花からの手紙
これで、谷さんの作品は、5作品目。
どんどん魅力にはまっていってます。
この作品もザ!谷さんっていう作品で、谷さんらしさが存分に出ている作品でした。
最終回
火曜から楽しかったです。
皆様ありがとうございました(^^)
◆ストーリーは書かないけど、日常生活で客席側の人間にも起きる可能性があるストーリー。コメディじゃなくてトラジェディ...って言うより現代深刻劇とでもいうものでした。
◆主演は『伊藤えみ』
彼女の演技については諸氏がツイッター等で絶賛していますが、以下、私的な感想です。
『伊藤えみ』独特の演技スタイルは、台本というの異次元の世界に存在している人物の人格を、自分の内に呼び込んで、その人物に成りきって演じる演劇発祥原点のシャーマン式変身演技です。今回の『花からの手紙』では、それが良く出ていたと思います。
◆話が飛びますが、昔のイタリアオペラではヒロインを演じる歌手には、お約束の『狂乱の場』が用意されていて、正気を無くしたヒロインがリアリズムから解放された自由な立場で、舞台上に独りテクニックの限りを尽くして演じる(歌う)ものです。今回の『花からの手紙』では図らずも同じように半狂乱の早苗を『伊藤えみ』が演技力の限りを尽くして演じました。
とはいえ、演技にしろ歌唱にしろ演者の自己満足では意味が無いのは勿論で、客席の心を揺さぶってこその演技価値です。その意味でも今回の彼女の演技は素晴らしく、客席の公演参加者にも舞台上の人物への感情移入を実現してくれました。
◆更に、『野村龍一』さんや『鎌田亜由@iroha_aizawa ご連絡頂いた同日に予約担当の方からも予約完了のメール頂きましたが、予約担当の方から頂いたものと美』さんも十分以上の演技で楽しませてくれました。演じている時の野村さんは(前説の時とは別人の)イヤなオヤジそのものだったし、『伊藤えみ』早苗と真っ向勝負だった『鎌田亜由美』野村も見事でした!
椿チームを観た2回目です
◆この舞台はキャストの一部がダブルになっていてエンディングの台本も違うものになっている。とは言っても主役はシングルだし台本も殆どは同じ。でも観劇後の印象は結構違います。椿チームの舞台は蘭チームと比べ穏やかな印象が残るのに対し、蘭チームは、伊藤えみ(早苗)と鎌田亜由美(中野)の女優対決を中心にハードな感じ。◆また、主演の伊藤えみ(早苗)には一人芝居的な場面も設定されていて、この作品の中では唯一の静かな見せ場になっています。場面の後半では夫婦共演にはなるものの二人の間に絡みは殆ど無く実質一人芝居が続きます。そこで早苗が歌う子守歌には早苗に突きつけられた残酷な現実と、それに目を背けて信じ込みたい虚構の現実とが複雑に織り込まれていて、それを子守歌の歌い方・声の使い方だけで表現しなければならない役者の演技力の見せ処にもなっています。これが上手く決まると客席にも物の哀れを強く誘って男性でも嗚咽が... 勿論、客席を泣かせりゃいいって事ではないけど、それは役者と演出家の成果ではあるとも思います。
蘭チーム(観たのは2回目)
◆この芝居は男性役者陣にも激情を吐露する場面は用意されていますが、脚本は女性に焦点があって女性群像劇的な側面を強く持っています。早苗(伊藤えみ)・中野(鎌田亜由美)・真美子(関谷真由)は、自分の内面や周囲との関係に葛藤を抱えている女性の役で、伊藤さん・鎌田さん・関谷さんは、夫々の役回りに相応しい演技を十分に見せてくれます。◆特に彼女たち同士が女性の本音で対峙するシーンは役者演技の見所になっています。持てる演技力の全てを投入して全力で演じる続ける伊藤えみ、表面的にはクールな中野を巧みに演じる鎌田亜由美、女子高生の若さ故の悩みを熱演する関谷真由(電話聞いちゃったシーンの表情印象的でした)‥このメンバーのキャラと演技力とが脚本の本質を成立させているように感じました。◆また、島田を演じる川村舞さんは初舞台とのことですが魅力的な容姿もあって人生の先輩的な役を上手く演じられてましたし、女性役中で唯一女性の悩みは抱えていない増田役の大和田晴菜さんも達者な演技で舞台を駆け回って楽しかったです!
6/30 昼 蘭チーム
◆この公演、主演の「伊藤えみ」が全場面手抜き無しのシリアス系演技モード全開で、演ずる役が憑依したような彼女の演技は壮絶でした。トークショーでは、この作品の前に出演した公演から二週間しか開いてなくて人間女性に戻るが大変だった(?)とコメントしてましたが昨日は見事に変身完了してました!◆客席では女性は勿論、男性も泣いていて作品からの手紙は観る者に見事に届いておりました!◆エンディングまで違う一部ダブキャスト体制のこのお芝居、ストーリーも役者の演技も濃厚な舞台です。
椿チームの初日
椿チームの初日観て来ました、主演の『伊藤えみ』は揺れ動く女性心理を的確に演技として表現しているし、高校生役の若い役者さん達も含め全キャストがこのリアリズム寄りの作品内容を十分に客席に伝えて来ます。舞台セットも本物的で現実感のある世界を舞台で実現しています。一部、ダブルキャストになっていて、それぞれのチームで異なる結末になっているとのことなので欄チームの日も観るつもりです。