教室短編集
劇団「14歳」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★
次いでクローバー・ハート組(+総論)
ダイヤ・スぺード組と同様、1編目がキャピキャピ系(←私見)で2編目はじっくり、な組み合わせ。
チームクローバー(三浦演出)は4編中一番コミカルなこともあり、スピードやリズム感を持たせようとしたのだろうが、早口の台詞はともかく「間」がないのでせわしないどころか薄っぺらに感じてしまう。
また、吉本新喜劇風を狙ったようなコケも思い切りが悪く「みんな揃って倒れただけ」のようだし…。
とはいえ劇中のメンバー紹介に重ねた各人の挨拶はイイ感じ。
続くチームハート(中村演出)は4編中最もシリアス。
クラスメートを喪った哀しみを1年間に亘って(←これも他と比べて異色)描き、迎えるラストの切なさよ。
なお、こちらも各人それぞれを印象付ける演出があり感心。
総じて言えば、4編それぞれに色合いが異なり(良くも悪くも)特徴的なので観た甲斐はあり、2編ずつの組み合わせや上演順、誰がどれを演出するかなどの「内幕」はどうだったか?を想像すると楽しい。
それにつけてもこういう企画ならセット券か半券割引が欲しい。
教室短編集
劇団「14歳」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★
まずはダイヤ・スベード組
まさに「14歳のリアル」? 1編目(チームダイヤ:佐々木演出)は内容にいたく共感するも台詞のテンポが速く(イマの中3生の会話なのかとは思うが)聞き取りにくいのが難点。
対して2編目(チームスぺード:谷演出)は、いかにも女子校な内容をじっくり見せて好感を持つ。
進め!あしぶみマーチ
みきかせworks
BAR COREDO(東京都)
2012/06/17 (日) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★
対照的な2編のカップリング
片や「通常版」での上演を前提とした(とはいえどう見せるかは想像しにくい)作品、片やリーディングならではのブッ跳んだ作品と好対照の2編で、後半の譜面台に付けたクリップライトのオン・オフで場にいる・いないを示す演出にも感嘆。
鈴木の行方
タテヨコ企画
駅前劇場(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/12 (火)公演終了
満足度★★★★
随所で懐かしさ炸裂
人の名前と顔が一致しにくくなってきた身(爆)としてドキリとする出だしだったが、状況の極端さに何やらフシギなナニカだと思い直す。
そうして展開するのは懐かしき「少年時代あるある」的な。随所で懐かしさ炸裂。
また、街なかや集合住宅戸口など様々な場に対応できる装置も◎。
「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
確かに「異色作」
60年代のモノクロ日本映画(それも東映や日活ではなく大映か東宝?)的なニオイで進行しつつ、結末は70年代アメリカン・ニューシネマ風。
混乱期をとにかく生き抜こうとする=生きるためには手段を選ばない人々のザラリとした物語が次第に悲劇に転じて行く切なさよ。
初演に比べてややマイルドにしたというラストもイイ感じ。
道雪
THEちょんまげ軍団SUPER
吉祥寺シアター(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★
フォーマルな時代劇
武将の影武者的な存在に起用された農民を主人公とした「フォーマルな時代劇」。
第2幕の後半からグッと良くなるが、逆にそこまでを丁寧に描き過ぎた(冗長ではない)感なきにしも非ず。
TEARING SNOW
川崎インキュベーター
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2011/08/04 (木) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★
雑然と詰め込まれた印象
1945年初頭を舞台にした物語。斬新な発想は面白いが、笑い、荒唐無稽、秘話的なものなど雑然と詰め込まれた印象。
また、基本的にはコメディなのにあまり必然性が感じられない人死にが3つもあるのは好みに合わない。
【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★
あずき組
オーソドックスなリーディングのラムネ組に対してこちらは「みきかせスタイル」全開。
とある洋モノと江戸情緒を融合させた蜂寅企画、他が「弦楽合奏」なのに対して「弦カル」…どころかパンクかテクノのような味わい堂々の組合せが楽しい。
【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★
ラムネ組
ドキュメンタリータッチで私戯曲・時事戯曲的なチャリT企画は「あの日とその後の事」をありありと浮き上がらせて見事。
対する8割世界はおよそリーディングには向かないであろう作品に挑戦して引き付ける。
毒と微笑み
ブルドッキングヘッドロック
ザ・ポケット(東京都)
2011/08/04 (木) ~ 2011/08/10 (水)公演終了
満足度★★★★
欲を言えば戦争関連にももう少し踏み込んで欲しかった
序盤で提示された沢山のバラバラなピースが次第に関連付き組み上げられて行く構造ゆえか休憩なし160分の尺も体感的には一般的な芝居程度にしか感じず。
笑いや装置の使い方なども良いが、欲を言えば戦争関連にももう少し踏み込んで欲しかった。まぁこれは前夜に戦争について語った作品を観た影響もあるのかも知れんが…
カサ・ノワール
ZIPANGU Stage
萬劇場(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★
コメディのち推理
前半はコメディタッチで進みながらも次第に謎が増えてミステリー風味にシフトチェンジ。
登場した時は胡散臭げだった占い師チームが実は探偵役というのが巧み。
若干苦しい部分が無きにしも非ずではあるが金田一シリーズや「砂の器」を想起させつつも実は少し未来のハナシなのもミソ。
これ、シリーズ化して欲しいような…。
so complex semi-normal
拘束ピエロ
プロト・シアター(東京都)
2012/06/16 (土) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
「イマ」満載
なう…もとい「イマ」満載。
昨今の事件を起こした…あるいはその予備軍的な事件を起こしても不思議がない若者たちの形成過程・内面をまざまざと見せられた感じ。
また、複数で同じ人物を演じたり、時を隔てた場面をモーフィングのように繋ぐなどの表現も◎。(がしかしそれゆえ舞台を観慣れていないとワカりにくいかも?)
サプライズにもほどがある
トツゲキ倶楽部
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★
舞台演劇ならではの表現方法がステキ♪
前半では「縁結び屋」の仕事を見せておきながら、後半ではその縁結び屋自身の内面・過去に迫る構成に加えて回想シーン専属(!)の役者を使うのが妙案。
シンプルであるがゆえに多面的に使える装置も含め「舞台演劇ならでは」の表現方法がステキ♪
『FAST LANE 1.5』千秋楽!!怒濤の46演目!!
Performance team PADMA
アトリエフォンテーヌ(東京都)
2012/05/17 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了
満足度★★★★
進化とみなしていいでしょう
前回のワザに新ワザを加えるばかりではなく、挿し挟まれるコントも、同じ状況から始まり複数のオチに至る「反復型」を含む(←確実な進歩)新作なあたりが「.5」たる由縁。
前回の続編たる「すけすけコンタクト」が半端な感じだったのは惜しいが、「2.0」で落とす布石か?(笑)
また、将来的には東京キネマ倶楽部のような飲みながら観ることが可能な会場であればもっと盛り上がるのではないかとも思う。
ハムレットォ!!
少年社中
あうるすぽっと(東京都)
2012/05/25 (金) ~ 2012/05/31 (木)公演終了
満足度★★★★
さすがのアレンジ
原典そのままではなく、あの「事件」を旅役者たちが劇中劇として上演しワカり易く見せた後、「その後の当事者たち」を描いたオリジナル部分を経て「クライマックス再び」から有名台詞のアレンジ&ハッピーエンド(?)にもって行くのが巧み。
幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい
アマヤドリ
STスポット(神奈川県)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了
満足度★★★★
初演より説得力が増す
初演よりも内容に合った広さの会場での上演となり、説得力が増した感じ。
そして「ミイラ取りがミイラに…」ではないが、いつの間にか立場が変わっているラストとそれを明かす場面でのあおりの照明が特に印象的。
なお、出演者が少なくても「身体を傾けた後に、その方向に駆け出す」動きは健在なのにニヤリ。
ハンズアップ
企画演劇集団ボクラ団義
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/05/23 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
休憩なし165分の長尺も体感的には2時間!
気が付くとある場所に幽閉されていて理不尽な「ゲーム」に取り組ませられる、という状況から始まる「生きろ!」な物語。
途中で状況についてある程度察しがつくようなヒントのちりばめ方も上手く、程よい笑いやサスペンスを交えて休憩なし165分を2時間程度にしか感じさせないのは流石。
徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★
テーマと笑いに違和感なきにしも非ず
2年ほど前に川崎で上演された時(←SPIRAL MOONではないが秋葉演出)よりも密度が高くなった印象。
前半とクライマックスで2回演じられるシーンでの登場人物たちの心境の違いが狙いなのはワカるが、序盤での笑いがこのテーマには似合わない気がして今一つ入り込めないのは川崎版と同様。
一方、エピローグの「語らなさ具合」は秋葉演出の真骨頂。
また、前述の繰り返すシーン(の2度目)に「ダブリンの鐘つきカビ人間」に一脈通ずるモノを感じる。
落ちる紫陽花
張ち切れパンダ
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★
イヤーな感じ(笑)満載
奇人・変人・ダメ人間大集合!な陣容で紡ぐいかにも「イマドキ」(ごく一部例外アリ?)な物語。
かなり早い段階から「基礎工事が明らかに手抜きですぐに崩壊しそうなビルの建設が徐々に進んで行くのを見ている」ようなスリル…もとい、イヤーな感じ(笑)満載。
なので精神的に不安定な場合は避けた方がイイかもなぁ…とか言いながら個人的にはエピローグなしの方が好みかも?(爆)
また、かなりリアルな古いアパートを再現させた舞台美術も見事で、下手の台所の窓が程よく透けて中の様子がうっすら見えるなんざニクい。
それにしても最近ここで上演される女性作家(かつ主宰)作品のインパクトと言ったら!(笑)
『宮本武蔵』
五反田団
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
カジュアルな時代劇
一言で表現すれば「カジュアルな時代劇」で、オフビートな笑いも随所にあるが、斬ったり斬られたりが日常の世界で刀を持つ者の心情が語られたりすることで従来的な時代劇と一線を画する…ってか虚構性が薄れる(←「リアルな」とは微妙に違う)感じ? ゆえに武蔵の「戦法」も納得。
なお、冒頭のシーンから「七人の侍」の一場面を連想。