満足度★★★★★
ごめんなさいありがとう
本当に力のある役者さんと本当に書ける脚本家さんだったんだ、と
今さら再認識している自分が恥ずかしい。
聖書を知らない自分が恥ずかしい。
明日読む!ぜったい読む!
神さまだって人間なんだと思ったら、おもしろい。
満足度★★★★
やったもん勝ち!
他の作品を全く見てない分、ハードルを上げることもなく興味から入り込めた。超ハイスピードな展開にもついていっている自分にびっくり。役者たちが小道具一つで一つの役を入れ替わりながら演じていく演出は珍しくはないけれど、役者の技量は相当なもの。元ネタが聖書からきているというのは興味深く、「恋人としては無理」という人間臭い部分につなげた脚本はよかった(圧倒的な情報量を精査する間もなく終わってしまった感は否めないが)。フランスにも行って(しかもこの演目で!)、凱旋公演なのにたった一日の上演!それ自体がやったもん勝ち!そのまま突っ走っていただきたい。
満足度★★★
ただただ圧倒されっぱなし
フランスで上演してきたんだそうで。しかも字幕なしで。その度胸に恐れいります。でも、確かによく動いてしゃべりまくるスタイルは圧倒的な勢いがあったし、モチーフがイエスと十二使徒の話なので、いわゆるせりふ劇として捉えなければ、フランスの人にも伝わったかなと思います。「イエス大好き人」の集まり=使徒という設定は面白いんだけど、さらにストーリーとしてその設定を生かせれば、だいぶ印象も変わったと思います。身体と声と小道具だけで怒涛の1時間を繰り広げたパワーは買いたいですが、今回は、圧倒されただけで終わってしまいました。
満足度★★★★
計算された“悪ノリ”にもっとスムーズに乗っかれたら
イエスと12人の使徒のお話でした。フランスで新約聖書ネタを上演する勇気にまず乾杯(笑)。5人の役者さんは全員が黒装束です。「ヘッドフォンをしている」のはユダ、「マフラーをしている」のはピラトという風に簡単な目印で役の違いを示し、持ち物や被り物を変えてスピーディーに入れ替わりながら演じます。
5人の男女が次々と演じる役を変えていくのはもちろん、役柄の口癖や発音を演じ分けていく面白さもありました。セリフにはだじゃれやギャグがこれでもか!と言わんばかりに盛り込まれており、独特の単語の並び方に脳みそがくすぐられるような感覚を覚えました。
観客を圧倒する大量の早口なセリフや、いきなり緊張感の頂点から始まることについては、演出に工夫が必要な気がします。観客が自ら進んで入り込むように誘導してもらえたらなお良くなると思います。
演技については、きびきびと動いて言葉の重みも表現してくれる達者な人と、そうではない人との差が目について残念。特に大声を張り上げっぱなしにするのは、個人的にとても苦手です。
開演前はフランスでの劇団員の様子を撮った映像を流していました。長時間のフィルムをしっかり編集したサービス精神は素敵だと思いますが、あのはしゃぎっぷりには引いちゃう人もいたんじゃないかと、少々心配になりました(笑)。屋根にワンワンニャンニャン(だったかな)と書かれたお店は、私もパリで見つけて笑いました。
満足度★★★★
パワー炸裂で楽しかったです。
すごく無理のある話と演出だったと思うのですが、ダイナミックに伝えられるうちに、次第にペースに飲み込まれ、すごく楽しかったです。ベースが宗教の話でありながら面白い観点で表現されていて、感心したり、大爆笑させてもらったりした、若さ&パワー溢れる作品でした。
満足度★★★
新鮮なギアチェンジ。
観る度にスタートの置いてきぼり感が増してる印象の柿喰う客(笑)
今回は開演前の場内にフランス公演の際の映像が流れており、それを見る役者の状態がゆるりと自然体だったため、新たな展開を期待したりもしたのですが、やはりオープニングから全力疾走。これはこれでエネルギーとして面白かったりもしますが、いつも以上に速い気も。
帰国報告会で話されていたフランスの観客や、柿喰う客と同じ大会に参加していた韓国の方とは違い、キリスト教はやはり遠く、登場人物や設定を掴むのに少し時間がかかっている部分もあるかと思います。
満足度★★★★★
見事…ってか絶品?
柿版『JCS』とでも言うべき内容はもちろん、名前のある登場人物だけでも13名、一般市民やピラトの部下など名のない人物やロバ(!)も含めると30以上の役を5人だけで演じ、しかも主要人物は1つのアイテムと口調という「記号」で表現して交互に演ずる手法が面白く、かつ見事…ってか絶品?
満足度★★★★
4月13日 13時 60分
今回の柿は手放しで楽しめました。
キリスト教を題材にした内容は意外でしたが、終盤(特に玉置さん)はやはり柿でした。
戯曲、演出、役者、それぞれの優れた部分が堪能できました。
諸事情あるのだとは思いますが、1日に3公演のみは余りにももったいないです。是非再演を。
満足度★★★
ジーザスパロディ
今回の柿、イエスと十二使徒とピラトの物語・・・つまり、劇団四季の『ジーザス・クライスト・スーパスター』の舞台を観劇したことがある方は入り易い。。
それを柿風にパロディ仕立てにしたアクの強い舞台だ。
十二使徒ってなんぞや?っつーお方もいらっさるかもしれん。。
なんせここは、無宗教の国、日本だから。。
イエスがこの十二人を選ばれたのは、彼らがふさわしい人間であったからではなく、彼らをふさわしい人間にするためでありました。
そこで、十二人を任命し、使徒と名付け、彼らを自分のそばに置くため、また、派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであったのでした。
レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」における配置は左からバルトロマイ(ナタナエル)、アルファイの子ヤコブ、アンデレ、ユダ、シモン・ペテロ、ヨハネ、イエス、トマス、ゼベダイの子ヤコブ、フィリポ、マタイ、タダイ、熱心党のシモンとなります。
もしかしたら、再演するかもしれないのでこの後はネタバレBOXに。。
満足度★★★★
したたかに凱旋。
固有名詞の羅列、ギャグの応酬といった台詞ひとつひとつの情報量の多さ。
だからこそ、柿は非常にドメスティックな団体であると思っていた。
フランスで本当に公演として成功を収めたのか、正直、疑心暗鬼だった。
だが、一目見て、大いに納得した。
なるほど、柿は、中屋敷は実にしたたかに勝ち戦をしてきたのだ。
その方法により、今までの柿以上のドライブ感を体感できた。
だが、さらに切れ味が増した時、どんな体感を生むのか、興味深い。
早期の再演、またはこの方法への可能性を期待し、星を一つ落としておく。
満足度★★★
お疲れさま。
『女体カーニバル』のときに感じた3部作の各役者とキャラクターがごっちゃでこんがらがる現象をもっと前向きに楽しもうという実験的公演?全出演者が全キャラを演じるというややこしくてウザ~イ日本語ラップに乗せたヒップホップ礼拝劇。そりゃ面白いけど、ただただ疲れた…。
祭りと勝負を繰り返す。
大人数での柿は祭りで、少人数だと勝負に思えます。「傷は浅いぞ」の時にそれを確信しました。そして今回、フランス帰りの5人芝居。特定の配役という制約がなく、それぞれの人物に1つ小道具が当てられていてそれを手にすると該当人物になるというルール下での演出。それを柿のハイスピード&ハイテンションで行うので、あれよあれよと変わっていきます。ちょっとした手品の域。最近で言えば小指値(現・快快)「霊感少女ヒドミ」とか東京デスロック「3人いる!」みたいな感じですかね。様々な意図があってこの形にしたのでしょうが、選択肢にこれを入れられるだけの演出力が中屋敷さんにあった時点で勝負の結果はほぼ決まっていた感じ。とはいえ、それを実演する役者にも相応の力があってこその勝利。3月の第4週まで玉置さんは別現場の本番があって、フランスに飛んだのはその数日後。一体いつ稽古をしたのやら…。恐れ入ります。
満足度★★★★★
少人数の方が面白い
4人芝居の「傷は浅いぞ」でファンになってからの2回の公演は面白くなかった。今回は劇団員5人の芝居で、それぞれの個性や演出の妙がみれて久々に面白かったです。やはり柿は少人数の方が面白いと思います。
小道具=役を前面に押し出して小道具を持ち回ることで役者が入れ替わるあたり、面白い演出でした。