きらめく星座 公演情報 こまつ座「きらめく星座」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/11/06 (月) 13:00

    座席11列10番

    大好きな作品であり再演の度にほぼ観てきたが、第三場で竹田が口にする「国の行く末をこじつけで決められては……」という台詞、今まで一番実感として響く。変な時代になったもんだ。
    笑いでくるんではいるが芯には鋭い戦争批判があるこういう作品は「不朽の名作」などになってはならず「そんな時代もあったんだね」と受け取られるようになるべきなのに、初演の頃より遥かに身近に感じられてしまうってどういう世の中だよ。
    それにしてもやはり名作。次に観るのは何年後か、どんな配役か、などと考える。間違っても「こういうテーマはけしからん」と上演禁止にするような世の中にならないよう願う。
    配役と言えば、すまけい、夏木マリ、犬塚弘、藤木孝、橋本功、名古屋章、大高洋夫、斉藤とも子、高橋長英なんて以前の出演者を思い浮かべながら観ていた。

    ネタバレBOX

    長崎に行くという最終場でオデオン堂主人夫妻は長崎に、竹田は満州に行くことになるが、彼らのその後に想いを馳せるともう……
    初演時(1985年)は五場の竹田の「人間というものの広告文」が一番心に残ったが、今回は三場の(やはり)竹田の「国の行く末を……」だな。あと五場で父から「女の子かもしれないじゃないか」に対するみさをの返し(これは泣けた)。

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    2017/12/05 09:26

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