八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン 公演情報 八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 20件中
  • 満足度★★★★

    ある意味デスマッチか
    「八百長デスマッチ」
    デスマッチとのタイトルだったので、玉置さんと村上さんが戦うのか?と思っていました。
    まあその予想は外れましたが(笑)、キャラ名は違うが同じ台詞を息を合わせて言ったりするようになってたので、ある意味これもデスマッチか(笑)。
    少し村上さんが危うい場面が見受けられましたが、なかなか見事にあっておりました。面白かったです。

    「いきなりベッドシーン」
    こちらは再演となります。
    初演の記憶は薄れてきてますが、七味さんパワーアップしてるなあと感じられる舞台となっておりました。
    ただ、面白いと感じたが、本や役者が来て欲しいと思う深さまで行き着けなかったかな。
    (八百長デスマッチで面白く感じる方向に連れて行かれた分、戻しきれない感じかな)
    上演順番、個人的には逆がよかったかも。

  • 満足度★★★★

    よくもまぁ、こういうスタイルを発想するもんだ
    玉置玲央、村上誠基による『八百長…』は、二人芝居とはいえかなり変則的。
    何から何までソックリな2人の小学生のハナシで、一方がした演技をもう一方がそっくりトレースする、なんてところから始まり、以降、マナカナの如く(笑)シンクロした台詞が全体の9割以上(推定)を占めるという。
    アフタートークで「台本には1人分の台詞しかない」なんてハナシが出たが、なるほど納得。
    よくもまぁ、こういうスタイルを発想するもんだ。
    七味まゆ味の一人芝居『いきなり…』は08年11月の初演を観ているので、「あ~、そうだった…」的な。
    が、どこか違うような気もしたのでアフタートークで訊いてみたら、いわば「先攻と後攻が変わった」とのことで(巧い比喩だな)、初演時は中屋敷主宰主導で創りあげ、今回は逆に七味主導で創り上げたそうな。なるほど。
    なお、その質問の回答で、本題に入る前のマクラ的に中屋敷主宰の大学演劇部に入部するかしないかの頃の思い出話も聴くことができて「そんなコトがあったんだぁ…」と。
    で、やはり一人芝居や二人芝居だと観る側の「気持ちの焦点」が絞られてほぼ固定されるので空気が張り詰めており、それが通常の公演と大きく異なる点だな、と今更ながら気付く。
    無言のシーンなんて本当に客も微動だにしない、な感じで、「シ~ン」という描き文字が見えるくらい(笑)の静寂も良かった。

  • 満足度★★★

    オレもおっさんになったのか
    最後のほうはちょっと頭がいたくなってしまった。序盤で集中しすぎたせいか。

  • 満足度★★★★

    ちょっと前ですが
    面白かったです。七味まゆ味さんのパワーにまたやられました。

  • みました
    おつかれさまでした!

  • さすが!の一言。
    2作品とも、さすが。としか言い様の無い作品。

    公演情報を入手したのが公演初日で「村上と玉置の2人芝居。しかも七味さんの「イキナリ-」再演の2本立!!!」という事で
    仕事上くそ忙しいこの時期でしたが見逃したら後悔必至。

    どちらの作品も観れて良かったです。

    ネタバレBOX

    個人的に「八百長デスマッチ」は今までの柿作品で一番好きかも。
    2人のセリフ合わせはどのくらい稽古したのだろうか…
    一瞬で引き込まれ、あっという間に終演。
    もう少し観ていたいと感じるほどでした。
    玉置・村上の素晴らしさたるや!!!


    「いきなりベットシーン」は内容を受け付けない人は受け付けないかもしれない。
    それでも舞台上の圧した空気感は極上。
    ただ…「八百長-」の後にこれは…重い。
  • 満足度★★★★★

    人力爆走列車
    まだ数回しか行ってはいないが、観に行く度、柿喰う客ってすごいんだなあと思う。そのバイタリティの面においても、コンセプチュアルなものを観客に見世物として提供する段階にまで毎回きちんと建設する意識と実力の面においても。
    今回の公演、特に40分を噺だけで引き込んでしまう一人芝居を観ていて、作品自体が持つ強度にまた改めてすごさを実感した。
    なんというか、もはやこれは、普遍性に近づくことで生まれている強度なのではなかろうか。
    観ている最中、身体の若さや年齢的なあれは置いとくとして、これをもし、落語のようにずっとやり続けて名人芸のようになったら一体どういうものになるんだろうだとか、あるいは他の役者が演じたりしたら、ということを考えていた。
    もちろん今回の2作は当て書きであると公言していたし、この3人でしか表現し得ない緊張感を観せつけていたのも確かなのだが、それでももし他の人がこれを演じたら・・・と想像してしまうのは、やはり作品自体にどこか普遍的な強度を感じるためだろう。
    見世物としての強さと作品の普遍的な強さ。中屋敷法仁作品がもし時代を越えたらどうなるんだろうとか考えると、ちょっと面白い。

  • 初日ゆえに。
    初日観て来ました。う~ん…,やはり固さが垣間見え残念でした。もう1回キチンとしたのを観てみたいです。

  • 満足度★★★★★

    彼女と同時代に生まれたことを幸せに思いました
    早く、誰か、七味まゆ味を人間国宝に指定してください。

  • 満足度★★★★

    カラダひとつで良いのだよ。
    いまや小劇場界で説明不要の柿。その主要メンバーの再演ときた。
    てゆーか、私の一押し玉置玲央と、村上誠基2人芝居だってー。
    有無を言わさず予約ボタンぽちっとな。これは見ないわけにはいかない。
    という訳で鑑賞。この勢いで、いまさらキスシーンも再演してくれたらいいのに。

    ネタバレBOX

    七味まゆ味の1人芝居と2本立てだったので、計3人しか出ないというのにこの盛況ぶり。恐ろしい。しかしタイニイはわかる辛い場所だなぁ。
    初演は見ていないので初見。

    「八百長デスマッチ」

    ニヤニヤが止まらない、ピッカピカの1年生たちの、勝手に騒動物語。
    ベタ中のベタをここまでやられて喜ばない男子はいないのではないか。

    村上誠基、もっと声を張ってくれたらな、とも思ったけれど、あえての玉置玲央への合わせだったのか。しかし、1つもハズさない彼の笑いのセンスは素晴らしい。個人的には真面目調の演技がすきなんです。

    玉置玲央、さすがの輝き。事務所に入って男前度が増した。もういいよ、十分カッコいいんだからさ。。。バク転は、おなかいっぱいなんでそろそろいいです(笑)しかし、クライマックスで跳び箱よろしく村上氏を飛び越えて、着地したあとの表情はとても良かった。



    「いきなりベッドシーン」

    剛速球青春狂騒曲。正直、ダメな人は受け付けない芝居だとは思う。
    けれど、なんとなく、私はこのキャラクターと(世界のすべてを知りたい、という好奇心があると言う意味で)似ている部分があり、共感できるところもあって、興味深く見た。

    七味まゆ味は、もしかしたら、中屋敷法仁という演出家に出会わなければ、埋もれていた女優なんじゃないかなという考えが頭をもたげた。という感想がでるほど、この作品は彼女の魅力を出すのに適していたと思う。

    40分のひとり芝居を見せれる技量(と演じられる体力)のある若い女優は今、日本にどれだけいるだろうか、と考えて、彼女はやっぱり稀有な存在なんじゃないかなと再確認するのであった。
  • 満足度★★★

    なるほど
    気持ちいい裏切り方だった。

  • 満足度★★★★

    初・柿
    新宿の小さな劇場で

    あんな芝居を見られるとは


    幸せな時間でした

  • 満足度★★★★★

    再見
    初日に比べて、役者の解像度が高まっただけでなく、なにより照明の造形力が格段に増したことで、まるで密度が違う作品に。とくに「八百長デスマッチ」は、ふたりの声の重なり方がより音楽的になっていて、おなじ小屋とは思えないほど気持ちよい響きに変容していたのが、嬉しい。

    ネタバレBOX

    一方、「いきなりベッドシーン」は、
    入学したばかりで初々しく溌剌とした無邪気な女子高生が、そこから一気に転落する落差の大きさが印象的だった初日比べ、
    七味まゆ味の疲れの浮かんだ顔付きもあってか、序盤から痛々しさが炸裂。

    そして。
    悲惨なイジメられまくり生活を言葉で反転させようと、それが自分の希望だったのだと、求めていたことだったと軽やかに明るく楽しげに自己洗脳しつつも、結局はそこから逃れるために自死を選ばざるを得なかった、それでもなお生きたい生きたい生きたいと叫ぶ女子高生の無念と、
    まるで、楽日の最後の舞台を噛み締めるかのように、言葉を、あるいは自分を、舞台にしっかりと刻みこませつづけることにひたすら没頭し、どこか名残惜しそうな執着やら狂気すらをも漂わせる女優の佇まいが、
    完全に同調し、
    虚実定まらぬ不安定さをまとった哀切で鮮烈な作品になっていたように感じられた。
    もしかしたら、役者の体調的に、演技的なベストはべつの日だった可能性もあるけれど、
    この作品に自分が求めているのは、この過剰な人の思いなので大満足、そして大絶讃。 

    なにしろ、開演直後にかすかに聞こえてきた、仏壇の鐘をひとつ小さく鳴らすような音が、いまも耳に残っているのだから。
  • 満足度★★★

    年齢不相応
    玉置玲央と村上誠基の二人芝居&七味まゆ味の一人芝居。どちらも面白かった。男は小学生を、女は高校生を演じる。

    ネタバレBOX

    「八百長デスマッチ」は男優の2人芝居。上演時間は30分ほど。芝居の大半は二人が同じ台詞をしゃべっている。二人同時にしゃべるところでは、村上が玉置に合わせているようだ。まるで息の合った歌のデュオのよう。
    演じる役はピカピカの小学1年生。何から何まで言動が瓜二つの二人。いわばドッペルゲンガー。
    機会均等、人間みな平等。ピカピカの小学1年生を迎えるそんな理想主義がやがて現実によって打ち砕かれる。この芝居の場合だと、二人の好きになった女の子がどちらか一人を選んだのがそのきっかけ。
    だけど、振られたあいつを選ばない女なんて、こちらから願い下げだといって、また男同士の関係が復活する。そんなストーリー。
    「学芸会レーベル」では幼稚園児を登場させたくらいだから、小学生の生態を描くなどは作者の中屋敷法仁にとって朝飯前なのかもしれない。縦笛、おもらし。遠い記憶のひとコマ。
    吉本興業の間寛平と池乃めだかのコントで、相手のいったことを必ず繰返すというルールを決めたうえで行われる可笑しなやりとりを見たことがあるが、あれをふと思い出したりした。

    七味まゆ味の一人芝居「いきなりベッドシーン」はこれが2度目の観劇。明るく地獄へまっしぐら、青春残酷物語。そんなストーリー展開を多彩な台詞回しと動きで演じている。上演時間は40分ほどだが、役者にとってはかなり過酷なパフォーマンスだろう。担任教師や親友などほかの登場人物もきちんと演じ分けているし、照明も非常に効果的。物語の悲惨さが前回よりも強く迫ってきた。
  • 満足度★★★

    凄いね!
    「八百長デスマッチ」もう、二人のシンクロに驚いたよ。
    七味さん、とても元気ヨカッタ!

  • 満足度★★★

    ファーアウェイに行きたいんだ!
    八百長デスマッチ、めちゃくちゃ楽しかったです。
    ヘビーユーザーを思い起こすような、音の重なりや繰り返しが生む不思議な感覚に引き込まれました。

    小学生の二人が、意図せずなぜか同じことを考えて しゃべってしまう、という設定から
    セリフのハモリ具合がいちいち面白くて
    前作で感じた「人の声って面白いな」という感動が さらにさらにパワーアップした感じでした。

    演出にいちいち理由を求めるのは良くないかもしれないけど
    必然性があると、やっぱり面白いな と思います。

    二人の格闘シーンがw ほんとにツボですww

    ネタバレBOX


    いきなりベッドシーンは個人的に苦手な作品でした。

    いじめとか暴力とか センセーショナルなセリフの数々ではあったけど

    日常生活で良く耳にする 悲惨な話としか思えなくて
    柿喰う客でいつも感じる「非日常な体験」ができなかったです。

    男女で大きく印象が違うのかな、とも思います。

    直に体験したとは言わないけど
    隣のクラスの誰かとか 知り合いの知り合いが
    現実にいじめられたり 現実に自傷したり 
    そんな話を 割と身近な女の子から聞いたり そんな体験が少しでもあれば
    どんなに女優さんが魅力的な語り方をしても、
    「非日常」やドキドキやワクワクを感じることはできないんじゃないかな、と思います。

    不謹慎だよ!という意味合いではもちろんなく
    ただ、その話し、良く聞きますし、もっとリアルな形で聞いたことがありますが という意味で。


    次は女子のみの本公演という事で・・・
    一抹の不安です。 
  • 満足度★★★

    本公演も
    良いですが、企画公演が好きですね。「いまさらキスシーン」も観たい。

  • 満足度★★★★

    切れと豊かさの両立
    初日を拝見

    両作品ともに、
    圧倒的に研がれた表現だからこその
    豊かな軽さがあって・・・。
    舞台にあるものが
    拡散せずにすべて観る側にやってくる。

    個々作品の上演時間の短さが
    まったく感じられない充実に
    目を見張りました



    ネタバレBOX

    ・八百長デスマッチ

    二人のユニゾンが基調となって
    小学校一年生の入学式から
    新生活の感覚が描かれていきます。

    二人の役者の芝居からやってくるものは
    明らかに異質・・・。
    それぞれから透けて見えるものもトーンまでがかなり違う。
    にもかかわらず、一体感が積み重なっていくのです。

    しかも
    戯画的なシーンの積み重ねに
    昔からの友人との
    ライバルとか友情とか愛憎の感覚が重なる。
    笑えたりもするのですが、
    可笑しさのあとには、まったく別の感覚が残っていて。
    それが観る側の深いところを柔らかくしっかりと揺さぶる。
    観ているうちに、ボーダーをまたいで
    別の感覚に引き込まれた感じ。
    作者の企みに見事にはまってしまいました。

    さらに、若干精度が上がる余地があるのかもしれませんが、
    観る側を凌駕するのには十分の出来。

    堪能いたしました。

    ・いきなりベットシーン

    この作品は再見。初演は王子小劇場で観た記憶があります。

    一人芝居を凌駕するような、その疾走感と
    物語性にがっつり惹かれた作品。

    再演ではそこに伸びやかさというか
    丸みまでが加わって・・・。
    見栄を切るときのぴんと延びた四肢が
    キャラクターの好奇心や前向きな表面に
    観る側を引きずり込んでいきます。

    さらに、初演時に比べて、
    単に勢いで走るだけでなく
    その鮮やかさにふくらみができたことで
    単に彼女自身の内心だけではなく
    周りからみたキャラクターの雰囲気が
    よりしっかり感じられるようになって。

    ジェットコースターにのせられて
    上昇と落下を味わう感覚にも似ているのですが、
    そのデフォルメのなかに
    「八百長・・・」同様の観る側の感覚との重なりが
    確実に存在していて、
    激しく動く舞台の中でぶれないベースが
    鮮やかに浮かび上がってくる。

    役者の進化に加えて
    柿演劇の真髄をみたような気がしたことでした。

    PS:休憩時間の予告編にも見入ってしまいました。こういう試み、大好きです。なにかわくわくしました。

    ☆☆★






  • 満足度★★★★★

    媒介としての身体
    新作と再演の短編連続上演。
    すがすがしさと毒々しさが、もっともピュアな状態で混在していた。
    身体性を操ることにかけては、やはり随一の劇団です。
    玉置さんや村上さんや七味さんの、媒介としての身体があってこそ、中屋敷さんの世界はわたしたちの眼前に具現化するのだと実感。

    ネタバレBOX

    素舞台で、照明と役者の身体だけを使った真っ向勝負。
    とめ!はね!はらい!と斬りこむ、書道のような、潔い演目でした。

    柿喰う客は毎回アフタートークが楽しみ。
    演劇を『見世物』として研ぎ澄ます、修羅道をひた走るような中屋敷さんの話に聞き入ってしまう。
    七味さんとのファーストコンタクトの話も印象的。
    あと、海外での柿喰う客の評価ポイントの話も。
    注目されがちなデフォルメされた派手な動きは半ばどうでもよく、台詞と身体を止めて抜く、その瞬間にこそ命をかける柿喰う客の御芝居、しかと堪能いたしました。
  • 濃縮された、柿、本来の味
    それが甘いのか渋いのかはさておき、柿喰う客の俳優は、中屋敷法仁の演出で舞台に立つときにもっとも魅力を最大に放射するのだと、あらためて体感。つねにいまあるために、過去があったのだろう、とすら錯覚するほどに。

    そして、初日ゆえ、まだ渋味が残っていたようにも思えたけれど、これからどう完熟するのか、想像するだけでちょっと幸福、ではなくて口福。

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