満足度★★★★★
必見! 伝説の名作、復活
団地自治会への無関心なんてところから始めて、団地を日本から独立させるという突飛な展開を通じて日本が抱えている諸問題を痛烈に皮肉るという構造が非常に見事。
ほとんど初演時のままでの上演なので、一部ピンと来にくい部分もあるが、逆に初演から15年(再演からでも14年)経っているのに日本は根本的に何も変わっていないということもさらに皮肉に感じる。
また、序盤で語られるある一家の家庭内状況が、後半での国家的状況とシンクロするあたりも巧い。
さらに、終盤の父の台詞にはかなり泣かされる。やはり齢を重ねた結果そのテのことに弱くなったのか?(爆)
ただ、音楽で心情などを説明しすぎるのは玉に瑕。そんなに音楽を流さなくてもわかるところはわかるのになぁ。