短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』 公演情報 短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    Cプログラム+総括
    総じて言えば他団体とのペアであったA・Bにおける桃唄作品は「よそ行き顔」をしていたような(笑)。
    対して桃唄2本立て(「相部屋」「夏の庭そうじ」)のCでは尺の縛りさえ超えて「やりたい放題」的な?(爆)
    なお、A・Bのカップリングもベスト。

  • 満足度★★★★

    Bプログラム
    子供2人(+α)で(多分初めて)留守番をする夜を描いたKUUM17「ヒゲの訪問者」は児童文学風。愛犬を亡くした少年の想いに対する周囲の反応と、ファンタジーっぽい落としどころが優しい。
    後半の桃唄309「海へ」も、ある意味「招かれざる客」系だが、かすかに怪談臭が漂うような…(考え過ぎ?)

  • 満足度★★★★

    Aプログラム
    みきかせworksによる「烏色の夜を行け」は先日リーディングで観たものの通常版(?)で、先日のがデッサンとすれば今回のものは色彩を入れた絵画、的な。
    桃唄309の「ずっと待ってる」も基本的には2人芝居で、回想の表現がその場で2人が再現しているとも心をよぎっているともとれて独特。また、会話から2人のあれやこれやが浮き上がって来る感じ。

  • 満足度★★★★

    ちょっと昔の自分に戻れた
    劇作家セミナーで、お世話になった長谷さんや、同期メンバーがたくさん関わっていた公演だったせいか、あの頃の、無邪気だった自分に戻れて、少し、幸せな気分になれました。

    いつも、とある業務観劇人が、指摘されるように、今日も、定刻に到着している客が、数人の未到着の方のために、待ちぼうけの図がありましたが、カフェ形式だったせいか、待たされることに殺気立つ方はいないようでした。(苦笑)

    ただ、ちょっとビックリしたのは、開演時刻を5分以上遅刻された若い女性が、カフェの飲み物を客席で普通に注文していらしたこと。たぶん、彼女が、最後のお客様だった筈なんだけど…。

    たった2畳間のスペースで繰り広げられた演劇世界は、なかなか多様で、楽しめました。

    Bパートの小林さん、野中さん、山西さん、Aパートの五十嵐さんの演技が、大変印象的でした。

    ネタバレBOX

    「ヒゲの訪問者」…大好きな飯田こうこさんの愛ある短編で、やはり好きな作風でした。ただ、こういう形態の劇作が初めてだったせいか、空間の使い方に、工夫が足りず、小道具や、人間が、舞台狭しと溢れている印象で、観客側が、演じられる世界に身を委ねられない、閉塞感が残念でした。
    小林肇さんは、いつも、どんな芝居においても、誠心誠意演じられる姿に、好感を持ちます。彼の登場が、この作品を一定レベルに押し上げた気がします。

    「海へ」…野中さんの表情が自然で、一緒にドライブをしているような気持ちになれました。途中から車に乗り込んでくる、山西さんの飄々とした演技が、一気にこの芝居を面白くしました。
    ドライブ、ちょっとあちこち行き過ぎな気もしましたが、昔、人生の初キスをした場所が出て来たりして、個人的に、感傷的になったせいもあり、不覚にも泣きました。(笑い)話の筋は見えていましたが、長谷さんの演出が巧みで、きちんと劇世界の住人になれたひと時でした。

    「鳥色の夜を行け」…よく存知上げているおさださんの作品で、きっと、嫌な気持ちで帰る系かなと勝手に想像していたので、意外な感動作でした。(笑い)
    「10年ぶり」という台詞が何度も出て来て、そこはカットしても良さそうに思いましたが、二人の男女の関係性と、死んだ男が、上手く描かれて、3人の人物が息をしている作品でした。カラスに纏わる話になってからは、特に、短編小説を読むようで、素敵な終幕場面でした。ただ、このタイトルは、「烏」とだけした方が効果的だったようにも感じます。当パンに、「1匹の烏」とありましたが、烏は「1羽」じゃないのかなとも。

    「ずっと待ってる」…後半意表をつく展開もあり、一番好きな作品でした。五十嵐さんが、とにかく魅力的。作者の思惑に乗せられないぞーと頑張ったけど、何度も泣かされてしまいました。
    昔から、愛し合っている同士の別離のお話には弱いので。(苦笑)
    この頃、亡くなった母の父へのラブレターなどを読む機会が多いため、余計、ウルウルしてしまいました。

    全体的に、出演者の技量にバラツキがあるのが、残念でしたが、作品的には、佳作揃いでした。長谷さんは、女優さん選びが、大変お上手な気がします。
  • 満足度★★★★

    濃厚な2芝居
    友人の紹介で観た。

    カフェ公演と聞いていたが、
    入ったとたん、まずは模擬店ぽいカフェスペース
    まわりにたくさんの店員が
    どうやら店員はみなさん役者さんのようでした。

    お茶とビールケーキを購入。

    味はちゃんとしたカフェなみだった。
    美味しかった。

    2本の作品は、どちらも男女の2人芝居。
    (桃唄309の方はちょい役で他にも出るが)

    ネタバレBOX

    1本目 みきかせworks
    烏色の夜を行け
    学生時代に、一人の男を介して付き合いのあった男女が、
    男の死をきっかけに再会する。

    前半は重い感じで寝るかと思ったが、
    中盤からカラスの行動をきっかけに男女の関係が変化する。
    最後の二人で叫ぶシーンは、笑いと共に涙が滲んだ。
    あまりない設定と役者の集中力が凄い。

    2本目 桃唄306
    ずっと待ってる

    夏のオープンテラスで、思い出話をする男女。
    他の人には、カップルには見えないと言うところがみそ

    最初は女が死んでいると思った
    男のテンションの高さが悲しみの大きさを表しているのかと
    思ったので。

    でも死んでいたのは男。
    女は母親も巻き添えで死んでいて、ひとりぼっちで待っている。
    爽やかさと相手を思いやり続ける男女の言葉が涙を誘う。

    短編集としては、とてもいい組み合わせ。
    長さも良かった。

    他のプログラムも観てみたい。

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