悪魔の絵本 公演情報 悪魔の絵本」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 20件中
  • 満足度★★★

    面白い
    岡田あがささん観たさで行った。
    生演奏とのコラボは良かった。
    市井紗耶香さんの初舞台との事だけど
    なかなか上手く演じていた感じ。
    客席のレイアウト的に2回観たかった。

  • ふふふ。
    この人はあの人だ。これはあれの事だ。とか思いながら。正に渾身。作家本人がこれを演出する事はきっとないでしょうね。むしろ他人の演出だからこそやったのかと。若干の遊び心あり、それどころか火遊びで火傷してるんじゃないかって部分もあり。がっつり。
    度々観ている岡田あがささんが勝負してる姿についエール。

    ネタバレBOX

    冒頭の台詞が早いなと感じました。上演時間を気にして縮めたかったにしてはちょっと強引だったし、上辺の遣り取りを演出したかったとしたらそれは適ってなかった。力強く台詞を口にする役者が多かった分、脆い何かを見せるにはそもそもの素材が強すぎた気がします。自分は大舞台をあまりというかほとんど観に行かないんですが、そういうところではああいう感じの役者が多いんでしょうか。だとすると表現が大きすぎてちょっと苦手かも。それも立派な技術だと分かりつつ。
    終盤で『2階に…!』ってなった時は「あの子がエンバーミングされてるんだ」と思ったし、封筒を持ってきた時には「腕だ」と思ったのですが。想像させる事が上手い作家ですから、もしかしたら意図的にそこまで想像させて裏切ったのかもしれないとも思うし、演出の判断で書き換えたのかもとも思う。究極の愛って話だったから、自分だけの物にする為に自分の手で殺してしまうのではないかと予想していたんですが。
  • 満足度★★★★

    好き
    かなり楽しんだ。岡田あがささんへの期待が募るばかり。

  • 満足度★★★★

    みた
    役者のみなさんすべてがいい仕事をしていた。若手は若手なりに、ベテランはベテランなりに、小気味いいテンポを作り出していた。
    見に行くまで、作家谷さんと役者岡田さんしか知らなかったけれど、こんなにもいい役者がまだまだいるんだなと思った。照明の暗さと柔らかさも良かった。

    ただ、愛の物語という点では、核となる茉莉との場面ではなく、元恋人との別れの場面が観ていて一番心に迫ってきた。
    類い稀な才能もない代わりに、ひどい過去や障害を負っているわけでもない女と、自信に溢れた作家の顔とは別人のように不器用な男との別れは、観ているこちら側にぎりぎりまで迫ってきて、自分はこういう物語がみたいのだと、見終わった後に強く思った。

    語り口がとてもうまかったから、2時間を超える物語も飽きなかったけれども、谷さんにはありふれた男女の物語をいつか書いて欲しいと思った。もうひとつ欲を言えば、上演台本でない、書き下ろされたままの戯曲をいつか読んでみたいと思った。
    主宰の石丸さんには、次はどんな作家と組んでどんなものを見せてくれるのか、期待。
    ハーフプライスにも感謝。演劇を見慣れない友人を誘いやすいし。

  • 満足度★★★★

    ハーフプライスで観させてもらいました
    川田希役が市井紗耶香さんにかわって広田礼美さん。これが実にピキピキとした演技で、芝居をひっぱていました。登場人物の描き方も丁寧でわかりやすく楽しい時間をすごさせていただきました。あと岡田あがささんはやっぱりいいですな。

  • 満足度★★★★

    骨太さと繊細さと・・・
    物語の表し方がとてもしっかりしていて・・・。

    その骨格の部分のプレーンでしたたかな構造に
    役者たちのがっつりしたお芝居が絡んで
    物語を染めていく。

    何か所も
    目を惹かれる部分がありました。

    ネタバレBOX

    編集者の女性が
    その作家に関連する人々をインタビューしていくという語り方は
    物語をくっきりと浮かび上がらせてくれて。

    だから、次第に浮かび上がってくる
    その場所から次第に湧き上がってくるものに
    観る側が迷わない。
    ト書きに当たる部分にはちょっと演技の不安定さが感じられたものの
    ある意味プレーンに物語の骨格が伝わってきて。

    その中で、主役を演じきった
    絵本を描く二人の質感には
    観る側を凌駕する力がありました。
    キャラクターを作りきって
    躊躇なく深く観る側に押し出してくれるので
    観る側が感じるものにためらいがない。
    ある意味外連に満ちたキャラクター設定なのに
    それを実存させるだけの、
    言葉で顕すことのできないほどに深く強い色が
    醸し出される。

    その、彼らを語る役回りの役者たちにも
    戯曲の構造をしなやかに
    立体化させるうまさがありました。
    よしんば狂言回しの不安定さがあったとしても
    そこで物語をぶれさせることのない
    包容力をも感じて・・・。

    そもそも、戯曲自体に
    骨太さと繊細さが巧みに編み込まれているのだろうと
    思います。
    複雑なプロットではないにも関わらず
    ステレオタイプではない想いが生きるための
    支えになるような仕組みが
    いくつも重ねられていて・・・。

    サンモールスタジオ自体の使い方を含めた
    舞台美術や照明なども
    物語の質感をしっかりと生かしておりました。

    公演の前半の観劇ということで
    100%の完成度ではなかったかもしれませんが
    心に残るシーンがいくつもあって
    終演時には十分に満腹して家路についたことでした。

    帰り道ふっと思ったのですが
    きっといろんな色で語られるような奥深さが
    この物語にはある気がする。

    作家自身での演出なども含めて
    いろんな描き方でのこの作品を
    観たいとも思ったり・・・。

    うまく言えないのですが
    不思議な魅力をもった物語なのです。


    ☆☆☆◎▼★△×








  • 満足度★★★

    ハーフプライス公演を
    観劇。少しでも安いのは良い事だと思うけど出演者が変わると言うのがよく解らん(ダブルキャストでもないし)市井紗耶香さんと広田礼美さん、何が違うんでしょうか?広田さん良かったですよ。

  • 満足度★★★

    戯曲と演出がかみ合ってないかな?
    谷賢一氏による緻密で繊細な戯曲。
    だけど、演出がどうなのか疑問を感じてしまいました。
    とにかく時間を長く感じてしまいました。

    このサイズの劇場でやるなら、あれだけ大きな演技ではなくてもっと繊細で細かくてリアルな演技で見たかったです。
    全体的にテンション高すぎで、戯曲と演出がかみ合ってない気がしました。

    ネタバレBOX

    全集出版のために、倉庫で失踪した作家の遺稿を発掘する女性編集者。
    失踪した影に秘められた数々のエピソードが関係者のインタビューという形式で、時間軸を縦横無尽に使って語られてゆきます。

    でも、2時間以上の時間をかけて辿り着いたわりには、真実は他愛もなかった、という感想でした。
    100分にまとめれば、まだ良かったと思います。
  • 満足度★★

    違う形で。
    この脚本はまた観てみたいです。自分の感覚の問題ですが、この劇場のサイズとこの美術の雰囲気なのに、この声の張り具合とテンションの上げ方はちょっと閉口。これだけ近いのだから見えてくる世界をもっと大切にしてくれたらすごい些細な部分で感動できると思うのに。

    ネタバレBOX

    窓から不用品を捨てたり、ガラクタだらけの部屋をそれなりに仕切って使ったりはよかったけど。。。

    役柄の分け方のせいかもしれないけど妙に説明っぽい台詞とか独白がちょっと引きました。

    全体から生まれる空気感とかストーリー展開を考えると、個々のシーンもいいのにどこか独白による説明臭さとかが目立ってしまうように思いました。余白で通じるところを親切にしすぎてるというか。

    岡田あがささんの純な雰囲気は素晴らしかった。
  • 満足度★★★★★

    強烈に焼きついた
    DULL-COLORED POP谷賢一氏の脚本がすばらしい。
    テーマ「愛」。人物像、シチュエーション、構成、展開、
    美しい言葉、激しい言葉のひとつひとつ…
    抜群にすばらしく、強烈に焼きついた。
    かなりドキドキしたし、考えさせられたし、
    自然にボロボロと泣いた。

    俳優陣すごく見応えがあった。
    すばらしいキャスティングだったと思う。
    特に注目していた岡田あがささん、強烈に印象に残った。
    彼女のためにある役。役にピッタリだった。
    田村真氏もすばらしかった。
    そして市井紗耶香さん、さすがトップにいた方ですね。
    こんなに魅力的とは。

    もちろんプロデュース・演出の石丸さち子さん、すばらしい。
    何もかもが良かった。

    Theatre Polyphonic、観続けたい!!

    ネタバレBOX

    バイオリンの生演奏がすごく効果的だったと思う。
    幸せで楽しいシーンで演奏された「ユーモレスク」が、
    なぜかすごく耳に残っている。

    それから冷蔵庫からまさかのシーン、かなりビックリした。

    エンバーミングの話題があったので、、失踪後
    かなりミステリー方向に頭が妄想ふくらましてました。
    あそこに死体があるのではと…

    「愛」すばらしい愛のお話でした。

    見終わった後、
    美大在学中に友人と古い民家をかりて夢中に作品を作っていた頃を
    思い出して胸がぎゅっと締めつけられました。
    無性に絵を描きたくなった。
  • 満足度★★★★

    濃密な130分
    関係者の証言で綴る絵本作家の物語。6メートル四方の「工場」に作家人生を詰め込んだかのように濃密。メインキャストがそれぞれ役にハマっているのでなおさらか?
    また、終盤で高まった緊張感をふっと抜く手口が巧妙。
    しかし、あのサラウンド音響、凝り過ぎでは?(笑)

    ネタバレBOX

    それにしても終盤の「アレ」、エンバーミングに白雪姫、このタイトルに谷作品(←偏見)なのでやっぱりアッチだと思いますよねぇ。
  • 満足度★★★★

    参りました!
    元アイドルの出演ということでちょっと不安だったが、谷賢一さんの本で岡田あがささんが出演するなら・・・との思いが裏切られることはありませんでした。役者さんはそれぞれいい味をだしている。そのなかで瀬田役の田村真さんがすばらしい。完全に魅せられた。彼がこの舞台を1ランクも2ランクも引き上げていると思う。市井紗耶香さんも熱演!なぜこの舞台に出演することになったのか?ぜひうかがいたいと思った。熟成がすすむ終盤の回をぜひもう一度観てみたい作品。行きたいな~。

  • 満足度★★★★★

    本当に良かったです!
    今日2度目の観劇です!見えなかったものが見えてきて…やっぱり リピーターになるとハマるものなんですね。演出も役者さんの演技も どんどん深く見えてきて 面白かったです。本当に 悪魔の絵本 という題名 これで良いんだって 今回の観劇で思いました。

    ネタバレBOX

    演出が素晴らしいです!(大衆演劇しか見なかったくせにと言われそうですが)だいたいから あの小さな空間でよくぞ あんなに迫力のある芝居が作れるのかと思います。効果音として ヴァイオリンの音色を使っていますが、ヴァイオリニストが主人公の瀬田と同じTシャツを着て弾いている事に気がつきました。台詞の中にも出てくるように、クラシック音楽好きな瀬田の分身なのではないかと考えさせられました。そう思ったのは私だけかもしれませんが、そう思ってヴァイオリンの音色を聴いていると、何故か不思議な気持ちになってくるのです。物悲しいような気もするし爽やかな気もするし穏やかな気もするし激しい気持ちも感じられる。瀬田の気持ちを表現するために使われた曲であれば、選曲がとても良かったと思います。
  • 満足度★★

    鍵なし倉庫という前提がそもそも疑問
    鍵のない倉庫に置いてある原稿・資料が7年間も手付かずのままなんてありえないでしょ?悪ガキが入り込んで生原稿はごみと化し、そのごみはホームレスが暖を取るのに燃やしてしまうって!ま、運よく奇跡的に残ったとしてもその手書き原稿は財産なので、編集者が自分のものにしたら今度は泥棒です!主役の編集者役の女性の演技が、一本調子でテンション上がりっぱなし、テレビのバラエティ番組のコントみたいな幼稚さ。日本の演劇界の層の薄さと芸能界の浅はかさを感じます。

  • 観劇
    ストーリーがしっかりしてました。

  • 満足度★★★★★

    悪魔の絵本は本当に悪魔?
    文学と縁の無い私には敷居が高いのではないかと尻込みした気持ちでを初日を観てきました。

    ネタバレBOX

    文学と縁の無い私には敷居が高いのではないかと尻込みした気持ちでを初日を観てきました。大衆演劇しか見た事のない私には 初めは違和感を覚えましたが 役者さん達の迫力のある演技力と素晴らしい演出に圧倒され 次第に自分もこのファクトリーに住んでいて以前から瀬田という男の事を知っている人間の一人なのではないかと思える程この舞台に入り込んでしまいました。一夜明けて昨夜から瀬田という男をズーット引きずっている自分がいました。もう一度観てみなくてはイケナイと思いました!何故なら初めは嫌な男だと思っていた瀬田という人間が一夜明けると(遅すぎ) その思いは変化し なんて優しくてピュアで素敵な男性だったのだろうかと気がついたのです…もう一回観ます! 最後の場面!瀬田をもう一度理解するためにも。
  • 満足度★★★★★

    一言で素晴らしい!それだけ
    個人的にDULL-COLORED POPの谷賢一の本は好きだ。彼の描く主人公には必ずといっていいほどの精神の歪みが存在する。しかしその歪みは他者に攻撃する歪みではなく、いつも内向きだと感じる。自らを責めて屈折して歪む。だからストイックまでの歪み具合の描写は観ているこちら側の感受性をを大いに打ち鳴らすのだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    セットが素敵だ。合わせて椅子の配置も中々いい。今回の音楽は生西谷国登のバイオリン。やはり生の音楽は美しい。

    粗筋は説明に細かく載っているのでかいつまんで。
    編集者川田希が「ファクトリー」で作家・瀬田賢二の遺稿を読みながらかつての瀬田と関わりのあった人たちから瀬田との様子を取材し瀬田賢二を描写していく物語。

    川田希役の市井紗耶香が緊張していたのか、セリフが聞き取れない部分があって、それがひじょうに惜しい。スピーディにしゃべりまくる役なのだろうか?もっときちんと話しても充分に雰囲気を損なわないような気がするのだが・・。


    瀬田賢二には尽くしてくれる恋人が居たが、井佐原茉莉との奇妙な出会いと、茉莉が壁に描いた絵を見た瞬間に恋に落ちてしまった瀬田は以前の恋人と別れる決心をする。茉莉との出会いがなければ作家としても人間としても狂わなかった人生なのだが、茉莉と過ごした生活は瀬田にとって生きてる実感と充実した日々だったのだ。

    茉莉が冷蔵庫から首だけ出す情景はドキッとして、ウギャーーー!!と絶叫しそうだった。貞子の到来かと思ったほど。笑
    それにしても、岡田あがさには圧倒される。エキゾチックで確かな存在感のある女優だと思う。素晴らしい!

    茉莉の過去も描写しながら、DULL-COLORED POPでかつて公演した「小部屋の中のマリー」を登場させる脚本は、その公演を観ているワタクシにとってはあの時の情景も思い出され、それらとリンクさせながら観る事が出来るのだから、より深く感じるところはある。

    瀬田は茉莉に出会ってから今までの作風と一変し茉莉の絵を取り込んだ絵本作家となるも、彼女の才能をもっと開花しようと焦ったうえに、茉莉に対しても描くということに強制的になってしまう。そして親友の織田(瀬田の出版を担当)を信頼し、茉莉の海外進出の手助け兼、同行を頼むも、いつしか茉莉と織田が男女の関係になってしまうのだった。

    それを知った瀬田は茉莉との共同合作の絵本「小部屋の中のマリー」の最後の行、「そしてマリーは幸せに暮らしました。」を「その後、マリーは何処へ行ったのか誰にも解りませんでした。」に書き直して出版してしまう。それは茉莉との永遠の別れを意味するものだった。それというのも茉莉との合作の絵本には魔力のようなものがあり、絵本で描いた物語がそのまま本当の物語として現実に起こってしまう力があったのだ。そのまま「悪魔の絵本」だ。

    やがて茉莉は行方不明になり、瀬田は、右で字を書くことが出来ない疾病症(鬱病)になり苦悩し屈折し、六万枚の未発表原稿を残して、失踪する。失踪する直前の瀬田の病んだ演技が素晴らしい。大絶賛!



    好みの作風だった。序盤撒かれた伏線をきっちり回収し、謎共々すっきりさせ、終盤、「雲の上に隠した大切な宝物」として茉莉が描くべき絵の部分を白紙にしておく隙間が素敵だった。やがて茉莉は登場するのだが、茉莉に吐かせるセリフも素敵だ。
    田村真の迫真の演技にも魅了されたが、勿論、他のキャストらの演技力にも震えた舞台だった。
    ああ、舞台って素晴らしい!
  • 満足度★★★★★

    凄い!凄い!
    こーいう構成の芝居にはやられるんだよなぁ。やはり谷賢一の脚本は良い!最初から最後まで2時間10分,ひきつけられっぱなしです。演技も良い。市井沙耶香がここまでやれるとは思わなかった。そしてもちろん岡田あがさ!お見事!さすがです。こんな芝居は見逃したら損ですよ。とてもオススメです。

  • 満足度★★★★

    彼について
    観てきました.とにかく話がしっかりとしていて,少々長めの2時間10分の上演時間を飽きさせない公演だったと思います.他にも,役者はかなりよく,演出もなかなか.ちょっと盛り上がりにかけて,終わり方が唐突でしたが,胸にせまる2時間でした.残念だったのは,狂言回しの川田希のセリフが聞き取りにくい点と,入場の仕方が複雑で手間取っていた点.整理券はいらないと思いました.

  • 満足度★★★★

    (≧v≦)
    個人的に谷賢一週間の一本目、Theatre Polyphonic「悪魔の絵本」初日を観たょ!140字じゃ書ききれないからとにかく観に行くといいよ!観たことなぃ岡田あがさちゃんにも逢えるょ!!キャストも素敵な仕事だし石丸さち子さんの演出も谷さんの世界を見事に表現してると思うよ☆彡

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