が上がった印象。そして初演時にも思ったが体験をこういう形で昇華させるってスゴいな。(他は初演時の「観てきた!」参照)

先輩、服を着てください

先輩、服を着てください

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2017/09/14 (木) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/21 (木) 15:00

価格2,500円

入場時に会場の使い方が従来(横長)と違って「おや?」と思うも始まってみれば極端な(笑)脇キャラにしても細かなくすぐりの入れ方にしても、そしてハートウォーミングな部分もある王道コメディが「やっぱり鈴木区!」で安定感アリ。
今回は離婚をめぐる問題ということで、法的論争な部分もあり、そこがまたいかにも弁護士が展開しそうな論法だったことと、装置に布製スクリーンを複数使い、その上げ下げによるスピーディーな場転も良かった。

「クラゲ図鑑」

「クラゲ図鑑」

えにし

「劇」小劇場(東京都)

2017/07/06 (木) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/07 (金) 14:00

価格2,800円

グワィニャオンではまず上演しないであろう辛くてハードな話ながら根底にあるテーマ的なものとどこか優しさのあるところ、それと一部の表現が西村脚本だなと思った。

みどりの群

みどりの群

のびる

アートスペース.kiten(東京都)

2017/08/04 (金) ~ 2017/08/06 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/08/06 (日) 16:00

価格1,700円

川上弘美風から世にも奇妙な物語を経て軟着陸(σ(^-^)の解釈)するストーリー。
中盤から後半にかけては「終わったらあの音楽と共にストーリーテラーのタモさんが登場して教訓をたれる」系統の流れ(笑)……見事にその予想を裏切られたけれど(←アッパレ!)
あれであのまま世にも……的にしないのがまたニクい。しかもあれこれ解釈の余地まで持たせてお見事。
序盤の沖縄料理屋での職場の同僚とのエピソードの再現シーン、ふたり芝居とはいえ一方が台詞無しの身振りだけなこともあって、落語のような印象も。
クライマックスでの台詞と身体表現のセッションも「この2人ならでは」なコラボレーションで良かった。

帰郷

帰郷

劇団普通

スタジオ空洞(東京都)

2017/09/08 (金) ~ 2017/09/12 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/11 (月) 15:00

価格2,200円

一言で言えば「今様古典芸能」あるいは「枯山水演劇」。
あれこれ削ぎ落とされた上に時として感情さえも削ぎ落とされたかのように発せられる台詞群から成るのは水墨画かクロッキーのようで、いろんな余白を脳内で補いながら観る参加型(あるいは共犯型?(笑))演劇。
冒頭で客席下手横後方から演技エリアに登場する人物を筆頭に、能狂言的な様式美さえ感じられる動きも印象的で、さらに台詞のない時には舞台上方の空間に「シーン」という書き文字(しかも3DCG?(笑))が見えるよう。
何だろね、こういう体験はあまりできないぞ。
なお、舞台奥の壁全面が鏡というのは、対面客席に慣れた身であっても「自分が見える」ということからちょっと気後れ(笑)。逆に鏡に映った演者の姿を見ることもできて面白くはあるのだけれど。

『時参不斗狐嫁入』

『時参不斗狐嫁入』

劇団やぶさか

スペース・オルタ(神奈川県)

2017/08/25 (金) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/27 (日) 16:00

価格2,800円

やぶさか版2.5次元と言おうか「ノイタミナ」枠で放映されたアニメの舞台化のようなノリが圧倒的に愉しい。
笑い、サスベンス、アクションに加えて恋愛の本質(?)的なものもしっかり編み込んで感動させるのもさすがだし、殺陣のシンクロ(=主人公と守護するものの剣さばき)や客席通路の花道的用法、それに霊道(?)の表現なども◎。
キャラクターを如実に示す衣装も毎度ながらお見事。

シンクロ・ゴッサム・シティ

シンクロ・ゴッサム・シティ

シンクロ少女

シアター711(東京都)

2017/07/14 (金) ~ 2017/07/19 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/19 (水) 13:30

座席F列1番

価格3,500円

舞台となる街は確かにゴッサム・シティ的な雰囲気ながら本家よりはよっぽど治安が良いし、富豪はネガティブというか自信なさげだし、そんなところに「もしもゴッサム・シティが日本にあったら」的な印象を抱いた。(議論が不得手な日本人が「12人の怒れる男」のような状況に置かれたらどうなるか?という発想から「12人の優しい日本人」が生み出されたように)
前半は「ゴッサム色」が濃厚で、ちょいといつもとはオモムキを異にするような印象もありつつ、終盤は「あー、やっぱりシンクロ少女だぁ♪」と頬が弛む。あと、ラストには(得意の)深読み/誤読もした(笑)

ネタバレBOX

富豪兄弟、実は1人でその両面を具現化(?)したのではないか?というのが得意の(爆)誤読系深読み。
たまたま

たまたま

パルテノン多摩

パルテノン多摩【旧情報】(東京都)

2017/08/04 (金) ~ 2017/08/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/05 (土) 19:00

座席E列20番

価格3,500円

芝居で見せる多摩ニュータウン史(=昭和史の数ページ)あるいは昭和のいくつかの家族史、さらには「表ぽんぽこ」な感じ。そんな時代をよく知っているだけに懐かしく、ファンタジックな味わいも愉しく、130分余の尺は感じず。面白かったぁ♪

ネタバレBOX

「傘の男」って、「不思議の国のアリス」の時計ウサギだよね。
くちびるぱんつ/愛はタンパク質で育ってる

くちびるぱんつ/愛はタンパク質で育ってる

ぬいぐるみハンター

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/09 (土)

価格5,000円

9月9日、14時半の「くちびるぱんつ」と17時半の「愛はタンパク質で育ってる」を5000円のセット券にて。

【くちびるぱんつ】
時間と空間のズーミング自在感がステキ。
すぐトナリで起きているようなことから宇宙の果てまで継ぎ目なく滑らかに繋がっている感覚にクラインの壷を連想したし、FUKAIPRODUCE羽衣の「瞬間光年」最初のエピソードに通ずるモノもあるような。
作品自体は初期感ありありながら照明や会場の使い方により充分イマのもの、みたいな。

【愛はタンパク質で育ってる】
これ、好きだわぁ、やっぱり。
が、初演時にオチのインパクトと言おうか「そういうことかぁ、ヤられたぁ!」と言おうかがあまりに強く、そこまでの内容をよく覚えていなかったことに気付く(爆)。かくて、「あー、そうだった」と思い出しながら観たのだった。
初演時は併走する複数のエピソードに戸惑ったというか共通点を探すというかでアタマの中が「?」マークに占められてしまい、終盤で真相(?)を察した時の衝撃と快感が印象的だったんだろうな。今回初見のお客さんにもそういう方が多かろう。
で、その強烈・衝撃的にして秀逸な落としどころを知った上で観るとなぜそういうキャラクターたちであるかとかところどころにあるヒントとかがよくワカるんだな。また観ることができてヨカッタ♪

なお、2作品ハシゴの場合、ロビーでも待たせていただけるというのがありがたい。

蒼白の馬上~1978326~

蒼白の馬上~1978326~

オフィス再生

APOCシアター(東京都)

2017/09/07 (木) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/08 (金) 19:00

価格3,000円

まさしく再生、な演出で描く三里塚のあの日。
オープニングシーンの二種類の「明かり」は「あー、これこれ」だしラストの明かりは良い意味で予想を覆すし。装置も入場時に「あれ?」ながら途中で「そういうことか!」に(笑)
また、冒頭、映写された映像で思い出した出来事の「演劇的再現」も面白く、さらに「アレをそうしてゆく」彼らの姿は管制塔を目指して進むことの表現か?とも思ったり。
あと、三里塚闘争の思想的背景にはそんなことも!?なオドロキも。(←思想的背景と言うより行動の途中で思想にこじつけた、な感じ?)

受付開始時から開演直前まで流れているのは本編の舞台となる1978年のヒット曲集。それらの曲をよく知っている世代には漠然とその歌が流行っていた頃の自分や世間に思いを馳せさせ、気持ちを当時に遡らせる効果があるのではないか。

ネタバレBOX

冒頭の明かり、舞台上の白い布に奥から光を当てて人物をシルエットにするのは今年のトレンド(私見)。太くて長いマッチを使うのは再生の得意技。
いつもは装置が「そびえ立っている」のに今回は少しだけ組まれた鉄パイプがあるだけ。まさか芝居をしながらそこから上に向けて鉄パイプを組み上げてゆくとは。しかもその組み方は一定せず、毎回異なるそうで。
そして、そうして組み上げてゆくのは彼らが管制塔に向けて進む姿の演劇的表現か、とも。
我が労働

我が労働

UNITレンカノ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/14 (金) 14:00

価格3,000円

新人編集部員対超人見知りのベテラン漫画家という既視感のある題材がベースながら「何でもアリ」っぷりが楽しい劇中マンガ案と「もう一つの劇中作品」の対比が良くテーマの問いかけも含む締め括り方も巧みだった。
若干の説教臭は親子ネタと相殺か?(笑)

青の凶器、青の暴力、手と手。この先、

青の凶器、青の暴力、手と手。この先、

キ上の空論

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/08/31 (木) ~ 2017/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/02 (土) 13:00

座席I列7番

価格5,000円

場あるいはスキットを重ねて創り上げ、終盤でそれらが収束して行く「キ上手法」(特に今回は水面に浮かんでいたり次第に浮かび上がってきたりなあれこれがゆっくりと流れながらまとまってゆくイメージ)が効果的で、常連組・年長組のサポートがさすが。そうして初見となるガキさんの名演に舌を巻く。

ネタバレBOX

二度も「見送る」ことしかできず自責の念にかられ続けている葵が「あったかもしれない日常」を想うシーンが切なく、それまで出てきたいくつかの場面に葵が「かけたかもしれない声」をかけるというその「想いの見せ方」もイイ。そしてそういった経験をした相手に対して「もういいんだよ」などと安易に慰めてはいけないのではないか、とも思う。
人本のデストピア

人本のデストピア

バカバッドギター

上野ストアハウス(東京都)

2017/07/15 (土) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/15 (土) 14:00

価格2,500円

直接的・間接的含めてジブリっぽさが漂う異世界未来冒険譚。基本となる設定が突飛なのに「そういう世界観なのね」と納得してしまうのはなぜなんだろう?(笑)
また、ちょこちょこ入るあの手この手の笑いも愉しく、装置のアイデアも良く衣装も◎。

ルート64

ルート64

ハツビロコウ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/08/05 (土) ~ 2017/08/11 (金)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/10 (木) 19:00

価格3,500円

研ぎ澄まされた鋼(はがね)の刃(やいば)のような緊張感。そのソリッドな感覚と焦りや苛立ちから声を荒らげてしまう部分があるのが「ハツビロコウ味」。犯行直後から始めて各人物のモノローグなども挟みながら過去も見せ、クライマックスは……な構成が巧みだし、生い立ち的な部分は事件を起こすような人物に特有のものでなくむしろ至ってありそうなあるいは普遍的なものなのも深いなぁ、と。いろんな意味で面白かった。
あと、オペブースを使っている様子がないな、と開演前に気付いた通り音響・照明の大半も出演者が操作しているという……。
音響面では他に開場時から流れている「アレ」と、最後に流れる「あのアーティストのあの曲」(←「あのアーティストの曲」でも「あの曲」でもない)にも納得。

ネタバレBOX

開場時から流れているFENらしき音声はそのまま本編冒頭のカーラジオに引き継がれる。一方、最後に流れるのはサイモン&ガーファンクルの「きよしこの夜/7時のニュース」。クリスマスの犯行ではないが、この「清らかな夜」がテーマの歌は皮肉だし、併せて流れるニュース音声は(殺人事件などではないが)冒頭のラジオ音声と対を成す。
七、『土蜘蛛 ―八つ足の檻―』

七、『土蜘蛛 ―八つ足の檻―』

鬼の居ぬ間に

王子小劇場(東京都)

2017/07/05 (水) ~ 2017/07/10 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/05 (水) 19:30

価格3,200円

かなり救われない物語で人間不信になりそう。が、そんなしんどい話に2時間近く引き付けるのがこの団体の特色。
また、舞台となる異なる2つの場所を1つの装置に同居させ明かりの当て方で区別する美術も巧い。

ただいま おかえり

ただいま おかえり

東京タンバリン

小劇場B1(東京都)

2017/06/29 (木) ~ 2017/07/03 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/03 (月) 15:00

価格3,300円

会話の自然さ、意外な真相に加えて装置のアイデアが印象的で題材的に10年前に父を亡くした時の母を今更ながら思ったりもした。(もっとずっと年長ではあったが……)
本当に会話が自然と言うかリアルと言うか、勢いでつい口にしてしまってハッとする感じとか観ていて共感(共有?)するようだし、よその家のリビングでの会話を盗み見ているよう。
あと、親子史の要所要所をかいつまんで見せる場も的確で見事。
夫の一周忌を迎える妻の「秘めた(?)寂しさ」が微かに漂うのが絶妙でもあった。何だろう、もしかすると本人も自分の寂しさを自覚していないのでは?と思ってしまうほどの加減?
ウチの母の場合は、それなりの歳だし、書道や水墨画の教室の友だちもいたし、σ(^-^)も月に1度は泊まりに行っていたし、で大丈夫だったのだろうと思っておこう。

学園恋愛バトル×3!

学園恋愛バトル×3!

劇団だるめしあん

王子小劇場(東京都)

2017/09/07 (木) ~ 2017/09/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/07 (木) 19:30

価格2,700円

前半2編は話の軸となるモノと語り口がそれぞれ一致し、3編目は去年よりも終盤の展開がずっと沁みて感じられ、そして配役が見事にハマって会場の特徴的な使い方も巧みで愉しかった。

ネタバレBOX

1編目の「ムラサメ」(20分強)は伝奇的文書、2編目の「親指姫」(30分弱)は童話がモチーフ的に使われている(後者はちょっと違うが)が、文書を読み上げたりストーリーテラーの口調が童話風だったりで雰囲気を醸し出しているのが上手い。
3編目「絶対恋愛王政」(45分)終盤の、対立が激化した末の対話から自らを顧みて反省し相手も認めるという展開に前年以上に「大切なことだなぁ」と感じいったのは某国の暴挙を巡る昨今の世界情勢によるものか。(真顔)

出演陣も役にハマっており、しかも複数の作品で異なる役どころなのに「あー、この人、こういうキャラに合ってるな」と思わせるのがスゴい。

会場入口側から奥へと連なる「全体が花道」のような意匠の舞台は一目見て「そういうことね」と意図がワカるだけでなくその細長さを利用した場の見せ方も効果的。「あそこ」を使うことや「あのシカケ」も良かった。

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