奇妙なり――岡本一平とかの子の数奇な航海ー 公演情報 奇妙なり――岡本一平とかの子の数奇な航海ー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    かの子
    今生きていても素敵な女性だろう。

    ネタバレBOX

     瀬戸内寂聴の「かの子繚乱」によっても、また岡本 太郎の母としても、今では父、一平より名を知られるかの子であるが、彼女が夫公認の愛人を持ち、而も息子の太郎がそれを気に病んでぐれることもなく生活し得たということは、近年で言えば赤塚 不二夫と初婚夫人、再婚夫人同士がとても仲の良い間柄であり、娘さんも道を逸れなかったことに近いかも知れない。が、時代が時代であり、尚且つ今作で描かれるのは当時珍しかった外遊に、一平は、妻のみならず、妻の愛人二人と太郎迄一緒に船旅をさせたのであった。神戸からマルセイユ迄である。船の名は箱根丸、ロンドンで開かれた海軍軍縮会議取材旅行が一平のミッションであった。今作ではこの長い船旅の道程を描いている。無論、この間に何故、一平とかな子がこのような関係を持つにいたったか、現在の東京芸術大学の前身であった東京美術学校に父同様入学していた太郎は18歳を機に本場パリで絵の武者修行に入る為、父の取材に同行。母、母の愛人二人も同様であった。だが、源 五郎が指摘するように一平には、1929年当時の、遅れた日本と言う村社会にバイアスを排した人間関係構築をプロデュースする意図があったのかも知れない。まあ、役人なんぞの硬い頭より、日本の民衆は開けた性意識を持ってはいたハズだが。それが体制を前にすると萎縮するのは未だに変わらない日本人のダブルスタンダードである。国家を代表しこの会議に出席する為に乗り合わせた海軍少将と、その二回りも年下の妻に絡むエピソードや、アルゼンチン・タンゴを取り入れた楽しめる舞台で、かの子役がキュートである。
  • 満足度★★★

    ほんとに奇妙
    岡本一平が芸術よりも生活を取るような現実的な常識人なのが興味深かった。そんな人がどうして妻の愛人(しかも2人)の存在を許したのか不思議。かの子は、嬌声をあげているだけで3人の大物男性を引き付けるような魅力が感じられず残念。

  • 満足度★★★

    役者はよかったけど
    本に魅力なかったなぁ。
    演出は面白かったんだけどね。
    自分の書きたいことを全部突っ込んだんでしょ、って突っ込みたかったw
    もっとシャープに削れるよね。
    他の人も書いてたけど、芸術家=変人=素晴らしい、みたいなステロタイプが気になったな。

  • 満足度★★★★

    工夫に満ちている
    日本希人伝シリーズ オフィスワンダーランド第41回公演 奇妙なり 岡本一平とかの子の数奇な航海 観劇。
    やはりプロの芝居ですね。学生演劇を見続けたあとだから顕著に分かったが、無駄な動きが非常に少ない。どこを見せたいのかが明確だった。影による演出はなかなか良い工夫と思う。良作です。

  • 満足度★★★

    ダンスが…
    舞台は、岡本一家が「箱根丸」でロンドンに向かう船中でした。かの子の愛人2人も一緒なので、その不自然さを説明する所から始まります。とは言っても、それが1つのテーマですが。。。この不自然さは、常識的に凡人には分かりません。それを舞台でどう見せるか、意外と難しいと思います。愛人って、どんな行動をするのか、どんな思いなのか、観客にうまく伝えられたのでしょうか。影絵を使ったり、船のセットなど、演出の工夫が感じられます。俳優も熱演でした。しかしながら、タンゴに拘りのある演出が売りですが、踊りすぎですね。やはり、ダンスが終わって拍手がわいたところで終演なら、すっきりしていたと思います。その後のダンスもカーテンコールのダンスも不要だと思いました。

  • 満足度★★

    結果論
    結局のところ『この自由奔放さは凡人には理解出来ないでしょ?』ってのが根本にあってバカにされている感が芝居の端々に現れている。
    凡人の私にとっての駄作です。

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