満足度★★★★
二部
やりすぎ感いっぱいの「壽曽我体面」
海老蔵の五郎が随所で笑いをとっていた。そんな役じゃないだろう。
菊之助がやりにくそうに見えたのは、気のせいじゃないはず。
海老蔵の顔だけは、お父さんに似てきてる。
一方、お父さんにちっとも似てない孝太郎の舞鶴が力入りすぎで痛々しい。
仁左衛門さまは、いつもどおり美しかった。眼福眼福。
「土蜘蛛」個人的にはよかった。松葉目物はたいがい寝るのに今回は眠くならなかった。
人間国宝姑同士共演は見応えあり。重々しい。いろんな意味で(笑)
勘九郎の時とは全く違う土蜘蛛だった。
その勘九郎は狂言で登場、やっぱりうまい。狂言では松緑もよかった。息子の前でいいところ見せている。
でもこの2つの演目で2万円ってのは高すぎるよね。
満足度★★★★★
千秋楽 第三部
ネタバレ欄は完全に自分用です。
すごい失礼なこと書いているけど、全ての役者に私なりの愛があります。
(そう思えないと思うけど・笑)
許せないひとは見ないでくださいね。見ても知らんふりしてくださいね。
満足度★★★★
幹部俳優がお疲れ気味
特に吉右衛門は団十郎の代役をだいぶ引き受けたので、疲れ気味ではないだろうか。この日も鼻声で、俊寛にはそのお疲れ気味な感じがいい方に作用したかもしれないが、第2部と3部の役は後進にまかせるというのも幹部の役目だろう。とは言っても適当な人がすぐに思いつかないところに人材不足を感じる。
第一部は俊寛もよいが、三津五郎の喜撰が見逃せない。こういうユーモラスな踊りをひょうひょうと柔らかく、しかも身体の隅々までに神経を行き届かせて踊れる人は他にいない。(ここでも人材不足だ)
第二部、土蜘蛛は、踊りと物語が一体になった面白い出し物。菊五郎は身体が重くてしんどそう。体重が重いというのではなく、動きが鈍くなっている。疲れてるな~。
第三部の助六のABは本当に浮世絵のように美しくて、カッケー。入門として見ておくのは悪くないと思う。ここでも三津五郎がいい味をだして、観客の笑いを誘う。