オフィスワンダーランド第41回公演
ー漫画、小説か、通俗か、芸術か、 乱倫か、禁欲か、すべて問題だー
実演鑑賞
紀伊國屋ホール(東京都)
2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.office-wonderland.com/
期間 | 2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日) |
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劇場 | 紀伊國屋ホール |
出演 | 吉田潔、河内哲二郎、齊藤奈々江(劇団俳優座)、伊藤広大、藤井玲成、大野育子、塚本茉莉子、内田靖子、高橋舞花、島田晶子、松村穣、岡本高英、本郷小次郎、松岡由眞、松岡由眞、山幸加奈、山幸加奈、大内慶子、中神一保 |
脚本 | 竹内一郎 |
演出 | 竹内一郎 |
料金(1枚あたり) |
2,500円 ~ 4,300円 【発売日】2016/04/13 前売:4000円/当日:4300円 学割:2500円/公開ゲネ:2800円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 5月26日(木)19:00 5月27日(金)19:00 5月28日(土)14:00 5月29日(日)14:00 公開ゲネ26日14:00→満席となりました! |
説明 | 芸術家・岡本太郎の親で、 "日本漫画の父"とも言われる漫画家「岡本一平」と、その妻の小説家「かの子」。 二人の「奇妙な」夫婦生活とは……。 奇妙を包む風呂敷 竹内一郎 「奇妙」あるいは「不可解」という言葉でしか、形容できない夫婦である。 夫の岡本一平は、「日本漫画の父」と呼んでいい人物である。日本美術学校で絵を学び、夏目漱石から絵の腕を買われ、大正時代に朝日新聞で描いた「漫画漫文」という独自のスタイルで、日本漫画の基礎を作った。漫画に映画的手法を自覚的に導入した先駆者でもある。日本漫画の源流は、漫画の神様・手塚治虫のその先、岡本一平にある。彼は弟子をたくさん育てた。絵も天才なら、文章(小説・作詞)も天才、加えて人格者でもある。 妻の「かの子」は、一平の放蕩(当時の芸術家にとって当たり前であった)に絶望し、自ら不倫を繰り返す。歌人として出発し、精神の暗黒時代は仏教に救いを求め、さらに小説家として華麗に花開いた頃には、愛人を自宅に引き入れ、一平、かの子、かの子の愛人、という奇妙な夫婦生活を送る。これほど奔放な女性作家も珍しく、瀬戸内寂聴氏が書いた評伝『かの子繚乱』が大ヒットし、これで一躍有名になったといってもよい。 私の推論だが、かの子の乱倫時代、一平は禁欲で対抗したのではないかと思う。 一平は全てにヒットメーカーだった。だが、かの子は、主に仏教に関するエッセイやラジオ放送、講演などが主な資金源だったのではないか。 かの子ほど「思い通りにいかない悔しさ」を噛みしめた人も珍しい。 本作のために二人を調べ直して、かの子の息子・太郎への愛情の純粋さを知り、私の中でまた「奇妙なり」が木霊した。そして、二人を包む風呂敷を一つ思いついた。その風呂敷は破たんするだろう。破たんしても一向に構わない。観客の皆様には、破たんっぷりを存分に楽しんでいただきたい。 |
その他注意事項 | 未就学児入場不可です。 開場は開演の30分前、受付は開演の1時間前です。 開演時間を過ぎますと、ご指定の席にはお座りいただけない場合がございます。予めご了承ください。 |
スタッフ | 脚本協力 中島直俊 美術 松野潤 照明 今西理恵(LEPUS) 音響 松本昭(音スタ) 衣裳 佐々波雅子 振付 土屋貴俊(東宝芸能) 舞台監督 小沢真史 舞台監督助手 佐藤謙一 演出助手 荒井章伸 制作協力 J-Stage Navi 協力=劇団俳優座 タイムリーオフィス ヴォーカル㈱ エレメンツ (有)アコルト (有)オフィス・エイツー ㈱サイプロダクション 芸映 ㈱ジュネス プランニングクレア 協力役者 岡崎真弓 制作 浜田和美 |
チケット取扱い
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"日本漫画の父"とも言われる漫画家「岡本一平」と、その妻の小説家「かの子」。
二人の「奇妙な」夫婦生活とは……。
奇妙を包む風呂敷
竹内一郎
「奇妙」あるいは「不可解」という言葉でし...
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