満足度★★★★
鑑賞日2017/10/26 (木) 19:00
事前に目にした感想ツイートなどから予期していたものと裏腹に、フィクションとして面白く、戯曲/芝居としてよく出来ていて存分に楽しんだ。とはいえこれ、二日酔いのまま観るのは避けた方が良さそう。(謎笑)
前半の展開に半世紀ほど前のフランス映画を(そういやアメリカでリメイクされたっけ)、後半に某女性劇作家の作風をそれぞれ想起。それを経てのあの収束のさせ方、好きだなぁ。あと、ヤマ場での7(+1)色ならびにラストの「アレ」な照明もイイ。
もちろん「病んでるなぁ」や「こいつったら!(怒)」な人物は複数いたけれども。そして事前の評判から「覚悟していた(笑)」ものよりは穏やかだった、あるいはフィクションとして割り切る下地ができていたのかも?
(ご隠居風老人の語り口調で)「あー、このあたりは昔は花街でしてな、惚れたはれたの挙句の刃傷沙汰など日常茶飯事、未練を残して亡くなった方が沢山いたそうで、地縛霊もさぞ多いことでしょう。そんな霊が悪さをしても、それはもう仕方のないことで……」なんてことも考えた。