満足度★★★
いじめ
昔からあった問題ですが、昨今はどんなネタなのでしょう?
金品の強要、人間性否定etc.昨今は程度を知らない”村八分”状況が多いようです。
劇中で触れられた原因はあまり自殺やら不登校やらに発展しそうもなかったですが…。
むしろ「復讐する」「私刑」の是非がテーマのような気もしたのですが如何でしょう?
ゲームをしながらの運転での死傷事故など、もっと「復讐」「私刑」の対象になりそうですが。
本作では「いじめ」の事実に対する記述が不足していたように思います。
また、終わり方も、作者の頭の中では完結したのでしょうが、観る側には釈然としない処理のされ方でした。
何を観客に訴えたいのかで方法論は多種多様に違いないのでしょうが、肝心の”何を訴えたい”の部分が微妙にぶれていたように思います。
おしいな… と思いました。
満足度★★★★★
想像力を駆使させる恐怖
悪ガキだった頃の名残がある元同級生たち。
それぞれが好きなように生きており、各自の生活のピースが小気味よく繋がっていきます。
どの演出効果がそうさせているのか分からないのだが、そのピースのひとつひとつに邪悪な「何か」が息を潜めているような気がしてなりません。
結局、その正体を知りたいが為に集中力が高まり、どんどん舞台にのめり込んでいってしまう感覚が新鮮でした。
若者の爽やかさとミステリーのコントラストも魅力的です。
表現手段として暴力的なシーンを露骨に観せる事は無いのですが、確かに存在する残酷さの輪郭がハッキリと頭の中で形を成していき得も言われぬ恐怖がジワ~ッと襲ってきます。
何だかすごく償いの度合いが不平等で理不尽だなーと思いながらも、ラストに向けては鳥肌が立ちまくりでした。
観終わった後には心地良い疲労感。
舞台ならではのサスペンス、こわ面白かったです。
満足度★★★★
観る前からの
チラシが物語の発端という手の込んだ公演。
物語は「償い」なのか「復讐」という表現が相応しいのか。償いという語感は、当事者に主体的に何かをさせる、というイメージを持っていたが...。それゆえラストシーンの尻切れトンボの感が気になるところ。
(上演時間1時間30分)
満足度★★★
償い?復讐?
まず驚いたのは舞台装置があのパンフレットの写真からは想像もできないセットでした。これをどうやって使いこなすのかと興味津々で観ました。とても面白く使っていました。償いよりも復讐の方がぴったりするのではと思いました。これでおしまいなのかと最後は尻切れトンボの感じがしました。
満足度★★★★
忘却に非ず
人によっては“それ”を「加害」と思わずとも、
被った者によっては“それ”を「被害」と認識する。
「被害」が心深くあるとき“それ”は忘却に非ず。
「加害」に心当たりある者には怖いお話。