満足度★★★★
楽屋落ちな笑いは賛否両論かも
小早川秀秋の成長を関が原の戦い当日のみに凝縮して見せるというアイデアがなかなか。
「戦のない世の中にしたい」と言う秀秋に西軍の「四天王」が呼応するところとか、「戦をなくすための戦」という矛盾を指摘するあたりもイイ。
また、秀秋の妻のしたたかさ・コワさを筆頭に、裏で画策する女性たちも恵がかれており「やっぱりそうだよねー」的な。
一方、奇しくも前日の芝居と趣向がカブった現代のものを当然の如く登場させる手法やほぼ楽屋落ちな笑いは賛否両論かも。
満足度★★★★★
マンガ日本の歴史
を読むよりも、人間関係が解りやすい!
私、実は歴史が大の苦手で、
「関ヶ原の合戦?聞いた覚えはあるけれど、誰と誰が戦ったの?」
ってなくらい全くもって知らなかったのですが(爆)、関ヶ原BOOGIE★WOOGIEを観て初めて理解しました♪
終演後、歴史に詳しい相方に訊いたら
「時間の流れも正確だし、筋は合ってる」
との事なので、楽しく歴史の勉強が出来ちゃいました!
最前列で観ていましたが、刀が目の前で振り回されて、家康が
「撃て~!」
と言う度に私に刺さるのではないかと思えるくらいの大迫力。
鎧を着用してのダンスは大変そうでしたが、これぞBOOGIE★WOOGIE、ですよ!
東軍・西軍・小早川軍に分かれた舞台演出も素晴らしかったです。
3部作との事で、最後の方に弁士が
「…これはまた別のお話」
と言っていた辺りが、続編になるのかな?
これも楽しみです。
満足度★★★★★
魅せる舞台
チャラチャラ♪、チャラチャラッ!
チャラチャラ♪、チャチャチャラッ!
いあーー、今回のブギウギ、満点に近いでしょう。
レッドラインの時は、はっきり言って、
『ふ?前情報は評判良かったのに?・・・のに?』(´-ノo-`)ボソッ...
と、期待以上の期待をしちゃったから、一つの部屋で繰り広げられるこじんまりとした設定に身震いするほど、こじんまりとした戦争ものだった訳だけれど。
いあーー、今回のブギウギ、始まりから最後まで非常に素晴らしかったです。
天下分け目の関ヶ原の戦いと、御題は物々しいけれど、
しかしながら・・・ブギウギの事だから、何かオモシロオカシイことがてんこ盛りなはず!
と、ワクワクしながら全身全霊を傾けたのでした。
弁士が時代の説明をしながら筋立てていく手法は上手い!
「後世名高い鶴翼の陣を敷く西軍大将代理・石田三成と、10万以上の兵を率い西軍武将を取込む東軍・徳川家康の間で、勝敗の鍵を握っていたのは、なんと優柔不断なわがままボーイ・小早川秀秋だった! 松尾山の頂上に1万5,000もの陣を置きながら、どちらに付くかなかなか決断を下せない弱冠18歳の秀秋。」
と、所々に説明を加えてく。
最初と最後に魅せるショーも良かった!
舞台の上段ステージ(城)と下段(関が原)を上手く組み合わせて演出された舞台効果は抜群でした!
小早川が西軍に付くと下段の動きも変わり、小早川が東軍に付くとまたまた、下段の動きが逆転するという、設定が素晴らしかった!
それから、衣装もいい。。
平岡演じる、佐藤も相変わらず素晴らしい。。
でもって・・・SPのネタ振り・・・どんなオモチロイことが?(期待で大きな胸が膨らみました!)
したら、佐藤!毎日同じSPネタ、振られてるのに・・。
『さとう、ピンチ』って。( ´;゜;ё;゜).;'.、.;'.、ゴフッ!
ナニソレ!(しらけ鳥、降臨)
さぶッ!(きッたかぜー、こーぞうォーの、かんたろー)
ワタクシ・・くわぱっと口を開いて勢いのある火炎を噴出したかった!
『焼きつくせー、なぎ払えーーー!』
で・・相変わらず、前列で観劇しておりました!
そしたらさ、そしたらよ?!
アワワワ((((゜ □ ゜ ) ゜ □ ゜))))アワワワ
足元に刀が振ってきたーーーー!
『うっげあおう!なんじゃこりゃーー!』ばばり全開!
役者が刀を滑らせたっ!
えっと・・・これがオモチロイことでっか?
Σ(゜□´(┗┐ヽ(.◇.´)ノ
満足度★★★
期待していたのですが・・・
今回公演場所をこれまでの西麻布からより大きな赤坂に移し、また当日の入り(補助席まで出す大入り)を見て、同劇団の人気の高さに、期待が大きく膨らみました。OPダンスもノリノリだし、舞台セットも結構こったものになっているし、更に期待は膨らみました。
ストーリーはよく練られており(小川大二郎さんはよく勉強されたと思います)、笑いを取るのが難しいシーンも散見されましたが、そこは個性豊かな、また百戦錬磨のブギ・ウギのメンバーが、それなりの対応で潜り抜けたと思います。
あっと言う間の2時間でしたが、全体を通して笑いが少なかったというのが率直な印象でした。結果論かもしれませんが、歴史を歪めることなく笑いをとるためのストーリー作りが、少々難しかったのかもしれません。格調高い公演でしたが、面白さから言えば今年夏のレッド・ラインの方が、満足度大でした。
でも、笑い作りのセンスはピカ一ゆえ、次回作品には更なる笑いを期待したいと思います。 テッド・K
追伸:補助席まで入れて集客していましたが、店員オーバーで消防法に抵触しないかちょっと心配でした。