杮葺落六月大歌舞伎 公演情報 松竹「杮葺落六月大歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    千秋楽 第三部
    ネタバレ欄は完全に自分用です。
    すごい失礼なこと書いているけど、全ての役者に私なりの愛があります。
    (そう思えないと思うけど・笑) 
    許せないひとは見ないでくださいね。見ても知らんふりしてくださいね。

    ネタバレBOX

    ①良くも悪くも予想通りの海老蔵 

    観る前から「下手くそだけれど綺麗だろう」と思っていたけど、その通りだった。下手くそ加減は予想の上を行っていた。けど、やっぱり顔は綺麗だ。
    出端の踊りはなかなか見応えあった。うん。3階からだから顔しか見れてないけど。

    ②福山かつぎより喧嘩っ早い揚巻 

    福助の揚巻が酷かったよ。これも薄々予想通りっちゃそうだけど、前に新橋で見た時はも少しましだったと思ったのだが。千秋楽だから?たがが外れたの?
    花道の登場から大トラだし、悪態ではどこの極妻ですか と。
    あそこは「悪態の初音」と言うだけあって、聡明で思慮深い揚巻が助六を庇って「生まれて初めて」悪口を言いますよという場面。なのに福助の揚巻の喧嘩上等ぷり。啖呵切りなれてるだろーお前!
    いろんなところから失笑が漏れていた。これ、初日からこうだったのか??

    ③あの米吉がすんげー美人に

    並び傾城の登場場面。一番手は壱太郎、化粧が濃くって怖い。前はもっと可愛かったのに、最近TVによく出るようになったけどチヤホヤされて何か勘違いしているんじゃないかしら。オバちゃん心配よ。
    新悟、品はあるんだけど痩せすぎ痩せすぎ。ほっぺたに綿詰めたらどうかしら宍戸錠みたいに。
    尾上右近、彼もますます顔長くなっちゃって、この間の必殺仕事人2013で今さら解禁しなくていい女形を見せてくれた獅堂そっくり。
    と、オペラグラス覗いて辛辣なことをツラツラ思っていましたら、
    『誰あの美人?!』
    驚いたよ米吉。中村米吉。ぶっちゃけ子役の時はどうにも頭悪そうな顔で、そのうち素で一条大蔵卿できるわ(前半のみ)とか思っていたのに、こんなに白塗りが似合う愛らしい顔になっていたとは。
    芝居もうまくなってくれたらいいなー。
    で、米吉に見惚れていたので、児太郎の粗はほとんど気になりませんでした。昔の破壊力を思えば、おとなしくなったもんだ児太郎。

    ④やっぱり通人里暁はおいしい役

    三津五郎さんの通人里暁、笑った笑った。間がいい。当世風ネタというのもちゃんと入ってる。
    助六に股くぐりを命じられて「じぇじぇ!」
    「いつくぐるの。今でしょ!」
    くぐるときの消臭剤はこのところお約束。
    続いて、白酒売り菊五郎さんにも股ぁくぐれと言われて、
    「再びのじぇじぇじぇ!」ちゃんと「じぇ」の回数を増やしている。
    で、ブツブツ言いながらも「このお方の奥様はふじさん(富司純子)。富士山と言えば、世界遺産登録、おめでとうございます!」(ここで大拍手)「めでたい、めでたいからくぐっちゃいましょくぐりましょ」と股くぐり、花道に向かいながら「股くぐりのダブルヘッダー、こんなことめったにないよ。めったにないから、つぶやいちゃおう」とスマホ出して花道の七三で操作。会場爆笑。
    「つぶやいたついでに海老蔵さんのブログも見ちゃおう」またまた爆笑。

    普通千秋楽は嬉しいものです。

    やはり今日はさみしい…

    って、本当に海老蔵の6/29のアメブロ原文ママを読み上げて「千秋楽まで本当によく勤めましたね。十二代目さぞや」と亡き團十郎さんに触れ、会場割れんばかりの拍手。大盛り上がり。
    「でも、歌舞伎座興行は七月も八月も九月も続くからよろしくね」とお約束通り御贔屓お願いしながら、退場。うまいなぁミツ。

    ⑤役者がそろっていて華やかで良かった

    三津五郎さんの里暁について書いてたら疲れちゃった。そんなこんなで菊五郎さんの白酒売り、吉右衛門さんのくわんぺら、七之助の白玉、菊之助の福山かつぎいろいろよかったです。こういう役者の揃った助六はめったに見られないだろうから、見て良かった。
    次あるとしたら福助の歌右衛門襲名の時かなー。するのかなー襲名。

    0

    2013/07/02 11:04

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大