満足度★★★★
鑑賞日2017/11/13 (月)
千穐楽に2プログラムを観劇。
15時「散る日本」
立体随筆あるいは極めてアクティブなリーディング。将棋対局観戦記を主たる読み手と2人の役者で「見せる」趣向、小説や落語の「立体化」はままあるが随筆でそれをやりますか、的な。
そして対局中の棋士もさることながら赴く時の満員電車がアッパレ!
20時「白痴」
後半の空襲のくだりが凄まじい。ギャラリーという制限の中でも演技、音、明かりで観客にその様子を「見せる」感じ。アマヤドリの「悪い冗談」も思い出した……ってか、いつかコラボ公演をしてはどうか?とも思う。
音に関しては音量で迫力を出すということではなく、静かな部分とのコントラストを巧く使って空襲後の静けさに含まれる複数ものや感情を想像させる、的な……かつてドラマや映画などで観た空襲に関する記憶を呼び起こさせられたのか?そして追体験するような効果をあげる、とか?
騒動が鎮まった静寂は平安を表すとは限らない、すべてが死に絶えた静寂だってある……