不機嫌な子猫ちゃん 公演情報 不機嫌な子猫ちゃん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★★

    秀逸なリード文とドロっとした舞台
    チラシのリード文に惹かれて鑑賞。

    歪んだ人物のオンパレード。愛子(母)は飛んでるし、その弟?もおかしい。彼氏も実際に近くにいてほしくはないタイプ。まともと思った「市子」自身も、普通じゃない人物像。

    こんな人物たちの会話劇。やはりまともじゃない。まともじゃないんだけど、その雰囲気が劇場に充満していて、嫌悪感はあまりない。
    終盤に出てくるオンナノコもからみ、さらにまともじゃない舞台へ突き進むが、そんな中でも話はきれいに収束する。見事。

    作・演出の「田川啓介」さん。次回公演も期待したい。

  • 満足度★★★★

    ニヤリ
    面白かった。エゴの塊同士のぶつかり合い。げらげら笑う芝居ではないが思わずニヤッとさせられてしまった。自分の感性にうまくはまったようだ。

  • 満足度★★★★

    キモオモシロイ
    相互依存の母娘をはじめ、登場人物はみな自己チューのオレオレモンスター。ブラックで、シュールで、どんよりとしたイヤ~な気持ちになりますが、これがすごくおもしろい。はまり込んでしまいました。

  • 満足度★★★★★

    みんな自分の幸せと、自分を守ることしか考えていない。
    家に灯る明かりごとに、その家の中でしか通用しないルールがあると思う。
    それは宗教にも似ていて、第三者から観ると「?」なことが
    当たり前のような顔をしてまかりとおっていたりする。

    登場人物全員のネジがおかしくぶっ飛んでいて、(娘もまた…)
    とても面白かったです。

  • 満足度★★★

    サイコホラー。
    どこか歪んだ価値観を持った者同士が、お互いの、これまたどこか歪んだ正論を主張しあう。
    一見無茶苦茶な展開のようだけど、近いような状況って、自分の実体験の中にもあったりして、それだけに余計に怖かった。

    観てて決して気持ちの良い芝居ではないけど、小粒でもピリリと辛いというか‥なんかそんな印象の舞台だった。

  • 満足度★★★

    本音の世界
    イライラする反面、これだけ言いたいこと言えるのって逆に清清しくさえ思えてくる。
    他国に言いたいこと言えない日本のお偉いさんに見習ってほしい!

    ネタバレBOX

    ネタバレではないんだろうけど、一応こちらに。

    言い争いになる場合、大体誰かが正しくて誰かが悪い風になりがちだし、第三者的に見た場合、きっと自分の意見と同じ、または考えが似ている人に賛成するんだろうけど、この劇を見てふと思ったのが、ただ単に言いたいことを言っているだけに聴こえがちだが、出演者一人ひとりの言ってる事だけに着目してみると、皆が皆正しいことを言っているような気になった。

    ただ単にそれぞれが本音を言ってるだけなんだと思う。

    普段、気を使ってか言いたいことも言えないがために正しいことも正しいと思えず否定するような環境になってしまうと日本もやばいかもしれない!

    あくまで個人的な意見です。
  • 満足度★★★★

    母娘って・・・
    自分が正しいと疑わない者たちばかり。理不尽な会話の応酬にニヤニヤしてしまうのは無責任な観客の特権。心に突き刺さるセリフも多く、会話や言葉を選ぶセンスも素晴らしい。

  • 満足度★★★★★

    前「劇団掘出者」の田川の本
    だから好みだ。母と娘の異常なまでの屈折度がいい。
    その独特の世界感は偏屈で自己愛をどこまでも貫き通した、挙句、普遍的な愛情と勘違いしてしまう業のようなものだ。世の中の娘は皆、母親から平等に傷つけられているのだと思った瞬間だった。

    面白い!ただただ、面白い。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    母・愛子は娘の市子を溺愛する。市子に対する愛情はまるで自分の一部を愛するようなものだが、それは決して市子の為ではなく自分の自己満足のためだ。そして市子をついついペットのように扱ってしまう。母の過剰なまでの愛情から逃れたい市子は出会い系サイトで知り合った男と家を出て行ったものの、結局、帰ってきてしまう。この母に育てられた市子もまた、母のミニバージョンなのだ。

    隆(母の弟)のうざい台詞の応酬や父親役の強要は目障り極まりないのだが、当の本人はこんな正論がなぜ解らないのか?みたいな独自の常識を押し付け、市子の言葉に耳を貸さない。

    母娘の独特の世界感を描くために男性の登場人物達をあえてきもくてストレスの溜まるようなキャラクターに立ち上げたのは絶妙だった。二人の神聖な世界に男は不要なのだ。

    そして登場人物の全員が誰も好きになれない設定はこの舞台の限界ギリギリの不条理感を醸し出していた。

    田川が描く壊れた人間関係や個人、精神の屈折度、偏った愛情は人間の底を見事に表現していたと思う。そしてキャストらの演技力でこの物語をギュッと濃密に吸引していた。
    素晴らしいと思う。

  • 満足度★★★

    ミニ同時多発型会話劇だった85分
    わずか5人の出演者でありながら、ミニ同時多発型会話劇のすごさを感じました。これが、田川マジックのおもしろさがありました。

    ネタバレBOX

    白いシートの上に、ひとつのテーブルにふたつのいす、冒頭から男がおかしをたべながら、考えている。なかなかの母娘ものでした。
  • 満足度★★★★

    いらいら面白!
    もういらいらする人たちばかりの不条理劇、面白かったです!!

    ネタバレBOX

    何月何日何時何分のあなたの言葉を信じる的なことを言われても困りますね。

    「私のためにあなたを生んだ」が印象的でした。

    そして、娘に執着するも、居さえすれば娘なんてだれでも構わないという部分が良かったです!
  • 満足度★★★

    セリフが面白い。
    一つ一つのセリフがチグハグで成り立つ言葉ではないのですが、それが、会話として成立している不条理さがありました。
    出演者が全員変わっていて曲者ですが憎めず、共感してしまう部分がありました。

  • 満足度★★★★

    良品です
    上演時間90分。ストレスフルなのに見入ってしまった。

    ネタバレBOX

    オンナノコの存在が深みを出している。ラストシーンがいいなあ。
  • 満足度★★★★

    たおやか
    とってもシンプルな舞台装置だが話を理解しやすいように工夫が施されていて素晴らしかった。
    小さいアトリエに程よい声量が響いて音響・照明効果はほとんど使われてはいなかったが十分楽しめた。
    過激な内容を品のある演技で美しくみせてもらえた。
    客席に空きが多く見えたのが残念!もっと見てほしい作品。

  • 満足度★★★

    「えっ?」
    家具が数点あるだけのシンプルな空間の中、それぞれ一癖ある自分の価値観に従って突き進む人たちが組み合わせを変えながら噛み合ない対話を続けるだけのシンプルな物語でしたが、台詞や役者に魅力があってじわじわと引き込まれる作品でした。

    「えっ?」や「何?」といったコミュニケーションが取れていない言葉が多用されていて、印象に残りました。その場にいると笑えないような会話やシチュエーションなのですが、外側から見ているとそのどうしようもなさがシニカルでユーモラスでした。
    前半はちょっと変だけど日常的な光景だったのが、後半に少し幻想的な感じになるのも違和感がなく、そういうのもありかもと思わせる、不思議な雰囲気が面白かったです。

    奥にちょっと怖いものを感じさせながら娘を溺愛する母を演じた兵藤公美さんの台詞の間の取り方が絶妙でとても良かったです。

    上演中に天井の配管を流れる排水の音が聞こえたり、建物がミシミシと鳴ったりしたのも効果音のように聞こえて来て作品の雰囲気作りに一役買っていたように思います。

  • 満足度★★★

    さすがです!
    それぞれが自己主張ばかりで、それでも話は進展していく。でも実際にありそうな不思議な空気が流れている。母娘のバトルが息が合っていて面白かった。こういう本はイイなぁ。

  • 満足度★★★★

    不条理だろうが、
    理不尽だろうが、母親は絶対的に正しい。怪物だね。

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