少年は銃を抱く(満員御礼で終了しました。御感想お待ちしています) 公演情報 少年は銃を抱く(満員御礼で終了しました。御感想お待ちしています)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★★

    上手い
    あらすじを読んで「銃」が出てくるということでどんな癖がある作品かと思って観劇すと比喩としての「銃」の使い方が上手く驚いた作品でした。

  • 満足度★★★★★

    劇作家協会新人戯曲賞
    最終ノミネート中。優秀賞として書籍化おめでとうございます。
    感想大変遅くなりすみません、、ブログに書いてます。
    http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12007562312.html
    http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12010177364.html

  • 満足度★★★★

    突き刺さる
    そこまで尖った人々は出てこないが、心には突き刺さった。
    少年達が御守りと言う名の銃を手に入れた事により、きちんと回ってなかった歯車が回りだすが、磨耗して空回りする感じかな。学校で人撃ったら大事になるだろうとか、それからどうなるが気になる的な部分はあったが、面白かった。

  • 満足度★★★★★

    濃密な時間。
    初のMUでした。21人の俳優さんが、個性豊かで、物語の中で生きてる。苦しい気持ちが、いろんな行動を起こし。どんどん、物語に惹き込まれていきました。笑える所もあり、ツボにはまりました。あたたかい空気になった瞬間。涙がでていました。劇中の音楽も素敵でした。俳優さん達にありがとうございました。と、伝えたいです。素敵な時間をありがとうございました。

  • 満足度★★★★

    やはり!
    小沢さんは思った通りの安定の芝居で見ごたえありました!
    ストーリーは、もっと時代背景が前かと思った居ましたが、現代だったのが意外といえば意外かも!
    いつの時代も、青い時代は大人には見えない悩みを抱えているのだな・・・
    ラストのじいちゃんの発言・・・気になったな・・・

  • 満足度★★★★★

    何かと惜しいが、これはこれで良いです
    もっとヒリヒリとする作劇かと思いきや、結構笑いも多目でしたね。
    小沢道成さん:いい役者さんですね。
    ししどともこ(カムヰヤッセン)さんをもっと観たかったなァ。

  • 満足度★★★★

    満足です。
    MUさんに出演経験のある役者さんで固めて
    設定の江口ハウスからしてもう普通じゃない世界。
    狂った学園ものが展開されてますが
    狂っているのは大人の方では?と思うようなキャラが多く
    三部構成でしたが3部目でガラリと場所も雰囲気も変わり
    急に明るさを取り戻し笑いの雰囲気に変わる舞台上。
    それでも、最後は銃に翻弄された少年達の結末が悲しい。
    せめて主人公だけはなんとか生きれそうなのが救いです。
    エロ正しい女教師はどこまでもエロかったです。
    思った事が口に出る狂気=逆サトラレとは勉強になりました。

  • 満足度★★★★★

    自分の世界と外の世界
    MUは、2009年にルデコで『JUMON/便所の落書き屋さん』の2本立てから観ている。
    しかし、評判の良かった前作は見逃しているのだが、「MUの最高傑作登場」と言ってしまおう。

    日常をうまく構築し、台詞のセンスがいい。
    21名もの役者それぞれのキャラがきちんと立っていて、それぞれの「物語」での「役割」と「設定」が抜群。

    「上演時間は140分」というアナウンスを聞いて、心の中で「えーっ」っ思ったが、その「えー」は、回収して持って帰るべきだった。
    前のめりで楽しんだ。

    ……ネタバレボックスへの書き込み、調子に乗って長くなりすぎた。

    ネタバレBOX

    MUの面白さは、「軽み」ではないか。
    このときの、「軽み」は「軽さ」とはニュアンスが違う。

    芭蕉が到達したと言われる俳諧の理念の「軽み」であり、「軽い」わけではない。
    goo辞書を引用すれば、「日常卑近な題材の中に新しい美を発見し、それを真率・平淡にさらりと表現する姿」である。

    まさにMUの世界と一致する。

    表層にある日常の世界を描いているようで、実はその中にはずっしりと重量感があったりする。それを「美」と言ってもいいし、「テーマ」と言ってもいいだろう。

    (表層の)日常の面白さだけを見たとしても、MUの作品は楽しめる。
    気の効いた台詞の応酬がいいからだ。

    今回はの作品は、140分もの長編である。
    MUは短・中編という印象が強いが、ずっしりとした長編。
    3部連作と説明をしているが、3幕モノの長編と言ってもいいだろう。
    というか、そう見たほうがいいように思える。

    さて、この作品は、小沢道成さん演じる光雄が、主人公である。
    彼の世界に近いところにいる高校生たちが、江口ハウスと呼ばれる彼の家に集まり、ゆるく世界を作る。

    「世界」という表現をしたが、これがこの作品の1つのポイントではないだろうか。

    思春期ぐらいから、「自分の世界」について考え始めることがあると思う。
    その「世界」をどうとらえるかによって、あとの「世界」が大きく変わる。

    まず最初に「自分の世界」があるというこを発見する。
    それが他者との違いを理解することになるのだ。

    そして、その「自分の世界」がどうなのかを、「外の世界」と比較し、小さかったり、薄汚れていたりと感じるのが思春期であろう。また、逆もある。「外の世界」が、薄汚れていると感じるのも思春期特有の考え方だ。

    「自分の世界」と「外の世界」が「切り離された」ときに、「どう感じるか」が、次のポイントとなる。

    そこで、「光雄(たち)の世界観」が出てくる。
    彼(ら)は、外の世界と自分の世界が切り離れていると感じたときに、それを受動的に受け止め、「孤立した」と感じてしまう。

    事故でサッカーできなくなってしまった明石健や、演劇部活でハブられていると主張する大岡山誠、かつていじめられっ子だった福田栄人、ロック好きなモヨコなどがまさに、それぞれが「自分の世界」と「外の世界」の「関係」をそう見て(受動的に受け止め)、「孤立感」を感じている。福田とモヨコがつきあい始めるのは、「自分の世界の拡張」にすぎない。

    だから群れる。

    しかし、そうでない感じ方をする人もいる。

    それが、光雄の従兄弟・晴臣である。
    彼(ら)は、外の世界と自分の世界が切り離れていると感じたときに、それを能動的に受け止め、「独立した」と感じるのだ。

    「孤立した」と感じる派にとって、「銃」は「お守り」である。つまり受動的なのだ。しかし、「独立した」と感じる派にとっては、「銃」は「ツール」や「スキル」であり、能動的なかかわり方をする。
    作品ではそこのところがきちんと描かれていた。

    この作品の「軽み」とは、こういったことなのである。

    ともすれば、こういった作品は、被害者意識の強い光雄たちの「自分の世界」と、「外の世界」の代表である、大人、つまり、「親」や「先生」との対比、あるいは対立という図式になりがちである。
    しかし、別の視点、つまり、「晴臣の、自分の世界」を持ってくることで、より物語に深みを増していくことになったのだ。

    晴臣は、光雄にとっての理想像なのかもしれない。つい反発してしまうのは、近すぎるからだろう。
    晴臣が光雄に言う台詞がある。「簡単に人の輪に入っていく自分が羨ましいのだろう」(正確ではないけどそんな意味)と晴臣が言うのは、まさに光雄にとって正鵠を射った言葉だったのだと思う。

    そんな2人の関係は、チェーホフの作品ではわからないが(笑)、シェイクスピアの『ハムレット』ならば、光雄がハムレットで、晴臣がフォーティンブラスというところか(笑)。違うか。

    横道にそれてしまった。
    そのように、たとえ分岐点までは同じであったとしても、少しのずれで大きく進路が変わってしまった、2つの「切り離された世界」の「とらえ方」で、気づきを呼び起こす。

    なので、後半に向けて光雄の成長が理解しやすくなるのだ。

    それは「対立」という図式にあったのでは到達しにくい方向ではないだろうか。

    ラスト近くで光雄は、小川恵美というガールフレンドに別れを告げる。
    「自分の世界」は「孤独である」と感じていた者であれば、そういう選択はあり得なかったと思う。
    すなわち、「彼女は自分の世界の人じゃなかった」という失望感の中での「別れ」ではないからだ。

    彼女の「自分の世界」を認めたことによる別れであり、光雄の視点がぐるりと転換したことによるのではないだろうか。
    それはつまり、彼自身が言っていたように、「彼女を救う」のは「自分を救うこと」だったということに気が付いたということでもある。
    「銃」を仲間に貸したのは、明らかに「実験的」な意味合いが強く、それは「彼女を救う」ということが根底にあったとしても、「彼女との関係」を「進行させたい」という欲求もモロ出しのようであり、彼のそういう心は、実は外からは丸見えであったりしたわけなのだが。

    光雄は、「一方向の視野」しか持たなかったのが、「いくつかの方向の視野」を得たということだ。
    光雄を含めて、江口ハウスに集まる人たちは、自分のことを客観視しているようで、実は「自分の世界の中」からしか、客観視できていなかったのが、「外の世界」から見ることができたということではないか。
    したがって、彼は江口ハウスに集まってくる高校生たちとも別れることになるような気がする。少なくとも精神的には。

    光雄にとっての、ひとつの軸、あるいは規範でもあり得た、晴臣は、その時点で光雄にとって、(酷い言葉ではあるが)必要がなくなった。だから、物語の中で消えていく。

    作・演のハセガワさんは、このステップを踏んできたのではないかな、と思わせる。
    こちらが勝手に思っていることなのだか、ハセガワさんは、ただ群れることに嫌悪感を抱いているのではないかと思うからだ。だから、光雄であり、晴臣でもあり得るのではないか、なんて。

    大人たちの姿もいろいろある。
    光雄たちのそう言った時代を過ぎてしまったであろう校長や浮いている教師の青山は、何かのきっかけでその時代を抜け出すことができた。
    言葉であったり、何かであったわけだ。

    それをいまだにうまく抜け出していないのが、体育教師の野崎だろう。他人の世界が見えていないまま、大人になって教師になってしまった。

    その最右翼が、光雄の父だ。
    江口ハウスという、魅力的な「自分の世界」の「王(パパ)」であり、リアルな家族の一員としては欠落したままだ。
    なので、子どもたちは、コンプレックスを持ったままなのだ。

    ラストに光雄に「ありがとう」の声が柔らかく降り注ぐ、これは光雄の中の声であり、まあ、言ってしまえば、例のロボット的なアニメのラストで主人公に掛けられる「おめでとう」に相当するのではないかな、とか思ったり。……根本的には違うけど。
    そして、MUの作品のほうが納得度が高い。

    光雄役の小沢道成さんが、もの凄くいい。繊細でナイーヴながらも人と接しようとする様子がいいのだ。後半にかけて、彼が成長していく様の見せ方もうまい。
    そして、斉藤マッチュさんである。マッチュじゃなくて、マッチョかと思っていたのは秘密として(笑)、力の抜き方と入り方がとてもうまい。瞬間的に身体が変わる。

    光雄の父を演じた成川知也さんが、うざくていい。光雄たち、子どもの気持ちを乱す「大人」の象徴としての描き方が見事で、演技もそれを支えていた。
    体育教師を演じた山﨑カズユキさんも、さらにうざい男である。教師らしい上から目線と本当にバカである、という演技がうますぎて、むかついた(笑)。

    大岡山を演じた岡山誠さんと、福田を演じた友松栄さんが出てきたときには、「マジかよ」「高校生か?」と思ってしまったが、これがいいのだ。あんな姿形なのに(失礼・笑)、本当にナイーヴで、乙女のような高校生なのだ。大人になってもずっと引きずっていきそうだと思ってしまう。

    21名もの役者それぞれのキャラがきちんと立っていて、それぞれの「物語」での「役割」と「設定」がいい。
    無駄なくきれいに動いているのだ。

    しかし、「江口ハウス」の設定には笑った。
    いいとこ、突いてきたな、と思う。
    さすがうまい。

    MUは、「ぶっ壊れた学園劇」のようなキャッチフレーズを使っているが、個人的にはそれはもういらないのではないかと思う。
    キャッチーなコピーとして機能していたのかもしれないが、「ぶっ壊れた」が、そもそも似合わないし、似合わなくなってきているのではないだろうか。
    そういう破壊的な印象ではなく、もっとセンシティブな印象を受けるからだ。
    「センシティブな学園劇」ってのは違うけど(笑)。

    あと、笑いがあるのがいい。
    日常の描写の中で、うまく笑わせてくれる。

    九四式拳銃のプロップが意外と良かった。こういものをおざなりにしてしまうと、物語が冷めてしまうから。また、壁を床までかっちりと作り込まないセットもうまい。そうしてしまうと、窓外に倒れた2人が見えなくなってしまうし、余計な閉塞感が漂ってしまうからだ。

    『マイリトルガン』はどうやらマキシっぽい。
    正解(のようなもの)として、この曲はラストに流してほしかった。
    光雄がレコードかけるのがベストだったかな。

    どうでもいいことだけど、オートマチックの拳銃は、最初の弾を手動で装填しなくてはならないので、晴臣はそうしていたことになる。劇中でも言っていたけど、この銃の場合、携行の際に暴発の危険性が高いのと、撃つ気はなさそうだったのに、装填していたのはどうかな、なんてことも思った。
  • 満足度★★★★

    お守り
    少年たちが安心して暮らすには…。登場人物が多くて、でもそれぞれの個性が重なることなく認識できました。子目線、親目線、教師目線な3部構成。子目線だけでも十分だと思うけどそうしなかったことがこの作品の特徴なのね、サクサクと長編小説を読む勢いで観ることができました。

  • 満足度★★★★

    リア銃
    第一部の“少年たちの青い思考”、第二部の“自由人の家族たち”、
    そして第三部の“教師たちも普通の大人”という3つの視点が面白い。
    戦中に銃をくすねたというボケた祖父や、父親・叔父さんがいい味出してる。
    弾丸の入っていない古い拳銃を持ち歩くことで変貌していく若者たち。
    2時間半の長さを感じさせない展開で、何気に出てくる小さな笑いも外れなし。
    キャラの立った登場人物に存在感があり、
    10代の台詞にみずみずしさがあふれていて素晴らしい。
    個人的には”その先が知りたい”感満載のエンディングがちょっと物足りない。
    「お守り」は、いったい何を守ったのか…?

    ネタバレBOX

    第一部.少年たち
    16年前に歌手江口光が庭先で亡くなったことから「江口ハウス」と呼ばれ、
    ファンの聖地のようになった家のリビングが舞台。
    大きくとられた窓の外は庭、上手の入り口は玄関と2階への階段につながっている。
    そこに不登校児が集まりだし、オーナーの息子、高校生の光雄(小沢道成)は
    祖父が戦中くすねた拳銃を彼らに分配する。
    いじめに立ち向かうため、勇気を出すため、それぞれの目的のために銃を所持した彼らが
    1週間で劇的に変わる姿を見て、光雄はますますその力を確信する。

    第二部.家族たち
    江口ハウスのオーナーである光雄の父(成川友也)、その弟(大塚尚吾)、
    小説家の夢破れて実家へ帰って来た光雄の姉(真嶋一歌)、
    そもそも銃をくすねてきた祖父(小野塚老)、光雄の従兄弟晴臣(斉藤マッチュ)、
    光雄の家族は皆どこかねじが緩くて自分に甘い、言葉を換えれば柔軟。

    第三部.教師たち
    不登校児が集まる家として、学校から目の敵にされるようになった頃
    銃の存在が発覚、その出所を突き止めようと教師たちは躍起になる。
    校長は「あれはモデルガン」と言い張って逮捕者を出さずに幕引きを狙う。
    そんな時晴臣が、光雄の恋人恵美(小園茉奈)を傷つけた教師
    (山崎カズユキ)を撃ってしまう。
    その晴臣は、江口ハウスの庭にいたところを、二階から祖父に撃たれる…。

    お守りとは、精神的に頼るものであり、よりどころとなるものだ。
    それがいざという時に実行力を持ちうるものではあまりに危険すぎる。
    ましてや“強くなりたい”盛りの10代では、ただそれを握りしめて
    自己をコントロールするだけにとどめておくことがどれほど困難か、
    そこを想像できないところが若さだろう。

    第二部の家族たちが、少年たちを追いつめるタイプでないことがユニーク。
    息が詰まるような家庭に育ったわけではないがいろいろあって不登校、
    というのがリアルで共感できる。
    ステレオタイプでない家庭にしたところが、逆に根の深さを感じさせる。

    教師たちも、事なかれ主義で不道徳で、何となく穏便に収まるかと思ったところで
    やっぱり起こったか、という展開。
    衝撃的なのはその後のもう一件の事件だ。
    祖父が二階から孫の晴臣を撃ち殺し、その銃を持ったまま外へと出ていくところ。
    家から出られなかった認知症の祖父が、 お守りを手に外へ出ていく不気味さ。
    時折「敵が潜んでいる」と言う祖父が銃を手にする時、それはもはや
    「お守り」ではなく身を守るための明らかな「武器」である。

    光雄役の小沢道成さん、友人たちの変化に、興味が確信に変わるあたり、
    10代らしい好奇心と自信、暴走するアブナイ感満載で上手い。
    晴臣を演じた斉藤マッチュさん、人のものを欲しがる性格、
    また手に入れてしまうしたたかさがことばの端々ににじんでいる。
    晴臣に撃たれてしまう教師役の山崎カズユキさん、教師の中で一番生徒に近く、
    つまり大人になり切れないまま先生になっちゃった感がリアルで良い。

    「お守り」であり、それ以上でもそれ以下でもないはずの銃は、圧倒的な力を持っていた。
    その「武器」となりうるものを「お守り」とすることの危うさが際立つ脚本が秀逸。
    暴力的で虚しいエンディングに、「え?このあとあの人はどうなるの?」と思ったが
    この後の展開は社会に委ねられ、少年たちの夢は終わるのだ。
    作者の「答え」をそこに見る思いがした。
  • 満足度★★★

    見応えたっぷり
    MUは知ってはいましたが、今までなかなかタイミングが合わず今回初観劇。
    PENALTY KILLINGで気になった佐野さんに背中を押された感じ。
    上演時間140分と上手い役者さんの見応えたっぷりの公演でした。

    古傷を抉られるような痛痒い感じ。大人の鈍感さって自己防衛機能だよね。
    決してあの頃に戻りたいなんて思わない。
    重たい話でも結構笑いが起きてたんだけれど、
    笑いどころが人によって随分と違うなという印象を受けました。
    女の子がみんな可愛かったなぁ。
    あんなにカワイイJKばかりではそりゃ先生も道を踏み外すよね(笑) 
    最前列に背の高い方が集中していたという奇跡に加え、
    やっぱり帽子取らない人が何人かいて気になりました。

    ネタバレBOX

    江口光の設定って、言うまでもなく尾崎豊がモデルですよね。
    確か実際の尾崎ハウスは取り壊されたはずですが、
    江口ハウスもこの後閉鎖になるんだろうなぁ。

    光雄の父は人の相談にのることで自分の承認欲求を満たしている感じ。
    結局大人も少年たちと同じで、ただすり替えが上手くなっただけってことかな。
  • 満足度★★★

    狙撃
    面白い。140分。受付まわりはもうちょっとしっかりやって。

    ネタバレBOX

    一部
    ロック歌手の江口が庭で死んでた家(江口ハウス)の運営者の長男・光雄(小沢道成)は、祖父(小野塚老)からもらった拳銃を「お守り」として仲間に配る。
    二部
    江口ハウスで不登校児らをバックアップする光雄の父(成川知也)や小説家志望の姉(真嶋一歌)、光雄がレイプされたことなど明るみになり、光雄のいとこ(斉藤マッチュ)と光雄は取っ組み合いとなる。
    三部
    江口ハウスと拳銃のことで会議となるが、学校に入り込んだいとこは恵美(小園)を傷つけた野崎(山崎カズユキ)を誤って撃ってしまう。そして恵美は、自分の体験を校長(久保亜津子)らに語る…。

    登場人物がみな生き生きしてて、動きもあって楽しめる。傷を負った少年らが銃を手にすることで再生を図ろうとするところを原点に、その家族や教師らという背景も描き舞台的な厚みがあった。単純に笑えるとこも多いし。大岡山(岡山誠)のイジメネタとかウケた。
    傷ついている人間が武器を手にし、精神的な安定を得るという、ちょっと変わった着目点もいい。大抵の人間は改善したわけだが、いとこが罪を犯し、銃殺(祖父に)されたというように、銃でない別のものが支えになるといいなということか。光雄の父とか笹野(佐々木なふみ)らのかるーい会話も、銃に代わるものになるんだなと。

    二部が一番面白かったかな。別にオムニバスでもないけど。逆に、三部はやや冗長な感じ。江口が庭先で死んだのはボケた祖父の銃撃だった的なオチは、あんまピンと来なかった。
  • 満足度★★★★

    けっきょく銃は・・・?
    説明文に有る通り、『祖父が戦時中にくすねた銃を、 不登校の少年へ分配する。 これはお守りであって、 それ以上でもそれ以下でもない。 繰り返す。 それ以上でもそれ以下でもない。』  
    第一部「少年たち」、第二部「家族たち」、第三部「教師たち」の三部構成。 
    ストーリーはやや難解。けっきょく銃は何丁有ったのか?私が聴き落としただけなのか?  
    とにかく空調が暑過ぎて、ストーリーが頭に入って来ない。
    寒いぐらいの環境でじっくりもう一回観たいです。
    キャラクターでは、校長先生と、数学教師が良いですね。
    伏線?はすべて回収していただきたいものです。あー、これももう一回観て自分で決着付けましょうか。

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