蘭チーム(観たのは2回目)
◆この芝居は男性役者陣にも激情を吐露する場面は用意されていますが、脚本は女性に焦点があって女性群像劇的な側面を強く持っています。早苗(伊藤えみ)・中野(鎌田亜由美)・真美子(関谷真由)は、自分の内面や周囲との関係に葛藤を抱えている女性の役で、伊藤さん・鎌田さん・関谷さんは、夫々の役回りに相応しい演技を十分に見せてくれます。◆特に彼女たち同士が女性の本音で対峙するシーンは役者演技の見所になっています。持てる演技力の全てを投入して全力で演じる続ける伊藤えみ、表面的にはクールな中野を巧みに演じる鎌田亜由美、女子高生の若さ故の悩みを熱演する関谷真由(電話聞いちゃったシーンの表情印象的でした)‥このメンバーのキャラと演技力とが脚本の本質を成立させているように感じました。◆また、島田を演じる川村舞さんは初舞台とのことですが魅力的な容姿もあって人生の先輩的な役を上手く演じられてましたし、女性役中で唯一女性の悩みは抱えていない増田役の大和田晴菜さんも達者な演技で舞台を駆け回って楽しかったです!