満足度★★★
う~ん
もっとドロドロとした猟奇的なエロい話かと思っていましたが、意外にシンプルでちょっと中途半端な感じ。この設定ではいかにもありがちなストーリーだし、もうひとひねりして欲しい。正直しんどさがあまり伝わってこない。でも結構楽しめましたし、次回作期待します。ところでカルト教団にしては目標がえらくドメスティック。せかいせーふくくらいいって欲しい(笑)。
29日マチネと31日ソワレを観劇
最初に観たときには判りづらかったけど、千秋楽を観劇して、作者の見せたかった”画のイメージ”は感じとる事が出来た。
とはいえ、まずショッキングな事象(カリバニズム、新興宗教など)ありきで、テーマやストーリー、登場人物などが後付けになってしまっている感は否めない。
ストーリー自体も伏線があまり張られておらず、単調(シンプル)な印象を受けてしまう。
4D(3D+嗅覚?)という試みなど、作り手の”見せる”ことに対するこだわりは非常に感じられるし、とても良いと思う。
それだけに次回は観客を納得させるだけの”テーマ”と”脚本”で勝負してほしい。
満足度★★
青年の主張?
僕たちは本当に困ったら何を頼りにしたら良いのか。テーマは普遍的だし答えの出ないテーマなのだが、終わり方が未消化で気持ち悪い。作り手の方では完結しているのなら説明が足りないし、見たままならば何の救いも無い。物語だとしても、それを見ている観客には自身の生きる現実がある。「ほらあなたの生きる、人間って、現実ってこんなに残酷でしょう。」って迫るだけの物語は、もう時代遅れだと思う。
劇団初見!
開場して席に着くなり、何かを焼く(炒める)音と共に匂いが充満してくる。ソワレ観劇だったのでお腹にきたこれが4Dって事か。匂いの元がちょっと恐いことになるとはこの時点では解らない。食材の欲に駆られた人の集団の方が観易かったかも。心寂しい人、心の隙間を埋めたいと泣かれても今一伝わらない感じ。
満足度★
食べる??
今回、フライヤーがとても魅力的で、「食べる。」というそのテーマをどこまで追求できているのか楽しみだったのですが、結果的には、演劇として成り立っていないレベルに終始してしまったのが残念です。
まず、「食べる。」という所に焦点を当てたのなら、食べるということの範囲内で話しを展開すべきだったのに、食べるということがいつの間にか本能というテーマに置き換わり、セックスやらなんやらに焦点が散らばってしまって、結局、観客からしたら目の前の人たちは何をしたいのだか全くわからない状態になっていた。
次に、脚本が演劇の基本ルールを成していなかった。
例えば、登場人物のサラリーマンが常に寂しさを強く感じながら生きていて、でもその人に舞台上で「さびしい」というセリフを言わせたら、もうそれで終わってしまう。
唐十郎の戯曲並みに特別な構成ができていない限り、遠いイメージから入り徐々に中心的な想いへと近づいていくという方法をとらないと、観ている方としては嘘くささしか感じない。