ふたりカオス 公演情報 劇団6番シード「ふたりカオス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 役者さん自身はどう思われるか分かりませんがやはり公演期間中こそ舞台は「伸びる」
    3回めの投稿失礼しますm(_ _)m
    前回の感想と同じ組に対して
    今回はまた違う感想を抱いたので投稿させていただきます。

    詳細はネタバレに。


    初見で
    「うーん、ちょっと役者の個性が役と合わない感じ」とか
    「テンション高すぎて、2人の息が合ってない感じ」など
    思った組について、2度目を見たら
    前回と全然違う感想(もちろん高評価)を抱きました。

    お芝居を複数回観劇するようになってからずっと思ってましたが、
    役者さん自身としては「初日を焦点/目標に稽古をしている」
    というスタンスなのでしょうが、
    やはり実際の舞台上で観客を前にお芝居を行う度に
    役者さん/お芝居は更に伸びる(進化/変化する)ものなのだな、
    と思いました。

    自分の中の「ベスト回」が揺らぐなあ( ´ー`)

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ ①高橋×栗生ペア
      前回、栗生さんは柚月さんとほぼ同じレベルのテンションの高さで
      カフェ店員を演じていたと思うのですが(どちらが良いかは好みの問題?)、

      高橋さんについては個性としての「若さ」「活力・元気の良さ」が
      表に出過ぎてしまっていて、
      椎名さんに比べ「疲れはてたウェディングプランナー」の
      イメージに合っていないかな、と思っていました。

      しかし、本日は「若さ」こそあれど要所要所での
      肩が凝っているかのような
      「疲れ」「ため息」のような所作(?雰囲気?)に

      「ああ、この人は営業職から夢を持って
      ウェディングプランナーになったものの
      今その仕事にすら不満とストレスを抱えてしまった人だ」と
      ちゃんと感じられました。

      どの部分の演技が変わった、という所までは分かりませんでしたが、
      全体的な雰囲気が変わったのかな?
      
      そのおかげもあってこのペアの物語もまた

      笑い⇒涙

      への見事な連携が取れていたと思います。

      ? 3面舞台での観劇位置の違いも関係してるんですかね?


    ・ ④図師×小沢ペア
      お2人の初回を観た時、
      両方も「おもしろキャラ」かつ
      ・ 狙った笑いを放り込んでくる「笑いのプロ」
      と
      ・ テンション激しく高めの小沢帝国
      という事で、その掛け合いは面白いと思ったのですが、
      テンションの高さと会話/台詞の早さが勝ちすぎて
      会話が案外噛み合っていない/噛みトチリが結構多い、
      と思いました。

      ※ その点、藤堂×高田ペアは落ち着きがあった分、
        そういうズレのようなものは感じませんでした。

      ただしこちらのペアも今日観てみると、
      かなり会話(呼吸?)が噛み合ってきている、
      ちゃんと(演者が)狙った箇所で笑いが取れる(自分も笑わせられた)、
      と納得の出来だったと思います。

      元々相性自体は悪くないんでしょうね、
      多分初回は勢いが勝ちすぎていて
      その相性を活かしきれていなかったのかな、と。

      という事で、泣きのないこの物語も
      楽しく観劇できました。


    ・ ⑤柚月×土屋ペア
      柚月さんの初回を観た時、
      シャドーと腹筋、最後のファイナルブローそれぞれの所作が
      「ボクサー」ではないな・・・と思ってしまいました。
      
      ? 結局の所、ボクサーがやる腹筋として正しいのは
        栗生型、柚月型どちらなのか自分は分かりませんが

      シャドーは「吐く息に合わせ打つ事が重要」と。
      そこが栗生さんに比べてあまり上手く出来ていないなあ、という感じでした。

      しかしたった2日程度で全然出来が変わっていました。

      元々気合は十分入っていたと思いますので、
      各所作が「ボクサー」っぽくなれば十分に
      このシリアスな女ボクサーの役に合うのかと。

      ※ それでもなお、カフェ店員が一番似合う人だと思うのですが( ´ー`)
        可愛くてそれでいてテンション高い関西系、という
        イメージが、でしょうか?

      合わせる側のトランペッター兄については、
      案外イケメンならどの人でも合う、という感じがあったのですが、
      今日の土屋さんの飄々ぶりと
      短編後編部分の自分語りはかなり「役に入っている」空気を
      台詞吐きとその表情などから感じました。

      そして女ボクサーのファイナルブロー「イエローハンマー」を
      食らって(実際当たってないと言ってましたが)、
      鼻血出したのにはマジで驚いてしまいました。
      (椎名さんも出したらしいですが、役者さんは出そうと思えば
      鼻血も出せるもんなんでしょうか???)

      そんなこんなでこの2人もまた、
      この⑤を飾るにふさわしいペアなのかなあ、と。


    そんなこんなでどんどん各ペアが良くなってくると
    「DVD買うなら公演日程後半の作品の方がいいのかなあ?」などと思えてきました。


    そしてまだ野中さんだけ観れてないという・・・

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    2015/09/29 00:19

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