満足度★★★★
秀逸なリード文とドロっとした舞台
チラシのリード文に惹かれて鑑賞。
歪んだ人物のオンパレード。愛子(母)は飛んでるし、その弟?もおかしい。彼氏も実際に近くにいてほしくはないタイプ。まともと思った「市子」自身も、普通じゃない人物像。
こんな人物たちの会話劇。やはりまともじゃない。まともじゃないんだけど、その雰囲気が劇場に充満していて、嫌悪感はあまりない。
終盤に出てくるオンナノコもからみ、さらにまともじゃない舞台へ突き進むが、そんな中でも話はきれいに収束する。見事。
作・演出の「田川啓介」さん。次回公演も期待したい。
満足度★★★★
ニヤリ
面白かった。エゴの塊同士のぶつかり合い。げらげら笑う芝居ではないが思わずニヤッとさせられてしまった。自分の感性にうまくはまったようだ。
満足度★★★★
キモオモシロイ
相互依存の母娘をはじめ、登場人物はみな自己チューのオレオレモンスター。ブラックで、シュールで、どんよりとしたイヤ~な気持ちになりますが、これがすごくおもしろい。はまり込んでしまいました。
満足度★★★★★
みんな自分の幸せと、自分を守ることしか考えていない。
家に灯る明かりごとに、その家の中でしか通用しないルールがあると思う。
それは宗教にも似ていて、第三者から観ると「?」なことが
当たり前のような顔をしてまかりとおっていたりする。
登場人物全員のネジがおかしくぶっ飛んでいて、(娘もまた…)
とても面白かったです。
満足度★★★
サイコホラー。
どこか歪んだ価値観を持った者同士が、お互いの、これまたどこか歪んだ正論を主張しあう。
一見無茶苦茶な展開のようだけど、近いような状況って、自分の実体験の中にもあったりして、それだけに余計に怖かった。
観てて決して気持ちの良い芝居ではないけど、小粒でもピリリと辛いというか‥なんかそんな印象の舞台だった。
満足度★★★
本音の世界
イライラする反面、これだけ言いたいこと言えるのって逆に清清しくさえ思えてくる。
他国に言いたいこと言えない日本のお偉いさんに見習ってほしい!
満足度★★★★
母娘って・・・
自分が正しいと疑わない者たちばかり。理不尽な会話の応酬にニヤニヤしてしまうのは無責任な観客の特権。心に突き刺さるセリフも多く、会話や言葉を選ぶセンスも素晴らしい。
満足度★★★★★
前「劇団掘出者」の田川の本
だから好みだ。母と娘の異常なまでの屈折度がいい。
その独特の世界感は偏屈で自己愛をどこまでも貫き通した、挙句、普遍的な愛情と勘違いしてしまう業のようなものだ。世の中の娘は皆、母親から平等に傷つけられているのだと思った瞬間だった。
面白い!ただただ、面白い。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
ミニ同時多発型会話劇だった85分
わずか5人の出演者でありながら、ミニ同時多発型会話劇のすごさを感じました。これが、田川マジックのおもしろさがありました。
満足度★★★
セリフが面白い。
一つ一つのセリフがチグハグで成り立つ言葉ではないのですが、それが、会話として成立している不条理さがありました。
出演者が全員変わっていて曲者ですが憎めず、共感してしまう部分がありました。
満足度★★★★
たおやか
とってもシンプルな舞台装置だが話を理解しやすいように工夫が施されていて素晴らしかった。
小さいアトリエに程よい声量が響いて音響・照明効果はほとんど使われてはいなかったが十分楽しめた。
過激な内容を品のある演技で美しくみせてもらえた。
客席に空きが多く見えたのが残念!もっと見てほしい作品。
満足度★★★
「えっ?」
家具が数点あるだけのシンプルな空間の中、それぞれ一癖ある自分の価値観に従って突き進む人たちが組み合わせを変えながら噛み合ない対話を続けるだけのシンプルな物語でしたが、台詞や役者に魅力があってじわじわと引き込まれる作品でした。
「えっ?」や「何?」といったコミュニケーションが取れていない言葉が多用されていて、印象に残りました。その場にいると笑えないような会話やシチュエーションなのですが、外側から見ているとそのどうしようもなさがシニカルでユーモラスでした。
前半はちょっと変だけど日常的な光景だったのが、後半に少し幻想的な感じになるのも違和感がなく、そういうのもありかもと思わせる、不思議な雰囲気が面白かったです。
奥にちょっと怖いものを感じさせながら娘を溺愛する母を演じた兵藤公美さんの台詞の間の取り方が絶妙でとても良かったです。
上演中に天井の配管を流れる排水の音が聞こえたり、建物がミシミシと鳴ったりしたのも効果音のように聞こえて来て作品の雰囲気作りに一役買っていたように思います。
満足度★★★
さすがです!
それぞれが自己主張ばかりで、それでも話は進展していく。でも実際にありそうな不思議な空気が流れている。母娘のバトルが息が合っていて面白かった。こういう本はイイなぁ。