吐くほどに眠る
ガレキの太鼓
APOCシアター(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
満足度★★★★★
主人公の歩んだ道を追体験するよう
「複数一役」+「一人複数役」で語るある女性の半生。
序盤の少女時代の兄妹愛・親子愛で気持ちをワシ掴みにされ、以降流暢な語り口にガッツリ引き込まれて主人公の歩んで来た道を追体験するよう。
しかし妙齢の女性に舞台上で着替えられると気が散るし、一斉だと目のやり場に困ってしまう…(爆)
JUNK STORY
ATT
アイピット目白(東京都)
2010/08/24 (火) ~ 2010/08/25 (水)公演終了
満足度★★★
待った甲斐あるも後半に間延び感も?
お馴染みのワザはもちろん、新趣向も加えて、しばしのブランクを感じさせないと言おうか待った甲斐があったと言おうか…ではあったが、比較的に長めのネタばかりのためか後半に少々間延びした感あり。
以前取り入れていたようなショートコント系も挟んでリズムを持たせればもっと良かったのでは?
つばき、時跳び
明治座
明治座(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了
満足度★★★★
成井豊色丸出し(笑)
「時」の縛り関連を筆頭としてモロに梶尾真治な物語を選曲やギャグも含めて成井豊色丸出し(笑)な演出で見せ、55分×3幕に2回合わせて55分の休憩という3時間40分の長さを感じさせないのはさすが。
2時間程度に改訂してキャラメルでも上演してくれないかしら?
ボクのサンキュウ
空晴
駅前劇場(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/23 (月)公演終了
満足度★★★★
次もあるかしら?
根底に哀しさを湛えながらもユーモラスに進行する前半と、幼い我が子を喪った母ならびに彼女を気遣う夫と弟それぞれの心情が表出する終盤の対比がやはり見事。
本作を観るのは通算3度目になるが、4度目はあるのか、あるとすればどんな配役になるのか、それにも期待。
ガラパゴス
少年王者舘
ザ・スズナリ(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/24 (火)公演終了
満足度★★★★
ツボを突かれまくり
夢の中の如く時間軸を自在に跳び超えるスタイル、懐かしい流行語も含む言葉遊び、各種映像テクニック(具体例はネタバレBOXへ)、アナウンスと本編のザッピング感覚の冒頭・終盤など、いずれも好みでツボを突かれまくり。
悪役志願
黒色綺譚カナリア派
座・高円寺1(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
アウコトバ
風花水月
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/08/17 (火) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
ヘンな時代になったモンだ
ヤな作品だなぁ…というのは確信犯的書き方(笑)。
「子供のレンタル」を考える企業、子供をペットのように考える親など、かつては絵空事だったろうが、妙にリアリティがある昨今、ヘンな時代になったモンだ…と気付かせられてまんまと術中に落ちる。
日射し 第一部
楽園王
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
優しく温かく心地好く
かつてSPIRAL MOONで上演された作品の「エピソード0」。
三姉妹とその両親の2つの時代の物語を優しく温かく語って心地好く、また、「アチラで語られなかった部分はこうだったのか」な感覚もアリ。
やはりアチラの上演台本の発掘作業に取り掛からねば…(爆)
のるもの案内
スミカ
MODeL T(東京都)
2010/08/21 (土) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほどぉ+空中前転っっ!!!
「池袋から…」は15mm版で観て2組の関係がワカっていたので早いタイミングから「なるほどぉ」と。
また、異なる演出も楽しく、「アレがキャリーバッグ!?」と思っていたら続く「真ん中…」で「ヤラれたぁ!」と(笑)。
それにしても空中前転はスゴい。ひげ太夫でもやんないよ、あんなコト…(笑)
SHUFFLE
S×Sプロデュース
シアターサンモール(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★
集大成的作品?
過去に観た3作と異なり、時事ネタ関連の「そんな考え方があるのか!」的な部分がなく、(上演時間の割には)喰い足りない感があるのはちょっと残念だが、純然たるエンタメとしてはアリ?
それにしても今までの4作のネタにリンクする集大成的作品にして、次回はどうするの?
絢爛とか爛漫とか
傑作を遊ぼう。rorian55?
テアトルBONBON(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
名作をモダン+アンティークでアレンジ
こうして観るとやはり名作。
それをじてキンのオリジナルより設定年齢に近い(推定)役者が、モダン+アンティークな装置で演じ、新たな息吹きを与えた感覚。
演技はもちろん、下手には桜の樹、上手には映像などを裏から投影し、終演後には畳を塗り分けた照明もアッパレ。
R 学 級 の 中 心
荒川チョモランマ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
完成度高し、必見!
リアルで不自然さがほとんどなく(教頭は微妙?(笑))、ドラマ性もたっぷりな作劇が見事なだけでなく、学校のイメージを持たせつつ実用性・デザイン性ともに優れた装置なども良く、完成度高し。
学生演劇はここまで進化したのか。若者パワー恐るべし。(笑)
キセキの人
スーパーグラップラー
時事通信ホール(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
最後に物語世界が完結する快感
珍しくも元ネタのある伝奇アクション時代劇。
最後に明かされる酒天童子の意外な「正体」は既視感無きにしもあらずだが、ラストシーンの「あるアイテム」が冒頭とつながり、最後の1ピースがピタリとはまって物語世界が完結するのが快感。
Genius Writer~本物と偽物・シェイクスピア~
One on One
ザ・ポケット(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
多重性・多層性が見事
単なる「ホンモノ」と「ニセモノ」ではなく「真の価値とは何か?」を、2人(?)のゴーストライターのキモチや赤ずきんの狼の真意(?)も交えながら描く多重性・多層制が見事。
また、毎度ながら楽曲のクオリティの高さにも感服。
あなたに似た人
mitsudomoe
SIMスタジオ(東京都)
2010/08/14 (土) ~ 2010/08/16 (月)公演終了
満足度★★★★
脳内に場面が浮かぶように雄弁
ほぼ動きを封じた朗読劇だが、円周上に120°の角度で配置された3つの椅子を移動しながら進行することがアクセントにもなり、各場面が脳内に浮かぶように雄弁。
冒頭とラストが同じ台詞で始まりながら状況が違い時制も逆(実は全体の進行が時間軸を遡っていることは後で言われて膝ポン)という構造も好み。
ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール
ロロ
王子小劇場(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
怪作にして快作
「異性を想う気持ちがあれば何でもできる・何にでもなれる」なテーマを核に、時に思い切りシュールやナンセンスな方向に振れ(踏み外し?)て楽しい。
また舞台ならではの変幻自在な表現や恋愛コンピレーションアルバムの如き選曲も◎。
『自分をプロデュース。』
ROCK-STUDY
タイニイアリス(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/16 (月)公演終了
満足度★★★★
コミカル&ややシリアスが好コントラスト
コミカルな恋愛指南パートとややシリアスな劇団内幕パートが好コントラストを成す。途中で脳裏をよぎった虻蜂取らずにならねば良いがという不安(失礼!)が杞憂に終わってヨカッタ。
主人公の家の装置手前を波形にカットしてそれ以外の場も見せるアイデアや、ヘッドフォンで聴いていた曲や着メロがそのシーンとリンクする趣向も◎。
傷心館の幽霊(高梨由演出)
(株)喝采企画
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
上出来サスペンスコメディ
若干ムチャな部分もありつつサスペンスコメディとしては十分にアリな範囲内にとどまり、キレイに落ちる結末も巧み。
さらに基本的には喫茶店部分ながら、途中では上層階のホテル内に簡単に換装できる装置案にも感心。
『ロマンス』(作・つかこうへい)
モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)
こった創作空間(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
暑苦しいが題材的にピッタリ
急逝したつかこうへいの作品をポップン・マッシュルーム・チキン野郎内ユニットで上演する企画。
この暑苦しい時期によりによって暑苦しい芝居(爆)をしなくても…な気もするが、夏だし新宿二丁目だし題材的にピッタリな上にPMC野郎の(吹原主宰の)原点の1つということで大いに納得。
また、後半の二人芝居の迫真の演技はさすが。
しかし「もう無理ぽ」なるユニット名ってどーよ?(笑)
『ラプンツェルの聴き耳』
ネリム
スタジオアキラ(東京都)
2010/08/14 (土) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
独創的で愉快
有名童話をベースにした短篇集だが、切り口・アレンジにしても各編の繋ぎ方にしても独創的で愉快。
ああいう発想は一体どこから浮かんで来るのやら?
で、次第に小さくなっていったアレの中にいたのがラプンツェルという解釈でオッケー?