よるべナイター
FUKAIPRODUCE羽衣
青山円形劇場(東京都)
2014/10/30 (木) ~ 2014/11/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
代打ver鑑賞
バックネット裏・最前列・通路側っつー席で鑑賞。(一般券より安い“さいふにやさシート”でこんないい席充てられちゃってよかったんでしょうか・・・羽衣初の円形劇場公演ってことで、席によっては音響が最悪だったらしいとは聞いたけど・・・)
全力で暴れまわる役者の、声が、汗が、パワーが、ガンガンに突き刺さってくるっていうこんな状態で、羽衣の名曲をコンボで撃ちこまれたらもう冷静じゃいられない。
「endless sex in the world」あたりから涙腺決壊でした。
劇場の円の中心で、「プレイボール!!!!」と叫ぶ森下亮さんの姿がなんとも印象的。
にしても「古田敦也が出る」とは聞いてたけど、まさかほんとに出てくるとは・・・w(冗談だと思ってた)
紙芝居の絵の町で
劇団唐組
雑司ヶ谷鬼子母神(東京都)
2014/10/25 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
はじめての唐組
役者の台詞回しに思考のスピードが余裕でぶっちぎられる感覚、すごい。
あと最初に座り方間違えた場合の足の痺れも、すごい。(´・ω・`)
ラストシーンの「アレ」、あると知ってはいても実際やられると圧倒されちゃうなあ。
しかしまあ、同じBGを連打されるとことかは、なんかちょっとギャグにしか見えなかったw
あとやっぱり、「常連にしか判らない笑いどころ」みたいなのも結構あるんだなあ、と。
ドン・ジョヴァンニ
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2014/10/16 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
カンパニー・フィリップ・ジャンティ「忘れな草」
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2014/10/16 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
男と女、あと猿な90分。
人形がひとに見えたり、ひとが人形に見えたり。
人形は人形だったりひとだったり誰かのおもかげだったりで、そのメタモルフォーゼがなんとも切なかったり可笑しかったり愛おしかったり。
カーテンコールで出てきた役者が9人しかいなかったことにビックリ。
もう2~3人はいるように見えたのに。
きらめく星座
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2014/09/08 (月) ~ 2014/10/05 (日)公演終了
満足度★★★★
人生初の公演中止、からの振り替えチケット
公演中止と知らず劇場に行き、エントランスでビックリ。一週間後に振替してもらって観劇。
「やっぱり井上ひさし脚本は肌に合わないな~、出てくるキャラクターもやっぱりいけすかねえなあ~」とか思いつつ、出来る役者陣の面白芝居に酔わされ、中盤、山西惇演じる傷痍軍人の長台詞では思わず涙がほろほろと。
秋山菜津子さんの変幻自在な歌唱にも聞き惚れ聞き惚れ。
井上ひさしの戦前・戦時・戦後モノ、以前に何度か他の作品を観たときは、どの登場人物も現代の感覚/政治的目線で描かれすぎでキャラクターとしての面白味をあまり感じなかったのですが、今回の作品は(もちろん前述のようなキャラクターも多かったですが)山西さんと秋山さんの演じていたキャラクターが「喜んだり怒ったり、悲しんだり楽しんだり、そこでちゃんと確かに生きている人間」として(役者の熱演も含め)とてもヴィヴィッドに生き生きと響いてきてたような。
そういう人間臭さのあるキャラクターが流す涙、こぼす溜息だからこそ、思わず感情移入してしまう、この人たちに幸せになってほしいと思ってしまうんだなあ、と。
それにしても残念だったのが、(他の人も書いてますが)客層の悪さ。
高すぎるチケ代のせいでガラガラなところを各種優待チケットで埋めたからなのか(自分も優待チケットで観たクチですが^^;)色々観劇マナーがなってない人が多すぎて・・・。
こまつ座の客って、言っちゃなんだけどこんな程度低かったっけ・・・?暗転のたびにパカパカ携帯確認してるおっさん、肝心のシーンで着メロ鳴らすおばさん、アメの包みの音、音、音。
「いま、そこ」の芝居なんてどうでも良くて井上ひさしの「政治」が聞けりゃ満足なのか~?とかうがった見方しちゃったり。
非常の階段
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
なんか今回のアマヤドリ、
入れちゃいけないスイッチが割りとナチュラル~に全開になってたような。
「わたしたちがいま生きている“ここ”という場所」についてあくまで真摯に切り取って見せるという行為っつーのが、実はここまで「観客に対してケンカを売ってる」ような行為であったのか、という昂揚感に包まれる二時間半。
とにかくまあ、さっぱりと美味しいくせに喉に小骨引っかかりまくりな上、胃ももたれてくるようなまったく消化に優しくない芝居。
二時間半の長尺も全く気にならず、息が苦しくなってくるほどにギッシギシに軋んじゃってる感、なんかめっちょ気持ちよかった。
ここ最近のアマヤドリ作品の中でもキャラクター一人ひとりの「生々しさ」とか「リアルさ」(あ、この言葉すごく使いづらい・・・^^;)みたいなのがヴィヴィッドだった気が。
全体が「あー、いかにも広田淳一っぽい切り口だなあ」っていう圧に満ちてる中で、同時にちゃんと一人ひとりが登場人物として自分の言葉を持ってる感というか。
(そこら辺、今回劇団員以外の俳優が多い公演にもかかわらず、いつもはこの規模のアマヤドリ公演だとちょいちょい感じちゃう「アマヤドリのステージに慣れてない感」「広田淳一のセリフを言い慣れてない感」みたいなのがほとんどなかったのも手伝ってなのか)
役者の上手さについてはもうこの劇団のポテンシャル考えたら特に書くことも・・・と思ったけど、やっぱりどの役者もみんな前に観た時より確実に「惹きこんでくる」パワーが上がってたような。特に糸山さん辺りは見るたびに「おもしろく」なってる印象が。
アンサンブル、たたずまいのキレ味には「もう最後の乱舞シーンなくてもダンスとして成立しちゃってるよなあ」って感じてしまうほどに、ホント、身体の存在としての「強さ」があるなあ、と。
そういう演者の説得力があってこそ、劇中で2回ほどある、あのトリッキーな「仕掛け」が実にエグ~く、観劇後じわじわ効いてくるようになってたんだよなあ、って思ったり。
この作品、是非とももう一回リピートしたい!・・・けどスケジュール的に難しいのは悲しいところ。
もう一度観ていろいろなパーツをちゃんと組み立てたときに見えてくるものを知りたいし、論理的にクリアに作られてるようで、どんなに考えても解釈しきれないような混沌がわざと仕込まれてたような気もするし。
再演される際は(されるよね!?)そこら辺もちゃんとしっかり注意して観ようかなと。
醜い男
冨士山アネット
東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)
2014/09/05 (金) ~ 2014/09/16 (火)公演終了
満足度★★★★
夢に出て来そうなシーン多数。
普段はギャラリーとして使われてるハコでの公演、妙にドライでエロティックな照明のもと最初に役者が空間に入ってくる、その瞬間からなんかもう面白かった。
出来る役者が四匹。ねっとりと胃にもたれる、あるいはサクッと軽い、そんな緩急自在に展開する芝居も観ていて楽しかった。
「顔」は誰のモノなのか、「整形」を題材に展開されるお話。
自分はあまり出来のいい顔じゃないけど、その顔から逃げてみるとどうなるのか、とかちょっと考えちゃったり。
最近読んだ鷲田清一の『ちぐはぐな身体』とも重なる部分が多かったのは妙な偶然(まあ鷲田先生の場合あんなことだったらいつでも書いてるけど)。
谺は決して吼えない
一色洋平×小沢道成
王子小劇場(東京都)
2014/09/04 (木) ~ 2014/09/08 (月)公演終了
満足度★★★★
気持ちのいい風が吹いてた
開演の数十分前になって観ることを決めて、勢いで王子小劇場にGO!
どんなもんだろうと思ってたら、予想以上に持ってかれる素敵な95分。観にいってよかった。観られてよかった。
一色さんも小沢さんも、「芝居を演じている」テイだ、ということをあんなに強調してる展開だのに、一個いっこの断片にしっかり惹きこんでくれる芝居パワーはさすがというかなんというか。
個人的に「第四回公演」での小沢さんの芝居がクセになりそうなおもしろ。
こわくないこわくない
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2014/08/30 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了
満足度★★
波長が合わなかった、のか・・・?
さっぱり刺さるものがなく、何が何やらでした・・・(´・ω・`)
なんだろう、出演者がいつもより多い分、この劇団にしては一人ひとりのキャラクターが薄かったように感じちゃったからなのかも。
上手い役者はさすがインパクトはあったけど、はなしを加速させるポジションにいるキャラクターが、イマイチどんな人間なのか見えてこなかった、っていう印象。
いつものクロムモリブデンって、もっとキャラクターの強さで引っ張っていくっていうか、はなしの荒唐無稽さを役者の存在感や説得力で成立させて、その上でその先に広がる「とんでもない世界」の普遍性を見せてくれちゃう集団ってイメージだったんだけど、今回はその境地には至ってなかったように感じちゃったかも。
「児童ポルノ」をネタにしたにしては掘り下げられ方が「普通」で、期待したほどには「思わぬ方向へのブッ飛び」がなかった感があるのも観ていてなーんか不完全燃焼。
東京バレエ団創立50周年 祝祭ガラ
東京バレエ団
NHKホール(東京都)
2014/08/30 (土) ~ 2014/08/31 (日)公演終了
満足度★★
スタオベでカーテンコール何回もやってたけど・・・
ぼくにはあんましおもしろい舞台じゃなかったですだよ・・・(´・ω・`)
まずはよかった感想を。
今回のプログラム、唯一面白かったのはルグリ&井脇の「オネーギン」。
ルグリ、全幕観たくなっちゃうくらいの色男っぷり!
相方の井脇さんも、演じられてないはずの一幕二幕のあれこれを思わず想像しちゃうような芝居だったなあ、と。
他の演目はねえ・・・^^;
生オケの演奏による「ボレロ」byベジャールはそりゃすごい迫力あったんですけど、それだけにギエムの「衰え」みたいなモンが感じられちゃってなんとも残念な感じが。
ギエムのボレロを観るのはこれで三回目だけど、初めて観た時のショックったらなかったんですよ・・・(遠い目)「くっっっ(キッ」って振り返るとこなんか心臓止まるかと思ったし。
「ペトルーシュカ」のマラーホフの老いっぷりには悲しいものしか感じず・・・。
他の二つは、なんていうか「なんか全然演じこんでないんじゃないの?」って感じの「ただ振り付けをこなしてます」な雰囲気で・・・。
特にバヤデールは酷かった。主演の二人含め全然振り付けが身体に馴染んでない感・・・。ヴァリアシオンの3人とか、めっちゃ硬かったし。
演目、50周年の公演なんだし、いつも散々上演しててダンサーに馴染みまくってるであろう『春の祭典』を生オケで大迫力にバーーーーン、てな感じじゃダメだったんかなあ・・・。
こんなんでもスタオベでカーテンコール何回も、とか、東京バレエ団のファンは「優しい」なあ、とか思っちゃいました(´・ω・`)
おこめ
砂の上の企画
東京キネマ倶楽部(東京都)
2014/08/28 (木) ~ 2014/08/31 (日)公演終了
満足度★★
料理はとても美味しかったです。
特にじゅんさいの小鉢とえびと蓮根の真蒸は、箸を進めるのが思わず一口一口ゆっくりになっちゃったです。
・・・ただ肝心のお芝居のほうはっていうと、なーんかずっと入っていけなかったつーかなんつーか。演じられていた芝居も、奏でられていた音楽も、あの東京キネマ倶楽部っつー会場からなーんか浮いちゃってたっつーか。
曲も少なくてバンドとの相乗効果も薄かったように思えちゃって、普通の劇場で、ストレートプレイで観たかった作品かも。
ハエのように舞い 牛は笑う
はえぎわ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/08/23 (土) ~ 2014/08/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
なんつーか
「いろんなひとがいて、いろんなことを抱えてて、いろんなことがあって、」っつーあたりまえなことが無性にじわじわほろほろ来ちゃうような芝居だったなあ。
台詞の一つひとつがいちいち妙~にきらきらしてて、もっとずっと見てたくなるような面白さが。もやっ、ふわっ、ってした終わり方もいい余韻。
アコースティック二人編成でこんなこともできるのかーってな音楽も素敵でした。もう一人のかたが出演の回も観にいこうかどうしようか。
Lost Memory Theatre
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2014/08/21 (木) ~ 2014/08/31 (日)公演終了
満足度★★
正直、期待外れ・・・
ベテランミュージシャン集めたサウンドはさすが。
透明感と猥雑さとが同時にびりびり来るような奇妙な感じ、大好き。
・・・ただそんな感じで音楽は楽しめたんだけども、それ以外の要素が宙に浮きすぎに感じられ、うーん。
舞台上で広がる世界が音楽の渾然一体になって刺さってくるような、そんな「持ってかれる」感覚は、イマイチ、感じられず、「なんだったんだろう、これ」感が。
三宅純の曲から発想を広げて試行錯誤、っつー作り方的に仕方ないのかもしれないけど、舞台上でグルーヴしてるのは音楽だけで、あとのダンスや芝居は演者一人ひとりがてんで別の方向に向かって走っちゃってるような、足し算だけで掛け算がないような、そんな印象が。
特に残念だったのは、役者陣の芝居にそれぞれ「腑に落ちてなさ」みたいなのを感じちゃったことかなあ。
煮詰める時間が足りなかったのか、芝居のトーンもみんなバラッバラで、観ていて意識をどこにチューニングしていいかわかんなかったし。
せっかくの谷賢一さんの台詞も、咀嚼が甘いまま発せられちゃってたような感がアリ。
白井さんが終始脚を引き摺ってたのも、故障なのか演出なのかはっきりせずモヤモヤ。
森山開次さん、ポリグラフのときはもっとセリフ劇できる人に見えたんだけどなあ・・・。
全体的に芝居パートも演劇パートも、あれでしっかり時間をかけて演じこんで、音楽の強度に敵うだけの確固たるグルーヴを持った有機的な「塊」に出来ていたらなあ、と思わずには。
スポット
わっしょいハウス
北品川フリースペース楽間(東京都)
2014/07/29 (火) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
あんなスケールの大きな話だったとは・・・
この劇団の毎度おなじみ、脳みそぐるぐるな東長崎奇譚。
いつも気持ちよく騙されちゃうんだけど、今回はこれまでの中でもダントツの気持ちよさだったかも。
この劇団の東長崎モノ、いつか池袋とかあの辺の「聖地・東長崎」近くの場所でまとめて上演したりしないかなあ、と。
河童
DULL-COLORED POP
吉祥寺シアター(東京都)
2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
二度目に観たとき、「「「ガツン」」」と・・・
正直一回目観たときは、面白かったけどあんましピンと来ないかなあ・・・くらいだったんですよ。
でもまあなんか心に引っかかるモンがあるなあ、ってな感じで思い切ってリピート。
・・・これ一回目に観たのと同じ芝居なのか?ってくらいグサグサ刺さってくる。苦しい。
現代社会を軽く皮肉ってる作品、かのようなツラして、観客の人生を(さらっと)皮膚ごとえぐってくるようなエグい芝居。
特に終盤のナンバー「Ways to Die」で「A氏」のもとに「S」が歩み寄る中での歌とダンスには、耐え切れず涙がボロッボロ。
ダルカラの芝居はいつも観ていて「苦しい」んだけど、その苦しさとも違う苦しさ。見ごたえありでした。
役者陣。「A氏」を演じた一色さん筆頭にみんな素敵だったんだけど、特に百花さんのTHE「河童」具合(←としか言いようが)と小角さんのマジカルな(とでもいうような)透明感が印象的。
一回目は山崎彬さん、二回目はコロさんと、隙にやってたように見えるゲストゾーンもおもしろい。
照明、音響、美術、音楽と、各セクションもほんとにいい仕事してて、感覚的にずっぽり引きずり込まれるような不思議さ。
最後。
ちょっと思ったんだけどS席A席の区分はあれでよかったのかな、と。
二回目観てた席とか、昨日ギリギリに予約したA席だったのに、中央ブロック後方のど真ん中。
乱舞ってるシーンとかは迫力も感じつつ全体像も見渡せたし、作品を楽しむには前方ブロックのS席よりちょうどよかったんじゃないかなあ。
マボロシ兄妹
悪い芝居
青山円形劇場(東京都)
2014/07/18 (金) ~ 2014/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★
これは・・・(´・ω・`)
これ書いてる今、観終って2時間半は経ってるけど、いまだにキツネにつままれたような顔をしてる自分がいる・・・(´・ω・`)
や、面白かったんですよ、ですけども、っていう^^;
「俺と彬とあがさと酒と」での二人芝居バージョン以上に、脳が追い付かなかったなあって印象が。面白かったんですけど、ね。
上演前にキャストとか改めてチェックしないほうが楽しめそうかも、って気がしてノーガード観劇。出てくる役者出てくる役者、美味しいエキス垂れ流しの芝居で見ごたえがあり。
岡田あがささんは初演(?)に引き続き他の作品じゃあまり見られないような透明感が素敵だなあとか、ダルカラの塚越さんこんな役でやってるのも素敵だなあとか、いろいろ素敵ポイント多かったんだけど、「先生」役で面白い役者さんがいるなあ誰だろう?と思って終演後キャスト表みたらびっくり村上誠基さん。そんな変装してたわけでもないのに全然気づかなかった・・・^^;
前から二列目での観劇だったんだけど、乱舞ってるシーンとかで全体が俯瞰できるような、もうちょっと後ろの席で観たかったかな、ってのが心残り。
おとこたち
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
出逢いたくなかった、出逢えてよかった、そんな芝居
あーしにとって、こう、自分のプライベートゾーンを晒さないことにはその作品についちゃなんにも中身ある感想が言えないわヽ(`Д´)ノっていうような実にめんどくさい芝居だったわ。
個人的に割ととんでもないタイミングでこの作品と出会っちゃったなあ、っていう。こういうの見ちゃうとホント困るのよね・・・(´・ω・`)
三人吉三
松竹/Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2014/06/06 (金) ~ 2014/06/28 (土)公演終了
満足度★★★★
やっぱり最後のアレは平場席でモロに浴びたかったわねー
三人吉三、話自体は何回か観てて知ってるのに、一幕の三人の吉三が出逢うシーンや、和尚吉三が「あ、こいつ、あの二人やっちゃうんだ・・・」ってなるシーンにはやっぱりぞわっぞわしびれちゃう。
ってか、あれなのよね、前より自分の観る目が育ってきたからなのか、前回のコクーン歌舞伎で観たときと比べても、今回の勘九郎・松也・七之助、観ていて思わず「濡れるッ!」ってなった瞬間がいくつもあって観ていて疲れちゃうほど。(この言い方どうなんだ?^^;)
附け打ちやパーカッションの音が役者のセリフと絡んでじわっじわポリリズムポリリズムしたサウンドになってく、っつーなんともおもしろな音の使い方にもぞくぞく。
にしても今年はやけに床面の反射を使った照明が印象的な芝居を観てるなあ。新国立ヴォツェックとか、砂の上の企画みくまりとか、アマヤドリぬれぎぬとか、今回とか。
パゴダの王子
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2014/06/12 (木) ~ 2014/06/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
見蕩れちゃったねー、面白かった^^
小野さん福岡さん湯川さん主演回を観劇。
政治的に読み解こうとかしちゃえば、それこそどっち寄りにだっていっくらでも野暮野暮な物言いとかできちゃうんだろうけど、そういうこと頭から取っ払って楽しめちゃうくらい隅から隅までちゃんと面白く惹きつけて/魅せつけてくれるバレエだったなー。
主人公たちの子供時代を演じてたまだ子供のダンサーですら、ちゃんとそこに意識の通った「芝居」があったんだもん。
振り付け/ダンサーだけじゃなく、ブリテンの音楽の古今東西ごった煮なおもしろさ、美術や照明の思わず飲み込まれてしまいそうなうつくしさ、すべての要素が印象的。
髷に袴で踊る男性コールドバレエ、ってのもなかなかどうして、いいもんだなあ、とも。
この演目、これからもずっと上演を重ねて行ってほしいなあ。
米沢さん菅野さん主演回のチケットもとってあるので、今からとても楽しみ。
アラベッラ
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2014/05/22 (木) ~ 2014/06/03 (火)公演終了
満足度★★★
こういうオペラは
ぼくにはまだはやかったのかもしれない・・・^^;
合唱曲やアリア的な独立した歌唱曲は特になし、セリフ劇を音楽に乗せてやっている、「オペラ」ってよりはまさに「歌劇」って感じ。鑑賞玄人ではない自分にとってはいまいち「抜きどころ」がなかったかなあ、と。
物語も男装を強いられていたズデンカの恋物語以外の部分は、そこまで楽しめずピンと来なかったかと。
でも、まあ乗れた乗れないは別にして出来としてかなりいいステージだったってのはいくらオペラ慣れしてない自分でもわかったし、青の綺麗な舞台は素敵だったし、先日のカルミナブラーナでもソリストとして登場していた安井陽子さんの技巧的なソロが面白かったしで、観て損ではなかったです。