じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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「ふたりカオス」(5月)

「ふたりカオス」(5月)

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

素舞台っっ!!!
5つの二人芝居が併行して進み、その接点はweb上で話題となっている動画、というのが斬新。
また、基本的にはイイ話の中、コメディタッチが1編あることでそれぞれが引き立つのもさすが。
あと、素舞台ゆえに照明が映えること。
ボクシング控室の照明には感服!

チャンス夫妻の確認

チャンス夫妻の確認

コーヒーカップオーケストラ

王子小劇場(東京都)

2012/05/17 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★★★

クセモノ!(笑)
犬と串の『宇宙Remix』同様、おバカな笑いがテンコ盛り。
その一方、後半はチャンス夫妻の行動が(劇中)事実なのか虚構なのか観客をケムに巻く構造になっていたりするあたりがクセモノ?
なお、序盤のベッドから人物が登場するシーンに往年の劇団☆新感線を連想。

姫宴~ヒメウタ~

姫宴~ヒメウタ~

LIVES(ライヴズ)

劇場HOPE(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

コント寄りの短編集
コント寄りの短編5編から成るオムニバス。
女性たちへの応援歌的な2編目とノスタルジックな5編目が特に好み…と思ったらこの2編は再演モノだそうで、道理。
が、1編目もトップバッターとしてツカミはオッケーだし、やはり応援歌的な4編目も悪くない。

どうしても地味

どうしても地味

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

一見異色、実はど真ん中
冒頭で示される状況設定に「従来とは作風を変えた!?」と思うも全体の構成や登場人物の造形はまさに箱庭円舞曲ど真ん中。
で、従来比でヘンな、あるいは病んだ人物が多い分、全体が歪んだ印象。
その意味で、今まで観てきた作品のバリエーション的なものと捕える。
これは今回初参加の女優陣の個性を活かした結果か?(笑) (いやもちろんそれだけではないのだろうけれども)

イヨネスコ「授業」

イヨネスコ「授業」

長堀博物館◎プロデュース

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

続くこちらは「応用編」?
奇しくも風蝕異人街と手の加え方が近いが、前半と後半を入れ替えたのが大きな特色。
これによって教授の授業が延々と繰り返されている感が強調されて不気味さ倍増。
「基礎編」の後に「応用編」な上演順が功を奏した感じ。
また、不条理に思われる授業の内容も、何かの隠喩ではないか?とうがってみたり。
あと、風蝕異人街は演技エリアの手前と奥で、長堀博物館は上手と下手で、前後の生徒を見せていたのも面白かった。

「授業」

「授業」

劇団 風蝕異人街

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

まずは「基礎編」的な?
念願の(?)「授業」初体験。
若干のアレンジ(第2幕はカットするとか生徒が2人だとか)は加わっているそうだが基本的には忠実のようで、教授の偏執的な授業に「なるほどこれが…」とニンマリ。
また、終盤の、かつて授業で訳した部分にさしかかった時は「キタコレ!」(笑)

軍鶏307・改訂版

軍鶏307・改訂版

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★

Aバージョン
めんどりさんの究極の母性と三度の「行かんでええ」に泣かされる。
「行かんでええ」は最初のが呼び水で2度目で大泣き、最後のがトドメ、的な。
先日観たオフィス・パラノイアの『罅割れた盾』とはテーマがカブりながらも描き方が全く異なるのも妙味。

ウェディング葬送曲

ウェディング葬送曲

劇屋いっぷく堂

テアトルBONBON(東京都)

2012/05/15 (火) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

2本分に近い内容を1本に凝縮
笑いと涙に社会問題までバランス良く配し、場合によっては2本分にも相当するストーリーを、2家族の出ハケも含めて緻密に組んだ構成が見事。
また、あれこれはり巡らせた伏線とその回収が上手く、圭が隼人を理解して受け入れて行くことの表現もイイ。
一部重たい部分があったり、若干盛り込み過ぎな感があったりするが、そこは片目をつぶって見逃そう。(笑)

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

「チョコ柿の種」的味わい?
毎度お馴染みのおバカでナンセンスな笑いで戦争の悲劇性や愚かさをコーティングした異色作あるいは意欲作。
そのギャップの大きさは賛否両論かも知れないが、個人的には支持…というか、独特の味わいは他に類を見ず印象的。
また、オープニングシーンの毒のあることと言ったら!(大好き)
しかし殿様ランチやMUの女優にそんなコトまで演らせますか!?(笑) いや、それはまだしも、真っ当な道を歩んでいた若者をこの世界に引きずり込んでしまうとは何と罪作りな!(爆)

ネタバレBOX

とはいえ前説から伏線をはっておいての初心者ネタもお見事!(更爆)
ところでタイトルのアタマの部分、逆じゃね?(笑)
ミッション

ミッション

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

紛れもなきイキウメワールド
前作『太陽』はSF的な設定でありつつ幸福論的な内容であったが、本作ではSFあるいは怪異譚の要素は無きに等しく、内容は思想・哲学、考えようによっては宗教にさえ近い?
が、静かな語り口で展開されるドラマはイキウメそのもの、な感じ。
その意味で、前川さんの作風は一貫していてブレないと言えよう。…と言うか、過去のSFテイストやホラー風味が強かった作品も、主題は同じだったことに気付く。
演出も従来と掛け離れることはなく、紛れもなきイキウメワールドを堪能。
120分。

トレモロブリュレ

トレモロブリュレ

ノアノオモチャバコ

小劇場 楽園(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★★★

民間伝承にまつわる現代の綺譚、に見せておき…(謎)
過去に観た2作は少なからず抽象的な部分があり紗幕を隔てたような印象だったのに対して本作は非常にワカり易い。
また、諸星大二郎作品に通ずるような民間伝承にまつわる現代の綺譚とその落とし所(あるいはコトの真相)は好み。
それにしても舞台美術の手のこんだことといったら…。

働く妻の休日

働く妻の休日

演劇ユニットレッドカンパニー

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★

玉石混淆
主人公の上司・先輩の非常識さが度を超えていて醒めてしまうばかりでなく終盤での彼らの言動の説得力をなくしてしまうのが致命的。
また、クドく感じられてしまう部分もいくつかあるのが残念。
一方、主人公の姉・兄たちはコメディリリーフ(バカップルぶりなども楽しい)、夫の姉・妹はシリアス担当と役割分担したのは整理されて観易いし、全体を通して描かんとするところのものは悪くない。
とはいえ六法全書が3年も前の版なのは学生時代のもので我慢していると解釈するにして、古いながらも広そうな一戸建てに住んでいるなど細部に甘いところもあり、100分程度に刈り込んで改訂すれば良いのに…。
あと、欲を言えば冒頭のピコピコハンマーは、その後も部屋のどこかに置いておいて欲しかったなぁ。普段から半分冗談でピコピコハンマーで叩きあって許す夫婦という設定はイイと思うので。

 ま ○ る

ま ○ る

miel(ミエル)

ザ☆キッチンNAKANO(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

大変満足
脚本を提供した6人とも作品をよく観ているのでどれが誰のものか推測しながら観たり(終演後に構成表を配るのもイイ)、勝手に別配役版を想像して観たりして大いに楽しむ。
また、コンテンポラリーダンスの取り入れ方も巧み。
さらにラストのセピア色を筆頭に照明のセンスも良く、大変満足。
そういやタイトルはそういう意味だったのね。

架空の箱庭療法♯2

架空の箱庭療法♯2

Nichecraft

吉祥寺ギャラリーre:tail(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★★

前回よりさらに進化
前回と比べて作品に添えられた説明のスタイルにバリエーションがあったり観客参加型(!)のものがあったりで「進化した」印象。
また、ミニチュアならではの素材を使ったものは「実寸にしたらどうするんだろう?」などと想像を巡らせたりもできてまた楽しからずや。

闇言

闇言

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

各話の面白さ+構成の面白さ
ホラーやハートウォーミング、コミカルなど味わいの異なる4編の連作短編。
意図的に時系列に沿わず並べた理由が最後に判った時は大いに納得。
よってアンケートにあった各話ごとと全体に5点満点で採点する項目は各話がそれぞれ4点で全体は5点。
しかし2人で分担して書いてこのようにするのは難しかろうに…。
なお、こちらで星が4つなのは他作品とのバランスによる。

Beautiful Runner

Beautiful Runner

ツラヌキ怪賊団

サンモールスタジオ(東京都)

2012/05/03 (木) ~ 2012/05/10 (木)公演終了

満足度★★★★

王道スポーツもの+見せ方の妙味
少年ジャンプ的ノリな王道スポーツものに様々な要素(元ネタを勝手に考えたり)を加えた上に場面場面の見せ方(走っている表現のみならず「受付」「電話」など多数)もいろいろと工夫がこらされ、さらに細かいネタの入れ方なども絶妙で楽しい。

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了

満足度★★★★

21世紀型家族を描く
イマあるいは今後の(=「21世紀型」?)「家族」ないし「人と人との繋がり」という題材とリゾート地のゲストハウスという舞台設定とが絶妙のマッチング。
また、10日ほど前にこの劇場で観た文月堂の『へちま』と同じく家族をテーマにしながら悉く対照的なのも面白い。

パパ、アイ ラブ ユー!

パパ、アイ ラブ ユー!

タクトプレイ・プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2012/05/06 (日) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

観客に疑問を抱かせずに駆け抜ける
「ちょっと待てぃ!」な箇所が多々あり、観客に「んなワケねーだろ!」と思わせると「負け戦」になってしまう「実は難しい」脚本(私見)を見事に「走り抜けた」な感じ。
かくて過去2戦の結果は1勝1敗だったが今回で勝ち越し。
ただ、劇中の季節と公演時期に大きな隔たりがあるのがちょっと残念?

罅割れた盾 〜さらばとだにも言ひて別れむ〜

罅割れた盾 〜さらばとだにも言ひて別れむ〜

劇団パラノイア・エイジ

「劇」小劇場(東京都)

2012/04/28 (土) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

続編ながら視点を変えて
「彷徨う翼」の続編で終戦直後の人々を描く。
同じ時代を描いたものは数あれど、本作のような描き方は珍しいのではあるまいか。
そしてその描き方ゆえに当時はかけがえのない相手を喪った人がいかに多かったか、と気付かされる。
こちらも演を重ねていって頂きたい。

彷徨う翼 〜朝日に匂う山桜花〜

彷徨う翼 〜朝日に匂う山桜花〜

劇団パラノイア・エイジ

「劇」小劇場(東京都)

2012/04/27 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

演を重ねて欲しい作品
太平洋戦争末期の特攻隊員たちを中心とした物語、初演も観ているし他の特攻隊ものや戦争批判系の芝居も少なからず観ているが、今更ながらに「戦争とは殺し合いである」と強く感じる。
折にふれて演をを重ねて欲しい作品だと思う。

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