じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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からっぽの湖

からっぽの湖

AGAPE store

紀伊國屋ホール(東京都)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

食い足りない感覚が残る
枡野幸宏による脚本はAGAPE storeとしてはおそろしくオーソドックス(笑)で、ぼくもとさきこが出演していたこともあって、どちらかと言えば倉持裕の作風に近い感じ?(が、あそこまで吹っ切れていない)
また、久保酎吉の出演と作品の雰囲気からG2プロデュースの『キャンディーズ』も想起。
そんなワケで、期待するものとはやや違っていた上に松尾貴史のキャラも抑え気味でなんだか食い足りない感覚が残る。

希望戦隊カルメンジャー

希望戦隊カルメンジャー

BIG FACE

シアターX(東京都)

2008/02/05 (火) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

満足度高し
かつて一世を風靡した戦隊ヒーローもの「希望戦隊カルメンジャー」の25周年記念ステージ実現までの物語で戦隊系とはいってもTEAM 発砲・B・ZINのゴメンバーシリーズとはテイストが異なりむしろシアターガッツの『レインボー・ミラクル・チェンジ』(98年)と同系列の作品。
見る影もなくなった(笑)メンバーの再会から始まり、クライマックスはその記念ステージ、という構成に、周辺の様子なども絡ませて盛りだくさんで満足度高し。
また抽象的なオブジェ2つを組み合わせることでいろいろな場を表現できる装置も○。

ウェルズの教室

ウェルズの教室

colorchild

明石スタジオ(東京都)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

非常に満足
「オトナになるということ」というテーマを、物語・人物造形・その見せ方、と三拍子揃えて余すことなく表現しており見事。ギャグの入れ方も絶妙で、しかも「そう来ますか!?」なものもあって、そのセンスに感服。
もちろん初日ならでは(と思いたい)のミスなどもありつつ、初日割引があったし、それよりもそのミスなんて気にならないほど内容が良かったので非常に満足。

路地裏の優しい猫

路地裏の優しい猫

“STRAYDOG”

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/02/01 (金) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

かなりのめり込んで観る
00年夏の初演(@ザ・ポケット)を2回、翌01年夏の再演を3バージョン(Ver.00,Ver.01,Ver.02:@SPACE ZERO、萬スタジオ)観て、思い入れのある作品だったためか、7年半ぶりにもかかわらずパンフレットの役名を見ただけで瞬間解凍される如く記憶が蘇り、基本的には脚本・演出ともほぼオリジナル通りだったこともあって、かつてのキャストを重ね合わせたりしながらかなりのめり込んで観る。

なお、翌日映画『子猫の涙』を観たら面白さ倍増。
まさかあんなギャグまであるとは…

となりの守護神(ガーディアン)

となりの守護神(ガーディアン)

有限会社ダイス

シアターサンモール(東京都)

2008/02/01 (金) ~ 2008/02/07 (木)公演終了

満足度★★★

戸惑いつつ観ることに…
いかんせん休憩込み3時間20分というのは長く、明確な「悪」というものが存在しないために、恋愛系の前半はともかくアーサー王伝説通り騎士たちが分裂し敵対する後半は感情移入する先が見つからず戸惑いつつ観ることに…

Sheep fucker's exit

Sheep fucker's exit

tsumazuki no ishi

ザ・スズナリ(東京都)

2008/01/31 (木) ~ 2008/02/06 (水)公演終了

満足度★★

もたれ気味と言おうか消化不良気味と言おうか
何やらアヤしい自己啓発セミナーのメンバーたちを中心とした物語、「北陸地方の冬の夕暮れ」のような独特の暗さは毎度のことながら、今回は電話ボックスの女とかデジカムを持った男女とかの記号が読み取れず、あちこち意味不明な感覚が残ってもたれ気味と言おうか消化不良気味と言おうか…

NINPU妊×××婦SANJŌ

NINPU妊×××婦SANJŌ

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/04 (月)公演終了

満足度★★★★

計算された嘘と勘違いの錯綜・組み合わせ
レイ・クーニーの『ラン・フォー・ユア・ライフ』に敬意を表した作品とのことで、『ラン…』ばりに同じ装置の中で違う場所を同時に演じて見せるのはもちろん、それを可能ならしめなおかつちょっとした工夫でちゃんと3箇所(原典よりも1枚上だ)に見せることができる装置もナイス。
お約束の嘘と勘違いの錯綜・組み合わせもキチンと計算されていて、そういえば昨年ここを初めて観た時の『ノモレスワ。』も時間モノでよく計算されていたし、そういうのが得意なのか?
結果、強いて言えば終盤がややクドい感なきにしも非ずだったが、概ね良好。

遙かなる時空の中で 舞一夜

遙かなる時空の中で 舞一夜

オデッセー

サンシャイン劇場(東京都)

2008/01/25 (金) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

満足感高し
「京」と呼ばれる異世界で蘇った怨霊たちと戦う8人衆&ヒロイン、それにヒロインと惹かれあう謎の男という構図で、劇団☆新感線とも重なる感覚につき、脚本・演出にZ団のキタムラトシヒロを起用したのは非常に納得。

また、当日配布された人物相関図のおかげでストーリーも大変わかりやすく、Z団メンバーが要所を締めているので満足感高し。

クライマックスでヒロインに「八葉」が力を与える場面で、ムーヴィングのスポットライトが1本ずつ増えてゆくという照明効果も○。

ネバーランド☆A GO!GO!

ネバーランド☆A GO!GO!

bpm

SPACE107(東京都)

2007/10/13 (土) ~ 2007/10/16 (火)公演終了

満足度★★★★

追加公演
キャストが3人ほど交代しての追加公演。(08/01/31-08/02/03)

前回はつい最前列中央をとってしまい「引いた画でも観たかった」と思っただけにこの追加公演は有り難く、巧みに組み立てられた脚本なのでストーリーを知っていても面白い。また、ラストの数回に及ぶどんでん返しも楽しい。

さらに、現在のTVクルーたちのパートと過去の出来事パートの組み合わせ方やその両方に出て二役を演じるメンバーの演じ分け、早変わりも巧い。特に猪狩敦子は心の全く入っていない(笑)棒読みの「すいやせーん」が印象的なADとアリスの二役というだけでなく、アリスとしての豹変ぶりもあって見事。(二役半ってところ?)

ばか者たち

ばか者たち

バッカスカッパ

シアターシャイン(東京都)

2008/02/01 (金) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

リアルな会話劇
適度に乱雑、適度に散らかった部屋を再現した装置の中での若者たちの会話劇。
そのリアルな会話は登場人物同士の関係性まで読み取ることができるようで、好感と共感を抱く。
また、終盤での主人公の母を喪った気持ちが表れるシーンがとても良い。

横濱荘狂想曲

横濱荘狂想曲

理想現実

ザ・ポケット(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

満足度★★

これはこれでアリか?
比較的口当たりの良い前半とシビアな後半のギャップが大きく観終わって若干重い気分になるもいろいろと考えさせられたのでこれはこれでアリか?
また、積圭祐のアバウトぶりや信田素秋の「いいひと」ぶり、猪股香奈子のしっかり者の女子高生ぶりなど、キャスティングが印象的。

泥花

泥花

劇団桟敷童子

中野光座(東京都)

2008/01/21 (月) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

身近に感じられる「昭和庶民伝」
いつもの「おどろおどろしさ」(?)がない分、より身近に感じられる「昭和庶民伝」、敏チャンの死から千鶴の「幸福宣言」までが特にイイ。(たまらず涙が二筋三筋…)
松尾家に向かう千鶴の姿(とその見せ方)やその後の大立ち回りは心に深く刻み付けられたと言っても過言ではあるまい。
また、哀切極まりないけれど決してビター・エンドではない結末も上手い。自らの責任ではないのに事故に対する罪の意識から自分が幸せになってはいけないと思っていたがその考えを改める千鶴や泥花(厭世観・自殺願望の象徴?)を見ようとは思わなくなるハジメはパンドラの匣の底に残された希望の如し。

寿苑

寿苑

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2008/01/23 (水) ~ 2008/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★

河嶋健太初脚本作品
河嶋健太の初脚本作品ということでいつもとは趣きを異にし、吉本新喜劇の如くベタなキャラやベタなギャグがかえって新鮮である一方、劇中で撮影した(という設定の)ビデオの上映会で悪事が露見するというシカケは(上映のためのセッティングやビデオの内容も含んで)なかなか上手い。

泥棒温泉

泥棒温泉

OIL30's

「劇」小劇場(東京都)

2008/01/23 (水) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

コトの真相を徐々に明らかに
個別の証言を組み合わせて試行錯誤しながらコトの真相を徐々に明らかにするという構成が巧い。
また、旗揚げ公演『D・ミリガンの客』とはガラリと趣きを変えたコメディ系ながら、謎解きが軸で終盤に親子ネタが絡むという共通点があるのも面白い。

IZO

IZO

劇団☆新感線

青山劇場(東京都)

2008/01/08 (火) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

骨太かつ重厚な時代劇
理不尽な武士の世界で時流に押しつぶされた岡田以蔵をお得意(?)のおポンチ系ギャグを排して描いた骨太かつ重厚な時代劇で、今まで漠然としか知らなかった以蔵の生涯を改めて教わる。また、青木豪の脚本は「こんな新感線もアリなんだ」という感じ。

明日のアトム

明日のアトム

Last Brand

アイピット目白(東京都)

2008/01/24 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

手塚治虫クロニクル
エポック・メイキングな時をクローズアップして描く手塚治虫クロニクル。虫プロの経営危機などをリアルタイムで知っているので「あぁ、あの頃だったのか」と記憶から蘇ったりするばかりでなく、マンガの実写化・アニメ化、マンガ雑誌の週刊化などマンガ史的な側面もあり、その構成がなかなか見事。

そんな構成ゆえ描かれる時代はとびとびで場所も変わったりするが、わずかな換装でそれを表現する装置もナイスアイデアだし、上手と下手で2組の会話を同時進行させてその両方をキチンと聞き取らせるワザや、映画における天皇表現の如き「先生」の表現も面白い。

PTA

PTA

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2008/01/19 (土) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

PTA版『12人の怒れる男』
自転車運転免許証制度を導入する承認を得るための小学校のPTA会議を描いた作品。

事前にはコメディ系と勝手に思い込んでいたが、フライヤーにあった「こ、これじゃぁまるで、裁判じゃないですか!」というヒント(劇中出てくるセリフでもある)の通り、PTA版の『12人の怒れる男』で、キレイに一本とられる。

そう思って観れば、会議の出席者は12人だし、コトの真相を究明するべく事故をその場で再現して検証するしと共通点も少なくなく…

序盤は笑えるものの、後半はむしろシリアス系なところがどちらかと言えば『日本人』ではなく『怒れる男』。

さらに、劇中でも「ユニークなデザイン」とされた校舎を表現した装置、壁と思っていた所に書いてあったタイトルを拭き消したばかりでなく、その壁がまんま黒板として使われようとは…(驚)
(しかも最初に板書する字がとてもキレイ)

ほかにも装置では、平行四辺形なフライヤーと統一された会議机が展開までできる設計になっていたりして、そのセンスには脱帽。

東京遠景

東京遠景

楽園王

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/01/18 (金) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★★

幻想的な雰囲気
三島由紀夫と寺山修司の作品3編を、入院している友人を見舞った男が聞かされる話として構成したドラマリーディング…ってか、朗読劇というよりはもっと芝居寄り、的な?

特色である言葉の切り方を意識してズラした台詞回しと、おそらく元の作品自体の相乗効果で幻想的な雰囲気。

前回の『6よりも先』では「夢」ということで夏目漱石の「夢十夜」を連想したが、今回は「百年」をキーワードに同作品(「第一夜」)を連想。

うちに来るって本気ですか?

うちに来るって本気ですか?

劇団6番シード

劇団6番シードアトリエ「ねりまの隠れ宿」(東京都)

2008/01/12 (土) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

王道コメディ、臨場感アリ
複数の招かれざる客が訪れ、勘違いや取り違いで事態が混乱するという王道コメディ、芝居のウソの範囲内の無理や先読み可能な部分が多少あったりもしつつ、好きなタイプの作品なのでそんな部分も含めて楽しむ。

また、アトリエといっても和風建築で、上演されたのも2間続きの和室を改装したような空間なので、一般家屋という設定にピタリと一致して、まるで御殿場家の一角で騒動を傍観しているような臨場感アリ。

さらに終演後は台詞にしばしば登場した素麺がふるまわれたりもして、これまたアトリエ公演ならではのイキな趣向。

feel trip

feel trip

alliancedesign+プロデュース

スパイラルホール(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

長さもタイプも異なる作品群
事前情報では公演主体は芝居関係ではなく商社的な会社(?)で「劇中登場したものを購入することができます」というふれこみだったけれどその趣向は1編目と6編目(および各編の間に投影されるスライド)のみだったのは良かったようなちょっと残念なような。

1編目「企画会議」こそ商品紹介以外のナニモノでもなく、ちょっと不安になったが、それ以降、2編目「被害者の会」では「相原美奈子ってばやっぱりこういうキャラにされちゃうのね」とニヤリとし、4編目「ぼくのともだち」は少年時代の「ちょっとイイ話」で終盤ホロリとさせられたりなど、長さもタイプも異なるバラエティに富んだ作品群をそれぞれ楽しむ。

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