ふたりカオス 公演情報 ふたりカオス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
21-27件 / 27件中
  • 役者さん自身はどう思われるか分かりませんがやはり公演期間中こそ舞台は「伸びる」
    3回めの投稿失礼しますm(_ _)m
    前回の感想と同じ組に対して
    今回はまた違う感想を抱いたので投稿させていただきます。

    詳細はネタバレに。


    初見で
    「うーん、ちょっと役者の個性が役と合わない感じ」とか
    「テンション高すぎて、2人の息が合ってない感じ」など
    思った組について、2度目を見たら
    前回と全然違う感想(もちろん高評価)を抱きました。

    お芝居を複数回観劇するようになってからずっと思ってましたが、
    役者さん自身としては「初日を焦点/目標に稽古をしている」
    というスタンスなのでしょうが、
    やはり実際の舞台上で観客を前にお芝居を行う度に
    役者さん/お芝居は更に伸びる(進化/変化する)ものなのだな、
    と思いました。

    自分の中の「ベスト回」が揺らぐなあ( ´ー`)

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ ①高橋×栗生ペア
      前回、栗生さんは柚月さんとほぼ同じレベルのテンションの高さで
      カフェ店員を演じていたと思うのですが(どちらが良いかは好みの問題?)、

      高橋さんについては個性としての「若さ」「活力・元気の良さ」が
      表に出過ぎてしまっていて、
      椎名さんに比べ「疲れはてたウェディングプランナー」の
      イメージに合っていないかな、と思っていました。

      しかし、本日は「若さ」こそあれど要所要所での
      肩が凝っているかのような
      「疲れ」「ため息」のような所作(?雰囲気?)に

      「ああ、この人は営業職から夢を持って
      ウェディングプランナーになったものの
      今その仕事にすら不満とストレスを抱えてしまった人だ」と
      ちゃんと感じられました。

      どの部分の演技が変わった、という所までは分かりませんでしたが、
      全体的な雰囲気が変わったのかな?
      
      そのおかげもあってこのペアの物語もまた

      笑い⇒涙

      への見事な連携が取れていたと思います。

      ? 3面舞台での観劇位置の違いも関係してるんですかね?


    ・ ④図師×小沢ペア
      お2人の初回を観た時、
      両方も「おもしろキャラ」かつ
      ・ 狙った笑いを放り込んでくる「笑いのプロ」
      と
      ・ テンション激しく高めの小沢帝国
      という事で、その掛け合いは面白いと思ったのですが、
      テンションの高さと会話/台詞の早さが勝ちすぎて
      会話が案外噛み合っていない/噛みトチリが結構多い、
      と思いました。

      ※ その点、藤堂×高田ペアは落ち着きがあった分、
        そういうズレのようなものは感じませんでした。

      ただしこちらのペアも今日観てみると、
      かなり会話(呼吸?)が噛み合ってきている、
      ちゃんと(演者が)狙った箇所で笑いが取れる(自分も笑わせられた)、
      と納得の出来だったと思います。

      元々相性自体は悪くないんでしょうね、
      多分初回は勢いが勝ちすぎていて
      その相性を活かしきれていなかったのかな、と。

      という事で、泣きのないこの物語も
      楽しく観劇できました。


    ・ ⑤柚月×土屋ペア
      柚月さんの初回を観た時、
      シャドーと腹筋、最後のファイナルブローそれぞれの所作が
      「ボクサー」ではないな・・・と思ってしまいました。
      
      ? 結局の所、ボクサーがやる腹筋として正しいのは
        栗生型、柚月型どちらなのか自分は分かりませんが

      シャドーは「吐く息に合わせ打つ事が重要」と。
      そこが栗生さんに比べてあまり上手く出来ていないなあ、という感じでした。

      しかしたった2日程度で全然出来が変わっていました。

      元々気合は十分入っていたと思いますので、
      各所作が「ボクサー」っぽくなれば十分に
      このシリアスな女ボクサーの役に合うのかと。

      ※ それでもなお、カフェ店員が一番似合う人だと思うのですが( ´ー`)
        可愛くてそれでいてテンション高い関西系、という
        イメージが、でしょうか?

      合わせる側のトランペッター兄については、
      案外イケメンならどの人でも合う、という感じがあったのですが、
      今日の土屋さんの飄々ぶりと
      短編後編部分の自分語りはかなり「役に入っている」空気を
      台詞吐きとその表情などから感じました。

      そして女ボクサーのファイナルブロー「イエローハンマー」を
      食らって(実際当たってないと言ってましたが)、
      鼻血出したのにはマジで驚いてしまいました。
      (椎名さんも出したらしいですが、役者さんは出そうと思えば
      鼻血も出せるもんなんでしょうか???)

      そんなこんなでこの2人もまた、
      この⑤を飾るにふさわしいペアなのかなあ、と。


    そんなこんなでどんどん各ペアが良くなってくると
    「DVD買うなら公演日程後半の作品の方がいいのかなあ?」などと思えてきました。


    そしてまだ野中さんだけ観れてないという・・・
  • 満足度★★★★★

    お得感ある!
    5つの話が楽しめてこれ以上のお得感はないでしょ!
    しかも出演者は超豪華だし、ムチャクチャ面白かったです!
    2回目観るのが、今から楽しみ!!

  • 作/演出から「ふたりカオス」の深みを聞く
    作/演出松本さんのトークイベントがあると
    今更ながら知り、急遽当日券にて観劇。

    ※ 既に2回観劇していたのですが、それで感想書くと
      「2組(2日)のうちのどちらがいい」みたいな
      かなり不毛な感想になりそうだったので
      感想投稿の連投を避けていました。

    今日で3面舞台の3面すべてから観劇出来た事と
    松本さんから作/演出についての面白いお話が聴けた事、
    そして自分の観劇では「この組がやっぱりベストかな」と
    今の所定まって来たので(まだ早いですけど)
    二度目の感想投稿をさせていただきますm(_ _)m


    まず、
    ①椎名×柚月 ③宇田川×松田 ⑤栗生×福地ペア、
    これらは2度目の観劇なのですが、
    初日組だけあってやっぱり安定感を感じました。

    演技は他のメンバーももちろん良いのですが、
    特にこれらの組み合わせについて
    「役とキャストの個性がマッチしている」
    「組となる2人の会話劇(のかみ合わせ)がマッチしている」
    と、今日の観劇にて再認識しました。

    ※ 他の方々についても演技の違いなど
      比較する面白さはあれど、
      全回DVD販売について観たい組を選ぶなら
      上記3組は外せない、ベストな組だと思いました。

      単に「初回で観てるから印象が強い」
      「複数回やってるから経験値が上がってる」という
      可能性もありますが。。。


    感想評価は初回と変わらず☆4つです。
    (空欄にしておきます。)

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ ①椎名×柚月
      他キャストのウェディングプランナー、
      本キャストの別話も観ましたが、
      やはりこの2人が、
      ウェディングプランナーとカフェ店員として
      テンションの高さ/低さ、
      疲れ具合その他とってもベストな気がします。
      (年齢的なものもあるかな、と思ってます。)

      テンションの高い柚月さんにお疲れ椎名さんのコンビが
      非常にマッチしていると思いました。


    ・ ③宇田川×松田
      さびれた街の裏道での会話劇と考えた時、
      熟女キャバ上宇田川さんと嘘つき地蔵松田さんの
      コンビでの会話のやりとり、地蔵さんを泣かせるその流れ、
      物語の本筋へ迫っていくさまが一番涙腺に刺さったかと。
      (客引き(男)版もいいですが、
      自分は熟女キャバ嬢(女)版が何故か泣けるんですよね、
      亡くなった娘と同性だからでしょうか?
      嘘のメールを読む姿に泣かされてしまいます。)


    ・ ⑤栗生×福地
      まず女ボクサーを演じる栗生さんの
      シャドーと腹筋がサマになっている、
      兄を殴るパンチがちゃんと「近い」
      (これ結構重要です、離れていると
      「いかにもお芝居」という空気になってしまうので)。

      そして家族の金を盗んで逃げて、自分の幸せを掴みかけた所で
      再び家族の影に出会う、というシリアスさを
      飄々としたキャラで演じる福地さんのトランペッターが
      これまた「殴られなきゃ分からない感」があっていいなあ、と。
      (どんな感だ…)

      この2人のやりとりから最後に「奇跡」の存在に気づき
      リングへの扉へ向けて歩き出すサマが良かったです。

      ちょうど扉の対角線上の席だったので、
      扉の向こうの未知の光(照明)を真正面から(自分も)受けて、
      かなり印象的な光景に仕上がっていたと思います。




    そして作/演出松本さんトーク、

    ・ 最初は単なる短編オムニバスにしようとしていたが、
      それぞれに起承と転結を持たせる為にループさせる事にした。

      ※ 自分は初回観ていた時、1話、2話が起承・・4話、5話と転結が
        描かれるものと思っていて、完全に騙されました。


    ・ セットなどの少ない2人会話劇を選んだ理由が、
      役者の演技力と熱量によるシンプルな勝負を観てみたいと思った、
      という点、すごく共感しました。

      セットから物語から技工に凝ったものももちろん好きですが、
      たまにはこういう「役者」の力量/熱量自体を
      メインディッシュとして味わう(それも全16(?)皿)というのも、
      色々なお芝居を楽しみたい自分からすると
      非常に贅沢な舞台だと感じられました。


    ・ 単なるWキャスト(複数キャスト)が同じ芝居をするのでは面白く無い、
      と同じ短編を演じる人達も別々に演技指導した。

      その上、それぞれの個性に合わせて芝居にも変更を入れ、
      または各役者の変更を受け入れ、とした事が
      「複数の回、複数の組、を楽しむ」という本質に迫れる作品になったのかと思います。

      ②SUMIO×色々 は握手しないのに
      ②樋口×色々 は変な握手したり、
      という役者の個性に合わせた所作/行為の違いが
      また「あっ!ここが違う!」という
      間違い探しのような楽しみを生み出しているかと思います。


    ・ 3面舞台の観せ方に対して、色々考えそしてこだわった。
      1面対象の場合と3面対象の場合とで、
      役者に「いつもの表現」とは違う所作を求めた、
      など、3面全体を楽しませる為の工夫を聴けてよかったです。


    自分は3面それぞれの面と①~⑤話について、
    「この話はこの面が一番面白い」など
    勝手な解釈をして観ていましたが
    そういう観劇スタイルの自由を許すのも、
    この三面舞台の楽しみなのかな、と感じました。

    残念な事( ´ー`)
    あんなにあんなに沢山松本さんへ「質問事項」を送ったのに
    1通しか読んでもらえませんでしたΣ(゚Д゚

    サイゼリヤで悩みに悩んで(単に酔っ払って)
    Twitterに連投したのに。




    「これで全員観劇出来たかな?」と思っていましたが、
    まだ野中さんを観れてないんですよね、
    あと④風俗編の女子バージョンがどうしても観たいです。

    あと10/5(月)観たいなあ、
    でも仕事がピンチで早く帰ったら叱られそうなんですよねえ…

    うーん
    長文失礼m(_ _)m
  • 満足度★★★★★

    夜公演
    夜公演も観てきましたぁ~!
    内容も台詞もまったく同じなのにまるで別の舞台をみているようで飽きずに楽しめました!
    演者さんも、昼の部では鬼気迫る演技してたのに夜の部では可愛らしくなってたり、面白かったのにシリアスだったり、演者さんのすごさにも改めて気づかられました!
    来週、また参戦します!
    待ち遠しぃ~!

  • ふたりカオス
    6c『ふたりカオス』見てきましたぁ~!
    いゃ~、面白いの一言!
    役者さんたちのone-on-oneの演技で、個と個がぶつかりあって
    共に引き出しあって、それが、5組も、そして、その組み合わせがなんパターンもあるなんて、観客泣かせだ(笑)

    6cの今までの舞台のような疾走感はないけど、見ごたえのある作品だった!
    見て損は確実にない!

    あ~、あと3公演は見ないとなぁ(笑)

  • 満足度★★★★

    想像を!
    遥かに超えた面白さでした!ストーリー展開といい、繋がり?といい、わくわくとドキドキで時間があっという間に過ぎていきます!普段・・・見られないカオスが!見られると思います!一度見たら・・・もっともっと観たくなります!さて・・・あと、何回行こう~?!(*^_^*)

  • 満足度★★★★★

    思わぬ深さと全員カオスぶりに感激!
    ぶっちゃけ自分の中で6Cさんって
    「超名作」と「そうでもない作品」の混在している劇団、
    というイメージがあります(今のとこ)。
    ※ 名作が超名作過ぎてFC入ったりしたのですが( ´ー`)


    今回は再演との事でしたが
    「面白そうな役者さんがいくつもの喜劇っぽい短編で
    絡み合うのが観れればそれだけで満足」と
    前情報ほぼ0での観劇でした。


    いやあ、想像をはるかに超えて深かったです。
    自分の中で「これはいったい誰が、どう締める?」など
    物語の先を想像せずにいられない上、
    単なる喜劇ではない、
    一筋縄ではいかないそれぞれの物語、
    そしてそれらの中心となる「アレ」にもう

    「よくもまあ、”2人芝居”の名の元にこんなお芝居を作ったな」

    とひさびさ感激させられ、
    涙腺は緩むし笑いは止まらないしで
    大満足させていただきました。

    ?ネタバレしてないですよね( ´ー`)

    また、こういうマルチキャストなお芝居だと
    間(あいだ)を開けずに連続して観ても
    (普通同じお芝居のWキャストぐらいだと、
    少し気持ちを整理してから次の観劇をしないと
    「妙に知ってしまっている自分、楽しめない自分」がいるものですが)
    組み合わせの妙による更なる面白さや
    自分の中での「誰が一番泣かせる」「誰が一番笑わせる」などの
    ランキングを想像するのも楽しそうで
    明日以降の観劇が待ち遠しいです( ´ー`)

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ タイトルに小さく入っていた
      「黄色いハンマーを持った女と花瓶を頭に乗せた男」、
      完全に忘れてました。

      短編1本20分で、最後に「謎の動画」のオチで締めるのかな?
      と思っていたら、まさかの(各短編の)続き展開。
      (短編5編が1周回った時点では、「まあネタ的には面白かったから☆4つかな」
      なんて思ってました。)


      まさか「シンクロニシティ(共時性)」の名の元に
      まったく違ういくつもの答えを持って
      それぞれの短編につながりを持たせ、
      涙なしでは観れない、そんなラストに繋げるとは思ってもみませんでした。

      風俗編以外は完全に泣き入りました(´;ω;`)

      ※ 風俗編は風俗編で重要な箸休め的な存在だと思いますよ。


    ・ 3面舞台のこれまた一風変わった面白さ。
      四面舞台といえばX-QUESTさん。
      ズンさんおよびSUMIOさん、藤堂さんは
      あの四面舞台にも慣れているかと思います。

      ただ、X-QUESTの四面舞台との違いは、

      ・ X-QUESTは全面に観える形での(円の動きを行う?)
        お芝居をする=自分は1面観ただけでもかなりの満足感を得られる
        (言ってしまえば1面だけでも十分かな、と思ってしまうかも)
      
      ・ 今回のシアターKASSAI、劇団6番シードでの3面舞台は
        「観えない所が多い」
        「この面だからこその楽しさもある」
      
      という事で3面全面を制覇したくなりました。

      今日の面で一番面白かったのは、
      2話でSUMIO×土屋コンビのちょうど向かい合う2人の真後ろにいた為、
      ・ 土屋さんと話しているSUMIOさんの気分
      ・ SUMIOさんと話している土屋さんの気分
      それぞれが味わえた事かなあ、と。

      全面楽しませるX-QUESTの方が技工的には難易度が高く
      「上手い」と言ってしまう事も出来るのでしょうが、
      僕は今回の(役者)視点が初めての体験だったので
      ちょっと感動してしまいました。

      こんなに熱く語ってるんだな、って。


    ・ 「黄色いハンマーを持った女と花瓶を頭に乗せた男」という謎の動画に
      いろいろな解釈が入り、
      そしてそれがそれぞれの短編の「解(かい)」とも呼べる
      存在になって各物語が展開していく、
      本当に見事でした。

      自分は5編のうち、どれかが正解(オチ)を出して終わってしまうものかと
      思いましたが、5編ともシンクロニシティ的なつながりはあれど
      この動画の作者の本当の解(かい)(そもそもそんなものがあるのか)、
      とは異なる自分達の抱えている物語への答えを持って物語を終える、
      あの全員集結の舞台シーンがまさに「ふたりカオス」ならぬ
      「全員カオス」状態で、「匠」な短編集の終わり方だな、と感激しました。

      こういう余韻を残してもらうと、
      「じゃあ、いったいあの動画を作った人間の目的はなんだったんだろう?」
      など、物語の終わりが更なる謎を呼ぶようで楽しいですよね。


    最初、単なる短編集的に考えていたので、各編の良い所/悪い所を
    投稿しようと思っていましたが、「ふたりカオス」はまさに
    「動画」を中心とした全編のつながり、それぞれが持った別の「解(かい)」の
    巧みさの妙が面白い、これはこれであくまでも1本の作品なんだな、と思えました。

    いやあ、まだ観ぬコンビ達の回が楽しみです( ´ー`)

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