じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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まつさをな

まつさをな

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2007/04/07 (土) ~ 2007/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

得意の幕末ものだけにソツがない
人情噺のような前半と陰謀の絡む後半という構成が巧いし、ギャグのはさみ込み方が絶妙で、得意の幕末ものだけにソツがない。

ネタバレBOX

ただ、後半の陰謀パートがキャラメルには珍しい悪役がいることも含めて、同じく幕末ものの『TRUTH』の焼き直し的な印象アリ。

また、ゲストの粟根まことが今一つ個性を発揮しきれていず…というかまるで西川浩幸の代役のような使われ方だったのは残念。
メイド喫茶の神様

メイド喫茶の神様

楽屋プロジェクト

シアターVアカサカ(東京都)

2007/04/13 (金) ~ 2007/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

予想外のヒット!
一部未熟なキャストもいたが、逆に予想外に良いキャストもいたので相殺。
それよりも、芝居の内容が実にうまくできていて、「アイドル系学芸会」的なモノを予想していた身にとって嬉しい誤算。

君がくれたオレンジ色の嘘

君がくれたオレンジ色の嘘

劇団K助

銀座小劇場(東京都)

2007/04/06 (金) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

三段構えの構造が巧み
前半は「なりすまし型コメディ」ながら途中からハートウォーミング路線に転じ、エピローグでさらに隠されていたもう一つの真相を明かすという三段構えの構造が巧み

HOME or AWAY?

HOME or AWAY?

0 BEAMS

スタジオ・シアターSPARK1(東京都)

2007/04/07 (土) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

コメディの王道
嘘と勘違いで事態が悪化して行くというコメディの王道パターンにアクションをチラリと取り入れたり、終盤では家族愛でホロリとさせたりしつつ、一件落着したもののさらに別の火種が…という結末までテンポ良く見せて○

アリスの愛はどこにある

アリスの愛はどこにある

G-up

新宿FACE(東京都)

2007/04/04 (水) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

苦手意識克服?
思いのほか笑える場面が多く、終盤で一転してダーク&ビターになりつつも最終的にはハッピーエンドの結末というのは心地良い。これで今まで抱いていたほさかよう作品への苦手意識が払拭されたか?

Doctor

Doctor

One on One

王子小劇場(東京都)

2007/04/04 (水) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

予習をしておけば…
小ぶりな劇場での公演ではあるが、楽曲(もちろんオリジナル)の完成度から歌とダンスまで含めて、本格的なミュージカルになっているのが見事。
しかし「不思議な国のアリス」は読んでいたものの、アインシュタインについて予習しておかなかったのは片手落ち。
帰宅後にエピソードを調べたら案の定、劇中のネタが…

R+ Meeting

R+ Meeting

楽園王

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2007/04/03 (火) ~ 2007/04/04 (水)公演終了

満足度★★★★

「お国と五平」の演出が良かった
岡崎藝術座の『アメリカンポップミュージック2007 桜』は、基本的にはアカペラで楽器を使ってもピアニカのみというユニークなミニ・ミュージカル。
終わり方が今ひとつキリリとしなかったのは惜しい。

一方、RAKUENOH plus の『お国と五平』は準古典(?)なのでカタいのかと思っていたら大変分かりやすい。演者3人は現在の洋装だし、友之丞の台詞はまるっきり現代語だし、舞台上の人物の表情クローズアップを後方のスクリーンに投射するなんて手法も使うし。

冒頭ではかなり弱い女っぽかったお国を、実は五平、友之丞を手玉にとってすべてを操っていた毒婦の如く見せるラストが面白い。

Aくんメモ&帝の音、夜に華やぐ怒り・・・

Aくんメモ&帝の音、夜に華やぐ怒り・・・

グワィニャオン

新宿シアターモリエール(東京都)

2007/03/27 (火) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演と変わらぬ面白さ
どちらも初演時に気に入って2回も観てしまった作品だけに一抹の不安もあったが、いざ観てみたらさすがに西村マジック、加筆・改訂されていても初演と変わらぬ面白さ(&バージョンアップ)に大満足。

また、今回の再演では、初演時のメンバーがあまり出ていず、観ながら初演のメンバーを思い浮かべたりしつつも、これはこれでちゃんと成立しており、甲乙つけ難し。

はなと5つの願い

はなと5つの願い

劇団やったるDAY!

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

主人公と周囲の人々を丁寧に描いて
突然の弟の出現に戸惑いながらも次第に打ち解けてゆく主人公と、それを温かく見守る周囲の人々を丁寧に描いているのがジワジワ効いていて、クライマックスでは積もり積もった涙で堤防決壊、みたいな。

ネタバレBOX

次の施設が決まったことを知り、しかし一緒にいたい、と言いたくて言い出せない少年のもどかしさの表現に始まり、弟を迎えに行かせようとする周囲の人々、そして迎えにいった施設でのキャッチボールと、三段(さらにプラスアルファまである)構えになっているのはズルいかも?(笑)
カバディ

カバディ

劇団Peek-a-Boo

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

カバディの試合シーンが圧巻
終盤のカバディの試合シーンが圧巻。冒頭で基本的なルールの説明があるので初めて観てもわかるのはもちろん、レイダー(攻撃)・アンティ(防御)それぞれが様々な実戦テクニックを使っているところまでちゃんと見てとれるという…

なんでも正式の選手から手ほどきを受け、しかも劇団内のチームで大会にも参加したということなので、その本格ぶりは推して知るべし。

しかも、張り出しステージをうまく使って、コートを俯瞰しているように見せているのがナイスアイデア。

ネタバレBOX

また、その劇中の試合結果も安易なものではなく、むしろ大敗なのだけれど、敗者にも優しいまなざしを向けているところがいかにも武末戯曲。(かつての『KOBUSHI』でもそうだったしね)

このさわやかさにホロリとしつつもなんとか耐えていたら、その後に場がもう一つあり、ここはもう卑怯。(笑)
途中にあった「あぁ、そこはやっぱりそうしちゃうのね、現実は甘くないということなのね」と思わせる場面からつながっていて、涙、ナミダ…

考えてみると、これも武末作品ではお得意のパターンといえるのだけれど、その前の試合シーンに心奪われていて、そんな展開を予測する余裕などなかったわさ。
SOUL FLOWER

SOUL FLOWER

ACTOR’S TRASH ASSH

ザ・ポケット(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

Neo Genesis
富裕層とそれ以外の居住エリアが分かれているという、近未来ものではお馴染みの設定の下、主人公側の白い歌姫(ヒロイン)と黒いケガレ(ヒーロー)、敵役のジョーカーなどのキャラクターがなかなかに魅力。

歌姫の失踪を発端に、やがて富裕層と下位層の確執が見えてきて…というストーリー、クライマックスでの911テロ肯定的な部分がちょっとひっかからないでもないけれど、「新創世記」的な感覚は好き。

ネタバレBOX

ただ、ジョーカーを筆頭とした富裕層の「悪役っぽさ」や下位層の「虐げられ感」がもう少し強調されていれば、クライマックスでの爽快感がもっと増したのではないかと思われるのが惜しい。
ラーメン物語

ラーメン物語

カートエンターテイメント

ブディストホール(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

若干「喰い足りない」かも?
基本はグルメ系ながら、生き別れた三姉妹の再会ネタなどもありつつ、比較的予定調和的に話が進み、もう一波乱くらいあっても良いのでは?と多少の「喰い足りない」感なきにしもあらず。

とはいえ、劇中でのラーメンの味の表現の仕方とか、序盤で試作メニュー的に出てくる(しかもスライドで画像を投影する)トマトラーメンとかマヨネーズラーメンとか、なにかにつけて食欲を刺激される。

なつのしま、はるのうた

なつのしま、はるのうた

椿組

「劇」小劇場(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

ジワジワと心に沁みる
戦争を直接は描かず、がしかし戦争によって影響を受ける一家を描くことで間接的に反戦を訴える手法がジワジワと心に沁みる。
また、終盤で歌われる「寿歌」がやさしくて、ちょっぴりホロリ。

実は鄭義信作品って、映画も含めてどちらかと言えば苦手だったのだけれど、コレは良かったわぁ。

妻の家族

妻の家族

ラッパ屋

紀伊國屋ホール(東京都)

2007/03/24 (土) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

ラッパ屋の真骨頂?
池のある中庭を囲んだ日本家屋(設定では三鷹市下連雀なんだそうで)という装置を見ただけでもう「あぁ、ラッパ屋の世界!」な感じ。(初めて観たのが『凄い金魚』初演版(96年5月)だけになおさら?)

物語が始まると、ややフクザツな関係の兄弟姉妹たち(とその末娘と結婚して間もない夫)を中心に進むストーリーにその感はますます強まり、実に巧みな語り口によってグイグイ引きこまれて、あは、あは、などと笑っているうちに2時間が過ぎてしまう。

前回公演『あしたのニュース』も良かったけれど「ラッパ屋らしい」という点ではこちらの方に軍配か?(←あくまで私見)

ネタバレBOX

それにしてもラッパ屋の公演で “エヴァ” ネタを耳にするとは意外。確かに鈴木聡ってσ(^-^) と同世代なので不思議はなく、しかもほぼタイムリー(というよりはちょっとだけ先走り?)なのだけれど。
女体カーニバル

女体カーニバル

柿喰う客

王子小劇場(東京都)

2007/03/21 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

『サバンナの掟』
ホントに不道徳で乱暴な作品なのだけれど、抑えきれないナニカがほとばしり出てしまいました、な感覚が不思議な魅力。

なんでも、中学・高校時代は “模範的演劇部員”(本人談)であった中屋敷法仁が、初めて1人でプロデュースを任せられた(と同時に柿喰う客の旗揚げ公演でもある)作品だそうで、それまでおさえつけられていたものが一気に噴出したってところ?

ネタバレBOX

また、終盤の凄絶な「あれ」は、『口だけの女』の終盤の「あれ」にも似て、まさに「歴史は繰り返す」な感じ。
青春荘の人々

青春荘の人々

ペテカン

新宿シアタートップス(東京都)

2007/03/24 (土) ~ 2007/04/03 (火)公演終了

満足度★★★★

下宿・雑居系にハズレなし?
住人たちのダメっぷりに共感したり身につまされたりしつつ、その一方で「今ひとつまとまりに欠けるのでは?」と思っていたら、終盤にちゃんと山場を持ってきてキチンと落としどころに着地させているのはさすが。
このテの所謂「下宿屋系(もしくは雑居系?)」って、どこか懐かしさや憧れがあって好きです。

雲丈郭

雲丈郭

ひげ太夫

麻布DIE PRATZE(ディ・プラッツ)(東京都)

2007/03/23 (金) ~ 2007/03/27 (火)公演終了

満足度★★★★

装置や背景まで役者が表現
「装置や背景まで役者が表現する」手法は他の劇団もやっているけれど、これに組体操(ハンパじゃないんだ、これが)も加えて見せる(魅せる?)のがスゴいやね。

ネタバレBOX

また、今回は特に終盤での照明効果が印象的。燃えさかる炎を役者の身体表現と照明による表現とのコラボで見せるのがお見事。強いて言えば「紫の炎」も照明で見たかったけれど。
千歳月

千歳月

アップフロントワークス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/03/24 (土) ~ 2007/04/04 (水)公演終了

満足度★★★★

既視感があることは否めない
時空超越&輪廻転生型めぐり逢い系ストーリーとして既視感があることは否めないが、だからといって悪いワケではなくむしろ好きな傾向であった上に、目当ての邑野みあがヒロインで予想した以上に出番が多く…ってかほとんど出ずっぱり状態だったので満足度高し。

TOMMY

TOMMY

キョードー東京

日生劇場(東京都)

2007/03/12 (月) ~ 2007/03/31 (土)公演終了

満足度★★★★★

思い入れのある身にとってこれは嬉しい
ザ・フーのオリジナル・アルバムを多感な(笑)17歳の初夏に聴き込み、その夏にステージで8曲ほど歌い、当然ケン・ラッセル監督による原色使いまくりの毒々しい映画版(75年)も観ているし、その前の豪華キャストによるロック・オペラ版アルバムまで聴いているという思い入れのある身にとってこれは嬉しい。

おそらく20年以上聴いていないし観ていないのに、曲のごく一部、アタマの部分を聴いただけで記憶の底から歌詞だのオリジナル版の音だの、映画版でのティナ・ターナーやエルトン・ジョン、エリック・クラプトンなどの姿が瞬間解凍されたかのように鮮やかに蘇ってくるという。

そんな状態なので「ストーリーが分かりにくい」的な不満は個人的には全くなく、むしろ映画版よりも原典に忠実(だと感じた)なこともあって、非常に満足。
ただ、客観的な立場で言うならば、特に後半の展開が急で分かりにくいかも。それは、もともと見せるためのストーリーではないところに起因しているのでしょうが。

おたのしみ

おたのしみ

ラックシステム

ザ・スズナリ(東京都)

2007/03/23 (金) ~ 2007/03/28 (水)公演終了

満足度★★★★

使い込まれた白木製品の肌触り
リアルに作りこまれた装置の中で描かれる昭和の庶民伝、今回は終戦直後から5年ほどを描いて。

途中から井上ひさしの『闇に咲く花』的な方向に持って行くことができたり、終盤で悲劇のニオイを漂わせたりすることもできるのだけれど、敢えてそうせずにハッピーな流れにしたのはいかにもここの芝居だなぁ。

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