満足度★★★★★
想像力を駆使させる恐怖
悪ガキだった頃の名残がある元同級生たち。
それぞれが好きなように生きており、各自の生活のピースが小気味よく繋がっていきます。
どの演出効果がそうさせているのか分からないのだが、そのピースのひとつひとつに邪悪な「何か」が息を潜めているような気がしてなりません。
結局、その正体を知りたいが為に集中力が高まり、どんどん舞台にのめり込んでいってしまう感覚が新鮮でした。
若者の爽やかさとミステリーのコントラストも魅力的です。
表現手段として暴力的なシーンを露骨に観せる事は無いのですが、確かに存在する残酷さの輪郭がハッキリと頭の中で形を成していき得も言われぬ恐怖がジワ~ッと襲ってきます。
何だかすごく償いの度合いが不平等で理不尽だなーと思いながらも、ラストに向けては鳥肌が立ちまくりでした。
観終わった後には心地良い疲労感。
舞台ならではのサスペンス、こわ面白かったです。