償い 公演情報 償い」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★

    中途半端!
    復讐するならもっと早くやると思いますが・・・!

    ネタバレBOX

    弁護士も年下の恋人も犯人が解っているのに・・・!
  • 満足度★★★

    いじめ
    昔からあった問題ですが、昨今はどんなネタなのでしょう?

    金品の強要、人間性否定etc.昨今は程度を知らない”村八分”状況が多いようです。

    劇中で触れられた原因はあまり自殺やら不登校やらに発展しそうもなかったですが…。

    むしろ「復讐する」「私刑」の是非がテーマのような気もしたのですが如何でしょう?

    ゲームをしながらの運転での死傷事故など、もっと「復讐」「私刑」の対象になりそうですが。

    本作では「いじめ」の事実に対する記述が不足していたように思います。
    また、終わり方も、作者の頭の中では完結したのでしょうが、観る側には釈然としない処理のされ方でした。

    何を観客に訴えたいのかで方法論は多種多様に違いないのでしょうが、肝心の”何を訴えたい”の部分が微妙にぶれていたように思います。

    おしいな…  と思いました。

  • 満足度★★★★★

    想像力を駆使させる恐怖
    悪ガキだった頃の名残がある元同級生たち。 
    それぞれが好きなように生きており、各自の生活のピースが小気味よく繋がっていきます。 
    どの演出効果がそうさせているのか分からないのだが、そのピースのひとつひとつに邪悪な「何か」が息を潜めているような気がしてなりません。 
    結局、その正体を知りたいが為に集中力が高まり、どんどん舞台にのめり込んでいってしまう感覚が新鮮でした。 
    若者の爽やかさとミステリーのコントラストも魅力的です。 
    表現手段として暴力的なシーンを露骨に観せる事は無いのですが、確かに存在する残酷さの輪郭がハッキリと頭の中で形を成していき得も言われぬ恐怖がジワ~ッと襲ってきます。 
    何だかすごく償いの度合いが不平等で理不尽だなーと思いながらも、ラストに向けては鳥肌が立ちまくりでした。 
    観終わった後には心地良い疲労感。 
    舞台ならではのサスペンス、こわ面白かったです。

    ネタバレBOX

    追記 
    後々まで残るモヤモヤっとしたものが前記タッキーさんのネタバレ文章で解明できスッキリしました。 
    もしも舞台セットがリアルなものであったら細部の「?」な部分に囚われ、ともすれば入り込みにくかったのかもしれない。 
    しかし今作品の不安定でとりとめのないセットが何か時空の歪みを連想させ、全体的に悪夢を観ている様な感覚になっていたのだなーと。 
    リアルタイプの物語でありながら何か地に足がつかない感じの不安感。 
    どうしようもなくこの作品に魅了される理由がわかってスッキリしました。 
    感謝です。
  • 満足度★★★

    よかった
    見せ方を工夫していてなかなかおもしろかった。

  • 満足度★★★

    軽いかな
    好感度高めながら、腑に落ちない点が多く何も残らなかった。(・・すみません)
    気になって仕方なかった舞台装置もよう分からんかった。

  • 満足度★★★★

    忘れない
    最初は明るく楽しい雰囲気からはじまりましたが、、最後は息苦しくなるくらいの熱演でした。心に残るいいお芝居でした。

  • 満足度★★★★★

    決して
    元には戻れない。賽は投げられたのだ!

    ネタバレBOX

     舞台美術は左右シンメトリーなのだが、舞台上の造作物は、奥の広い踊り場から出捌け口が2か所ある背面の壁に連なり、その客席側は、最前部が波を切る船の舳先のように三角形になっている。だが、その天井に当たる部分は、客席方向へ下る傾斜になっていてこの部分は、ブロックを組むように各パーツが取り外し可能になっている。尚、天井に当たる部分の下部には、出捌け口を挟んで壁が設えられていて、赦免の天蓋部には紗のような布が見える。色調は白が基本で、左右の通路の側壁側には上部が階段状になった柱の如き物体がこれもシンメトリカルに突っ立っている。
     物語は、中学生時代の同級生が自殺? をしたという所から始まる。彼は結婚しており、近々子供も生まれる予定であった。唯、その子には障害がある可能性があると診断されたという。彼は8つもの保険に入り、障害がある子の為にそれが役立つことを考えていたというのだが、イマイチハッキリしない。医師、警察の所見は自殺ということで一致していた。偶々、自殺した同級生のクラスメイトに弁護士になった男が居て、この弁護士が所属している事務所が、妻の依頼を引き受けることになったのだが、おかしなことが次々と起こり当時のクラスメイトの人生を破綻に導いてゆく。
     謎を繙いてゆくと、妻もクラスで一番間の抜けた男も、事件に様々に関与していた人々も総てが、中学時代の苛めに起因していた。手の込んだシナリオを書いたのは、苛められていた子の姉。今ではクラスで最も間の抜けた男の妻となることになった女であり、彼らの置かした犯罪の中でも最も重い殺人を犯したのは彼女の父だと推察される。即ち一連の事件は苛めに対する復讐であったということになる。
    観終わって不気味という印象を持った。それは、舞台美術の狙った斜面の不安定感や殊更白を強調して清潔感を表していたこともさることながら、最初、極めて幾何学的、知的に構成されていた舞台上のオブジェが話の進むにつれ、解体され、補修されながら決して元の完成された構築物にはならず、廃墟に残った積み石のような状態を晒し、壊れたもの・ことの不可逆的な意味を示すのみだったからである。それは恰も、我々が失ってしまった人間的価値観の代替として金銭が大手を振り、人々が金銭を神と崇めることによって安心も立命も喪失した現在の日本を映す鏡のようであったからではなかったか? 観終わった後、自分の感じた感慨である。極めて印象的な作品である。
    この絶望感は、アホばかりが為政者面をして民主主義など決して担うことのできない国民を誤った方行へ道連れにしてゆくこの「国」の体制のグロテスクそのものであり、彼らの過ちをキチンと追及し責任を負わせることのできない民衆のだらしなさそのものである。苛めとその復讐を描いた作品を観て、粉々に砕け散った人間という概念の廃墟を見た!
  • 満足度★★★★

    観る前からの
    チラシが物語の発端という手の込んだ公演。
    物語は「償い」なのか「復讐」という表現が相応しいのか。償いという語感は、当事者に主体的に何かをさせる、というイメージを持っていたが...。それゆえラストシーンの尻切れトンボの感が気になるところ。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは左右対称で、高さのある舳先のような三角形をしており、客席側にあるブロックを取り外しをしていく。また上部は客席側に傾斜しており、そこでの演技は不安定なようだ。また上部には2つの出入り口があるが、その違いは場所の違いを表している。

    梗概..中学時代の同級生が自殺したようだ。そして仲の良かった仲間が久しぶりに再会するところから物語が始まる。集まったクラスメイトには次々と不幸な出来事が...。このメンバーがいつも集まっている店は元教師が経営しているが、魔の手はこの店をも標的にしていた。集まっているのは中学時代にある生徒を苛めていた。もっとも会話からは苛めという意識はあまり持っていなかったようである。

    この苛めのシーンがチラシの表。裏山で黒子を苛めて喜んでいる様子。裏はその逆で家族などの悲観した様子。そこには喪服の姿も映っている。物語の発端は当時の彼ら彼女らとっては些細ないたずらであったかもしれないが、その対象になった生徒にしてみれば苛め...そのトラウマが引き篭もり、家庭内暴力へとエスカレートしていった。
    苛められていた生徒は家庭内暴力を始め、それに耐えかねた父親が...冒頭シーンへ繋がる。この生徒には姉がおり苛めを行っていたグループの一人と付き合っており、その偽装?恋愛によって色々な情報を入手していた。

    序盤...演劇の定番の如く登場人物が全員登場し、不規則にブロックを外していく。いったん人的なものが破壊(解体)されたら、構築物のように補修して元に戻すことが出来ない。ラストシーンは廃墟のようになった場所の上(いつも集まっていた店)で犯人と思しき姉が召喚されるイメージのところで終わる。最近のteamキーチェーンの公演に比べて救いがないと思う。
    舞台美術の傾斜、その不安定な構造、新聞・紙幣・徳利・TVリモコンなどの小物はすべて白。不気味な様相を様々な演出で表現しており、細部に拘りが見られる。

    一方、ラストシーンは犯人と思しき人物と対峙することなく尻きれトンボのような感じである。愚行による孤独、さらには家庭内での蛮行。実はその部分が描かれておらず、この償いもしくは復讐に至る過程の描きが弱いと思う。諦観に向かうところへの思いは観客が想像するということか。それともその先の説明は無用と切って棄てたのか。
    観客(自分)にしてみれば、この諦観を託されただけでは物足りないし、この余韻は残酷のようにも思うのだが...。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    償い?復讐?
    まず驚いたのは舞台装置があのパンフレットの写真からは想像もできないセットでした。これをどうやって使いこなすのかと興味津々で観ました。とても面白く使っていました。償いよりも復讐の方がぴったりするのではと思いました。これでおしまいなのかと最後は尻切れトンボの感じがしました。

  • 満足度★★★

    舞台上のセットは?
    このテーマの作品は好き嫌いが分かれますね。舞台上のセットを見て、何を象徴しているのかを考えながら観ていくと面白いかも。。。

  • 満足度★★★★

    忘却に非ず
    人によっては“それ”を「加害」と思わずとも、
    被った者によっては“それ”を「被害」と認識する。

    「被害」が心深くあるとき“それ”は忘却に非ず。

    「加害」に心当たりある者には怖いお話。

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